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「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第五章 煉獄篇」感想・・・のようなもの その6 [アニメーション]


※ネタバレ全開です! 未見の方はご注意ください。


▼第17話「土星沖海戦・波動砲艦隊集結せよ!」(後編)


■トランジット波動砲(承前)

真田「キーマンの裏切りが結果的に大きな力になる」
古代「! それがテレサのいう縁の力か」
南部「そんな、都合のいい話」

 南部の反応が普通だろうなあ。
 いかにもとってつけたというかご都合主義的というか。

古代「わかってる。でもトランジット波動砲は
   白色彗星攻略の切り札になるかも知れない」

 これが波動砲の威力を幾何級数的に高めるのなら
 “反波動格子とセットの波動砲” なんてのも実用化されそう。


■ズォーダーの真の目的

真田は、テレサの力を手に入れようとしていた
ズォーダーの目的を推量する。

「テレサは高次元に住む生命体だ。
 この世の始めから終わりまでを見通す彼女が我々の宇宙に現れた場合、
 この宇宙は可変性を失って硬直してしまうかも知れない」

斉藤と太田は「?」
高次元生命の干渉で、我々の次元が存在の基盤を失うことになるらしい。

「宇宙の消滅・・・」土方が端的にまとめてみせる。

驚く一同。

斉藤「でも俺たちはテレサに会ってる」
真田「あれはテレザリアムという窓を通して向こうの世界を見ただけだ」
島「奴らの目的は」
古代「自分たちをも含む、全生命の抹殺・・・それが、ズォーダーの目的」

本来は “悪しき進化を遂げたものの駆除” のはずが
いつの間にか “全生命の抹殺” へと目的がすり替わってる。
やはり暴走しているのでしょうねえ。

 “自分たちを含む” ってところに哀れさを感じないでもない。
 前の記事にも書いたが、
 古代文明の超技術に “使われている” んですねぇ。


■土星空域

エンケラドゥス守備艦隊の前に、大量のワープアウト反応。
100隻を越えるカラクルム級の大艦隊が出現。
「ついにこのときが・・・」

 この台詞を言ったキャラは、PV公開時は「誰?」状態でしたが
 守備艦隊司令だったんですね、


■開戦決定

「こちらエンケラドゥス守備隊。
 土星軌道上に大量の敵艦見ゆ。直ちに増援を」

月軌道上では地球防衛軍宇宙艦隊が集結中。

空母型アンドロメダ級の甲板には大量のコスモタイガーⅡ。
中には、数は少ないながらもコスモタイガーⅠの姿も。

 山本が使っているもの以外にも何機か生産はされていたのですね。
 単機あたりでの武器搭載能力が大きいので
 艦隊相手には効果的と判断されたのか。
 そうでなくても、ガトランティス相手では
 とにかく数を集めないことにはお話にならないわけで。

山南「物量にものをいわせての中央突破。銀河のAIが予測した通りか」

 第11番惑星での250万隻による「レギオネルカノーネ」なんかが
 端的に表してると思うけど、
 リメイクされた「2202」におけるガトランティスには
 “戦略” とか “作戦” とか言う概念はそもそも存在しない
 (そういう “種族“ として設定されてる)
 と思ってたので ”数で押し切る” というのは、想定の範囲内。
 (このあたりのことは第三章の記事で書いたと思うけど)

「艦載機、コスモタイガーⅡへの積み替え完了」

山南の目がアップに。決意の眼差しか。

「作戦に変更なし! 全艦ワープ準備!」

地球連邦大統領の緊急声明が流れる。

「地球連邦は本日未明、ガトランティスとの開戦に踏み切りました。
 今日の地球の戦力はガミラス戦争の時の比ではありません。
 必ずや、地球市民の生命、財産、国土を守り抜いてくれるでしょう」

話し合いの余地がない相手なら、戦うしかないでしょうねえ。

山南「そのための波動砲艦隊だ」

一斉にワープに入る艦船群。


■ヤマト

地球艦隊の出撃をスクリーン越しに眺める第一艦橋のクルーたち。

島「今は彼らを頼りにするしかない」

艦内では戦闘の準備が着々と。

真田「トランジット波動砲なら、
   白色彗星の高圧ガスを吹き飛ばせるかも知れない」

あのガス体自体が強力な武器でもあった。
それはヤマトが身を以て体験したこと。
しかし、本当の脅威はその先にあったわけだが・・・


■土星沖海戦開始

土星の輪の近傍では戦闘が開始されている。
カラクルム級の大艦隊が
エンケラドゥス守備艦隊の周囲を取り囲み、タコ殴り状態に。

それでも何隻かは波動砲の発射に成功、敵艦隊の布陣に穴を開ける。
しかし次々と後続の艦がワープアウトしてきて穴を埋める。
まさに物量にものを言わせてる。

そして、後続の勢力としてナスカ級、さらに巨大な艦影が実体化する。

 「ガイゼンガン兵器群・アポカリクス級航宙母艦バルゼー」
 との長い表記が公式サイトに。
 なんと全長は1200mと、アンドロメダ級の3倍近い。
 そしてカラクルム級と同じカテゴリーの兵器なのですね。

「何なんだ、この大きさは」
「これが奴らの旗艦か」

航空隊が攻撃開始。ナスカ級はコスモタイガーⅡでも充分に屠れる。
これはヤマト航空隊の活躍で実証済み。

しかしバルゼー少しも動ぜず。

「イーター出撃! カタパルト旋回!」

巨大空母が回転しながら
ガイゼンガン兵器群・自滅型攻撃艦イーターⅠを発進させる。

 やっぱり回転しましたねえ。
 回転するのかどうか話題でしたが
 「ドリルミサイルがなければヤマトじゃない」と同じで
 「回転しなければ巨大空母じゃない」のでしょう。
 いちおう “遠心力で艦載機を送り出す” って理屈づけらしいですが。

「巨大空母より、小型戦艦らしき物体、多数放出!」

このイーターⅠ、波動防壁に対抗するべく開発されたらしい。
シールドを中和して突き刺さるという、
なんとも痛々しく、そしてえげつない攻撃を仕掛ける。
さらに、砲塔からビームを乱射して自爆。

エンケラドゥス守備艦隊は甚大な被害を被る。

「上方よりカラムルム級多数接近!」

守備艦隊に壊滅の危機が迫るが、そこへ騎兵隊登場!

 お約束の展開ではあるが素直に喜んでしまうね。、

アンドロメダによる拡散波動砲の一撃でカラクルム級は壊滅。
まさに鎧袖一触。

「おう! 山南か!」

バルゼー「その程度の数で勝てると思うのか!一気に押し込め!」

山南「物量を過信する愚か者よ。力は力によって滅ぼされると知れ!」

 その通りなんだが、それはお互い様(?)だったりする(笑)。
 地球側を代表する波動砲艦隊司令のあなたが言うのは如何なものか。

さらにワープアウトする地球艦隊群。
これまでの倍の数だとの報告がバルゼーに。

「地球のどこにこれだけの艦隊が・・・」

 ホント、私もそう思いましたよ。どこに隠してあったんでしょう。

そこへズォーダーが現れる。

「バルゼー。戦線の膠着は許されん。分かっておるだろうな」
「はっ!」

 ここで頭を下げるバルゼーの作画が
 なぜかやたらと滑らかなのが笑ってしまう。

「ふっ、少しは楽しめそうだな・・・」

ズォーダーにとっては、
地球艦隊の必死の防戦も ”娯楽” の範疇なのか・・・


■ヤマト艦内

独房の透子。ふっと、何かに築いた様子。
ズォーダーのコスモウェーブが届いたのか?

艦載機格納庫で愛機の整備をする加藤に、不審な通信が。
「ご子息の命を助ける方法がある。詳細は桂木透子に」

さて、誰がこの通信を送ったのか。
斉藤か? それとも他の人物?


■土星沖海戦2

地球艦隊の拡散波動砲が一斉射。
バルゼーの前衛にいたカラクルム級が壊滅する。

「インフェルノカノーネの陣を敷け!」

第11番惑星で、地表を焼いたあの攻撃ですね。
6隻ずつ、直列な配置へ向けて移動を開始。
同時に艦隊を捉えるアングルが少しずつ変わっていくのがきれいですねえ。
これもCG作画の進歩の賜か。


■独房にて

そして、透子の独房に現れたのは・・・加藤

「ようこそ・・・地獄へ」

加藤はまさに、地獄への片道切符を手にしたのか・・・


■まとめ

彗星帝国編では最大の “見せ場” の一つでもある土星沖海戦。

 「さらば」では、アンドロメダをはじめとする地球艦隊は
 あっけなく全滅してしまい、
 「ヤマト2」では善戦したもののやっぱり全滅と
 すっかり “噛ませ犬” というか
 ヤマトの “引き立て役” にしかならなかったわけで。

リメイクされた「2202」では、その地球艦隊が
どこまで踏ん張れるのか、が注目ポイントだった。
それについては次の18話の記事で書こうと思う。

とにかく、物量に於いてガトランティスを上回るのは不可能。
地球側、というかヤマトが “勝利” するためには
(テレサの言うところの “滅びの方舟を止める” には)
物量以外の要素が必要になるのは間違いないだろう。

ズォーダーvs古代、ズォーダー&サーベラー、ゴーランド&ノル、
そして新たなゴーランドの幼生体、新生サーベラー。
さらには桂木透子とキーマンなど。

いままでのガトランティス側の描写は、
その伏線を仕込むためにあったと思うのだが、

 おそらくは、ガトランティス人が否定している “愛” を、
 ズォーダー大帝自らが認めざるを得なくなるような展開になれば
 戦いは終わるのではないか・・・

 なぁんて思ったりするものの、
 今まで予想の上を行ってきた「2202」のこと。

残り二章、まだまだ驚きの展開が控えていそうな気もしてる。
期待して待ちたいと思う。

そして、加藤。
彼が土星沖海戦においてとった行動についても
次回の記事で触れることにしよう。


「その7」へ続く

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「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第五章 煉獄篇」感想・・・のようなもの その5 [アニメーション]


※ネタバレ全開です! 未見の方はご注意ください。


▼第17話「土星沖海戦・波動砲艦隊集結せよ!」(前編)


■防衛軍司令部

太陽系各所でガトランティスとの小競り合いが。
大規模な侵攻の前触れと思われる。

司令部に詰めるのは藤堂、芹沢、そして第1話で二人の背後にいた面々。
ガミラス人もいる。いわゆる軍産複合体の面々ですかね。

白色彗星は木星に匹敵する大きさ。
それがワープしているとの報告に驚く一同。

ガトランティスの目的は破壊と殺戮。
覇権の拡大という発想もない。
よって、彼らとの間に話し合いの余地はない。

第11番惑星の生存者たちは月面に隔離されている模様。
蘇生体が混じっている心配から? スパイの存在を警戒して?
ガミラスの少女イリィの姿も。

時間断層工廠もフル稼働中とのこと。


■工廠の製造能力

今回の話で明らかになるけど、想像以上に膨大な数の地球艦隊が出現する。
今までどこに隠してあったのでしょうかね?

 あの艦隊、100隻じゃきかないよねえ、きっと。

そして、画面に登場した工廠一つであれだけの数が賄えたのかちょっと疑問。
(まあ、あの工廠の製造能力は分からないのだけど)
ひょっとして、同じものが時間断層内にたくさん建造してあったりする?
(時間断層の “広さ” は分からないからねえ)
もっといえば、”反重力特異点” は一カ所ではなくて、
地球上のあちこちにあったりして。


■地球艦隊集結

月軌道上には波動砲艦隊が集結。
藤堂のアップが映る。何を考えているのか。
時間断層の中にいる娘さん(?)のことを考えているのか。


■時間断層内

時間断層制御艦「LABORATORY PROMETHEUS」登場。

地球に残ったヤマトクルーも久々の登場。

桐生「CR増幅システム、通電を確認」
山崎「了解、波動炉心の増幅装置とセットで艤装する」

彼の背後には「CRS3」の表示が。
CRSってコスモリバースシステムのことですか?
公式サイトには、ヤマトから撤去されたCRSは
こちら(「波動実験艦 銀河」)に移設されたとありますが。

新見「人類生存の・・・要(かなめ)」

「なんとしても完成を・・・奴らが来る前に」
呟くのは新キャラの藤堂早紀さん。
建造中のフネ(「銀河」)の艦長さんだそうで。

「銀河」の出番は次章のようですね。
CRSが “人類生存” にどう関わってくるのかも、
そこで明らかになるのでしょう。

 物語も終盤にさしかかってきたのに、また新しい伏線が現れるとは。
 まあ、先の読めない展開は大歓迎ですが。


■地球へ向かうヤマト

帰路を急ぐため、ワープを繰り返すヤマト。
1日3回が限度のワープを5回行っているとのこと。

 旧作第1作では「1日2回の定時ワープ」をしてたことを思い出したよ。

地球からのデータ通信を受け取れるところまで来た。
それには、クルーの家族からの私信も含まれているらしい。

おそらくその中には真琴から加藤へ宛てたものもあって・・・
それが18話の加藤に繋がるわけだね。


■独房のキーマン

任務とはいえ、一時的にはヤマトを裏切り
クルー(古代)を撃ったのだから・・・かな。
キーマンなりのけじめなのでしょう。

高頻度のワープは傷に障るようで。隣の房の透子が声をかける。

「怪我人には酷ね。ワープの連続は」

しかし、拘束された者同士がこんなに簡単に
言葉を交わすことができるのはマズくないですか?

「俺は、裏切り者だ」
「あなたが裏切ったのはデスラーの方でしょ。
 なぜ一緒に行かなかったの。デスラーのことなら知ってる。
 あの男には人を人と思わない冷たい強さがあった。
 あなたのように。必要なら自分でも他人でも容赦なく殺せる強さ。
 わたし、そういうあなたが」

愛の告白・・・ではないでしょうねえ。
ガトランティス人と同質の ”冷酷な強さ” があると見込んでたのか。

「あのとき、母親の声を聞いた。
 もう何年も、夢に見ることもなかったのに。
 でも、そこにいたのは母親ではなくヤマトの山本玲だった」
「がっかりした?」
「いや。わけもなく、嬉しかった。
 これがテレサの言う縁というものかと」
「縁?」
「人と人との結びつきをそう言うらしい。
 絆、愛、言い方は様々だが、俺はこのフネでそれを見つけた気がする」

独房の外でそれを聞いていた山本。
表情は見えませんが、仕草が嬉しさを示してますね。

この二人、最後はどうなるのでしょうね。
二人そろってお亡くなりになるか、
どちらかがどちらかを庇ってお亡くなりになるか、かな?(おいおい)

 いやあ、ハッピーに終わってほしいのは山々なんですが
 なにせ “彗星帝国編” ですからねえ。
 旧作では一番戦死者が多かったわけで、この二人も予断を許しません。

「如何にも人間らしい、無責任で身勝手な言い草ね。
 その愛が人間の不幸の始まりなのに」

透子さんも頑なに “愛” を認めないんですね。


■月面のサナトリウム

病に苦しむ翼くん。かなり症状が深刻な様子。

「翼、父さんね、ヤマトのお仕事、もうすぐ終わるって。
 帰ってくるよ。肩車してもらいな、
 そんで、『おおきくなったな』って驚かせてやれ・・・」

泣き崩れる真琴。
こういうシーンは心が痛い。


■加藤

一方、ヤマト艦内のジムで汗を流す父。
「まだ2歳なんだよ・・・頼むよ・・・」
それを見つめる斉藤。これも伏線か。


■白色彗星

ズォーダーとガイレーンは、新たなゴーランド誕生の場に。
ノルも戦死したため、後継クローンを緊急 “出荷”。

 “出荷”、ですか・・・

先代ゴーランドのザイゼンが養育担当に。
さしずめ祖父か曾祖父にあたる役回り?

「なぜ笑う?」
「は?」
「機械的な作業に過ぎんのにあの者たちはなぜ笑みを浮かべるのだ」
「そ、それは・・・わかりません。
 ただ、製造直後の生体を見るとなぜかそうなってしまうのです。
 時には訳もなく涙が・・・」

捨て去ったはずの “親子の情愛” がガトランティスには残っている。

「テレザート星がまた隠れたとか。
 地球はテレサがコスモウェーブを送った先。
 だが、テレザートが消えたとなると」
「我々からは見えなくなったというだけだ。
 テレサは見ている。地球侵攻は予定通り行う
 そのためにも・・・」

二人が進む空間には、大戦艦(カラクルム級)が
謎の結晶に包まれてにょきにょきと生えている。
ここはガイゼンガン兵器群の製造工廠なのか。

「新たな白銀の巫女。ご要望通りに」

「サーベラー殿は我らガトランティスとは違う。
 ガトランティスを作りしゼムリア人。その純粋なコピー」

また新しい名前が出てきましたねえ。
《ゼムリア人》とはどんな種族だったのか。

「我らのようなクローンと違って生育に長い時間をかける必要もない。
 実に効率的だが」
「一個の人間の肉体と精神を再生するには
 これだけの記憶装置が必要になる。
 白銀の巫女。最後の人間でなければ許されぬ贅沢です」
「要望通り、と言ったな」
「はい、記憶の制限の引き上げに加え」
「情動の抑制、制御システムとの同調に問題はなかろうな」
「そこは万全に」

新たなサーベラーに近づき、顔を見つめる。
ズォーダーを見返すのは虚ろな眼差し。

「人形か・・」
「これでもう、ヤマトにとらわれたサーベラー殿と
 共鳴現象が起こることはありますまい」
「苦しむことも・・・」

サーベラーが ”もう苦しまない“ ことを知ったときの
ズォーダーの口調が、なにやら穏やかというかほっとしたような。
それは彼女への “思いやり” ではないのですか? 大帝陛下。


■デスラー艦隊

バレルの演説を見つめるデスラー。

ガミラスの植民地政策が民主化により劇的な変化を遂げつつあること、
しかし未だに、独裁体制への回帰を望む者たちが存在していること、
そしてガミラス国家警備警察が彼らを一斉摘発したこと。

ギムレーも拘束。「このままではガミラスは滅ぶ!」
捨て台詞ではあるのだが、一面の真実でもあったりする。

そこへミル君が登場。なにやら自信にあふれた表情で。

「大きな問題から目を背けてまずは民主化。
 もはやガミラスにあなたが返り咲く道は閉ざされた。
 その気があるなら、我々がデスラー総統の復権に
 協力させて頂いてもよい。条件次第ですが」
「貴様!」タランが激高するが
「ガトランティスの傀儡に成り下がるつもりはないよ」
「しかし滅び行くガミラスは救いたい。
 あなたは現実的な人間だ。甥御さんとは違う」
「!? 何者だ? 貴様」

 呼び名が “ミル君” ではなくなったことに注目ですね。
 そのミル君、不気味に笑って

「条件を伝える。ヤマトを倒せ」

このときのミル君は、ズォーダー大帝と
“ツーカーの仲”(死語?) になっていたのでしょう。


■トランジット波動砲

一方、ヤマト艦内では “トランジット波動砲” という聞き慣れない単語が。

 transitは「通過,通行」「(空港などでの)乗り継ぎ」
 「移り変わり,変遷,変化」とかの意味があるらしい。

 これに似た単語で『ヤマト復活編』に出てきたのは
 “トランジッション波動砲”。こちらの transition の意味は
 「移り変わり、移行、変遷、変化、過渡期、変遷期、変わり目」
 ちなみに化学用語の「遷移元素」は transition element。

真田「反波動格子をブースターにして波動砲に絡めるのです」
島「取り除けないものなら、燃やし尽くそうってことか」

一度しか使えないが解放されるエネルギーは飛躍的に増大するとのこと。
その量は何乗倍にも達するらしい。

 二乗倍? 三乗倍? n乗倍?
 よくわかりませんが 要するに桁違いということでしょう。
 ということは最低でも10~100倍以上かな。

島「危険はないんですか?」
真田「ある」

 まあ、必殺武器というのはだいたいそういうもの(笑)です。

「その6」へ続く

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「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第五章 煉獄篇」感想・・・のようなもの その4 [アニメーション]


※ネタバレ全開です! 未見の方はご注意ください。


▼第16話「さらばテレサよ!二人のデスラーに花束を」(後編)


■アベルト&ランハルト 4

「総統・・・」
「面映ゆいな。その肩書きはおまえが求めていたもののはず」

 前章の「ぞっとしませんね」に続いて「面映ゆい」。
 またまた辞書で調べてしまったよ。
 「きまりが悪い」「照れ臭い」の意だそうで。

「テレサがここから連れ出せるような存在なら
 裏切りを疑わねばならんところだが・・・」
「あなたこそ、お一人で何を」
「たぶん、おまえと同じだ」

デスラーでも、自分の進むべき道に迷いを覚えることはあるのか?

「誰にでも心の支えにするものがある。
 己の力だけを頼りに生きてきたものなら、特に」
「だが、私はその支えに・・・」

イスカンダルを威嚇してコスモリバースを奪うことなく
外宇宙へと移住先を探してきた。
それは ”彼女” の平穏を保つためでもあったのか。

「ガミラス民族を移住させるため、
 根本から環境を作り替えるはずだったその星に
 彼女は救いの手を差し伸べた」

赤い地球をバックにスターシャの姿が。

 そうなると、地球への攻撃を遊星爆弾に切り替えたのは
 火星沖海戦に負けたからわけではなく、
 環境改造のためにあらかじめ予定されていたことだった、
 ってなるわけですかね。
 ガミラスの他の植民星と比べて、地球のどこが異なっていたのか、
 なぜ地球が選ばれたのかも知りたくなります。

「そのイスカンダルを救うために、あなたは・・・」
「コスモリバースは万能ではない。
 地球と違って、もとより滅びを定められたガミラスを
 救えるかどうか・・・
 私は外宇宙に新天地を求めた。しかしその結果・・・」

ここで「ふっ」と自嘲気味の笑い。
2202でのデスラーは、旧作では見せなかった顔を見せてくれる。

「おまえも知っての通りだ。
 あのとき、私は何を滅ぼそうとしたのか・・・」
「デスラー総統・・・」

ホント、何を滅ぼそうとしていたのですかね。
いろいろ背負うものが多くなりすぎて
一回リセットしたくなったのかな・・・とは思いましたけどね。

「だが、どんな理由があれ
 多くの臣民を巻き添えにしようとした事実は事実だ。
 その罪は償って償いきれるものではない」

その前に、地球人口の2/3を死に至らしめた罪も償ってほしいって
思う私は、やっぱりデスラーのファンではないのでしょうねえ。

ついでに言えば、植民星の二等市民たちも
デスラー総統の名の下に多くの者が虐殺されてる。
もっとも、そういう人々はもとから彼の眼中にはないのかも知れんが。

「この先、ガミラスの民がまた “デスラー” を求めるというのなら
 それはお前だ」
「それは・・・」

外した視線を泳がせて・・・こんな弱気なキーマンも初めて。

「お許しを・・・」

足早に立ち去るキーマン。

残ったデスラーにテレサが語りかける。

「あなたの心には、いつもあなた以外の誰かが。
 その誰かを、あなたは自分自身より大切に想い続けている。
 その想いがある限り、あなたには民を率いる資格があります」

「ふふっ、聞かれぬ事にはよくしゃべる」

上手いなあこの台詞。16話で一番好きだ。

ここで “花吹雪” を背に去って行くデスラー。
外連味たっぷりで、いやあカッコいいですねぇ。


■ヤマト

「これですべての縁が整ったようです」

雪に届いたテレサの声。
テレサは雪を無視していたわけではないのですね。


■ガミラス大使館

バレル大使がヒス長官(副総統から役職が変わったのですね)へ報告。
デスラー派の指導者がギムレーであることを。
ここでなにげに、ヒス君初台詞。
そして大使は保安情報局だったのですね


■クルー解放

ここで流れるBGMは、13話の波動砲発射シーンでのもの。
ああ、早くサントラ第2弾がほしい。

「思いを残せば・・・」

反波動格子が機能停止、そしてヤマトの波動エンジンが復活。
キーマンは見張りのガミロイドを倒し、古代たちを解放する。

「俺は・・・俺たちは何を信じればいい」
「何も。潜入中の工作員の言葉に真実はない。
 ガミラス保安情報局、内事部所属捜査官。それが俺だ」

 フリッツ少尉かと思っていたら如月行だったでござる(笑)。

「ヤマトへ戻るぞ。俺を殺すなら後にしろ」


■ランハルト造反

一方、タランと共にノイ・デウスーラへ戻るデスラー。

「造反?」
「先のお戻りになったランハルト様が、地球人を解放した模様です」
「好きにさせておけ。ヤマトも」

このときのデスラーの胸中はどんなだったのだろう。
甥(ランハルト)と共に、
重荷を分かち合う道を期待していたとは思うのだが・・・

ランハルトの決断を尊重したのか、
自分とは同じ道を歩むことはできない男だったのか、と諦めたのか、

周囲がどうであれ、もう自分はこの道を進むしかない、と
腹をくくっているから、造反も受け入れることができたのか。


■ヤマト復活

突然の波動エンジン復活に戸惑うクルー。しかし土方は決断する。

「いや、このまま飛ぶ! 島、発進準備にかかれ!」


■キーマンの真意

「バレル大使は情報部の出身で、
 民主化がガミラスの未来を作ると信じている。
 俺は大使の命を受け、正体不明の黒幕を挙げるために動いていた」
「しかし、君はデスラー家の」
「だからこそだ。ガミラスを真の民主主義に委ねる。
 それは独裁者の家系に生まれた者の、せめてもの罪滅ぼしだ」

とはいっても、彼本人には何の罪もないのだけどね。

「じゃあ、ヤマトに乗り込み、
 テレザートへ向かうよう誘導し続けたのも」
「すべてはデスラー派の信頼を得て、正体不明の黒幕にたどり着くため。
 それは成功した。だが、当のデスラーが現れるとは」
「なぜ彼と行かない?
 ガミラス星がじきに寿命を迎えるという話が真実なら・・・」
「そうだ。そういう選択肢もあった。
 しかし、女神に教えられた。
 考えるな、感じたことに従えと」

ヤマト艦内で暮らした何日かで
キーマンの中にも変化が訪れたのだろう。

そしてその理由は、「そこがヤマトだったから」なのだと思いたい。


■ノイ・デウスーラ脱出

斉藤と永倉がガミロイドと交戦。
連絡艇に乗り込む4人、ハッチを開放するキーマン。

敬礼する古代、答礼するキーマン。
最初はガミラス式、そして後半はヤマト式で。
ここはキーマンの変化、そして覚悟を示しているのだろう。

連絡艇は脱出、キーマンもツヴァルケに。
しかし一発の銃弾がキーマンの脇腹を貫く。

撃ったのはミル君。
あんたやっぱりそういう役回りなんですねぇ(笑)。

「あなたも予定にない道を選んだ。その衝動と感情が宇宙を滅ぼす!」
「そう・・・感情だ。だからこんなまねも」

リストバンドのスイッチを操作するとドック各所が爆発。
仕込みは充分だったんですね。さすが潜入工作員。

「貴様!」

そしてツヴァルケも脱出するも、古代たちはキーマン機を見失う。
すかさずヤマトからコスモタイガーⅠが発進。

「これまでか」

キーマンは海面に不時着。
ここからのBGMは「独裁者の孤独」。

「俺は一人だった。一人なら何でもやれた。でも、今は」

「今は」の続きは何だろう。
順当に考えれば「今は一人ではない」かな。
今では、彼を受け入れてくれるヤマトの仲間がいる。
そしてそこは「帰ることができる場所」でもある。

「一人でいることは虚しい」もあるかな。

沈みゆくツヴァルケ。

「母さん・・・」

死を覚悟すると、男というものは母の顔を思い出すものなのか。
フードをかぶった姿は、「999」の鉄朗の母みたいですね。
これは狙ってるんだろうなあ・・・。

「もう一度・・・」

そんなキーマンを必死に捜索する山本。

「救出する、絶対に!」

ついに不時着したツヴァルケを発見、
機と運命をともにしようとするキーマンを死の淵から掬い上げる。

 コスモタイガーⅠって、今回の海面上でのホバリングを含めて
 いろいろ不思議機能を満載してそう(笑)。


■テレザート消滅

テレザリアムから謎の発光が。

島「何だ、何が起きてる」
雪「テレサ・・・」
土方「雪、どうした?」
雪「テレサが・・・忘れないで、と」

テレサの声が人々の心に響く。

「さようなら、皆さん。
 私は私のいるべき場所に帰り、これからも祈り続けます
 でもそれは、どこか決まった星や
 人々のために祈るのではありません」

それはデスラーにも届く。
「所詮、手の内に収まるものではなかったか」

「星と星、時と時、そして、人と人。
 縁によって結ばれた命のフィールド」

古代を出迎える雪。
キーマンを抱えてコスモタイガーⅠを降りる山本。
出迎える古代たち。このときのキーマンの表情がいい。
もう誰も偽る必要がなくなったわけで、素の顔を見せているのだろう。

「この宇宙を支える力」

ノイ・デウスーラ艦内をさまようミル。
彼の脳裏に映し出されるものは・・・

「何だ、これは」

山本とキーマンを見下ろすカット。
つづいて古代たちを横から見るカット。
これは誰の視線なのか。やっぱ斉藤?

「大いなる和のフネに願いを託し、私は祈り続けます」

テレザート星そのものが光に包まれ、消えていく。

第一艦橋からそれを眺めるクルーたち。
古代と雪は指を絡め・・・雪の婚約指輪が光る。

「縁・・・宇宙の・・・愛か」

旧作「さらば」でも ”宇宙の愛” なるものが出てきたが。

キーマンを看病する山本。

デスラーの艦隊は、さらなる後続の艦艇群と合流し、大艦隊となる。
こんなにいたんだねえ。
デスラー生存の情報で新たに馳せ参じたものもいるのだろうか。

ついでに、不穏な顔つきのミル君も乗せて(笑)。


■ヤマト反転

土方が語る。
「祈りは託された。
 我々はガトランティスを阻止せねばならない。
 この宇宙に生きるすべての命のために」

「針路反転! 両舷全速、ヤマト、地球へ向けて発進!」

ヤマトはいざ決戦の地、太陽系への帰還へと舵を切る。


■潜入工作員の孤独

15話が “デスラー回” だとしたら、
16話は “キーマン回” と言っていいだろう。

第2話で初登場以来、文字通りストーリーのキーマンとなり
ヤマトを、古代をテレザートへと誘導してきた。

確固とした信念に裏打ちされて、ときには冷酷非情にも見えた彼の、
その内面がついに明かされる。

その特殊な出自、そしてその真の目的。
そしてそれゆえにヤマト艦内では孤立した存在となって。

本人は覚悟して引き受けたことではあっても
ヤマト艦内での生活、クルーとの触れあいが彼を少しずつ変えてきた。
古代、加藤、斉藤、そして山本。
この回に至り、彼もまた ”ヤマトのクルー” の一員となったと思いたい。

 母とともに追放された幼少時の彼が、
 成長して工作員となるまでを描くスピンオフなんかも面白そうだ。
 外伝小説あたりで出ないかな。
 保安局にスカウトされたのも、その出自が大きかったろうし。

第五章の後半17・18話では
ストーリーに関わることはほとんどなかったが
来たるべき第六章、そして最終章では
ヤマトとともにガトランティスと戦うキーマンが見られると期待している。


「その5」へ続く

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「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第五章 煉獄篇」感想・・・のようなもの その3 [アニメーション]


※ネタバレ全開です! 未見の方はご注意ください。


▼第16話「さらばテレサよ!二人のデスラーに花束を」(前編)


■ヤマト無力化

オカリナみたいな反波動格子のコントロール装置を発動するキーマン。
それにより波動エンジンが突然の停止。
島の必死の操艦で着水する。

最近、島の出番があまりなくてかわいそうだなあ。
たまに出ても「ワープ!」ばっかりだったし。

でもまあ、振り返ってみると危機感あふれる局面が続いてきたので
島の超絶技術の操艦なしでは、
ヤマトはとっくに沈んでいたのだろうと思うけどね。
まさに縁の下の力持ちなんだよなあ・・・

 うまくいってて当たり前で、普段なかなか重要性を認識して貰えない。
 そんな部署で働いている人は世の中にはたくさんいるだろう。
 私もどちらかというとそっち系の地味な仕事を長いことやってたりする。


■囚われの古代

古代・真田・斉藤・永倉はノイ・デウスーラ艦内にとらわれの身。
キーマンの銃弾は古代のヘルメットをかすめ、
それで気絶させらせた模様。監視するのはガミロイド。

 小説版だと、ノイ・デウスーラ艦内には
 デスラーとミル以外に人間は乗っていないという設定。

 タランの艦隊と合流はしたが、ノイ・デウスーラの中には
 未だ人はいないようだ(いたとしてもごく少数なのでしょう)。


■真田の推理

真田はキーマンの正体と目的に思いを巡らす。
バレルも共犯、しかしデスラー本人の登場は想定外
古代は何を思う・・・


■アベルト&ランハルト

艦内を歩きながら会話する二人。
「あなたと同じです。地球人にテレザートの力を渡すわけにはいかない。
 だから彼らに同行して、そのときが来ればヤマトを無力化し・・・」
「テレザートの力をガミラスに持ち帰る。
 民主化に抗い、デスラー体制の復活を願う者たちのために」

『その力を得た者はあらゆる願いを叶えることができる・・・』
と宇宙に伝えられる伝説の女神ですからねぇ、彼女は。


■囚われのミル君

虜囚となっているミルに面会する二人。
彼の周囲には、コスモウェーブを遮る(?)あの謎結晶が。

「久しぶりだね、ミル君」
「外は大分騒がしかったようですが」
「なに、不逞の輩が大帝の宝を横取りしようとしていたのでね、
 成敗して取り戻したまで。
 テレザートは現在我が艦隊の支配下にある。
 ドアは開いている。自分の目で確かめたまえ」

銃を渡し、

「見るのが君の仕事だ。その上でズォーダー大帝との交渉に入りたい。
 大帝には謹んでテレザートを献上する。その代わり・・・」


■アベルト&ランハルト 2

ノイ・デウスーラの上甲板に出る二人
「彼らは交渉に応じますか」
「ズォーダー大帝は面子に左右される男ではない。
 我々と一戦交えて星ごとテレサを失う危険を思えば、
 条件を呑むだろう。
 ガミラス人が生きていける惑星の発見もしくは創造。
 ガトランティスならあるいは・・・」

古代アケーリアス人の超科学を手中にしているガトランティスなら、
そんな技術も持っているかも知れない。
もっとも、ガトランティス人はそれを “使いこなしている“ とは
言いがたいのではないかなぁ。
彼らが持っているのは “知的生命体抹殺のための超技術” であり、
その目的達成のために ”超技術に使われている” ような印象だが。


「ランハルト」
「はっ」
「アレはどんな船だった?」

 デスラーがこういう質問をするとは予想外。
 しかし考えてみれば興味が湧いても不思議はない。
 数々の幸運に恵まれたとはいえ、
 たった1隻でガミラスの包囲網をくぐり抜け、
 最後の最後にはデスラー自身までをも
 見事なまでに場外へうっちゃってしまったのだから。

眼下には波動エンジンが停止し、デスラー艦隊に包囲されたヤマトが。

「奇妙な船でした。乗員たちも少し変わっていて
 軍人というより、私には巡礼者に思えた」
「巡礼者か」

まあ、星の彼方で待つ女神様の元へと向かうのだから
ある意味、“巡礼” とも言えなくもない。


■ガミラス

なつかしやガミラス星の全景。やや緑が増えた?
倒れてるのはバレラスタワーですかね?

ランハルト(キーマン)がテレザートに到達したとの一報。
伝えたのはカーゼット。
第8・9話で登場したガミラス定期便船団の指揮官ですね

さらにデスラーの生存が伝えられ、驚く面々。
一同の視線が一斉に向く先には・・・

 初見では分からなかったけど、
 しっかりとあの特徴的なカップを手にしているんだよねえ・・・


■アベルト&ランハルト 3

「デスラー体制派の指導者は長らく謎のままでした。
 私も正体を知りませんが」
「出てくるだろうな。
 この局面、直接私と言葉を交わすしかあるまい」

そこへタラン。「本国から通信が」
スクリーンへ写る人物を見て「あなたは・・・」絶句するタラン。
キーマンも驚愕の表情。

「ガーレ・デスラー。総統、よくぞご無事で」


■いま明かされる、衝撃の真実!?

映った人物の右目には大きな傷跡。乗艦の爆発で負ったものか。

「まさか君が生きているとはね、ギムレー君」
「それはお互い様でしょう」

確かに(笑)。
そして彼の口から語られるのは、あの日(「2199」第23話)の真相。

「乱心の末、首都バレラスを巻き添えにヤマトを倒そうとした独裁者。
 民主派はそのように喧伝して総統を貶めております」

 旧作では実際その通りだったよねえ。
 考えたら、旧作続編群でデスラーの元に残存戦力が集まってきたのは
 疑問と言えば疑問。
 なぜ「狂気の独裁者」に付き従おうと思ったのか?
 彼しか頼る者がいなくなってしまったから?

「しかし私は知っている。
 あれはガミラスとイスカンダル双方を救うための
 やむなき行為であったと。

 バレラス・タワー。あれはイスカンダルに突きつけられた刃。
 コスモリバースを奪い、
 ガミラスを滅びの道から救わんと企てた者どもが
 総統に断りなく作り上げた巨大な兵器」

なんと兵器だったのですね、バレラス・タワー。
(このあたり、後付け感は否めないのだけど)

発動したらどんな威力があったのでしょう。
案外その正体はデスラー砲だったりする?

もしそうなら、イスカンダルは
波動エネルギーを使った武器に狙われていたことになるわけで・・・

「軍はあなたを裏切った。
 彼らの裏をかいたあなたは、ヤマトの侵攻を利用して
 動力源たるコアシップをタワーから切り離した。
 そして裏切り者どもを一掃するために第二バレラスを・・・」

ここでいう軍とは誰なのでしょうか。
少なくともディッツ提督派ではないよね。あの頃は投獄されてたし。
ゼーリック派なのかな?
もっともこのときゼーリックは既にお亡くなりになってましたが。
その残党?
それとも、物語上では登場しない勢力が他にもまだあったのか?

「すべてはガミラスの救済とイスカンダルの平和のため。
 ガミラスの未来を救うには独裁体制による強権発動あるのみ。
 総統の大任を背負えるのは
 ランハルト様を於いて他にないと考えておりましたが
 あなたが生きておいでとなれば・・・」

「ランハルト、いいのか、私が請け負って」
「・・・無論です」

「すぐにガミラス臣民に伝えましょう。デスラー総統の凱旋を。
 蜂起の準備は整っております。一日も早いお帰りを」

総統生存の報で一気に盛り上がるデスラー派。


■囚われのヤマト

島「(上空のガミラス艦を見上げ)まるでハゲタカだ」

機関室では徳川の分析が続く。

一方、鶴見は宙葬用のカプセルに収められて・・・
沢村が号泣する横で、篠原の独白が。
「不思議だな。体はそこにあるのに。鶴見はもういない。
 どこに行っちまうのかな」

 人は死んだらどこに行くのか。それは永遠の謎だろう。
 私もこの年まで生きてきたので、肉親も何人か見送ったが・・・

 旧作からのヤマトファンも私と似たり寄ったりの境遇だろうが
 この問の答えは、永久に出せないだろうねぇ・・・


■ランハルトvsテレサ

単騎、ノイ・デウスーラを飛び立つキーマン。
やってきたのはテレザリアム。

「テレサ・・・・」

今まで見せたことのない自信のなさげな表情。

「俺は・・・わからなくなった。
 準備は整った。やるべき事は決まっている。でも・・・」

「テレサ! 時の果てを見通す女神なら教えてほしい!
 何が最善なのか? 俺が進むべき道は!?

初見の時は、何が起こっているのか分からなかったよ。
自信満々で揺るぎない信念に裏打ちされた行動を取ってきたキーマンが
突然、自らの中にある迷いを告白したのだからね・・・

テレザリアムの球体が輝き・・・そこに浮かぶのは
古代、島、加藤、篠原、沢村、斉藤、そして山本・・・

 山本が最後、っていうのがポイントなのでしょう(笑)。

「ヤマトに乗ってあなたが感じたことはすべて正しい。
 何が最善かはあなた次第で変わります。
 考えたことではなく感じたことに従ってください。
 あなたも大いなる和の一部・・・」

大宇宙の脅威たるガトランティス。
“滅びの方舟”・白色彗星を止めるのは
ヤマトを中心とした縁の力、大いなる和。
彼もまたその “和” に加わっているという。

「大いなる・・・和」

頬を一筋の涙が。それを拭い、不思議な表情を見せるキーマン。
それを見て、何事か納得した表情を示して・・・
そこへ突然、声がかかる。

「何をしている」

声の主は他ならぬデスラー総統。


「その4」へ続く

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▼第15話「テレサよ、デスラーのために泣け!」(後編)


■テレザリアムの攻防

一方、古代たちにも援軍が。
永倉「隊長、ご無事で」
斉藤「永倉、おまえ何やってんだ」
永倉「ただの令違反です」

 ホントに永倉さんは美味しいところを持って行くねえ。
 「星巡る方舟」で初登場したときは
 こんなに活躍するキャラに化けるとは思わなかったよ。

ヤマトは島の操艦で戦闘空母と交戦。
近接戦闘でのパルスレーザーは、これも「方舟」を思い出すね。


■キーマン回想

ヤマトから発艦したキーマンの脳裏を、バレル大使の言葉が。

「孤独な道だ。おまえはおまえに関わる
 すべての人間を欺かなければならん」

これは次の16話になると本当の意味がわかる。


■デスラー艦隊vsヤマト  その3

ヤマトに迫るノイ・デウスーラ。なかなか珍しい構図。
PVのときはてっきり併走してるんかと思ったが
実は追走してるんだね。
ノイ・デウスーラがでかすぎて遠近感がわからなかったよ。


■テレザリアム

「貴様たちとの戦(いくさ)は本当に先が読めん」
まあ、先の読まれる戦いをしていたらヤマトはとっくに沈んでますから。

その乱戦の中、古代がデスラーに銃を突きつける

「終わりにしないか、デスラー総統」
「まだ始まってもいないものを、どう終わらすのかね。ヤマトの坊や」

デスラーにとって古代はまだまだ “坊や” なんですかね。

「私はヤマト戦術長、古代進。
 直ちに兵を引きテレザートから退去していただきたい」
「古代、そうかあのときの坊やか」

「2199」第24話での白兵戦。そんなに強い印象があったのか。

「一度死んだ人間を、そんなもので屈服させられるとでも」
「この人形どもは私を撃つことはない。
 が、それは私が生きている間の話だ」
「さあ、引き金を引き給え」
「どうした、古代とやら その勇気がないなら」

動じないデスラー。素直にここはカッコいいと褒めておこう。
人生経験と肝の座り具合では
古代よりデスラーの方が一日の長があるということか。


■キーマン登場

そこへツヴァルケが乱入、永倉と協力してニードルスレイブは全滅。

そしてツヴァルケから降り立つキーマン。

キ「デスラー総統に伺いたい。あなたは何を願ってここに来られたのか」
デ「貴様、誰か?」
キ「我が名はランハルト・デスラー」

 一瞬 “ラインハルト” かと思ってしまったよ(おいおい)。
 さすがに「銀英伝」の主役とかぶるのはマズいよねえ。

ついに明かされるキーマンの本名。


■14年前 デスラー総統22歳

「なぜこうなった。
 アベルト・デスラーという人間には
 母の心を現世につなぎ止めておくほどの重みもなかった。
 そんな私が」

デスラーはマザコンとまでは言わないが
母の愛には恵まれなかったんだね。同情に値するとは思うが。

「叔父が成し遂げたガミラス全土の統一。
 そのすべてを託され、重すぎる秘密を。
 希望を失えば人は心を失う。
 自分たちに未来がないと知ればガミラスは・・・」

ガミラス人の未来を叔父と兄から託されたデスラー。
「あるべき未来とやらのために、自分の人生を生きられなかった」
がここへつながるのだね。

重ねて聞こえてくるのは重臣の言葉か。

「これが最も確実なやり方です。
 バレラスタワーはそのために建造されました。
 もはや後戻りはできません。
 ガミラスが生き残るためにはなんとしてもイスカンダルの・・・」

この台詞の意味は16話で明らかになる。
ガミラスがイスカンダルが持つコスモリバースシステムを
手に入れようとしていた。

 ガミラス人にとってイスカンダルは崇敬の対象ではあるものの、
 常に自分たちの頭の上にいることに
 反撥を覚えることもあったのかも知れない。

デスラー総統は、聴衆を鼓舞する演説をぶち上げる。

 青年らしい若々しい声。さすが山寺さん。

「イスカンダル平和主義のもと、宇宙に版図を広げよ!
 外宇宙にも目を向けよ! 拡大せよ!!」

このへんから「2199」につながってくるのだね。


■デスラーvsキーマン

キ「急激な拡大政策はガミラスに未曾有の富と覇権をもたらした。
  結果、生まれたのが支配者デスラーへの反撥。
  あなたは何度となく暗殺の危機にさらされた」
デ「身内にすら・・・か」

兄の妻だった女すら暗殺者になった。

 彼女を取り押さえたディッツとタラン弟が若い。
 ついでに言うと、周りの重臣たちも若い。
 ぜーリック、タラン兄、ギムレー、ヒス。
 ああ、懐かしい面々だねえ・・・

デスラーは兄嫁を処刑したと見せかけて追放する。
それは、かつて自分の命を救ってくれた兄への
せめてもの恩返しなのか・・・

ここでついにキーマンの素性が明らかになる。
デスラーの兄マティウスの遺児。彼にとっては甥にあたるわけだ。

「大きくなったな」

デスラーが肉親に対する情を見せる珍しいシーン。
というか、こんなのは初めて?

「母は貧しい生活の中で死んだ」
「ガミラス星がじきに滅ぶというのは事実か」
「外宇宙勤務が長くなると肌身でわかる。
 我々生粋のガミラス人は、ガミラス星を離れて長くは生きられない」
「だから母星と同じ環境を持つ星を見つけて、
 あるいは人工的に作り出し、すべてのガミラス人を移住させる。
 半世紀以内に・・・」
「そんな途方もない計画を実現するために、
 あなたは宇宙に覇権を広げた。冷酷な独裁者と罵られながら」

ヤマトのクルーにすれば初めて知る事実ばかり。
しかもそれはガミラスが地球を侵略した理由にも直結するもの。

真「遊星爆弾による環境の改造」
古「本当なのか? ガミラスを救う、そのためにあなたは」
デ「知ってどうする。今更それが何だというのだ」

個人的には、これが15話でいちばん好きなデスラーの台詞だなあ。

遊星爆弾の目的も、“ガミラス人移住のための環境形成” という
 旧作に沿ったものへと改めて位置づけられたことになる。

そして、ここからのデスラーの独白が15話のクライマックスか。

「今の私は、何の力も持たない。
 無力な神に願いをかけるか、ガトランティスに取引を持ちかけるか。
 どちらも分が悪い・・・」

デスラーがここまで自らを卑下した台詞も記憶にない。
ある意味、とても “新鮮” に感じる。

カットバックでデスラー艦隊と交戦するヤマトが描かれ、

「だが、それでも」

ここでのBGM「デスラー・孤独」がまたいい仕事をする。

「それでも、わたしは」

キ「テレサの力を、本当に必要とするのが誰か」
デ「おまえにはわかるはずだ」

キ「母なる星、ガミラス。あなたはそのためにずっと」
デ「ランハルト。ここから先は修羅の道だ。
  私と歩むのなら感情は捨てろ」

自らの重荷を、マティウスの遺児にも預けようとする。
それはかつて、兄がデスラーに対してとった行動の再現か。

 「思いを残せば、私のように間違うぞ」

”間違えた” という意識はあるんですね(笑)。

斉藤「おい、そんなやつの言うことに耳を貸すんじゃねえ」

その斉藤に銃を向けるキーマン。次の瞬間、その先を古代に向け

キ「すまない、古代」

そして・・・銃声


■デスラー再評価

私は以前、旧作の続編群におけるデスラーに対して
否定的な趣旨の記事を書いた。

 実際、「2202」のデスラー再登場も
 「出ないとファンが黙ってないだろうなあ」
 くらいに思っていて、私自身はあんまり期待していなかった。

 実際、私のかみさんはデスラー(というか山ちゃん)が大好きで
 もし出なかったら、「2202」を観る気力の大半を失ってしまいそう(笑)。

しかし、15話のデスラーは文句なしにカッコいい。
後付け感は否めないものの、
「2199」との整合性に配慮して精一杯フォローしつつ、
なおかつ新たなデスラー像の構築に成功していると思う。

 優秀な兄がいて、その死によって
 否応なく代理を務めざるを得なくなった、という点では
 古代とも共通するバックボーンを持つ。
 このあたりは意識的に設定したのかも知れない。

これからヤマトとガトランティスの戦いにどう絡んでくるのか
本当に楽しみになってくる。

 願わくば旧作群みたいに、ヤマト(古代)に対して
 なし崩し的に友好的になったりしないでほしいとは思う。
 あれはやっぱり(私にとっては)違和感の塊だったからねえ・・・


「その3」へ続く

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