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GODZILLA 決戦機動増殖都市 [映画]

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昨年11月に公開された『GODZILLA 怪獣惑星』の続編にして
三部作のうちの第二部に相当する。

2048年、ゴジラに追われて地球を脱出した宇宙船アラトラム号。
乗り込んだのは地球人に加え、母星を失って宇宙の放浪者となっていた
異星人ビルサルドとエクシフ、合計5000人。
2万年の時を超えて彼らは地球へ帰還するが(船内時間では20年後)、
地球の生態系は激変し、その頂点にゴジラが君臨していた。

主人公ハルオ・サカキの「対ゴジラ戦術案」が採用され、
アラトラム号の中央委員会は攻撃部隊の派遣を決定する。

彼らは大いに善戦するも、最終的には
体長300mにも達するゴジラ・アースに破れて部隊は壊滅、
ハルオをはじめとする部隊のメンバーも散り散りになってしまう・・・
というのが前作のあらすじ。


負傷して意識を失ったハルオを助けたのは、
人類の末裔らしき “フツア” と呼ばれる人々。

やがてハルオは部隊の残存戦力と合流するが、
生存メンバーの一人であるビルサルドの技術士官・ガルグは、
フツアの民が使う狩猟道具に
“ナノメタル” が使用されていることを知る。

それはビルサルドの科学力が生み出した “自立思考金属体” であり、
彼らが建造し、そして起動に失敗してゴジラに破壊された
"メカゴジラ” を構成する素材でもあった。

フツアの民がナノメタルを採取している場所へ向かったハルオたちは
そこで驚くべき事実を知る。

そこはかつてメカゴジラの建造工場のあった場所であり、
メカゴジラ本体は失われたがその中枢部は生き残っており、
ナノメタルはその指令を受け、機能を停止することなく増殖を続けて
2万年の間に異形の進化を遂げていた。

 ちなみに、部隊の降下場所は現在でいうところの丹沢山系(神奈川)、
 メカゴジラ建造工場があったのは富士山麓。
 距離にしてそう遠くない。

ハルオたちはこの “かつてメカゴジラであった” 異形のものを利用して
ゴジラを撃退する戦術を立案、ゴジラ・アース撃退に挑む・・・


本作は、ビルサルドが主役と言っていいだろう。

このシリーズに登場する2つの異星人は
物質文明(科学技術)のビルサルドと精神文明(宗教)のエクシフ、
というように描き分けがなされていて
本作はビルサルドの軍人がメインの戦闘シーンを仕切ることになる。
(何せメカゴジラを建造したのは彼らだからね)

これから感想を書くのだけど、
どうしてもある程度のネタバレはしないわけにはいかないので
これから本作を観ようという方は
以下の文章は読まずに映画館へ行きましょう。


本作のキャッチコピーは『人類最後の希望が起動する』。
この「人類最後の希望」のところに
<メカゴジラ>ってルビが振ってあるし
なにより映画の宣伝ポスターの背後にはメカゴジラらしき姿も
描かれているんだけど・・・

なんと、メカゴジラが登場しないのだ。
メカゴジラが母体となって生み出された、
ある “もの” は登場するのだけど、これはメカゴジラとは言えない。

もちろん、映画的にはド派手な戦闘シーンは必要で
それはちゃんと描かれてはいるんだけどね。

でもちょっと肩すかしにあったような気分。

でもまあ、観終わって冷静になって考えてみれば、
硬質でリアル志向の本シリーズで、ゴジラとそっくりなロボットが、
本家ゴジラと組んずほぐれつのプロレスまがいの肉弾戦を繰り広げるのは
確かに、そぐわないのかも知れないけどね。


内容的には、前作よりも楽しめる要素が増えたかなとは思う。

新登場のフツアの民だけど、彼らを守護しているのは
どうやらモスラらしいこと。

 これはノベライズを読めばより明確に描かれているんだけど
 ノベライズについてはまた記事を改めて書く予定。

主人公ハルオと、その幼なじみであるユウコの仲も
今作では急進展するのだけど、それ故に
クライマックスシーンでハルオは究極の選択を迫られることになる。

ここでガルグがハルオに浴びせる言葉はけっこう重い。
ハルオの今後の生き方を左右するものになるのだろう。

そして何より、次作(完結編)での “アレ” の登場が確定したこと。
”アレ” なんてぼかしてるけど、ゴジラ映画だったら
やっぱり “アレ” の存在は欠かせないでしょう。

エクシフの母星を滅ぼした存在として、満を持しての登場です。
とはいっても、映画館に置いてあった第三部のチラシをみれば一目瞭然。
公式が率先して盛大にネタバレしてるんですけど(笑)。

 私はメカゴジラが好きなので、まだ登場を諦めてないんだけどね。
 可能性は少なそうだが、完結編で姿を見たいなあ・・・無理ですかね。

もちろんモスラは間違いなく登場するでしょう。
第三部では、いよいよ「地球最大の決戦」が描かれるということですね。

三部作完結編「GODZILLA 星を喰う者」は2018年11月の公開。
これも観に行きます。

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パシフィック・リム アップライジング [映画]


巨大人型ロボットがKAIJU(怪獣)と壮絶な戦いを繰り広げる
冒険アクション大作第二弾。

ちなみに第1作はレンタルビデオで見たんだけど
この手の作品はやっぱり映画館の大画面の方が楽しめるだろうと思い、
今回は近所のシネコンまで観に行った。

結論としては、以前見た「マジンガーZ INFINITY」と同じで
アタマの中を空っぽにして素直に巨大ロボットの活躍に没入できれば
楽しい2時間(正確には1時間51分)が過ごせるだろう。

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太平洋の深海に生じた異次元への "ゲート" から現れた怪獣群によって
滅亡の危機に瀕した人類は、人型巨大兵器「イェーガー」を建造、
怪獣群の迎撃にあたっていた。

そして、多大な犠牲を払いながらも "ゲート" の封印に成功した第1作。
それから10年後に物語は始まる。


世界は平穏を取り戻したが、怪獣の再来襲に備えての
新型イェーガーの開発とパイロットの養成訓練は続いていた。

10年前の戦いで戦死した "英雄"・ペントコストの息子ジェイクは
優秀なパイロットだったが、ある理由でPPDC(環太平洋防衛軍)を
除隊し、違法行為に手を染めるようになっていた。
ある日、ジェイクはアマーラという少女と出会う。
彼女は戦地から集めたパーツで
小型の一人乗りイェーガー・"スクラッパー" を自作していた。
しかしそれもまた違法行為であり、二人は逮捕されてしまう。

ジェイクはパイロットの訓練教官としてPPDCに復帰することを条件に
無罪放免され、アマーラもまたパイロット訓練生としてPPDCに加わる。

ジェイクはパイロット時代に同期だったネイトとコンビを組んで
新人たちの訓練にあたるが、
そんな中、PPDCの会議がシドニーで行われることになり、
二人は新型イェーガー、"ジプシー・アベンジャー" に搭乗、
会議の護衛任務に就くことになる。

会議の議題は、中国企業・シャオ産業の開発した
無人イェーガーの配備の可否を審議すること。
しかしその会議場に突如、所属不明の漆黒のイェーガー、
"オブシディアン・フューリー" が現れ、会場を襲撃する・・・


もともと「巨大ロボットvs怪獣」なんていう
日本のサブカル感満載の作品なんだけど、内容的にも
「どこかで見たなあ」的シーンや「お約束の展開」がいっぱい。
上にも書いたけど、主人公と敵対する謎の黒いロボットとかね(笑)。

思いつくままに挙げてみると
(前作でもそうだったが)イェーガーは基本的に二人乗り。
パイロット二人の意識の同調と記憶の共有がカギになる。
これを "ドリフト" というんだが、映画の中盤で
ジェイクとアマーラがドリフトを試みるシーンがある。
このときはアマーラが自らの過去の悲惨な記憶のせいで
同調に失敗してしまうんだが、これなんか
終盤でもう一度二人がドリフトを試みる伏線だよねえ。

そのアマーラが作り上げた小型イェーガー"スクラッパー" なんだが
彼女がPPDCの訓練生になったあと、基地に運ばれてくるんだけど
これも "スクラッパー" にまだ出番があるってことだよね。

そして中盤過ぎにPPDCの基地は "敵" の総攻撃を受けて壊滅、
ほとんどのイェーガーが破壊され、正規パイロットも
ジェイクとネイトを除いてすべて戦死してしまう。

そして再び開いた深海の "ゲート" から現れた3体の怪獣は
一路、日本の富士山を目指す。奴らの目的は富士山を利用して
環太平洋地域の火山帯を爆発させ、地球人類を壊滅に追いやること。

PPDCの基地では、隊員たちの尽力で戦闘可能にまで修復なった
4体のイェーガーに、ジェイクとネイト、
そしてアマーラをはじめとする訓練生たちが乗り込んで
最終決戦の地・日本を目指して飛び立つ・・・


ラスト近く、富士山へ向けて先行する怪獣に追いつくために
ジェイクたちが "ある方法" をとるんだが
まさに「マジンガーZ」にこんなシーンがあったはず。

これ以外にも、「ガンダム」「エヴァンゲリオン」「シン・ゴジラ」などを
見てきた人なら「どこかで見た」シーンや展開が目白押しだ。

見ていて先の展開が読めるというか
「たぶんこうなるんじゃないかな」って思うと
たいていその通りになって(笑)
意外性という面での驚きは少ない。

でもまあ言い換えれば「安心して観ていられる」し
「一定の満足は必ず得られる」作品だろうと思う。


私が見たのは吹替版なので声優さんのことも書いておこう。以下敬称略。

主役のジェイクは中村悠一。「ガンダムOO」のグラハムの人。
その相棒のネイトは小野大輔。リメイク「ヤマト」の古代進ですね。
訓練生を統率する熱血リーダーがハマってます。

ヒロインのアマーラは早見沙織。私はこの人は
「STAR DRIVER 輝きのタクト」のワコさんで知りました。
菊地凛子演じるところの森マコは林原めぐみ。「エヴァンゲリオン」で
有名な人だけど私にとっては「カウボーイビバップ」の人。

前作にも登場したマッドサイエンティストの二人組、
ニュートンとハーマンも再登場。

ニュートンを演じるのは古谷徹。
アタマのネジが何本か外れてそうな、イっちゃった怪演ぶりが見事。
今回はストーリー展開のキーとなる重要キャラになってる。
ハーマンは三ツ矢雄二が熱演。このキャラも充分に変人なんだが
ニュートンと比べるとまともに見える不思議(笑)。

これ以外にも坂本真綾、子安武人をはじめベテラン・若手取り混ぜて
声優陣は達者な人ばかりで、ヘタだなあと思う人は皆無。
話題作りで有名芸能人とかを起用しなかったのは大正解。

 あ、お笑い芸人のメイプル超合金が
 ちょい役で出てるはずだけど、全く分からなかったよ(笑)。


wikiによると、この続編の企画は一度頓挫しかけたことがあるらしい。
その後、中国資本が製作会社を買収し、完成に至った。
理由は、中国で第1作が大ヒットしたかららしいのだけど
中国資本はハリウッド映画でも存在感を高めてるよねえ。

そのせいか、PPDC基地内の表示も英語と中国語(簡体字)が
併記されてたりと、ここにも中国らしさが。

最終決戦地の東京が、あまり東京っぽく見えないのもご愛敬か。
私には上海みたいに見えるんだけど、
如何せん上海に行ったことがないので何とも言えない(笑)。
あくまで私の中の上海のイメージということで(爆)。

そして本作に登場するシャオ産業は、どうにも胡散臭く、
女社長であるリーウェンも、商売のためには手段を選ばないところから
ラスボス的な雰囲気がプンプン匂ってくるんだけど、
中国資本が作ってる以上は、悪役にはならないよなあ・・・
なんて思ってたら、終盤に至って
けっこう美味しいところを持っていってしまいました(笑)。


「ヤマト」も「スター・トレック」もリメイクされるし
「スター・ウォーズ」は毎年のように新作が公開されるし
実写版の新作「シン・ゴジラ」も公開されたし
いまはアニメ映画版「GODZILLA」三部作も公開中。
「マジンガーZ」はまさかの続編が公開されたし
本作のように、巨大ロボットが大怪獣と
組んずほぐれつの激闘を演じる映画まで作られる。

映画館で観ている間、
「ああ、こんな映画が観られる時代になったんだなあ」って
しみじみと感慨に耽ってしまった。
ところどころ "謎の感動" があって目頭が熱くなったりもしたし。
いけませんねえ、トシを取ると涙もろくなって・・・

ホントにいい時代になったものです。

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GODZILLA 怪獣黙示録 [映画]

やっぱり日本の正月はゴジラでしょう。
私が幼い頃、年末年始の夕方といえば、
TVでゴジラやガメラや「妖星ゴラス」とか「地球防衛軍」とかの
特撮映画が毎年のように放送されていた記憶がある。

私の実家は当時、自営業だったので年末は書き入れ時。
一家総出で商売に勤しんでいたので
幼かった私たち三人兄妹の世話まで手が回らず放置状態。
必然的に私たちは "TVがお友達" な歳末を過ごしていたわけだ。

だから、年末年始は怪獣映画、ってイメージが未だに残っている。
そんなわけでもないだろうけど、
近所のTSUTAYAでこの本を見つけたら買ってしまったよ。


GODZILLA 怪獣黙示録 (角川文庫)

GODZILLA 怪獣黙示録 (角川文庫)

  • 作者: 大樹 連司(ニトロプラス)
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/10/25
  • メディア: 文庫
内容は、以前に記事を書いた映画「GODZILLA 怪獣惑星」の
前日談である。


1999年に怪獣が出現し、
2048年に人類は地球を捨てて移民船で旅立った。
そのあたりはほとんど映画本編の中では語られなかったのだけど
そこの部分を補完するのが本書というわけだ。

およそ50年に及ぶ人類と怪獣の戦いの記録
(とはいっても、そのうち99%は人類の敗北の連続なんだが)
を、生き残った人々に対するインタビュー集、という体裁で
まとめたものになっている。

 語り手(インタビューの聞き手)の名は明かされないが、
 映画を先に見ていた人なら、見当はつくだろう。

当初、地球上に出現した怪獣も多岐にわたり、懐かしい名前が並ぶ。
カマキラス、アンギラスやビオランテなどはもちろんだが
ドゴラやマンダなどゴジラ映画 "出身" ではないものも現れる。

変わったところでは、ヘドラが人類の作りだした生物兵器として
登場したりするが、逆に人間側に甚大な被害をもたらしたり。

人類は果敢に戦うものの、次第に劣勢となり
生存領域をどんどん狭められていく。

そして2030年のゴジラ出現が人類の息の根を止める。
核を含めて、あらゆる兵器が通用せず、他の怪獣たちでさえ
ゴジラを怖れて逃げ出すという、まさに "怪獣王" の登場だ。

終盤では、2035年のイクシフ、2036年のビルサルドという
異星人との接触により、彼らから得たオーバーテクノロジーを投入した
"超兵器" も登場する。一例を挙げると、"海底軍艦"「轟天」とか。

ここで登場する兵器群は、もう私のようなオールドファンからは
懐かしい名前のオンパレードである。このへんは読んでのお楽しみだろう。

 ちなみに、対怪獣戦で戦果を挙げた「轟天」で副長を務めた人物が
 映画で登場する移民船アラトラム号の船長に抜擢された、
 という設定も明かされる。

もっとも、このような新兵器で一矢を報いることが出来たのは
あくまでもゴジラ以外の怪獣相手の場合であって、
肝心のゴジラ本体には全く歯が立たず、
総体的には人類の滅亡までの時間稼ぎにしかならなかったのだが・・・

最終的に人類は、5大陸のうちの4つと、人口の大部分を失い、
南米の一部に細々と生き残るのみとなってしまうのだけれど、
そこまで至る原因は必ずしも怪獣だけではない。

怪獣によって行政府が崩壊した地域や国家の支配権を巡って
近隣諸国の武力衝突が起こったり、
大量に発生した難民の受け入れによってさらなる混乱が起こったり。
さらには怪獣殲滅を口実に他国の首都に攻撃を加えたり・・・

現在でも世界各地で起こっている紛争が
怪獣の出現によって桁違いのスケールで増幅されてしまう。
もともと人類は緩慢に自滅へ向かっており、
怪獣の出現はそれを早めただけなのでないか、と思ったりする。

語り手(インタビューの聞き手)はしばしば独白する。
あの時、人類が団結して怪獣に対抗することが出来れば
また違った歴史があったのではなかろうか、と。

 とは言ってもゴジラが出現した時点で
 人類の運命は決まってしまったのだが・・・

ラスト近くでは、映画本編の主役を務めるハルオ・サカキの
両親の馴れ初めも描かれる。

そして、本書の最終ページでは語り手の正体も明かされ、
そのまま映画の冒頭へつながる構成になっている。

映画の背景が知りたい人や、私のように
東宝怪獣映画のオールドファンの人なら、
興味深く読めるのではないかな。

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スターウォーズ 最後のジェダイ [映画]

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※本編のネタバレはありません。

昨日(12/16)の午後、観てきました。

観るのは年明けでもいいんじゃないかあ、なんて思ってたんだが、
最近のシネコンというものは、封切りして時間が経つほど
上映回数も減り、ハコも小さくなり、上映時間帯も夜遅くになったりと
だんだん見づらくなってくるんだよねえ。
まだまだ勤め人ですから、そうそう自由になる時間も多くないので
観る時間帯を選べるうちに観てしまうというのもアリかなと。
ま、一番大きな理由はかみさんが
「一日でも早く観たい!」ってのたまわったからなんだが(笑)。

閑話休題。

スターウォーズシリーズって、各エピソードの間には
けっこう時が流れてる設定のはず。
たしかエピソード4「新たなる希望」と5「帝国の逆襲」の間は
3年くらい経ってる設定だったと記憶してる。

ところが今回は、前回の「フォースの覚醒」の
ラストシーンからそのまま続く。

ヒロインのレイがルークに出会って
ライトサーベルを差し出すシーンの直後から始まってるのだ。

スターウォーズシリーズは、
事前の情報がない方が楽しめるのは間違いないので
極力内容に触れないように書くけど、
ある程度は仕方ないとも思うのでその辺はご容赦を。


さてその頃、レジスタンスの基地を帝国の艦隊が襲ってくる。
前回のラストで負傷したフィンも意識を取り戻したのも束の間、
レジスタンスは基地を放棄して脱出、帝国軍の追撃を受けることになる。

前作「フォースの覚醒」は、
30年後の世界と新しいキャラを使って「新たなる希望」を
語り直しているような展開を見せた(と私は感じてるんだが)
そういう目で見ると今回は「帝国の逆襲」のような出だしである。

となると、各キャラの立ち位置も
レイ → ルーク、カイロ・レン → ダース・ベイダー、
そしてルークはオビワンかヨーダの役回りになる、って思うだろう。

その予想は当たる部分もなくはないが、結果としては大きく外れる。
それもかなり斜め上の方向にだ。
「帝国の逆襲」のつもりで観ていたらいつのまにか・・・だったよ。

たしかに、前作と同じことを繰り返すのなら作る意味がないからねぇ。

とくに中盤では意表を突くシーンがあって
ここがストーリーの大きな転回点になるのだけど、
いやはや、この展開を予想できた人は
いないとはいわないがごく少数でしょう。
私なんか「えー!」って叫びそうだったよ(叫ばなかったけどwww)。

うーん、ストーリーに触れずに紹介しようという試み自体が
無謀なのかな(笑)。

基本的には楽しんで観させてもらったのだけど、
やはり2時間半は長いかなぁ。

見せ場たっぷりでサービス満点なんだけど、フルコースの食事も
メインディッシュばかり出てくると途中でもう満腹になってしまう。

山場が終わったなあと思っても、また次の山場がやって来て
本当の(いちばん見せたい)山場はいつやってくるの?
って、観ながらちょっと悩んでしまったよ(笑)。

緩んでると言うつもりは毛頭ないんだけど、
もうちょっと枝葉を刈り込んで2時間10分くらいにして
起承転結をはっきりさせた方が
観やすくなったんじゃないかなぁ、とは思う。

 でもまあ、製作陣としては「アレも見せたい」「コレも見せたい」
 ってあったんだろうなあとも思う。

あと、個人的なことを言わせてもらうと
2時間半もあるからトイレが心配になってしまう。
実際、昨日は朝から水分を控えめにして映画に備えてたよ(笑)。


あとは、感じたことをいくつか挙げておいて終わりにしよう。

今回、フィンの相棒として活躍する女の子が登場するのだが
演じているのはアジア系の女優さん。
お世辞にも美人とは言えないんだけど、元気いっぱいでかなり目立つ。
こんな感じのお笑い芸人がいそうな雰囲気だが、ふと考えてしまった。
これはアジア圏(とくに中国)の上映を考えてのキャスティングなのかも。
中国の映画市場も無視できない大きさになってきたのだろうからね。
最近のハリウッド映画では、アジア系(それも中国系)の俳優さんの
登用が目立つと思ってたんだが、
ついにスターウォーズにもそれがやって来たのかな。

レイアについて、「これは!」というシーンがある。
さすがはアナキンの娘である。「帝国の逆襲」では、
ヨーダが「もう一人の希望」って呼んでたのを思いだしたよ。

終盤近く、ルークとレイアが会話するシーンがあるんだが
思えば39年前、映画館で初めてこの二人を観た身としては
感慨深いものがあったねえ。あのとき私はまだ十代だったよ。
レイア役のキャリー・フィッシャーもすでに亡く、
エピソード9では登場シーンは無いと製作陣は語ってるらしいから
今作がスクリーンでの彼女の見納めでもある。
つくづく時の流れを感じたよ。
ああ、何もかも皆懐かしい・・・


ディズニーは、エピソード10~12の作成を決定したらしい。
漏れ聞くところによると、新三部作は
スカイウォーカー家の物語から離れるとのことだ。
ということは、次回のエピソード9は、
スカイウォーカー家の物語の最終作であり、
かつ新シリーズへのつなぎとなるのかも知れない。

次作でカイロ・レンの物語に何らかの形で決着がつき、
それによってスカイウォーカー家の話はこれで完結、ってなるのだろう。


さて、来年にはハン・ソロの若き日を描いたスピンオフ映画が公開され、
2019年にはエピソード9の公開が予定されてる。
毎年スターウォーズシリーズの映画が観られるなんて
つくづく、いい時代になったものです(笑)。

問題は、私が生きている間に完結するのかということ。
エピソード48「ジェダイはつらいよ・銀河慕情」
なぁんてことにならないようにね(爆)。

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GODZILLA 怪獣惑星 [映画]

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ここ何年か、ゴジラ映画が再び作られるようになってきた。
アメリカに引き続き、去年は本家の日本で「シン・ゴジラ」が。
いずれも実写だったけど、今度は初のアニメーション作品となった。
全三部構成で本作が第一部。第二部は来年5月公開とのことだ。

まずはこの映画の背景設定から。

20世紀末、世界各地に「怪獣」が出現し、
人類はその生存を脅かされるようになった。
なかでも「ゴジラ」は核兵器も通用しない超生物で
他の怪獣たちを凌ぐ暴威をふるい、人類は敗走を続けることになる。

そんな中、地球に異星人が相次いで飛来する。

2035年に現れた「エクシフ」は母星が滅亡し、宇宙を放浪していた。
"他者への献身" を教義とする宗教を信奉しており、
ゴジラの猛威に絶望した人類に新たな精神的支柱を与える。

そして2036年に飛来した「ビルサルド」。
彼らもまた、ブラックホールによって母星を失っていた。
彼らはゴジラを葬ることを条件に地球への移住を申し出る。
そしてそのために、彼らの持つ超技術で
対怪獣兵器「メカゴジラ」を建造するのだが
その起動実験に失敗し、ゴジラに敗れ去る。

人類・エクシフ・ビルサルドの三者による地球連合は
地球外惑星移民を決定し、異星人の技術を導入した移民船が建造された。

主人公ハルオ・サカキは、4歳の時に
移民船「アラトラム号」で地球を脱出、船内時間で20年の後
地球から約12光年離れたくじら座タウeへ到着した。

しかしタウeは人類の生存に適さないことが判明する。
長引く航海に物資は欠乏し、人心は荒廃しており
新たな移住先を見つける前に限界が訪れることは明白だった。
アラトラム号は危険とされる超空間航行で太陽系へ帰還することを決定、
往路より遥かに短い時間で地球に到達するが
亜空間航行の影響で地球では既に2万年の時が流れていた。

・・・というのが、映画の冒頭で断片的に語られるのだけど
ほんとに断片ばかりなので、正直よく分からない(笑)。

特に異星人関係はほとんど情報が開示されないんだけど
基本みんな地球人型で、外見上の差異はエクシフは髪の色と髪形、
ビルサルドは眉毛の形が違うくらいしかないので
知らずに見ていたら異星人と思わないんじゃないかな。

ちなみにここに書いたのは、映画の公式サイトと
wikiに書いてあることをまとめたものだ。
まあ、わからなくても映画を観るのにあまり支障は無いんだけど(笑)。

要するに、2万年後の世界でもやはりゴジラは生き残っていて
地球の生態系の頂点に君臨している。
人類が地球で暮らすためには、ゴジラを倒さなくてはならない。
これだけ分かってれば大丈夫(笑)。

ハルオは、艦内の機密情報に密かにアクセスし、
地球で得られたゴジラのデータを異星人の技術で解析、
ゴジラを倒す戦術案を策定していた。

アラトラム号はハルオの案に従って対ゴジラ作戦を決定、
攻撃部隊を地表の三カ所へ分散降下させるが
ハルオのいる部隊はゴジラの亜種とも言える小型生物
(とは言っても体長10m以上はありそう)の
襲撃に遭い、かなりの損害を出してしまう。

指揮官は撤退を決定するが、揚陸艇が損傷してしまったために
衛星軌道まで戻ることが出来ない。
やむなく分散降下した他の部隊と合流すべく
地表を移動し始めるが、そこへゴジラが現れる・・・


時代設定といい舞台設定といい、今までのゴジラ映画にないものばかり。
当然ながら、できあがった作品のテイストもかつてないものになってる。

監督は静野孔文と瀬下寛之、
アニメーション制作はポリゴン・ピクチュアズとくれば
これはTVアニメ「シドニアの騎士」と同じ布陣。
実際、映画の前半を占める移民船や宇宙空間の描き方は、
シドニアにも通じる硬質な雰囲気を感じる。

ストーリー原案・脚本は虚淵玄。
人気の脚本家で「魔法少女まどか☆マギカ」で有名なのだが
残念ながら「まどマギ」は未見なんだよねぇ。
(あ、「翠星のガルガンティア」は観たよ。)

作画は全編フルCGであるので、メカの動きはバッチリである。
人間の動きも、「シドニア」第一期の頃は
ちょっと不自然かなぁと思わせるようなところもあったが
第二期ではかなりこなれてきたし、本作ではもっとよくなってきたかな。
観ていて違和感を感じるところはほとんどなかったように思う。
(まあ、観ている側がフルCGアニメに慣れてきたせいもあるのかな)

問題なのはCGゴジラだが、ずっしりとした重量感をもった
描き方をされていて、これもうまくいっていると思う。

物語は、よく言えばハード。悪く言えば暗い。

まず "遊び" がない。
例えば、おちゃらけたキャラがいないし
ギャグシーンは皆無と言っていい。
登場人物が笑いを見せるシーンも記憶にない。

主人公ハルオを巡る恋愛描写もほぼ皆無。
もっとも彼は地球脱出直前にゴジラの襲撃で両親を失っており、
そのこともあってゴジラ殲滅にすべてを賭けているので
そういう要素が入り込む余地が(第一部の段階では)ないとも言えるが。
ハルオの幼なじみでユウコというキャラが登場しているので
彼女といずれそういう関係になるのかも知れない。

後半戦はホバーバイクに多脚戦車、そしてパワードスーツと
未来兵器を駆使した人類とゴジラの、まさに "肉弾戦" を
迫力たっぷりに描いていてこれも今までのゴジラ映画にはなかったもの。
人類側は、人的にも物的にも多大な損耗を被りながら、
一歩ずつゴジラを追い詰めていくのだが・・・

とまあ、いくら "人類の存亡" をかけた物語だといっても
90分間息の詰まるようなシーンばかりでは観ている方が疲れる。

「面白い」とは思うが「楽しい」映画ではないなあ。今のところは。

「シン・ゴジラ」を観て、それがきっかけでゴジラ映画に興味を持って
本作を見に来た人がいたとしたら、まるっきりテイストが異なるので
ちょっと当てが外れるというか、
期待と異なる映画になってるかも知れない。

ファミリーで観るには内容が過酷だし、
デートで観るにはちょっと殺伐としてるように思う。
どの辺を狙ってるのかねぇ?

ちなみに、観客は私と同年代の人々もいたけど
意外と若い女性が多かったかな。多分声優さん目当てだろう。
宮野真守、梶裕貴、小野大輔、櫻井孝宏をはじめとして
イケメンボイスが大挙して出演してるみたいだから。


さて第二部だが、この映画の終わりに
予告編として画像がワンカットだけ挿入される。

G2.jpg
幾何学的な構造物の前に人間たちが佇むイメージなのだが
たぶんこれは地球脱出前に異星人ビルサルドが建造していて
起動に失敗したメカゴジラじゃないかな。
第一部の冒頭でちょこっとだけ画面に出てたような気がしている。
たぶんこれが第二部の "目玉" になるのだろう。

第二部のタイトルは「GODZILLA 決戦機動増殖都市」。
2018年5月公開とのこと。
これもたぶん観に行くと思う。

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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー [映画]

年末にけっこう働いたので、正月は4日まで休み。
かみさんも休みをそろえたので、
近くのシネコンまで映画を観に行った。

映画は「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」。
ちなみに2D・日本語吹替版。

本作の時系列はep.4「新たなる希望」の直前。
「4」の冒頭、例の飛んでいく文章の中で語られていた
同盟軍によるデス・スターの設計図奪取作戦が
堂々の2時間13分の映画として完成したもの。

あらすじはもういろんなところで紹介されているだろうし
内容についても事細かに分析したブログ記事もあるみたいなので
そのあたりは簡単に流しながら、感じたことを書いていこう。


ヒロインのジンは、科学技術者・ゲイレンの娘。
彼は帝国の目を逃れて惑星ラ・ムーに隠棲していたが、
デス・スター完成のためにゲイレンの力を必要としていた
開発責任者・クレニックに発見されてしまう。
ジンは逃がすことができたものの、
妻・ライラは殺され、ゲイレンは捕らえられてしまう。

そして数年後。
帝国に対してゲリラ戦を続けるソウ・ゲレラに育てられたジンは、
卓越した戦士へと成長していた。

帝国軍に捕まっていたジンは同盟軍によって救出され、
育ての親・ゲレラに再会する。
そこで彼女が見たものは
父・ゲイレンが彼女に向けて託したメッセージ映像。

ゲイレンは告げる。
デス・スター開発に協力しながらも、
その構造に致命的な弱点を仕込んだこと、
そしてその弱点を記した図面データが
惑星スカリフにある帝国軍の文書アーカイブに納められていること。

 今まで「スター・ウォーズ」シリーズを観てきて
 泣いたことなんてなかった私なんだが、
 今回は不思議なくらい涙が出てきた。
 特に、このメッセージ映像のシーンは泣けたなあ・・・
 こういう「親子の情愛」ってのに弱いんだ。

 ep.4でデス・スターはルークたちによって
 破壊されてしまうわけだが、あんな脆弱な欠点が
 放置されているのはなぜだろうって思わないでもなかった。
 当時は、そんなところは些細なことだと感じていたものだが、
 そこにきっちりと答えを用意してきたところも
 心憎い出来と言うべきか。

このあと、いろいろと紆余曲折があって
主要メンバーが集まってくるんだけどその辺は略。

 ネットの感想をちらっと見たら、「前半がタルい」って意見が。
 私はそこまでダレてるとは思わないんだけど、
 確かに出てくるキャラが多すぎて、
 誰がメインなのか、誰に注目していけばいいのかが
 よく分からないせいもあるかな。
 ストーリーとメインキャラを把握した上で再見すれば、
 前半の印象は変わってくるようにも思う。

ジンはスカリフ攻撃を同盟軍に進言するが、
幹部たちはデス・スターの圧倒的な脅威に動揺し、
意思統一ができない状態に陥る。

しかし、ゲイレンに恩のあるパイロットのポーディー、
帝国軍によって故郷を失ったチアルートとベイズ、
そして特殊部隊のキャシアンとドロイドK-2らが協力を申し出る。

 敵の要塞攻略のために少人数の部隊が潜入する。
 考えたらこれ、「ナバロンの要塞」だよねえ(古くてすみません)。
 古今東西、よく使われたシチュエーションではある。
 でもそれをスター・ウォーズの世界で見るとはね。
 まさに「ウォーズ」、「戦争映画」だよなあ。
 本家シリーズより "戦争" してるよ。

彼らが無断で出撃していくシーンで、
管制塔からコードネームの問いかけを受けたポーディーが
咄嗟に答えたのが「ローグ・ワン」だった。

まさにならず者・はみ出し者ばかりで構成された
彼らにふさわしいネーミングだ。

 タイトルの「ローグ・ワン」には3つの意味を込めたと
 監督のギャレス・エドワーズは語っているらしいが、
 そのあたりはwikiに詳しく載ってます(笑)

 ちなみに、レギュラーであるC-3POとR2-D2も
 ワンカットだけ登場してる。そのへんはそつが無い。

そしていよいよ、惑星スカリフを舞台にした
彼ら "ローグ" たちの激闘が始まるのだが・・・

 潜入したローグ・ワンは、少人数にも関わらず獅子奮迅の戦いぶり。
 しかし衆寡敵せず、櫛の歯が欠けるように命を散らしていく。
 もともと成功率のきわめて低い作戦であるから
 生還などおぼつかないのは分かっているのだが・・・
 でもやっぱり切ないよねえ・・・

 ラストシーンがまた必見だ。
 未見の人のために明かさないけれど、
 ここで登場する人物が発する最後の台詞。
 ここでまさに「ローグ・ワン」とep.4がぴったりとつながる。


観終わっていろいろ考えたんだけど、真っ先に思ったのは
「スター・ウォーズ」ってのはやっぱり「親子の物語」なのだなあ、
ていうこと。

本作はゲイレンとジンという親娘の話だし、
ep.4~6も、言ってしまえば壮大な親子喧嘩の話で、
ep.7も父と息子の確執がストーリーのベースにあった。

てことは、やっぱりep.7のヒロインであるレイも、
誰かの血を引いていそうだなあ。
巷ではルークの娘だとかオビ=ワンの孫だとか
いろいろ噂が飛び交っているらしいが、さて。


映画館を出たら、急にかみさんが「ep.4が観たい」って言い出した。
そこで家に帰ってから急遽ディスクを引っ張り出して上映会。

冒頭のあの文章を観たら、かみさんは「あー、つながってるんだぁ」
そして、レイア姫の乗った宇宙船を追いかける
スター・デストロイヤーが映ると
「ほんと、続いてるんだねぇ・・・(しみじみ)」

ep.4は大学2年の夏に観て以来、何回となく観てる。
当時、映画館で6回観たし、TV放送でも何回か観たし、
ディスクを買ったし。

でも、「ローグ・ワン」の激闘ぶりを知った今では
ep.4を観る目が変わってしまった。

しかしそれはいいことだと思う。
ep.4をこれまでよりも深く、
そしてより面白く観られるようになったのだから。


さて、最後にどうでもいいことを三つほど。

一つ目。
この映画でデス・スターの司令官として
モフ・ターキンが登場してるんだが、
どう見てもピーター・カッシングその人。
でもカッシングご本人は1994年に亡くなってる。
ep.4とこの映画は40年の時を隔てていることを考えても、
絶対に本人のはずがない。
これ、映画を見ている間、けっこう気になっていた。
「そっくりさんを見つけてきたのかな」なんて思ってたんだが
家に帰ってネットで調べたら、
どうやら別の俳優さんが演じた映像に、
顔の部分だけCGで作って合成したんだそうな。
いやはや、技術の進歩は凄まじい。

二つ目。
亡くなったと言えば、レイア姫役のキャリー・フィッシャーも
つい先日お亡くなりになってしまった。
なんと60歳とのこと。これは悲しい。いくらなんでも若すぎる。
年齢を重ねてきて悲しいことは、直接間接を問わず、
こういう古くから知っている人がいなくなってしまうことだ。
ご冥福をお祈りします。

聞くところによると、ep.8の登場シーンは
もう撮影済みらしいのだけど、やっぱり寂しいねえ。
ep.9ではCGでのご登場になるのでしょうか?

三つ目。
日本語吹き替え版の常で、どんな声優さんが演じているのかも
興味があったんだけど、聞いていて分かったのは二人だけ。
まずはソウ・ゲレラ役の立木文彦さん。
「エヴァンゲリオン」の碇ゲンドウ役は言うに及ばず、
多くの番組でナレーションを担当していて、お馴染みの声ですね。
もう一人はゲイレン役の田中正彦さん。
この人もいろんな役をやってるけど、私にはやっぱり
「蒼穹のファフナー」シリーズの真壁指令だなあ。

ヒロインのジン役は渋谷はるかさん。
wikiを見たら舞台と洋画吹き替えがメインの人のようですね。
とても魅力的な声で凛とした女性戦士を演じてます。

上の方で三つと書いたけど、あと一つだけ追加ね。
メインキャラにチアルートという盲目の修行僧がいるのだけど、
彼を巡るかみさんとの会話。
「あれって、絶対『座頭市』がモデルよねぇ」
「そうだなあ。日本人ならそう思うだろうな。
 『スター・ウォーズ』って、けっこう日本の影響受けてるから。
 勝新太郎が生きてたらモデル料が請求できるかも(笑)」
「でも、身のこなしは中国の武術っぽいわよねぇ」
「日本も中国も、欧米からみれば一緒で差が分からないんだろうね。
 我々だってスウェーデンとフィンランドとノルウェーの違いって
 分からないでしょ?
 少なくともオレは説明できる自信がない」
「そういえばそうねえ」
うーん、なんだか微妙に論点が違うような気もするんだが、まあいいか。


さていよいよ今年の年末はep.8、
そして来年はハン・ソロの若き日が描かれる番外編。
再来年にはep.9。
ディズニーは、その先もシリーズを続けることを考えているらしい。

毎年スター・ウォーズの新作が見られるなんて、
いい時代になったものです。


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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 [映画]

2つ続けて映画の記事だけど、
続けて観たわけではなく、あいだに何日か挟んでる。

この映画は、かみさんと二人で先週の日曜日に近くのシネコンで。
ちなみに観たのは日本語吹き替え版。


さてこの映画、『ハリー・ポッター』シリーズの
70年ほど昔が舞台らしい。

主人公である魔法動物学者、ニュート・スキャマンダーが
ニューヨーク港に降り立つところから始まる。

ニュートはある目的を持ってアメリカにやってきたのだが、
彼のトランクから、詰め込んだ魔法動物が逃げ出したことから
ニューヨークは大混乱に陥る。
とは言っても、トランクの締まりが悪かったのが原因だから
ほぼ100%、彼のせい(笑)。

やがて彼はMACUSA(アメリカ合衆国魔法議会)で働く女性・ティナ、
その妹のクイニー、そしてノー・マジ(普通の人間のこと)で
パン屋を開業することを夢見るジェイコブと知り合い、
魔法動物を追いかけることになる。

しかしその裏では、闇の魔法使い・グリンデルバルドが
人間界と魔法界の間に争いを引き起こそうと画策していた。

 ちなみにグリンデルバルドは
 『ハリー・ポッター』第7巻「死の秘宝」にも
 登場していたらしいんだけど、すっかり忘れていたよ。
 (読んだはずなんだけどねぇ)


ストーリーは、よく言えば分かりやすい。
悪く言えばひねりがない、かなあ。

いかにもこいつは怪しいぞ、って奴はやっぱり怪しかったし、
こいつは終盤に何かしでかすだろうな、って奴はやっぱりしでかすし。

そのせいかどうか分からないが、
2時間13分という上映時間がやや冗長に感じる。
2時間弱くらいに刈り込んだ方がテンポよく観られたかも。

 まあ、原作者J・K・ローリング自ら脚本を書いたとのことなので
 誰も逆らえなかったのかな(笑)。
 彼女は基本的には童話作家なのだと思うのだけど
 本作でも死人は出るし、
 『ハリー・ポッター』で見せたようなダークな面も健在だ。

ストーリーがやや物足りないのを補うためでもないだろうけど
登場する魔法動物たちはどれもとってもキュートで愛らしい。
ローリングのイマジネーションの豊かさは特筆ものだろう。

登場するキャラもいい。
ヒロイン・ティナの妹のクイニーは
色っぽいだけで、ややオツムの弱い女性かと思いきや、
姉の危機に際しては毅然として行動して事態を打開する。

メインキャラ中、唯一の人間であるジェイコブは、
その太めの体型も相まって、ムードメーカー兼ギャグ要員的な
立ち位置なのだけど、今ひとつ笑いがとれないのは残念だね。
でも、その親しみやすい "いい人キャラ" が、
終盤になって観客の涙腺を一気に崩壊させるとは
誰も想像してなかったと思う。
いやぁ、達者だよこの人。

その分、主役カップルの印象が薄いようにも感じるが
終盤にいたっての魔法を使っての "戦闘" シーンは
力の入ったCGもあってなかなかの迫力。

特に主役のニュートは一人前の魔法使いなので、
術の使用も堂に入ったもの。
瞬間移動を連続して駆使するシーンを観ていたら
『サイボーグ009』を連想してしまったよ。

 どうも頭の中が古くてスミマセン。

009の "加速" って、実写化したらこんな風になるのかなぁ・・・
なんて思ってたら、
日本語吹き替え版でニュートを担当している宮野真守さんは、
2009年の映画『009:RE CYBORG』で009を演じていたりする。


ネットを観てたら、本作は5部作を予定しているらしい。
次回作にもグリンデルバルドは登場するらしいけど
ニュートやティナたちのその後も知りたいな。

とは言っても、今作は上にも書いたようにストーリーがイマイチで
(魔法動物の描き方は素晴らしいんだけど)これで2時間超は少々キツイ。
次作をまた映画館まで観に行くかは正直いって微妙なところ。

レンタルビデオで借りてきて、家のリビングで
のんびりとお茶とお菓子を前にして観るならいいかな・・・

あ、かみさんが「映画館まで観に行く」って言えば
もちろんつきあいますよ、ハイ。


最後に余計なことを

全8本にも及ぶ『ハリー・ポッター』映画が完結したと思いきや、
すぐまた新シリーズに関わってるJ・K・ローリング。
私には彼女が、全盛期の頃の鳥山明とダブって見えるんだが、
気のせいだろうか。

 『ドラゴンボール』がTVに映画にメディア展開をしていて、
 それぞれ莫大な収益を上げていた頃。
 原作者の鳥山明は「そろそろ終わらせたいな」って思ってたが
 それで飯を食っている人がたくさんいたので
 なかなか連載をやめさせてもらえなかったという話。
 円満に終了するために、さらに2年くらい連載を延長し、
 その間にあちこちに根回しやらお願いやらして、
 やっと終わりにできたと聞く。

出版社や映画会社も、『ハリー・ポッター』で大儲けして
それで飯を食ってる人がたくさんいたので(以下略)

ローリングさん、身体だけは大事にして下さいネ。


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STAR TREK BEYOND [映画]

忙中閑あり、と言うわけではないが
たまたまぽっかりと半日休めることになった。

仕事がヒマなわけではないし(むしろ通常より忙しい)
父が亡くなっていろいろ手続きも進行中だし
やることはいっぱいあるんだけど、
ここんとこかなり休みなく動き廻ってた。
そこで、ここらで少し
「自分にご褒美をあげよう」と思って休むことにした。

 実は父の年金を母の遺族年金に切り替えるために
 年金事務所に行ったんだけど、そこの職員の対応とか、
 父に年金を支給していた組織の対応とかが
 いかにも通り一遍のお役所仕事で、
 いろいろ不満を感じたり憤りを覚えたり呆れたりとか
 あったんだが、それはまた別のお話。

その半日休みの使い道は、前々から観に行きたかった映画
「STAR TREK BEYOND」に決めた。

実は「君の名は。」をもう一度観る、というのも
頭の中をよぎったのだけど、こちらはまだまだ
大ヒット中なのでもうしばらく上映するだろう。

それに対し、「BEYOND」は今週末で終了、って館が多そうなので
(今回行ったシネコンもそう)これを逃すと観られないかも。
というわけで久しぶりの「STAR TREK」に決定。

 映画館でスタトレを観るのはひょっとして
 「スター・トレックⅥ 未知の世界」(1991)以来かも知れない。
 それ以降はずっとレンタルビデオだった気がするので、
 だとすると、なんと25年ぶりのスタトレ映画だ。
 自分でも書きながら驚いてる(笑)。

今回、映画館に足を運んだのは、前2作をレンタルビデオで観て、
そのスピーディでスケールの大きなアクションに驚いたから。

まさに現代のスペースオペラだと思ったし、
これを映画館で観ないのはもったいないとも感じた。

 ちなみにこの2作はBlu-rayも買ってしまった。

閑話休題。

さて、今回観た第3作はどうか。
結論から言うと、私はこの作品も迷いなくBlu-rayを買うだろう。

映画の内容は、あちこちで紹介されているだろうし、
ブログ等に採り上げている人も多いと思うので、ごく簡単に。

前作「Into Darkness」のラストで、
5年間の探査ミッションに就いたエンタープライズだが、
すでに道半ば、3年の月日が過ぎようとしていた。

カークは異星人間の紛争の調停に失敗し、這々の体で逃げ帰る。
彼は日々の生活や探査の目的に疑問を覚え、
船を下りることを考え始めていた。
そんな折、エンタープライズは物資補給のために
宇宙基地 "ヨークタウン" に入港する。

そこへ所属不明の宇宙船が現れ、乗っていた異星人から
仲間の宇宙船の救助を求められる。
"ヨークタウン" の司令官はエンタープライズに出動を命じるが・・・


感想と言うほどたいしたことは書けないので
映画を観ていて思ったことを3つほど挙げてそれに代えよう。

まずは、ビジュアルの素晴らしさ。
特に "ヨークタウン" のデザインがいかにもSFチックで目を奪われる。

 昔、「宇宙軍大元帥」の肩書きで親しまれ、
 SF研究家でSF作家でもあった野田昌宏氏の名言である
 「SFってのは、絵だねぇ・・・」を思い出したよ。
 百万の言葉よりも、1枚の絵が異世界へ誘ってくれる。

実態としては「宇宙基地」というよりは「宇宙都市」の方が近いが
このSFXとCGを駆使して描かれた(であろう)
"ヨークタウン" を観ていると「SFっていいなあ・・・」
って素直に思えてくるから不思議だ。
心が、往年の "SF少年" の頃に帰って行くような気がする。

映画の序盤と、クライマックスである終盤の舞台となる
この「宇宙都市」を観るだけでも映画館に足を運ぶ価値があると思う。


二つ目は、「エンタープライズが出てこなくてもスタートレック」

予告編を観ていてもだいたい見当がつくが、
今回、エンタープライズは救出任務に赴いた早々に
"敵" の大攻勢を受け、呆気なく沈んでしまう。
それはもう気持ちいいほどにコテンパンにボコボコにされて。

敵の本拠地のある惑星を目前に、クルーの大半は脱出するが、
ほとんどは敵に捕らえられてしまう。
辛うじて逃れたのはカーク、スポーク、マッコイ(ボーンズ)、
そしてスコッティとチェホフの5人。

バラバラに地表に降り立った彼らだが、個々に行動するうちに
だんだんと集まっていき、やがてクルーの奪還作戦を実行する。

彼らの会話を聞いていると、エンタープライズのブリッジでなくても、
そこにカークとスポックとボーンズがいれば、
そこが立派に「スター・トレック」の舞台になることを改めて実感した。

 「スター・トレックⅣ 故郷への長い道」も
 エンタープライズが出てこないスタトレ映画だった。
 (前作「Ⅲ」のラストで自沈してしまったからね)
 この映画でも同じことを感じたのを思い出したよ。


三つ目は「まさにジェットコースター・ムービー」

とにかくアクションシーンが満載。
前2作も多かったけど、今作はそれらを大きく上回る。
もう上映時間122分の最初から最後まで息つく暇もなく、
と言っても過言ではない。

そしてカメラアングルがまたグルグル動くんだなあ。
ジェットコースターに乗りながら映画を観てるみたいだ。
まさに、これがホントのジェットコースター・ムービー?(笑)

上にも書いたけど、SFマインド溢れるビジュアルの世界を背景に
迫力満点で壮大なスケール、カメラ視点の移動がもたらす浮遊感。
(私は経験がないが)3Dで観ていたら
船酔いするんじゃないかと心配になるくらい、
アクションアクションまたアクションの連続である。

そして、ストーリー的にちょっと「?」ってところも
なくはないんだけど、そんな些細な疑問は
溢れんばかりのアクションの大洪水が押し流してしまうんだな。

 まさに「細けえことは、いいんだよ」てな感じだ。
 もっとも、ラストまで観れば、最小限のつじつま合わせというか
 「実はこうだった」的な説明は作品内で示される。いちおう(笑)

言ってしまえば、その場の "ノリ" で
どんどんストーリーが進行してしまう映画なんだけど
決してそれが不快じゃないんだなあ・・・むしろ心地よい。

 往年のTVシリーズ、特に1966年から始まった『宇宙大作戦』や、
 79~91年のオリジナルキャストによる映画版の雰囲気を
 期待する人には、不評かも知れないが・・・

 まあ評価はひとそれぞれ。
 TVドラマと映画というメディアの違いもあるし。
 何と言っても時代の違いも大きい。
 私はこのリブート・シリーズは大好きだけどね。

浮き世の憂さにまみれた私の頭は、
案外こういう "何も考えずに楽しめる、スカっとさわやか" な映画を
欲していたのかも知れないなァ・・・

なぁんて思いながら映画館を後にしたのでした。


余談その1

昔は「洋画は字幕に限る」って思ってた時期もあった。
ところが、トシを取って老眼になった身では、
字幕を追うのがちょいとつらい。
ましてやアクションシーンが猛スピードで展開する映画ではなおさら。

というわけで、最近はもっぱら日本語吹き替え版を観ている。
「スター・ウォーズ フォースの覚醒」も、
「インディペンデンス・デイ リサージェンス」もそうだった。

ところがなぜかこの「BEYOND」には吹き替え版が存在しない。
どこの上映館も字幕のみ。

「なんてこったい」って思いながら観たんだけど、
意外とついて行けたのでほっとしてる。

(たぶん)半年後くらいに発売されるディスクには
吹き替え版も収録されると思うので、
いまからそれが楽しみだったりする。


余談その2

「BEYOND」を上映してたハコは定員90人ほどの小さなもの。
チケットを買う時に窓口のお姉さんに座席の希望を聞かれた。
「もっとも、ほとんど貸し切り状態みたいなものですけどねぇ」
って笑いながらだったけど。
ひょっとして私一人なのかしらん・・・て思ったのだけど
残念ながら観客は私以外に6人いた(笑)。

いやあこんなのはまだまだヌルいね。
なにせ大学時代に定員250人のハコに私を含めて3人、
というのを経験してるからさぁ。(←何を自慢してるんだか)

ちなみにその映画は『スーパーマン』(1978年)だった。


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君の名は。 [映画]

何だかモノスゴイ話題になっているこの映画。
先日、ひょっこり時間が取れたので観に行ってみた。


ざっくりとストーリーを紹介すると、

飛騨の山中にある町に暮らす女子高生・三葉(みつは)は、
自分が東京の男子高校生になった夢を見る。
一方、東京で暮らす男子高校生・瀧(たき)も、
山奥の町で自分が女子高生になっている夢を見るようになっていた。

夢にしてはあまりにもリアルすぎる。
二人は、お互いの心と体が入れ替わっていることに気づく。
そして入れ替わりは週に2~3回の頻度で起こるようになる。

二人は不思議な体験に戸惑いながらも事態を受け入れ、
お互いの生活を楽しむようになっていく。

しかしある日を境に、入れ替わりは途絶えてしまう。
三葉に惹かれるものを感じていた瀧は、
彼女に連絡をとろうとするがメールも通話も通じない。

三葉の身体に入っていたときの風景の記憶を辿り、
瀧は彼女の住んでいる町を探し始めるが・・・


男女の心が入れ替わる、なんて昔の大林宣彦の映画であったよなあ、
なーんて思いながら見ていた。
序盤は、そんな一風変わったboy meets girlの状況を
ユーモアたっぷりに描いていてなんとも微笑ましい。

ところが、瀧が三葉の町を突き止めるところから
ストーリーは急展開を見せる。

このへんから後はネタバレになるので詳しくは書けないけど
二人の入れ替わりには "ある秘密" があり、
そして二人の身に起こったことには "意味" がある。

物語の全貌が次第に明らかになるにつれて、
二人の高校生の出会いが
"王道" とも言えるSF・ラブ・ストーリーへと変貌していく。

しかもタイムリミット・サスペンスの要素も加わり、
終盤にかけては怒濤の展開でハラハラドキドキ、
その中を駆け抜ける主役カップルの一途さ、健気さ、切なさ、
そしてひたむきさに、ひたすら感動の嵐。

ああ、世俗の垢にまみれて心が荒んでしまったオジサンには
若い君らは眩しすぎるよ・・・
ただでさえゆるい涙腺が、君らのおかげで大崩壊だ・・・

すっかり心を洗われて映画館を出た私です。


主役二人は神木隆之介と上白石萌音。俳優と女優さんだが、
声優としても水準以上の力を発揮していて安心して観ていられる。

脇はプロの声優さんが固めていてこれもバッチリ。
市原悦子さんも出ていたのだけど、
「まんが日本昔ばなし」みたいな口調ではなく(当たり前だが)、
ヒロインの祖母をおだやかな声で演じている。
長澤まさみも、瀧のバイト先の先輩役で出演。
"大人の女性" の魅力たっぷりでとても達者に演じてるんだけど
声を聞くと顔が浮かんできてしまうのはなんとも。

画面の美しさも特筆もの。
飛騨の景色が素晴らしいのはもちろんだが
ストーリーに大きく関わる「ティアマト彗星」の華麗なこと。
これは映画館の大画面で観る価値がある。

あんまり書くとこれからこの映画を観る人の
興を削ぐことにもなりかねないのだが、
あとひとつだけ。

小道具の使い方も実に上手い。
ヒロインの三葉が、自分の長い髪を紐で束ねるシーンが
たびたび描かれるんだけど、これも伏線の一つ。
これから観る人は彼女の髪紐に注目だ!(笑)


新海誠さんって、ネット配信で『ほしのこえ』しか観たことなかった。
光年単位で離ればなれになっていく恋人たちを描いた
切ないラブストーリーだった。
ほとんど一人で作り上げたという自主製作だったというのも驚きだった。

マイナーな同人作家のイメージが強かったんだけど、
蓋を開けてみれば今作は堂々のメジャー大作。
これからネットで、過去の作品をまとめて観ようと思ってる。


今年はジブリ映画がなかったせいもあるのだろうが
「シン・ゴジラ」に並ぶくらい大ヒットしているらしい。

宮崎駿は引退してしまったけど、新しい才能というのは
次々と現れてくるものなのですねえ。次回作にも期待します。


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シン・ゴジラ [映画]

8月は外出も減らした、って先日の記事に書いたばかりなんだけど
生活維持のためのスーパーマーケットへの買い出しと
お盆関係の用事を除けば、
数えるほどしかなかったお出かけのうちの一つがこれ。
こればかりはどうしても観たかった。

実はかみさんも行きたがってたんだけど、
なかなか時間が合わず私だけの鑑賞となってしまった。

場所は家から一番近いシネコン。
さすがはゴジラで、田舎なのにしっかり上映していた。


例によってムズカシイことは書けないので
観ながら思ったことをダラダラと。

ネタバレもあるかと思うので、未見の方はご注意を。


■庵野的演出?

まず観ていて思ったのは、カット割りとかカメラアングルとかが
普通の映画と違うなあ、ということ。
ひとつひとつのカットも短くて、テンポ良くつないでいく。
たぶん、庵野氏か樋口氏が絵コンテを描いてるんだろうけど
アニメ出身の人が実写を撮るとこうなるのかなあ。


■シミュレーション?

ネットの感想に「会議のシーンが長い」ってのがあった。
たしかに映画の序盤における会議は、数も種類も多い。
政治家や官僚も常識を逸脱した事態に対応できない。
事なかれ主義というか先送りというか
"不明生物" への対処が遅れる。

そういえば、この映画では "怪獣" という単語は一切使われてない。
「実際にゴジラが現れたら」っていう
シミュレーションを描くというのも今回の映画の目的なのだろう。


■自衛隊の描き方1

いざゴジラが上陸し、被害が出てからも
自衛隊になかなか出動命令が下らないし
出動したらしたで発砲も簡単には行えない。
いちいち総理大臣の命令が必要なのだ。
シビリアンコントロールの原則から言えば
それは当たり前のことなんだけど、
その総理が決断をなかなか下せない。

いままでのゴジラ映画では、そのへんは完全に取っ払ってしまっていて
ゴジラが出た→自衛隊出動→攻撃開始→ぼろ負け
ってパターンがある意味お約束になっていたが
そういう、いままでなおざりにされてきた部分を
今回の映画はかなりきっちりと描いている。
ある意味原点回帰なのかも知れない。


■ゴジラ?

今回のゴジラだけど、最初に上陸した時にはゴジラと思えなかった。
背びれは間違いなくゴジラのそれなのに
全体は蛇とトカゲの中間のような形でしかも顔が恐い。
やたら目が大きいのに表情はなく爬虫類っぽさ全開でとにかく不気味。
ゴジラと対戦するもう一方の怪獣かと思ったよ。

思えば第一作の『ゴジラ』(1954)で
(もちろんリアルタイムではなく、レンタルビデオで観たんだが)
はじめてゴジラが登場するシーン。
山の稜線の向こうからニュっとゴジラが顔を出すシーンは
白黒の画像と初代ゴジラの造型も相まって、
とにかく恐かったことを思い出した。
こういうところも原点回帰か。


■自衛隊の描き方2

いままでのゴジラ映画では、自衛隊の開発した超兵器やら
対ゴジラ兵器やらが登場するのもお約束だった。
メーサー戦車に始まり、スーパーXとか機龍とか懐かしいねえ。
「vsビオランテ」なんて、自衛隊は善戦したよねえ。
抗核エネルギーバクテリアなんてのもあったし、
M6000TCシステムなんて大好きだったよ。

ところが今作では、自衛隊は通常兵器のみで戦う。
多摩川に絶対防衛線を設定した戦いは見応えがあった。
高層ビルを挟んでゴジラと自衛隊の攻撃ヘリが対峙するシーンがあって
「どこかで見た風景だなあ」って思ったら
「武蔵小杉駅付近」ってテロップが出て納得。

3年ほど前、いろいろ事情があって
何度か横浜に車で出かけていたんだが
あの辺は何度も車で通ったんだよねえ。

残念ながら通常兵器がゴジラに通用するはずもなく、
したがって自衛隊は無念の敗北となる。
現地部隊の指揮官役でピエール瀧がいい味を出してる。


■はみ出し者の戦い

自衛隊が歯が立たない "巨大生物" をどうするか。
最終的にゴジラを倒すことになるのは、
異端の学者や変わり者の技術者などを寄せ集めた
"はみ出し者" 集団なのは、映画としてはお約束の展開か。
まとめるのは二世議員の矢口蘭堂。
これも若輩者ゆえ、上への提言がことごとく容れられない。
しかしゴジラに
対して打つ手が無くなり、
彼と彼のグループに "お鉢" が廻ってくる。これもお約束か。

彼らの立案したゴジラ撃退法の "原理" が
今ひとつよく分からなかったのだが、
これは私のアタマが悪いせいかなあ。
wikiを読んだらいちおう解説されてるんだけど
できたらもう一回見て確認したいなあ・・・無理かなあ・・・


■放射能熱線

ゴジラと言えば口から吐く放射能熱線が代名詞だが
今回のゴジラはなかなかこの奥の手を出さない。
終盤近くになってやっとのご披露になるのだが・・・
いやはやすさまじいの一語。もっと言えばすんごくカッコいい。
これ、ゴジラ映画史上最強ではないかなぁ。
これを見るだけでもこの映画、金を払う価値があると思うよ。


■俳優

キャストが豪華なのもこの映画のウリらしいが
特に女性陣がいいなあ。
石原さとみは日系アメリカ人役で、英語の台詞に苦労したらしいけど
気になるほどではないし、なにより堂々と演じているのがいい。
環境省の変人官僚役の市川実日子もいい味出してるし。
余貴美子も、肝が据わった防衛大臣役で、とても気に入りました。


■音楽

音楽は庵野作品ではお馴染みの鷺巣詩郎氏なのだけど、
ゴジラ上陸や最終決戦といったシーンでは
懐かしの伊福部メロディが流れる。
いやあ私の世代では、これは胸熱だぁ・・・


■ゴジラvs東京

第一作以来、ゴジラによって何度も破壊され灰燼に帰した東京。
ところが今作の最終決戦では、
その "大都会" という地の利やインフラが
ゴジラを倒す "武器" として使われる。
あたかも "東京" が、積年の恨み重なる(笑)ゴジラに対して
"一矢を報いた" ようにも私には見えたよ。


■続編?

庵野氏は「1回だけ」という条件で監督を引き受けたらしいし
今回のラストは続きの作りにくい終わり方とも言える。
私個人としては、今作の続きにこだわらず、
自由な発想で作られたいろいろなゴジラ映画を観たいと思う。

3年とか5年間隔でもいいので、いい企画と才能ある監督を起用して
ゴジラ映画が定期的に製作されるようになるといいなあ。
あ、今回みたいに12年とか空いちゃうのは勘弁ね・・・


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