So-net無料ブログ作成
  • ブログをはじめる
  • ログイン
前の5件 | -

水魑の如き沈むもの [読書・ミステリ]


水魑の如き沈むもの (講談社文庫)

水魑の如き沈むもの (講談社文庫)

  • 作者: 三津田 信三
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/05/15
  • メディア: 文庫
評価:★★★★☆

怪奇幻想作家・刀城言耶(とうじょう・げんや)が探偵役を務める
ミステリシリーズ、その長編第5作。
第10回(2010年)本格ミステリ大賞受賞作。


寡婦である宮木左霧(くき・さぎり)は大陸で終戦を迎えた。
ソ連兵の追跡を逃れ、3人の子ども(鶴子・小夜子・正一)を抱えて
命からがら日本へ引き揚げてきた。
身寄りの無い左霧は、かつての養父である
水使龍璽(みずし・りゅうじ)を頼ることになる。

奈良の山奥、波美(はみ)地方。そこには
”水魑”(みづち) が棲むという伝説がある沈深(ちんしん)湖があり、
そこを源流とする深通川(みつがわ)沿いに4つの村が開拓された。
上流から順に五月夜(さよ)村、物種(ものだね)村、
佐保(さほ)村、そして青田(あおた)村。

 「水魑」とは、龍神の別名と解釈していいだろう。

村にはそれぞれ水魑を祀る神社が建立され
これも上流から順に水使(みずし)神社、水内(みずち)神社、
水庭(すいば)神社、そして水分(みくまり)神社。

これら4つの神社は古くから深通川の水利権を握り、
村人たちに対して絶大な権勢を誇っていた。
その中でも最上位にある水使神社の宮司が水使龍璽。
いわばこの地方の最高権力者である。

かつて、故あって養父・龍璽のもとを逃げ出した左霧は、
心ならずも再び故郷へと戻ることになった。

しかし、鶴子に対して何らかの ”思惑” を巡らせ始めた龍璽、
いにしえからの因習に染まった村人たちによって、
左霧たちは数奇な運命を歩んでいくことになる。

そして時は流れて昭和29年。

刀城言耶は、民俗学者・阿武隈川烏(あぶくまかわ・からす)から、
奈良の波美地方で行われる雨乞いの儀式のことを聞く。

沈深湖で行われたその儀式では、過去2回にわたって
不可思議な事件が起こっていた。
23年前に執り行われた儀式では宮司・水分辰男が
湖に潜ったまま行方不明になり、
13年前に執り行われた儀式では、同じく宮司の水使龍一(龍璽の長男)が
死体となって発見されていた。
そして、その儀式が今年も執り行われるという。

担当編集者の祖父江偲(そふえ・しの)とともに現地へ赴いた言耶だが
彼の目の前で展開したのは、湖に浮かぶ船の中で宮司が刺殺されるという
”湖上の密室” ともいうべき衆人環視の中の不可能犯罪。

そしてそれは、宮司たちを標的とした
連続殺人事件の始まりだった・・・


物語は、正一の視点から語られる過去編、
言耶の視点から語られる現在編が交互に進むが
この過去編の中にもすでに謎と怪奇がてんこ盛り。

そして殺人事件が起こってからは、いわゆる
クローズト・サークル&特殊状況下ミステリとなる。

頑なに公権力の介入を拒む暴君・水使龍璽。
医師も駐在も彼には逆らえず、村の青年団も龍璽の ”親衛隊” と化して
4つの村は、因習に縛られた ”独裁国家” の様相を呈していく。

近代日本にこんな場所がある訳ないと思う人もいるだろうが、
本書を読むならそんなことは忘れて素直に物語に浸りましょう。

終戦後間もないという時代ならではの村の風俗、そして小道具。
狭い閉鎖環境ならではの複雑な愛憎関係。
そんな時と場所でこそ成立する、謎と怪奇に彩られた犯罪が綴られる。

そんな中、偲を人質に取られた言耶は、
真犯人を見つけ出す役割を強要されるが・・・

 ちなみに本作の中の偲さんは、
 「言耶さん大好きオーラ満開女子」なんだが
 はて、彼女ってこんなに可愛らしいキャラだったかなあ。
 とは言っても、言耶くんはいささか素っ気ないのでちょっと可哀想。
 もっとかまってあげなよ~とか思いながら読んでた。


ラストに至り、言耶は事件の解釈を述べ始めるのだが
これが真相か、と思われるとさにあらず、
彼は自らそれを否定して次の推理を構築し始めるという、
いわゆる多重解決ものでもある。

次から次へ犯人が入れ替わって「もう候補がいないじゃないか」
そう思わせるんだが、最後には納得の ”意外な真犯人” が指摘される。
これはもう脱帽。流石としか言えない。

しかも、謎解きシーンと並行して波美地方を豪雨が襲い、
深通川が氾濫を起こすという、まさに文字通りの ”怒濤の展開”(笑)。
物語としてもとても面白い。


そして最後の最後、わずか2ページほど割かれた「終章」。
事件後の村人たちの様子が描かれるのだが、
この長大で陰惨で非道な物語を読んで来た人は、
ここで心が温かいもので満たされるだろう。
「救い」と「希望」を感じさせる、素晴らしい幕切れだと思う。


とにかく文庫でおよそ720ページというボリュームに
まず圧倒される。そしてその中で展開する内容が
横溝正史を遙かに超える幻想&怪奇&本格ミステリの世界。

いやあ、この手の話は私の大好物。
大長編も基本的に嫌いじゃないし、
この人の作品はリーダビリティ抜群なのでぐんぐん読めた。
まさに至福の読書の時間を満喫しました。

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:

総閲覧数140万に到達 & 近況 [このブログについて]


去る12月7日、このブログの総閲覧数が140万を超えました。

20181207.jpg
毎回書いておりますが、また書かせて頂きます。

(どれくらいいるのか分かりませんが)
ご常連の方、毎度のご訪問ありがとうございます m(_ _)m ぺこり。

そして、(もしいるなら)たまたま今日が初めてのご訪問の方へ。
1700件近い駄文の山でございますが
よろしかったら、これからどうぞご贔屓に(笑)。

どちら様も、よろしくお願いします m(_ _)m ぺこり。


さて、前回(2018年7月26日)の「130万突破」の記事では
熱中症にかかったことを書きましたが
ここ最近は、おかげさまで元気に過ごしております。

前回の熱中症も、症状がいちばんひどい時は塗炭の苦しみで
「このままお陀仏になってしまうんじゃいか」って
本気で心配したんですが、3日もしたらケロリと全快してしまいました。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の言葉通り、回復したあとは
「とにかく体力をつけよう」と飲み食いに制限をつけずに過ごしていたら
ひと夏の間に3kgほど増量してしまいました(笑)。

人間、トシをとってくると体のあちこちに ”ガタ” が来ます。
熱中症のことは、今になってみれば笑い話で済むのですが
実はごく最近、もう一つ ”ガタ” が見つかって
こっちはちゃんと医者にかからないといけない。

ホント、「トシ取ったなあ」って感じる日々を過ごしております。


さて、現在の本ブログの状況は、「ヤマト2202 第六章 回生編」の
”感想もどき” を書くのにすっかり時間をとられて、
肝心の読書感想録のほうが滞ってしまいました。
数えてみたら25冊くらいあってびっくりです。

溜まってしまうこと自体は今までにも結構あったのですが
最近は、あまり焦らなくなりましたかね。

以前は
「今○○冊も溜まってる。じゃあ△月△日までに□□冊分書かねば」
みたいな焦燥感に駆られていたのですが、ここ3ヶ月くらいは
「今日書けなかったら明日でも、いや明後日でも、無理なら来週でも」
って意識になりました。

「ぐうたらになった」というのが本当のところかもしれませんが(笑)。

溜まった読書録も、年内で解消するのは厳しそうなので
1月中くらいに、いや無理なら2月くらいには
解消できるといいなあ・・・くらいに思ってます。


そんなぐうたらになったブログ主ですが、
これからもよろしくお願いします。

nice!(4)  コメント(3) 
共通テーマ:blog

「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第六章 回生編」感想・・・のようなもの その9 [アニメーション]


例によって、本編を観ながら感じたこと考えたことを
ダラダラ書いた感想もどきです。無駄に長いのはご容赦願います。

※ネタバレ全開です。
 円盤の到着待ち、あるいはTV放映待ちの方はご注意ください。

◆第22話「宿命の対決!」(後編)

■もう一人のスパイ

「作戦から空間騎兵隊を外す」と告げられた斉藤。
「なんでだよ、おやじ!」「よせ! 斉藤」

外部の人間であるキーマンがこれを告げるのは訳があるのか。
順当に行ったら戦術長の古代が伝えるべきことなのだが
最終決戦前で幹部同士に亀裂を生じないようにとの配慮かな、って思った。
まあ、暴れる斉藤をなだめるならキーマンより古代の方が適任か。

「桂木透子以外に艦内に潜り込んでいるスパイがいる。
 加藤の証言からもこれは事実だ。その可能性が最も高いのは空間騎兵隊」

このとき、斉藤の脳裏にあったのは永倉さんにようだ。
「どうすりゃ連中の操り糸を切れるんだ」
この方法、小説版の方にはあったけど
アニメ本編と同じかどうかはわからないよねえ。

■キーマンに届く信号

ガミラス人と地球人は、可視光の波長に差があるのか?
土方に具申するキーマン。

「何よりも名誉を重んじる男が、まるでだまし討ちのような手を。
 デスラーは本気だ。ここで後顧の憂いを絶つ!」

うーん、11話でも奇襲を仕掛けてきて、
ヤマトを異次元空間に追い込んでからは後ろから撃ってきましたよねえ。

 もともとデスラーって、旧作の頃から奇襲ばっかり仕掛けてきて
 勝つためにはけっこう手段を選ばない人のようなイメージがある。
 なぁんて書くと、デスラーファンから石を投げられそうだなあ・・・

■デスラー襲撃

「ヤマト・・・大いなる和・・・けだし理想は美しい。
 だが理想だけでは何も救えない。その理想に
 現実を変える力があるというのなら、私を倒しに来い。ランハルト」

デスラー砲の一閃にヤマト消滅か、と喜ぶミル君。
しかし直後にヤマトが眼前にワープアウト。
しかしデスラー慌てず騒がず「コアシップ緊急分離」
土方は「このままだ、このまま突っ込め!」
この流れはすべて織り込み済みのデスラー。

■白兵戦

彗星帝国編でのデスラーとの決着と言えば、もう白兵戦以外あり得ない。

空間騎兵隊の機動甲冑が出撃する。
「総員乙武装! 白兵戦に備え! 
 古代戦術長はチームブラウンを率いて敵艦に突入!」
それを聞いた医務室の雪が立ち上がる。
うーん、不穏な展開の開始だね。

波動防壁を突破してニードルスレイブが侵入、機動甲冑が迎え撃つ。
斉藤率いるチームアルファは艦内防御に。

「まるでヤマトが突撃してくると分かっていたような」
「君たちにはわからんだろうがね。
 似てくるのだよ、身内の考えというものは」

ガトランに家族という概念はないはずだが
ゴーランドとノルのような疑似親子の情愛はあった。
”先代のミル” とかいないのですかね。

もっとも、デスラーだってキーマンと
叔父・甥として過ごした時間はわずかだったはずだが。
これが ”血は水よりも濃い” ってやつなのか。

■スパイ判明

艦外のニードルスレイブは増設したパルスレーザーが一掃、
艦内でも迎撃が進み、倉田が誘導した敵を斉藤と永倉が迎え撃つ。

しかし永倉が危機に陥る。斉藤の機動甲冑も動作不良に。
外へ出て、永倉を庇うようにニードルスレイブの前に立ちはだかる斉藤。
「なにやってんの隊長」「知るか!」
永倉は斉藤にとって自らの命よりも大事な存在なのか。

しかしニードルスレイブは攻撃を中止、去って行く。
斉藤の脳裏に響く大帝の声。
「やはり愛が必要だ」「実に虚しい」「 絶望を知れ」

「まさか・・・俺か・・・俺がぁ」
スパイは斉藤で決定かな。ひょっとして
永倉姉さんの方かとも思ってたんだが・・・まさか両方とか?

これで斉藤のフラグは確定だなあ。
そしてたぶん、その場には永倉姉さんもいることになりそうな・・・

■「この苦しみを消し去る愛」

「ただ運命に弄ばれているとも知らずに、
 お前たちは誰もが殺し殺されていく。
 絶望を知れ。
 殺し合いの果てにすべてを焼き尽くし滅びる。それが人間」

かなりの部分は自分たちへのブーメランのような気もするが、
そんなことはこれっぽっちとも思わないんだろうなあ大帝は。

「やはり愛が必要だ。命をつなぐために愛ではなく、
 記憶のいたずらで消し飛んでしまう愛でもなく
 この苦しみを消し去る愛。
 死を以てすべての人間に永遠の安息をもたらす、大いなる愛が」

やはり雪の記憶が飛んでいることは知ってるんだね。
でも、あの状態の雪を一目見ただけで分かるものなのか。
ズォーダーのコスモウェーブは雪の記憶の中まで探れるのか。

■宿命の対決?

「ズォーダーの目的は全宇宙のヒューマノイドの根絶だ。
 たとえ約束を守ったとしても我々とは絶対に相容れない。
 手を結ぶべきは地球。心の底では分かっているからあなたは」
「それはヤマトという小さな世界でお前が得た救いでしかない」

デスラーがキーマンをここに呼び込んだ目的は何なのだろう。
ヤマトとともに葬り去るに忍びなくて助命したかったのか?

ここでミルの銃が火を噴き、崩れ落ちるデスラー。
16話の時といい、彼の銃はろくなことをしませんね。
最終章ではやっぱり雪に向かって撃ったりするのか?

「クラウス・キーマン。デスラーを殺せ。
 そうすれば地球もガミラスも救ってやると約束する。
 1万年の猶予を。言われたとおりにすればそれが手に入る。
 さあ、デスラーを、お前の愛を殺せ!」

ガトランは約束については守りそう。
遊星爆弾症候群の特効薬のくだりも、これの伏線だったりするのか。
ならば・・・キーマンの選択は?

なあんてところで以下次章。

でも、この話を「宿命の対決」って銘打つのはミスリードだよなあ。
普通に考えれば ”デスラーvs古代” になるはずが、どうみても
”デスラーvsキーマン” あるいは ”キーマンvsミル” だよねえ。

まあ、 ”デスラーvs古代” は23話でのお楽しみなのかな。
まさか何も無いはずはないよねえ。
そうなったら旧作ファンが暴動を起こしそう。

■最終章はどうなる

予告映像や最終章の特報を見る限り、
古代と雪がこのシーンに乱入(笑)してくるのは間違いないだろう。

古代はキーマンを止める役回りになりそうだが、雪さんは・・・
予告の絵を見る限り、これも悪い予感しかない。
さて、どんな結末を迎えるのか。

あと4話という時点でデスラーとの対決を放り込んでくるのだから
これが単独のイベントとなるとは思えず、
最終章の展開に大きく関わってくるのだろう。

ただ、都市帝国の弱点については透子が教えてくれそうだし
デスラーがここで登場(あるいは次話で退場?)するのは
どういう意味があるのだろう?

デスラーが艦隊を率いて太陽系を去るのか。
それとも都市帝国攻略戦に一枚噛んでくるのか。
いや、そもそもデスラーは生き延びることができるのか?
アベルトが死んでランハルトが二代目襲名とか・・・まさかね。

このへんもいろいろ予想のしがいはありそうだが。
まあすべては3月ですかね。

■反波動格子の出所

公式サイトの第七章のストーリー紹介に
「トランジット波動砲の閃光が都市帝国を焼き」ってあるから
トランジット波動砲が発射されるのはもう間違いない。

ここでふと思った。
反波動格子っていったいどこから出てきたのか?
本編中で説明が無かったように思うのだが・・・

ガミラス人の中のデスラー派が持っていたのだから
出所はガミラス星系だろう・・・と仮定する。

(1)ガミラス由来のもの?

 タラン兄が指揮してた ”デスラー砲開発チーム” あたりなら作れそう。
 ガミラスとイスカンダルは基本的に同一の技術体系らしいので、
 これもありかと。ならばヤマトに限らず
 ガミラス艦のエンジンだってコントロールできそう。
 ならば、量産だってできるのでは? 真田の発案で、
 波動砲の威力を指数関数的に増大できることが分かれば
 今後増産されて標準装備されそう。

(2)イスカンダルからちょろまかしてきたのか?

 ヤマトの波動エンジンがイスカンダル由来であることを考えれば
 これもありそう。もっとも、どうやって手に入れたのかは不明だけどね。
 女王様や王女様の目を盗んで持ってきたんだろうけど。
 これなら単発で、今回のみの使用って限定できるから
 こっちのような気もするが。

ストーリー的には一回こっきりの武器にしたいみたいだし
もし量産可、なんてなったら将来の波動砲軍拡に歯止めがなくなりそう。
(あるかどうか知らないが)次シリーズなんてものをつくるにも、
いろいろ面倒くさいことになりそうで邪魔じゃないかなあ。


■終わりに

始まる前は、いささか複雑な心境だった「2202」。
このブログのあちこちで書いてるが、私は「さらば」否定派なので。

彗星帝国編というのは40年前の公開時から賛否両論があった作品。
だから原典の通りにつくっても、原典を変えてしまっても、
必ず否定的な声が出る。まあこれは2199も同じだったけどね。
要するに、どこをどういじっても非難される要素を持った作品。

実際、始まってみると「2199」を超えそうな
毀誉褒貶に晒されているみたい。まあ、評価は人それぞれ。
100人のヤマトファンがいれば100通りの「理想のヤマト」がある。
すべての人を満足させるリメイクなんぞ最初から不可能。
そんな状況で、制作陣の苦労には頭が下がります。

じゃあ私はどうか。
いざ始まってみると、意外なくらい楽しんでる自分がいた。
まあ、「もう少し何とかならなかったのか」と思うところも散見するが
総じてよくできていると思ってる。

評判が悪いと聞く第三章だって、嫌いじゃない。
今回の第六章もとても楽しませてもらった。

しかし、やはり完結しなければ最終的な評価はできない。
「2202」が「私の観たかった彗星帝国編」となるのか
「ヤマトデハナイナニカ」に変貌してしまうのか。
すべては3月1日に。

まあ、いつもの通り過度の期待はせず、
かといって過度に悲観もせず、
淡々とその日を待ちましょう。

nice!(4)  コメント(6) 
共通テーマ:アニメ

「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第六章 回生編」感想・・・のようなもの その8 [アニメーション]


例によって、本編を観ながら感じたこと考えたことを
ダラダラ書いた感想もどきです。無駄に長いのはご容赦願います。

※ネタバレ全開です。
 円盤の到着待ち、あるいはTV放映待ちの方はご注意ください。

◆第22話「宿命の対決!」(前編)

■「私たち人間もこの奇跡の一部」

英雄の丘でたたずむ古代と雪の回想シーンから始まる。
「もう1年になるんだね」というから、2年前の2200年の暮れ頃か。

「信じようよ。私たち人間もこの奇跡の一部」
ズォーダーとは真逆な思想だね。これも何かの伏線なのか。

「古代、どうした」「久しぶりにお前の顔を見て気が緩んだかな」
やっぱり古代と島は一緒にいないとねえ。
こういう会話がもっと聞きたいのだが尺の都合ですかそうですか。

エレベーターの止まった先にいたのは雪。戸惑いながらすれ違う二人。

「2202」はエレベーターを使ったシーンがよく出てくるが、
それぞれうまく使ってるよなあ。

ざっと思い出しても、雪に婚約指輪を突っ返されたり、
11番惑星に向かう時にキーマンからヤマトの ”弱点” を指摘されたり、
宇宙蛍騒ぎで斉藤と乱闘騒ぎになりかけたり、
「首尾は」「仕掛かり中だ」とか。

おお、みんな古代絡みのシーンばかりじゃないか。
古代と他のキャラを1対1で喋らせるために使われてるってことか。

「失ったのはこの4年の記憶だけだ。治ったんだよ、彼女」
記憶を失った雪のことで取り乱したりせず、
彼女を慮って距離を置いて接する。優しいよなあ、古代は。

■ヤマト最終決戦仕様

火星沖で修理と改装を受けるヤマト。
外観の変化としては、対空火器・近接防御火器類の「銀河」からの移設、
コスモレーダーを大型の高次元微細レーダーへと換装、
艦載機発射用カタパルトも「銀河」より移設されて4基へ。

ネットではすこぶる評判が悪いと聞く ”巨大レーダー” なんだが
以前の記事にコメントを頂いたことをきっかけに考えてみた。

これはまあ副監督の趣味もあるのだろうが、
それよりプラモデル展開との絡みが大きいのではないかなぁ。

ロボットアニメだと主人公の乗る機体は、
たいてい物語の中盤でより性能の良い新型に乗り換える。
いわゆる ”Mk.IIメカ” ってやつだ。
乗り換えの無かったユニコーンガンダムだって、「最終決戦仕様」として
ハリネズミみたいに武装を満載したものが登場したし。
メカの種類が多ければそれだけプラモデルが売れるからねえ。

ところがヤマトはそうはいかない。
乗り換えるなんてのは以ての外だし、
デザインの変更だって(原則として)許されない。
でもバンダイさんは、やっぱりプラモデルをたくさん売りたいよねえ。
だから ”ヤマト最終決戦仕様” なるものを出してきた。
(バンダイと2202制作陣のどちらからの提案かは知らないが)

デザインは大幅に変えられないので、小火器とカタパルトを増設したが、
それだけでは一見してどこが変わったのか分かりづらい。
そこで、誰でも分かるようにレーダーをでっかくした、
なぁんてのが実際のところじゃないかなあ・・・

「銀河」にしろ、ヤマトカラーのアンドロメダ改にしろ、
D級火星防衛戦仕様にしろ、根底にはプラモデル販売があると思う。

ヤマトのリメイクだって結局の所は営利事業だから
儲からなければ誰も出資してはくれない。
映画館の興行収入も大事、円盤の売り上げも大事、
関連グッズの売り上げも大事なんだろうけど、バンダイさんとしては
やっぱりプラモデルの売り上げも大事なんでしょうね。

 ロボットアニメというものは、黎明期の頃から
 プラモデル(玩具)のPV的役割を持たされてた。
 もちろん富野由悠季監督をはじめ、その制約の中で
 作品としてのクオリティを高める努力を続けた人々がいて、
 さまざまなロボットアニメが高評価され、市民権を得てきた。
 でも、プラモデルが売れなければ作品としては続かない。
 それは今に至るまで変わらない。

 現代にリメイクされたヤマトもまた、その枷からは逃れられないのか。

旧作当時に発売されたヤマトのプラモデルを思い出すなあ。
艦底部にゼンマイボックスがついていて幻滅したものだ。
で、そのボックス部分を削ってプラ板を張って、
第三艦橋を手作りしたのを思い出す。ああ、何もかもみな懐かしい・・・・

■航空隊再結集

航空隊は全員無事で、銀河とアンタレスに分散収容されていた様子。
そしてついに「コスモタイガーⅡ 雷撃タイプ」の登場。
回転砲座がしっかりあります・・・悪い予感しかしませんが。

■加藤復帰

加藤は隊長職は解任されていない様子。
ブラックバード隊での活躍で首が繋がったのか・・・?
それとも、有能なパイロットを遊ばせておく余裕もなくなったのか。

そして、ガミラスの盾とその前に居座る白色彗星。これ場所はどこ?

■東堂父娘

東堂長官に報告する東堂艦長(ややこしいので以下早紀さんと記す)。

「じきに地球は本土決戦に突入する。
 こうして話せるのはこれが最後かも知れない」
早紀さん目がうるんでいる様子。

「お前には何もしてやれなかった」
これ、フィクションで父と娘が今生の別れをするシーンの
決まり文句なんだけど・・・まあ人の親になってみると思う。
いざこういう場面になったりしたら、
やっぱりこう言ってしまうかも知れないなぁ・・・

 全くシチュエーションは異なるけど、「機動戦士ガンダムSEED」で
 中立国家オーブの指導者・ウズミが娘へ告げる、今生の別れの言葉。
 この台詞もたまらなくいいんだが・・・ここでは書きません(笑)。

通信を切ろうとする長官に早紀さんは語る。
ここからの彼女の台詞も福井節だ。

「お父さん、お母さんのこと少し分かったような気がします」

彼女の台詞をバックに、最終決戦を控えた人々の点描が続く。

「脆く壊れやすい心を持っているからこそ人は理想を描くことができる」

「伯父は、アベルト・デスラーは狂った独裁者ではなかった。
 それがわかっただけでも今回の任務は」

バレル大使へ、最終決戦への参加を願い出るキーマン。
もうすっかりヤマトの一員になった感が。

「同じ環境の新天地を見つけ出して、全民族を移住させねばならん。
 その難事業を背負って立つ人材を失いたくないが・・・
 そんな顔を見せられてはな、可愛くなっとるぞクラウス。恋でもしたか」

たしかにここでのキーマンは素直な好青年になってるね。
これが本来の彼の姿なのだろう。

「分かったんです。この脆く壊れやすい心が、人を人たらしめている。
 移り気で不確かで、でもどこかで筋を通さずにいられない」

「いちばん欲しい部品はお前だ。そう言ってはもらえんのですか」
山崎を残していく決断をした徳川。不穏なフラグがまたひとつ。

「それが機械に代えられない、人の本質。
 時に自分で自分を壊してしまうほどに強い、
 人間にだけ与えられた力の源だって」

「土方さん。あなたの方が正しかった。
 波動砲艦隊。力のみを過信する者は結局」
「俺は沖田の思いを汲んだだけだ。
 現実を、地球の明日を見据えていたのはお前の方だ」
「でも未来は見えていなかった。
 これから始まるのはその未来を賭けた戦いです」
「本当に試されるのもここからだろうな。俺もお前も、人間のすべてが」

土方と山南の会話がホントに渋いし、物語を締めている。
この二人が1つのシーンで共演するのは「星巡る方舟」冒頭以来か。
あそこからここまで来るとは感無量ですな。

「私も人間でありたい。
 どんな運命が待ち受けていようと、最後の1秒まで」

■発進するヤマト。なぜ単艦?

まあ普通に考えれば、割ける艦艇がもうないってことかも。
司令部からすればトランジット波動砲の威力は未知数。
ゴレムの存在も確実とは言えず、しかもあの巨大な要塞に侵入して
大帝の玉座というピンポイントにたどり着き、それを制圧するなんて
「針の穴にラクダを通す」なんて言葉があるが
ラクダを通す方がまだ可能性がありそうな作戦だ。

決戦宙域まで行けば、同行するフネも現れるのかも知れないが
それも、その前に彗星帝国によって全滅させられていなければ、の話か。

■月のサナトリウム

住民は本土(地球)へ避難する模様。翼くん、元気になったみたいだね。
ガトランティスが伝えた特効薬は本物だった様子。

■「足止めするだけでいい。時間断層ある限り、地球の兵力は」

やっぱり最終章では時間断層に何らかのトラブルが発生すると予想。
んでもって芹澤の精神が崩壊すると予想。

■「裏切りは裏切りだ」

「翼だけでなく、多くの子どもの命が救われた」
「裏切りは裏切りだ。そんな顔すんなシノ。
 みんな何も言わずに受け入れてくれた。借りを返すまで死ねねえよ」

これも死亡フラグなのか。誠と翼のためにも生き残って欲しいのだが
たとえ万が一生き残っても、加藤は退役して軍から身を引きそう。

■中央作戦室

CRSによる波動エネルギー増幅システムが失われ、
彗星帝国の防御フィールドを打ち破れるのはトランジット波動砲のみ。

 スクリーンにはINFILTRATION(侵入)とある。
 止め絵にして確認したら、その下にはしっかり
 SKYSCRAPER(摩天楼)の文字が。ちょっと笑ってしまった。

一点突破で敵の懐に侵入する決死隊が向かうのはズォーダーの玉座。
それこそがゴレム。

 第一章のパンフレットの表紙がズォーダーの玉座だったよねえ。
 そこまで考えて表紙にしてたのだとしたら流石だが。

「われわれはゴレムを作動させすべてのガトランティスを一気に葬る」
「皆殺し・・・」
「人間じゃねえんだ、気にするこたぁねえ」
いかにも戦争のプロらしい倉田のこの台詞、結構好きだったりする。

「もう一度ズォーダーと話し合うことはできないだろうか。
 ゴレムは占拠するに止めて、ズォーダーとの交渉に使う手も」
「甘いですよ! ガトランティスに何をされたか忘れたんですか」
「忘れてはいない。
 でも、彼らの歴史を、ズォーダーの過去を知ってしまった今は。
 1000年も絶望した男を簡単に説得できるとは思っていない、それでも」

ここで「それでも」って言えるのがリメイク版の古代だよねえ。
表向き ”愛” を否定してはいても、根底ではその ”愛” に悩み苦しむ。
そこは自分たちと何ら変わらないガトランティス人。ならば。

「俺たちは戦うべきじゃなかった。愛し合うべきだった」
そう悟ったはずの旧作の古代は、その言葉を実践したか。
実践しようとしたか。

「たとえ違う星に生まれても、俺たちはわかり合える」
「2199」「星巡る方舟」でそう語ったリメイク版古代は、
まさにその言葉を実践しようとしている。

まあ、それが通じる相手かどうかはまた別の問題だが
「問答無用」とゴレムを作動させる古代ではないよねえ・・・

「よかろう。そのチャンスがあれば逃すな。だが引き際は心得ろ」
土方もそれに理解を示す。彼もまた戦い一辺倒の人ではないようだ。

「なんであの人、みんな反対してるのに、一人で」
古代の言動をいぶかしむ雪。そこに玲が
「そういう人なんです。そんな古代さんをあなたは愛した。
 あなたたちのように深く愛し合えた人を私は知らない。
 それだけは知っておいて」

この台詞もたまらなくいい。いやあ玲さん成長したねえ。
そしていい女になった。

(つづく)

nice!(3)  コメント(3) 
共通テーマ:アニメ

「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第六章 回生編」感想・・・のようなもの その7 [アニメーション]


例によって、本編を観ながら感じたこと考えたことを
ダラダラ書いた感想もどきです。無駄に長いのはご容赦願います。

※ネタバレ全開です。
 円盤の到着待ち、あるいはTV放映待ちの方はご注意ください。

◆第21話「悪夢からの脱出!!」(3/3)

■福井節、炸裂

この21話は、今までになく作家・福井晴敏のカラーが
色濃く出た回だったと思う。
いわゆる ”福井節” と呼ばれる台詞回しも随所に現れる。

「恐怖を克服するには、自らが恐怖になるしかない」

これ、小説版「終戦のローレライ」にも
同様の台詞があったと記憶している。
まさにここからが福井脚本の真骨頂なのだろう。

「波動砲艦隊も、時間断層による軍拡も、
 それがガミラス戦争で滅びを経験した人類の・・・結論」
「この残酷な世界で生きて行くには・・・人は弱すぎる」

■「ヤマトは生きている!」

G計画が発動され、銀河は戦闘から離れ、
AIの指揮下へ移行しようかというまさにその時。

「アンドロメダより全艦優先通信! 聞こえるか、ヤマト発見!」

全艦優先通信とのことなので、すべての連邦航宙艦に届いているのだろう。
だから銀河にも、そしてヤマトにも。

「一瞬だが光学的に補足した。あれはヤマトだ! ヤマトは生きている!」
「だが、彗星帝国の強大な重力に囚われている。
 ヤマト単独での脱出は困難だ」
「残存艦艇、聞こえていたらヤマト脱出の援護を!」

そして山南は乾坤一擲の戦いへと身を投じる。

「本艦はこれより彗星中心核に突入し、敵重力源の破壊を試みる!」

しかしアンドロメダ単艦では無謀すぎる。

「艦長、意見具申。銀河のコスモリバースで増幅してやれば
 アンドロメダ1隻の波動砲でも重力源にダメージを与えられるはずだ」

しかし真田の意見具申に対してAIの回答は

「期待する効果を得るにはCRSに負荷がかかりすぎる。
 不確実性の高い作戦のためにコスモリバースシステムを失うわけには」

「お前には聞いていない! 艦長!」

真田の一喝が早紀の心を揺さぶり始める。

おそらく「2202」で(今のところ)最高にカッコいい真田さんだろう。
私のかみさんも超感激してた。きっと惚れ直したに違いない(笑)。

■「死んでとれる責任などない」

山南の独白は続く。

「多くの、多すぎる命が失われた。今更責任をとれるものではないが、
 せめて俺とアンドロメダの命と引き換えに、戻ってきてくれ、ヤマト!」

「山南、死んで取れる責任などないぞ、山南」

第六章の白眉ともう言えるシーンがここから始まる。

映画館で観ているときはもう夢中だったので考えもしなかったのだけど
冷静になってからこの一連のシーンを思い返してみる。

まず、この土方の台詞は山南の独白に対するものだよねえ。

ということは、山南は通信を切り忘れて独り言を言っていたのか、
それとも、これからも戦い続ける人々にも聞かせようとして
あえて通信を切らずにいたのか。

もし前者だったら、あとで山南は猛烈に恥ずかしい思いをしたかも(笑)。
だけども、そのお陰でヤマトも救えて自分も救われたのだけどね。

これに続く、一連の土方の台詞も、アンドロメダを中継して
銀河に届いていたっていう解釈でいいのだろうな。

もっとも、土方はあくまで山南に向かって説いていたわけで
自らの言葉が銀河の艦橋に響いていたとは思わなかったのだろうが。

■「俺たちは機械じゃない!」

崩壊するゼムリアをバックに飛び立つヤマト。
ここから始まるBGMが、否が応にもクライマックスを盛り上げていく。
13話の波動砲シーンのBGMと双璧だね。サントラ第二集待ってます。

「生きろ!」上方からの直撃を受けるヤマト。これも旧作のオマージュか。
「生きて恥をかけ」この通信は加藤にも聞こえているのか。
「どんな屈辱にまみれても生き抜くんだ」顔を上げる加藤
「人間は弱い。間違える。それがどうした?
 俺たちは・・・機械じゃない!」
「優先すべきはG計画」
「機械は恥を知らない」
「人類存続のために」
「恥をかくのも、間違えるのも、全部人間の特権なんだ!」

 長く人間をやってると、恥をかいたことは数知れず。
 間違えて頭を下げて回ったことも数知れず。
 でもそれでこそ血の通った人間、と認めてくれる。
 私みたいなポンコツな男には、この台詞は沁みるなあ・・・

その土方の言葉がついに早紀を動かす。

「本艦は直ちに」早紀の銃がAIを打ち砕く。

「現時点を以て指揮AIを更迭。本艦の指揮は私が執る!
 銀河、火星星圏へ!」

この一連の流れも福井節全開で、いろいろ書きたいこともあるのだけど
もういい加減、長い文章になったのでこれ以上はやめておこう。
ああ、「終戦のローレライ」をもう一度読み返したくなってきたよ。

■人馬(人艦?)一体

イーターが盛大に突き刺さっても、さらにはブリッジを直撃しても
突進をやめない山南&アンドロメダ。

速射魚雷で後方から迫るイーターを迎撃、そして波動砲発射機構も健在。

「お前もしぶといな、アンドロメダよ」もうこの台詞、最高である。

発射態勢に入ったアンドロメダ後方にワープアウトする銀河

「山南艦長、お供します。共に、生き抜くために」
「コスモリバース限界稼働」「この一撃でもう使い物に」
「かまわない。これは我たちの、人間のフネだ!」
「コスモリバース、発動」「波動砲、発射!」

アンドロメダ&銀河の合体技だね。

CRSによって増幅された波動砲が重力源を破壊。

それによって生じた波動共鳴(?)に翻弄されるカラクルム級。

■ヤマト、脱出

機関が今ひとつ不調なのか、もたもたと飛ぶヤマト。
でもいかにも艦体が重そうなのがヤマトらしくて、これもいい。

崩壊したゼムリアの破片が接近。逃げられないかと思いきや
そこへロケットアンカーが飛来、強制的に接続される。
牽引しているのはアンドロメダ

「全艦、白色彗星より脱出!」

ガス帯を抜け、火星上空へ逃れてくるが
アンドロメダはすでに瀕死の状態のようだ。

「ヤマト・・・生きて・・・生きていてくれた」感涙にむせぶ加藤。
まあ自分がしでかしたことを思えばそうなるだろう。

■「山南艦長救出に成功!」

誘爆を引き起こしながら火星へ落下していくアンドロメダ。
「ここまでか」山南はヤマトとの牽引を切り離し、雲海の下へ。
やがて艦体は爆発、轟沈する。思わず立ち上がる土方

しかし立ち上る噴煙から姿を現すブラックバード隊。
加藤機の上には山南の姿が。
山南救出を伝える加藤の声が、またいい。
そしてそれを聞き、口元を緩めて敬礼する土方も。

ブラックバードって3機しか生き残ってないのかと思ったんだが
ラストシーンを観るとヤマトと銀河の周囲に
10機以上の機影が見える。思ったより残ってたのか、補充したのか。

■アンドロメダ最強伝説

思えばアンドロメダというのは不運なフネなのかも知れない。
「さらば」の公開直前頃に、アニメ雑誌かなんかに設定画が載ってて
やたらカッコいいその姿に、心ときめいた人も多かろう。

しかし本編中では目覚ましい活躍と呼べるものはほとんど無く、
彗星帝国の強大さを強調させるための ”やられ役”、
結果的にはヤマトの前座的な扱いに終始した。

本来、ヤマトを凌駕するスペックを与えられながら
それを発揮する場を与えられずに退場していった。まさに不運のフネ。

しかし2202においては、その ”前世” の鬱憤を晴らすかのような
文字通り獅子奮迅の大活躍、危機に陥ったヤマトを救うべく
彗星帝国に単艦で突入し、見事ヤマトを連れ帰る。
そしてヤマトの復活と入れ替わるように自らは宇宙に散る。

ある意味、最高の舞台を与えられて、しかもその役割を全うしたわけで
(ヤマトを除けば)「山南の駆るアンドロメダは地球防衛軍最強」
と呼んでも、異論を唱える者は少なかろう。

■第21話まとめ

9話とか18話みたいな話ではないので、あまり悩まずに
短くスッキリ書けると思ってたんだけど、
熱い台詞が満載で、しかも最終章へ向けて制作陣が語りたいテーマも
見えてきたような気がして、実際書いたら他の回の五割増しに。
まあ、内容の密度も高かったし。

とは言っても、まだ油断はできませんよねぇ。
なんと言ってもあの監督とシリーズ構成は ”えげつない” んですから(笑)。

(つづく)

nice!(4)  コメント(4) 
共通テーマ:アニメ
前の5件 | -