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マジンガーZ INFINITY [アニメーション]


オリジナルの「マジンガーZ」は、
1972年12月から74年9月まで放映されたTVアニメ作品で
人間が乗り込んで操縦する人型ロボット兵器という概念は
その後の日本アニメの歴史を変えたと言っても過言ではないだろう。
それが45年の時を超え、劇場映画として甦った。

z.jpg
<あらすじ>

かつて世界制服を目論んだ悪の天才科学者Dr.ヘル、そしてミケーネ帝国。
剣鉄也のグレートマジンガーと共に彼らに立ち向かい、
打ち破った兜甲児とマジンガーZ。

その戦いから10年―。

謎の復活を遂げたDr.ヘルは、夥しい数の機械獣軍団と
富士山中に眠っていた超巨大遺跡インフィニティによって、
世界に破滅をもたらそうとしていた。

頼みのグレートマジンガーと鉄也は、熾烈な戦いの中で行方不明となり、
最後の希望となったマジンガーZが、再び立ち上がる・・・


<10年後の世界>

リメイクではなく、TVシリーズの世界を引き継いだ続編である。

兜甲児はパイロットから科学者へと転身し、"新" 光子力研究所の
研究員となっている。
戦いのパートナーだった弓さやかは、なんとその新光子力研究所の
所長になっていた!
そして、前所長であった弓教授は、なななんと!
日本国の首相になっていたのですよ、奥さん!(誰)。

戦いの後、剣鉄也とパートナーの炎ジュンは統合軍に残り
甲児の弟・シローもまた軍人となり、
マジンガーZの量産タイプのロボット・イチナナ式に乗っている。
そしてジュンは鉄也と入籍し、現在は妊娠中で臨月も間近い。

いやあ、みんなしっかり10年の月日を過ごし、
境遇や立場が変わってきている。
変わっていないのは甲児とさやかの仲だけだったりする(笑)。


<どんな作り?>

TVシリーズから数えると45年の年月が流れた。
だからいろいろ変わってるところもあるのだろうけど
観た感じでは、驚くほど旧作の雰囲気を残していると思った。

メカがCGになったのはまあ当たり前だろう。
そのおかげで、ぬるぬる動くこと動くこと。
スピーディで迫力のあふれた戦闘シーンは素晴らしいの一言。
もっとも、ここが本作の売りだからね、力も入るだろう。

マジンガーZの無双振りも外連味たっぷりで
ウンカのように押し寄せる機械獣の群れを
圧倒的な強さで蹴散らしてみせる姿はひたすらカッコいい。
リアリティなんて言葉はこの世界に存在しない(褒めてます)。

キャラは、デザインも作画もヘタに現代的にせず、
旧作の雰囲気をうまく残してリニューアルしている。
特に女性陣がいい。人妻になったジュンも、
ストーリーの鍵を握る少女・リサもいいが
なんといってもさやか嬢の可愛さは絶品だ。

Dr.ヘルは自らロボットに乗ってマジンガーZに戦いを挑むなど
ちょっと体育会系になったかな(笑)とも思うが
彼なりに戦う理由を滔々と語るシーンがあって、
単純な "正義vs悪" の物語ではなく、
"異なる正義(価値観)の戦い" になっているところが
時代の変化を感じさせる。

ストーリー自体は単純なのだけど、
いろいろ背景や設定が複雑になっていて
そのための新キャラがリサという少女。

序盤と終盤では、彼女の台詞がそのまま状況説明になっている。
便利すぎてちょっと都合よすぎな気もするんだが
この作品でそういうところをあげつらうのは筋が違うのだろう。

ロボットアニメで始まり、終盤まで紛れもなくロボットアニメなのだけど
クライマックスはファンタジーっぽくなる。
リサちゃんなんてほとんど魔法少女みたいなノリになってきて
このへんはちょっと好みが分かれるかも知れない。


<声優>

兜甲児を演じるのは森久保祥太郎。
オリジナルの石丸博也とはかなり声の質は異なると思うんだけど
「マジーン、ゴォー!」とか「ロケェット・パァァンチ!!」とかの
叫ぶ声はとてもいい。実際、聞いていて違和感は全く感じなかったよ。
かなり旧作の演技を研究したんじゃないかな。

Dr.ヘル役の石塚運昇も禍々しい雰囲気がよく出ていてGOOD。

アシュラ男爵は朴璐美と宮迫博之。喋るタイミングもぴったりだし、
宮迫も声優ではないけど違和感なくこなしてる。

ブロッケン伯爵は藤原啓治。
1年半ぶりくらいで病気療養から復帰ですね。
クレしんのパパで有名な人なんだけど、
こういう "イっちゃった" キャラをやらせても絶品なんだよね。

剣鉄也の関俊彦はともかく、
炎ジュン役の小清水亜美はねえ・・・宝の持ち腐れ感が半端ない。


<音楽>

音楽は渡辺俊幸氏。オリジナルを担当した渡辺宙明氏のご子息だ。
宮川泰・彬良に続き、親子二代で同一作品を担当ですね。
もっとも俊幸氏ご本人は、お父さんの曲に合わせようなんて気は
あんまりないらしく、水木一郎氏が歌うテーマソングの新アレンジは
なんだか「ゴーゴーファイブ」みたいだけど(笑)。


<どういう人向け?>

私個人は、充分に楽しませてもらった。
迫力のあるアクションシーンは心躍ったし、
マジンガーZ最後の出撃シーンは感涙ものだった。

ところどころ、郷愁なのか何なのかよく分からないが
"謎の感動" (笑)があって、何度か目頭が熱くなったことを告白しておこう。

オリジナルを知る人にとっては、予想外の続編であり
甲児とさやかの仲に決着がつく完結編でもある。
正月映画ということもあって
思わぬ "お年玉" をもらった、というところか。

ただ全て手放しで褒められるかというとちょっと首を傾げるところも。
旧作の雰囲気をよく受け継いでいると書いたが
ギャグシーンもお色気シーンも旧作のままというのはどうか。
ボスボロットがコケるシーンはまだご愛敬で済むが
ビューナスA軍団の登場は、何か意味があったのか?
センスがいささか古いと思うんだが、そう感じるのは私だけ?
まあ、そこも含めてマジンガー世界なのかも知れんが。

オリジナルを観ていた世代の人なら、
本作が楽しめるのはほぼ間違いないと思う。

でも、ガンダムやエヴァンゲリオンみたいな
"リアルロボットもの" で育った世代には
本作からは "荒唐無稽さ" しか感じないかも知れない。
(本作の場合は、その荒唐無稽さこそ "命" なんだけどね)

若い人たちは、本作に対してどんな感想を持つのだろう。

興行作品としては、なるべく広い世代に
観てもらえる作品でないと困るのではないかなぁ。

もっとも、聞くところによると本作は世界展開を考えていて
日本より先にイタリアとフランスで公開済みらしい。
本作のファンは海外にも多いらしいので
国内の興収はどっちに転んでも、
海外からの収益で充分ペイできるのかな?

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「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」第四章 主題歌PV公開 [アニメーション]


第四章公開までいよいよ2週間、また新たなPVが公開されました。

 

なんと主題歌にささきいさお大先生が復活とのこと。
吹奏楽バージョンもいいけれど、
そろそろ歌入りバージョンも聞いてみたかっらからねえ。
ささきいさお版の主題歌はかみさんも大好きなので、
この知らせに大喜びだったよ。


さて、例によってPVを観て、台詞を書き出しながら、
思ったことをだらだらと・・・

ズ「われらはこのまま地球へと向かう」
ザ「○△✕(聞き取れない)師団集結!先に降下した部隊もろとも殲滅」
ゴ「全艦急速回頭、破滅の矢を放て!」
太「テレザード星まで距離50万キロ」
ブースターの回りに取りついているのは空間騎兵隊のパワードスーツ。
このブースター、太陽系での最終決戦あたりで
再登場するんじゃないかって思ってたけど、早かったね。
古「テレザード上陸作戦を開始する!」
新主題歌のイントロに合わせて画面が切り替わる。
めまぐるしくて全部は書けないけど
ちょっと気になったところだけ挙げても
コスモゼロ(積んであったんだね)、コズモダート(再戦ですか)、
タラン弟(どうして登場?そして兄貴は?)、
何かに驚くキーマン(およそ何が起こっても動じなさそうな人なのにね)、
透子と玲の勝負(でも向こうの方が強そう)、
ズ「滅びを定められた哀れな星に」
古「これが、白色彗星・・・」
ヤマトの全周から襲いかかるミサイル、そして
デ「久しぶりだね、ヤマトの諸君」
ガトラン艦隊の中を上昇するヤマト、そして第四章のタイトル
ワープアウトするコスモタイガーⅡ&パワードスーツ隊。
そう、このブースターってワープ機能持ってるんだよね。
古「艦首魚雷、続けて一斉射!」攻撃目標はゴーランド艦隊か。
ズ「とくと見届けるがいい。人間の人間たる所以」
そしてこれは反射衛星砲か。火焔直撃砲といい
ガミラスの技術まるパクりですねガトランさん。
サ「私はサーベラー、唯一の存在」二人分の声がハモってます。
そしてサーベラーの首を絞める大帝。そういう趣味ではないよね(笑)。
永「キツイのを一発ぶちかますよ!」
空間騎兵隊、ようやく反撃の機会を得たって感じですか。
PS1機で敵艦を屠るとは凄い威力なんだが、あんまり活躍させすぎても
別のアニメになっちゃうからなぁ。サジ加減が難しそう。
そしてツヴァルケも発進。
ザ「それまでは、生きる望みを味わわせてもらうぞ、ヤマトよ!」
ちょっと何言ってるのかよく分かりません(笑)
私の聞き取り能力が低いせいですかね。
そしてなにげにこのへんで気づいたが(遅いよねえ)
ヤマトの主題歌は2番の歌詞でしたねぇ。コレは何か意味があるのかな。
テ「ヤマトとは・・・大いなる和?」The Great Harmony ですからね。
島「お前一人の引き金じゃない・・・俺も撃つ!」
ヤマト乗組員の総意、ひいては地球の運命を背負ってのトリガー。
このへんから始まるBGM、いい感じ。
キ「これは、イスカンダルに旅した者が等しく背負う十字架だ。
  自ら呪縛を断たない限り、ヤマトに未来はない!」
60秒ver予告編にもあった台詞。この章のキモになるのか。
そして空間騎兵隊のPSって飛行能力もかなりありそう。
設定では斉藤が急遽こしらえたもののはずだが、高性能過ぎないかね?
土「逃げ場のない、解決しようのないことなら、背負っていくしかない。
  俺も、お前も」
古代を導く存在としての土方の描き方は、
沖田との差別化がうまくいっていると思う。
古「最善の射程を確保し、波動砲を敵艦隊に直撃させる!」
そして「発射ぁ!」


vsデスラー、vsゴーランド、vsザバイバル、
果てには波動砲使用のリミッターが外れるところまで描かれそうで
それに加えて玲vs透子のキャットファイトまで。
第四章は戦闘シーンてんこ盛りの予感。


観ていて気になったのは、主題歌PVとは言いながら
ささきいさお氏の歌声があまり聞こえない気が。
単純に音量が小さいせいかと思うのだけど。

wikiをみたら現在75歳。あと1年ちょっとで喜寿ですか・・・
ジム等に通って身体を鍛えてるらしいけど、それにも限度があろうからね。
身体だけは大事にしてほしいものである。

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小説版「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち Ⅱ 《殺戮帝国》」 [アニメーション]


新年第一弾の記事は、やっぱりこれですかね。


小説 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち (2)

小説 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち (2)

  • 作者: 皆川 ゆか
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/12/26
  • メディア: コミック

同名のアニメーション作品のノベライズ、第2巻である。
堂々の500ページという厚さは前巻と同じで、"読みで" はたっぷり。

収録内容は アニメ6話~9話+10話の一部 である。
6・7話は第十一番惑星の攻防と波動砲の使用を巡るエピソード、
8・9話は惑星シュトラバーゼにおける、古代vsズォーダーの対決、
そして10話のうち、ガトランティス側のエピソード。

 2巻で9話分ということは、全26話は全6巻構成になりそう?

前巻では、起こったイベントを
時系列的に入れ替えて記述している部分が多かったが
本書にはそういうところはほとんどなく(全くないわけではないが)
ほぼアニメの流れに沿った展開である。

本編を見ていると、尺の都合や演出の問題で、
ややもすると舌足らずとも思える部分が多かったが
上記のようにこちらは500ページというボリュームがある。
本編で描かれなかった細部や、触れられなかった設定等が
ふんだんに盛り込まれている、と言える。

例えば、ファンをやきもきさせた6話のラストだが、
本書ではその前後の経緯がしっかり書き込まれているので
すんなりと7話冒頭のヤマトの置かれた状態へとつながる。

惑星シュトラバーゼの設定もかなり詳述されている。
古代アケーリアス人がなんらかの "実験" を行っていたと思われること。
その特異な形状や内部構造、そして質量に関する設定。
地表をマグマが覆っているにも関わらず気温が低い理由。
惑星間弾道弾によって引き起こされた "惑星の崩壊" が
どういうものであったのか、とか。

アニメ版9話では、古代とズォーダーの対決とヤマトの戦闘シーンが
交互に細かく切り替えて描かれたが、小説ではかなりまとめられている。
小説としてはその方が読みやすいだろう。
このあたりは映像と活字の表現方法の違いからくるのだろう。

そして、この第2巻のクライマックスはやはり "悪魔の選択" だ。
このあたりアニメ版では、過去の記事にも書いたけど
ズォーダーと古代と雪に絞って他の描写は削りに削っている。
ノベライズ版では、その削られてしまった部分について
かなり補完されていると言っていいだろう。

本編だけを見ていたときには、「たぶん、こういうことなんだろう」って
推測するしかなかったことも、(完全ではないが)説明が与えられる。


さらに、映像に描かれた部分以外の情報が
追加の文字情報として得られるのもノベライズの醍醐味だろう。

まず挙げられるのは、シュトラバーゼにおける
土方の活躍の描写が厚くなっていることか。
真田からの指揮権移譲もきちんと描かれるし、
その後の戦闘指揮も、さすがに古参の武将はひと味違うと思わせる。
土方ファンなら必読だろう。

避難民がガミラス艦に移乗するシーンで、
桂木透子がイリィを抱きしめたときに感じた "感覚" が
どんなものであったのかも、映像よりも一歩踏み込んで描かれてる。
ガトランティスの設定のみならず、
サーベラーの過去そのものがさらに気になってくる。

「2199」や「星巡る方舟」の内容にも触れているのも嬉しいところ。
空間騎兵隊前隊長の桐生悟郎の死をその娘・美影が知った経緯、
そして未だ本編で描かれていない美影と斉藤始との関係なども。

驚いたのは、ズォーダーと古代の対決シーン。
アニメ版にはない台詞がある。
第9話を観ていて、「さらば」のラストを連想した人は
少なからずいたと思うが、ノベライズではそこがさらに強調されている。

この台詞、もとの脚本にはあったがアニメ化時点で削除されたのか、
はじめから無くて、ノベライズ時に追加されたのかは分からないが。
どちらにせよ、この部分を読むと「2202」のラストが
「さらば」をそのままなぞるようにはならない可能性が
かなり高まったように思うのだがどうだろう。
もっとも、古代と雪の運命までは分からないが(^^;)。


さて、アニメ本編ではこのあと、
古代は100式のコクピットから雪に呼びかける。
そして、それに応えた雪がどう行動したかは
この本を読むような方なら先刻ご承知だろう。
このあたりはアニメの展開通りだ。

映画館で観ていたときも、私は古代が呼びかけるシーンで
涙腺が崩壊してしまったが、ノベライズでも同じことが起こった。

古代が、愛する人へ呼びかける。
それは告白であり、謝罪であり、覚悟であり、そして願いだ。
私は活字を追いながら、再び涙があふれるのを止められなかった。


さて、そうはいっても物語は未だ道半ばである。
リメイクにはつきものとは言え、「2202」に対しても賛否両論がある。

私にしても、今までのところは肯定的に評価しているが
最終章の最終話までたどり着いたときにも、そう思えるかどうかは
未だ予断を許さない。

過度の楽観はしないが、かといって過度の悲観もせず、
淡々と次章を、そして次巻を待とうと思う。


最後に、どうでもいいことをちょっと書いて終わる。

このノベライズの中で、古代はズォーダーに対してこんな独白をしている。
シュトラバーゼの遺跡を脱出して雪の乗るガミラス艦に向かう途中でだ。
「これは貴様のゲームだ。 ・・・(中略)・・・
 何を選んでも、貴様の勝ちだ。そうなるように、貴様は決めている」

ここを読んで、私は遙か昔に書いた自分の記事を想い出したよ。
「ヤマト2199」に関する駄文雑文集(3) ~「さらば」私的考察~ 
の中で、私は「さらば」のストーリーについてこんなことを書いている。

 確かにみんな普通の男たちだった。
 普通であるが故に、何をどうがんばっても
 事態を逆転させることはできなかった。
 そういうふうにストーリーができているのだから。

"何をどうやっても勝てない" という状況を設定している、という点では
「さらば」のラストと「2202」第9話は同じなのだなあ、と。

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「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」第四章予告 60秒ver.公開 [アニメーション]


15日の夜に公開されてたのは知ってたんだけど、
16日に「スターウォーズ 最後のジェダイ」を
観に行くことに決まってたのでそっちを先に記事に書いた。

とは言っても、「スターウォーズ」の方は16日のうちに
記事を完成してupする予定だった。

でも映画を観た後は、かみさんともども
親類の寄り合いに出ることになっていて、
そこで私は酒をたらふく呑んでしまって(^^;)
とても記事を書ける状態ではなくなり、1日遅れてしまいました。

閑話休題。

毎度のことながら、観ながら思ったことをダラダラ書くことにします。



・「久しぶりだね、ヤマトの諸君」
 やっぱり第一声はこれしかないでしょうなあ。
・ワープアウトする巨大ミサイル群。
 「ほぼ全周からミサイル接近!」
 そういえば10話から雪さんはレーダー要員に復帰してましたね。
 さて南部くんの "デスラー戦法" って台詞が聞けるのでしょうか(笑)。
・「私はサーベラー。唯一の存在」何か意味深な台詞です。
 山本との対決の結果は如何に。
・「罠かも知れん」土方さん、今回も指揮を執るシーンがあるのですね。
・「島!」「ワープ!」以心伝心なんですかね。
 もうこの二人には会話は必要ないのでしょうか。
 でもワープした先にも敵がいそうな気がします。
・「重師団(?)集結!」よく聞き取れません。
 ザバイバルvs斉藤の無制限一本勝負は観られるのですかね?
・「破滅ミサイル発射ぁ!」山路さんの声で聞くとホント威力ありそう。
 旧作のときは「破滅ミサイル」なんてダサいネーミングだなあって
 思ってたけど、リメイク版のガトランには「火焔直撃砲」といい、
 そのものズバリでストレートなネーミングがよく似合う不思議。
・ここでタイトル「第四章 天命編」。
 バックはノイ・デウスーラと巨大ミサイルさんたち(笑)。
・「どうやらあのフネは何一つ変わって(?)いないようだ」
 私には「かって」って聞こえるんだけど、
 それだと意味が通らないよねえ。横にいるのはミルさんですね。
・巨大ミサイルの爆発でさえ遮る波動防壁。ちょっと便利すぎ?
・艦首魚雷を発射するヤマト。
 目標はテレザード星を包囲するゴーランド艦隊か。
・「我らガトランティスは作られし命」語るのはゴーランド?
 ズォーダーだけでなく高級幹部はみな知ってるんですかね。
・「艦尾魚雷装填!」「てぇー!」
 この戦場はどこ? 青い背景は亜空間にも見えるが・・・
・「あなたはいずれヤマトを裏切る」サーベラーとキーマン。
・とにかく戦闘シーンはミサイルだらけ(笑)。
・ザバイバルが握るスイッチは何?
・「これはイスカンダルへ旅したものが等しく背負う十字架だ。
  自ら呪縛を絶たない限り、ヤマトに未来はない!」
 いつものことながら、神谷ボイスで言われると
 なんだか逆らえない感じがする不思議(笑)。
 台詞のバックには空間騎兵隊のパワードスーツ、
 大帝に(?)首を絞められるサーベラー(なぜ?)、
 炎に包まれた空間をすすむヤマト、そして大帝の歯ぎしり。
・「最善の射程を確保し、波動砲を敵艦隊に直撃させる!」
 いよいよ人に対して波動砲を向ける覚悟をするのか、古代!
・「デスラー砲、発射用意」虚空をすすむデスラー砲の光芒。
・そして「私は屈辱を忘れん男だ」で締め。
 デスラーで始まりデスラーで終わる予告編でした。

いよいよ古代は波動砲を対人戦闘に投入する覚悟を決めるようですね。
波動砲を撃たなくてもファンから文句を言われるし、
撃ったら撃ったでまた別なファンから文句を言われるんだろうなあ。
ヤマトのリメイクはつくづく大変だ。

かみさんにもこの予告編を見せてみたんだが
デスラー(というか山ちゃん)のファンだから、喜んでたよ。

「やっぱりデスラーよねえ。彼が出なくちゃダメよねえ」
「まあそうだろうね。出さないとファンが暴動起こしそうだしね」
「でも今回のデスラーってなんかあっさりした顔つきしてない?」
「え? オレはあんまり感じないけど・・・
 まあ、苦労して締まった顔になったのかもよ(←いい加減)」
「ふーん(納得していない表情)」

さてデスラーといえば、今のところ彼の周囲には
他のガミラス人がいないのだけど、タランはどうしたのでしょうかね?
ガトランが助けたのはデスラーだけなのか・・・?
できればゲール君にも登場して頂いて
二人の掛け合いなんて観たいのだけど無理かしら。

タラン「こちらは頭脳労働担当、あちらは肉体労働担当」
ゲール「これでギャラは同じ!」

さすがにこれはないか・・・(笑)。

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「宇宙戦艦ヤマト」の真実 -いかに誕生し、進化したか [アニメーション]


「宇宙戦艦ヤマト」の真実 (祥伝社新書)

「宇宙戦艦ヤマト」の真実 (祥伝社新書)

  • 作者: 豊田有恒
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2017/10/01
  • メディア: 新書

本書の中でも断り書きがあるのだけど、それに倣って
この記事の中でも人物名の敬称は略して記します。


著者は、ヤマトの「SF設定」として参加していた豊田有恒。

豊田有恒と聞いても、最近の若い人は知らないだろう。
知ってても「嫌韓本の執筆者」とか「原発賛成派の御用作家」とか
あまりいいイメージがないかも知れない。

豊田有恒は1938年生まれ、当年とって79歳。

1961年に早川書房主催のSF新人賞に佳作入選し、
63年に商業誌「SFマガジン」に短編が掲載されてデビュー。

同じ頃TVアニメ「エイトマン」のシナリオに参加、
64年には虫プロダクションに嘱託として入社して
「鉄腕アトム」のシナリオを書きはじめる。
その後「スーパージェッタ-」や「宇宙少年ソラン」等のシナリオにも
参加した後、65年にはアニメ界から離れて小説家に専念する。

その後「モンゴルの残光」(67年)、「退魔戦記」(69年)、
「地球の汚名」(70年)など初期の代表作となる長編を発表している。

その後、歴史ものにも活躍の場を広げて、古代史SFや
ヤマトタケルを主役としたヒロイックファンタジー等を執筆してる。

 歴史ものの執筆を通じて古代史、特に朝鮮半島の歴史にハマったらしく
 韓国語までマスターして、かなりの韓国通になったはずなんだけど
 なぜか最近は韓国に批判的な内容を発表している。
 このへんの事情は不明だけど「ヤマト」とは関係ない話だし
 当然ながら本書でも触れていない。
 そういえば、TV番組「クイズダービー」の解答者として有名になった
 明治大学の鈴木武樹教授(先日亡くなった篠沢教授の前任者)との
 古代史を通じたバトルも有名だったなあ。
 私が大学生だった頃、雑誌「奇想天外」で豊田が連載してた
 「あなたもSF作家になれる わけではない」にも、
 たびたび「古代史ゴロのS教授」として登場してた。

2000年には島根県立大学の教授になって(09年に定年退職)、
日本SF小説界の "大御所" の一人にもなってる。


さて、私がSFにハマったそもそものきっかけは、
中学時代に読んだ「SF教室」(筒井康隆・編著、1971年)だった。
私が自分で買ったのか、父が買ってきたのか覚えていないのだけど。

子供向けのSF入門書兼読書ガイドであるこの本で、
小松左京と星新一、さらには彼らに続いてデビューした
眉村卓や光瀬龍、平井和正などを知ることになるのだが
その中にこの豊田有恒の名もあった。

そんな彼が、1973年になって「宇宙戦艦ヤマト」の
立ち上げに関わることになるのだが、そのあたりの経緯も含めて
本書は「鉄腕アトム」時代から筆を起こし、
日本のTVアニメーションの黎明期を経て「ヤマト」第1作に至り、
そして82年の「ヤマト完結編」を以て
再びアニメ界から離れるまでを綴っている。

人間、トシを取ってから昔を振り返るとき、
どうしても過去は美化されがちである。
美化とまではいかなくても不快な記憶は封印したくなるものだし
その記憶だってだんだん怪しくなってくるし(笑)。

豊田有恒にとっても40年以上前のことであるから、
記憶違いもあるみたいだし(実際、そう思える記述もある)
自分にとって都合の悪い内容に触れるときは筆先が鈍るだろう。
そのあたりを割引して読む必要はあると思う。

とは言っても、「ヤマト」の誕生を担った当事者の一人の証言である。
なかなか興味深いことも記されているので
以下、目次に沿っていろいろ思ったことを書いてみようと思う。

まえがき

本書執筆に至る経過が書かれている。
某大新聞社から、「ヤマト」について取材が来たのだが
結果として本人の意図と異なる記事になっていたらしい。
作品について、一方的な解釈を読者に強要していると感じた著者は
作品制作の経緯と事実関係を書き残そうとした、ということだ。

 このあたり、もっと踏み込んで書いてもらって、
 一冊の本にしたら面白いだろうと思うのだが。

あと、豊田の原発に対する考えも多少述べられてる。
決して無条件に容認しているというわけではないのだが、
このへんは本書の趣旨と外れるので触れない。


第一章 日本アニメ誕生からヤマトに至るまで

豊田は、友人の平井和正から頼まれて
平井が原作のTVアニメ「エイトマン」のシナリオを書き始める。
当時はSFが書ける脚本家がいなかったからだ。

この時豊田が書いた「地球ゼロアワー」という話で、
核ミサイルが東京に向けて発射されるのだが、作中に
時々刻々と「東京壊滅まであと○○分○○秒」とテロップを入れたら
この回が高視聴率を叩き出したので、後の「ヤマト」での
「地球滅亡まであと○○日」の元ネタになったとか。

「鉄腕アトム」での手塚治虫とのエピソードも、なかなか面白い。
彼の「クリエイターは名前を貸したらおしまいです」という言葉が重い。

その後、「スーパージェッタ-」「宇宙少年ソラン」に携わるが、
小説を専業にするためアニメ界を去る。


第二章  本格的なSFアニメをやりたい!西崎義展との出会い

この章から西崎義展が登場する。

虫プロで一緒に仕事をした山本暎一(のちに「ヤマト」のスタッフになる)
から「本格的なSFアニメをやりたいプロデューサーがいる」との
電話があって引き合わされた西崎は、話術が巧みで
人の気を逸らさない魅力があり、他人の心をつかむコツを心得ている。

西崎は豊田にこう語るのだ。
「ハインラインの『地球脱出』のようなSFがやりたい」

 ロバート・A・ハインラインはアメリカの代表的なSF作家だ。
 『夏への扉』は海外SFのベスト選出では常に上位に入る名作だし
 『宇宙の戦士』は「ガンダム」の元ネタになったことでも有名だ。

西崎のこの一言で豊田はOKするのだが、このとき
口約束のみで確約をとらなかったことが後に災いする。


第三章 「アステロイド6」

豊田の仕事は、主にSFの面からストーリー原案と設定を考えること。
このあたりは今までもいくつかの書籍や媒体で紹介されているから
大筋を知ってる人も多いだろう。

章題の「アステロイド6」は豊田による原案のタイトルだ。
初対面で意気投合した松本零士もこの原案に賛成して
作品としての具体化に向けて動き出すが、
後に豊田は、主人公たちが乗る宇宙船に戦艦大和を改造したものを使う、
ということを聞いて困惑する。SF的な理屈づけに苦しむ設定に
豊田は反対するものの、のちの成功をみて納得することになるのだが。

このとき、大和を使うというアイデアは豊田の記憶によると
松本零士から出たものなのだが、後に西崎は
自分のアイデアだと言い張るようになる。

さらに脚本家の藤川桂介が加わり、
彼もまたいろいろ細部で肉付けしていったらしい。

豊田は本書の中で、「ヤマト」という作品に対して
「松本零士が "おおよその原作者"」という表記をたびたびしている。
多くのスタッフが集い、たくさんのアイデアをまとめた作品の中でも
彼の貢献がいちばん大きい、と認めていたのだろう。
後年の著作権裁判でも豊田は松本側の証人として参加しているが
その理由はこのあたりにあると思われる。

とにかく西崎義展という人はクリエイターに敬意を払わない人で
「ヤマト」初放映の時、裏番組にこれも豊田が関わった
「猿の軍団」があったことを理由に豊田がクレジットされる役職名を
「原案」から「SF設定」に格下げしてしまう。


第四章  「宇宙戦艦ヤマト」続編へ動き出す

続編(「さらば宇宙戦艦ヤマト」)の企画にも参加した豊田だが、
ここでもいろんな話が明かされていて面白い。

西崎が沖田艦長の復活を画策していたとか、
それに応じて、豊田が沖田のクローンを登場させようとした話とか。
ちなみに「完結編」で沖田が復活した経緯については
豊田には無断だったとか(笑)。

敵の本拠地として「白色矮星」を提案したら
「白色彗星」になったというのは有名な話だ。

 そしてこのあたりから、後に「2199」総監督を務める
 出渕裕の名がスタッフの中に出てくる。

「さらば宇宙戦艦ヤマト」という映画は
興行収入43億円の大ヒットになったが、
豊田が受け取った報酬は文庫1冊の初版印税にも満たない額だったとか。

メカデザインで参加したスタジオぬえも被害者で
加藤直之や宮武一貴といった人気イラストレーターにすら
相場の1/10しか支払わなかったとか。
旧作シリーズ後半では、スタジオぬえが
メカデザインから降りてるのもここが原因だろう。


第五章 さらばでない、「さらば宇宙戦艦ヤマト」。
     何匹目でもドジョウがいる

西崎は、柳の下にドジョウがいれば、
絶滅するまでドジョウを採り続ける人だったそうで、
さもありなんとは思う。

彼に求められて「ヤマトよ永遠に」の重核子爆弾、
「ヤマトⅢ」での太陽の新星化、
「完結編」における回遊する水惑星など
シリーズ作品の中核となるアイデアを出してきたのも豊田だという。

この章で驚いたのは、豊田の小説「地球の汚名」の映像化に
西崎が食指を動かしていたという話。

 「地球の汚名」とは、「忠臣蔵」の物語を未来SFとして翻案したもので
 「幕府」は星間連盟、「赤穂」はもちろん地球、
 「吉良家」は地球と敵対する異星人ザミーン。
 「勅使」ならぬ星間連盟からの使節を迎えた地球だが
 使節はザミーンによって暗殺され、その容疑が地球にかけられる。
 盟主は処刑され、地球は星間連盟によって占領される。
 しかし主人公たち一部の軍人は地球を脱出して太陽系内に潜伏、
 やがて宇宙艦隊を組織してザミーンの星系に侵攻、
 敵本星において陰謀の首魁を暴き、星間連盟に対して
 地球が無実である証しを立てる、というストーリーだ。

もし実現していれば日本初の本格スペースオペラの映像化になったはず。
でも結局実現しなかったので、
西崎がどこまで本気だったのかは疑問だったとも語っている。
この作品での「地球が占領される」という設定は
後に「ヤマトよ永遠に」で流用されることになる。


第六章 その後の西崎義展

ヤマト制作の最大の功労者である松本零士でさえ
豊田の数倍程度しか報酬を受け取っておらず、
西崎はヤマトで得た総合計にして200億とも300億とも言われる収入は
すべて自分の趣味(女、ヨット、バイク、車etc)につぎ込んでしまい、
クリエイターに対しては雀の涙ほどしか対価を支払っていないという。

このあたりを角川春樹と対比している部分がある。

角川にしても毀誉褒貶はある人だが、仕事に対しては誠実で
恩義を感じる作家も多かったという。
だから後に彼が角川書店を追われてハルキ文庫を立ち上げたときも
彼に協力して作品を提供する作家がたくさんいた。

西崎にとってクリエイターは(松本や豊田は例外として)使い捨てのもの。
いかに安くこき使うかしか考えていなかった。
だから、彼と一緒に仕事をしようという人間が
どんどん減っていってしまったのだと。

最後に語られるのは、リメイクである「2199」に関するエピソード。

総監督を務めた出渕が、松本の名も豊田の名も
クレジットに出せないことを謝っていたこと、
(出渕は制作プロに名を出すように掛け合ったが通らなかったらしい)
松本の元を訪れて謝りたいというので、引き合わせたこと。
そして、松本は文句を言うどころか
「わかった。作るからには、頑張っていい作品を作りなさい」
といって出渕を激励したこと。

つい何年か前にも槇原敬之と歌詞について裁判を起こしたりと
「権利にうるさいおじさん」というイメージもあるかも知れないが、
事前にきちんと筋を通せばすんなりOKする度量の広さも持っている。
松本零士とはそういう人なのだね。

なんだか西崎の悪口ばかり書いているみたいだけど、
西崎のプロデューサーとしての能力は随所で認めている。
(クリエイティブな能力はゼロと断定してるが)

彼なしに「ヤマト」は生まれなかったし、
TVで放映されることもなく、したがって
日本のアニメの歴史を変えるようなヒット作品になることもなかった。

豊田自身も、そんな作品を産み出したスタッフの一員として
誇りも感じたし、達成感も持っていた。
だからこそ「完結編」までつきあってしまったのだろうが。

オリジナルの「ヤマト」のスタッフも高齢化し、
物故された人も少なくない。
制作の真っ只中にいた著者のような人の証言は貴重だ。

とはいっても、本書の内容はあくまで
豊田の目から見た「ヤマト」制作の現場。
彼の記憶違い、勘違いもあるかも知れないし、
その場にいた別のスタッフからすれば、また違った見方もあるだろう。

少しでも多くの人に当時のことを語ってもらい、
資料として記録に残ればいいと思う。

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「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」第三章 感想・・・のようなもの その12 [アニメーション]


第10話 幻惑・危機を呼ぶ宇宙ホタル  (2/2)

※ネタバレ全開です。未見の方はご注意ください!

■コスモウェーブ再び

ゴーランド艦隊の前で光り輝くテレザート星。
そしてヤマトの直前に輝く光が。

真田さんの前には守ニーサン。久々の登場。

「時間も空間も障害にはならないが、
 近づかなければ見せられないものもある。
 確証もないのにお前たちはここまで来た。
 今度はこちらが証しを立てる番だ」

古代の前には、お約束の沖田艦長。

「沖田さん、俺はダメです。指揮官としてみんなを束ねることも
 スターシャさんとの約束を守ることもできず。
 これから俺は・・・ヤマトはどうしたら」
「古代、おまえはよくやっている。本当によくやっているじゃないか」

古代の目から涙が。
まあ、今の彼にとって、いちばん言って欲しかった言葉だろうから。

「とるべき針路はお前の心が知っている。」
「待って下さい艦長、沖田さん・・・」
「お前の心に従え」

いままでの「ヤマトに乗れ」「覚悟を示せ」という言葉とは
若干ニュアンスが異なっているような気がするが。

■ "幻影" の正体は

そもそもこの "幻影" とは、どんなものなんだろう。

テレサが "死者の影" を通して語っているのか、

それとも "死者の魂" というものが高次元の世界に存在していて
テレサがそれを "現世" にいる人間たちに引き合わせているのか。

はたまた、単にコスモウェーブを浴びた人間が
"自分の作り上げた妄想" を幻視しているだけなのか。

前にも書いたが、私としては古代の「沖田越え」を見てみたい。
「さらば」のラストシーンのように
沖田の幻影にすがる古代は見たくないし、
たとえ幻影が現れて何か古代に喋っても
「いいえ沖田さん、僕はそうは思いません」
って言える古代であってほしいのだが・・・

前にも書いたが、こんなことを言ってると
「さらば」のファンの方々からは石を投げられそうだが・・・

中空に浮かぶテレザートとテレサの姿。
今度はヤマトに乗っている全員が見ることに。

■土方の立ち位置

「話は分かった。だが」土方は艦長就任を断った様子。

このあたり、シナリオ集ではもうちょっと詳しく書かれていて
古代のことを慮って断っているのがわかる。

「だが、旅にはつき合わせてもらう。俺も見てしまったからな」
土方の見た幻影も沖田だったのだろうか。

■斉藤

斉藤に語りかける加藤。「あんたは誰の幻を見た」

彼が見る可能性として考えらるのは、
かつての上官で御影の父でもある桐生隊長あたりかな。
しかし彼が見たのは謎の黒いシルエット。
うーん、思わせぶりだなあこのあたり。

■沖田の子ら

真田が口を開く。「引き返す選択肢もある」
しかし古代は決断する。

「前に進もう。そこには救いを待つ何かが存在する。
 祈ることしかできない過酷な状況に置かれながら、
 でも、祈ることをやめようとしない。
 俺たち人間がそうであるように」

いい台詞だなあ。
第6話で十一番惑星救出を決断したシーンの台詞も良かったが
さらりと人の有り様を示すあたり、なかなか深い。

「批準針路テレザート、二時間後にワープを行う」
「さすがはお前の子どもたちだ」

土方もまた、自らの意思でヤマトの旅に加わった。
彼の活躍もこれからが本番だろう。

この第10話は、いろいろな思いを胸にヤマトに乗り込んだ人々が
改めてテレザートへ向かう決意をする回なのだね。

■デスラー再登場

「あの男に艦隊をあたえるだと」
「死体同然で宇宙を彷徨っていた負け犬ごときに」

幕僚たちの陰口を背に受けながらマントを翻して現れる。

「わがガトランティスに敗軍の将の席も二度目の機会という言葉もない。
 御前のような者に艦隊を預けるなど異例なこと。
 大帝に感謝を!」

大帝の裁可が気に入らない様子のサーベラー。
リメイク版のデスラーも彼女にいびられるのでしょうか(笑)。

「サーベラー、一国の王には敬意を払え。
 我らに見せてもらいたいものがある。我々にはない言葉、『執念』。
 貴殿にはうってつけの獲物を用意した」

中空にヤマトの像が浮かぶ。

「どうかな、デスラー総統」
「感謝の極み」

ついに再登場を果たしたデスラー。
ガトランティスの力で蘇生させられたのですかね。
蘇生体みたいに何か細工されてませんかね。
敵ながらちょっと心配ですね。

しかもガトランティスには「愛」はもちろん
「執念」も存在しないらしい。

彼らが着々と宇宙の征服を進めているのも、
それが与えられた「使命」であり、それが「存在意義」だからで
「欲」とか「野望」なんてものは
もともと欠片さえ持ち合わせていないのかもしれない

■次回予告

「私は屈辱を忘れん男だ」

転送システムを使った攻撃はもうはずせませんよね。
問題は、これをヤマト側がなんと呼ぶか。
いくらなんでも今回は「デスラー戦法」はないだろうなあ・・・

今のところ、ここが第四章で一番気になる(おいおい)。

■終わりに

いつもはもっとおちゃらけて書いてるかと思う
この「感想・・・のようなもの」ですが、「第三章」は
内容が内容だけにけっこう真面目に(笑)書いてしまいました。
それだけ考えさせられるストーリーだったのですかね。

「第三章」については、とりあえずこれにて終了でございます。

いつもの通り、見たまま考えたまま頭に浮かんだものを
だらだら書いていて、長いだけでたいした中身はありませんが
まあ私の文章力ではこれが限界かと。
12日間にわたり、お目汚し失礼いたしました。
よろしければ「第四章」以後もお付き合いください。

明後日あたりから通常運転に戻して
読書感想録のアップを始める予定です。

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「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」第三章 感想・・・のようなもの その11 [アニメーション]


第10話 幻惑・危機を呼ぶ宇宙ホタル  (1/2)

※ネタバレ全開です。未見の方はご注意ください!

■幼生体

冒頭に現れるのは剣を交える二人。
勝ったのはザバイバル、敗者はノルと呼ばれる若者。
それを見ていたゴーランド提督。

ザバイバルとゴーランドの会話から
どうやらノルはゴーランドにとって "幼生体" とよばれる存在の様子。
やがて成長の暁には、ゴーランドを "襲名" し艦隊も引き継ぐとのこと。

ゴーランドのCVは山路和宏さん。これまた大物。
大河ドラマ「軍師官兵衛」では安国寺恵瓊役で熱演されてましたよね。
ザバイバルのCVは屋良有作さん。ガトランの歴史がまた1ページ(笑)。

幼生体の育成に手間を惜しまぬことは自分自身を慈しむのと同じ。
ガトランティス人としてはあるまじき行為であるとのこと。
彼らの会話を聞きながら給仕をする謎の人物。
性別が今ひとつわかりにくいけど、シナリオ集には「美女」とある。

■ズォーダー&ガイレーン

シナリオ集では「瞑想の間」と呼ばれる部屋。
ザバイバルとゴーランド、二人の会話が聞こえる。

ガイレーンは言う。ガトランティスに親子という概念はないと。
しかし、それでも親子の情に似たものが生じているようだと。

戦闘生命としては未完成品なのか?
それとも、創造主がわざとそういう要素を残したのか?

ズォーダーは言う。テレサを手に入れれば我らの望みは叶う。
他のことはそれまでの余興でしかない、と。

しかしガイレーンは、大帝が仕掛けた罠を切り抜けたヤマトについて問う。
テレサの祈りに応じてテレザートへ向かっているヤマトは
特別な存在なのではないか、と。

「ヤマトに純粋体のコピーが潜入」とあるので
透子はサーベラーのコピーで、サーベラーは「純粋体」らしい。
「純粋体」とは何を意味するのか?

■透子

その透子は、医療室で佐渡の助手として働く。
診察されているのは古代。分析結果を見て眉をひそめる佐渡。

■針路

今後のヤマトの針路に関して作戦室で会議。
1/3の行程を消化したとのこと。
しかしテレザートの前には白色彗星が。

「2202」において、はじめて白色彗星という言葉が出ましたね

ガトランティスの拠点かも知れない天体である。
すすむべきか、退くべきか。そこへ藤堂からの指令が届く。

「白色彗星を偵察せよ。どこまでやるかは任せる」

要するに丸投げですね(笑)。

■繊細な古代

土方に古代の憔悴振りを報告する佐渡。
波動砲問題、ズォーダーとの対決、ヤマトの指揮を執る重圧。
そりゃあ参ってしまうわなあ。
リメイク世界の古代は良くも悪くも真面目で完璧主義者なようだし。

「強く振る舞ってはいても、根は繊細な男ですから」

そこへ現れる雪、土方は言葉をかける
「心配ない、古代はきっとこの航海をやり遂げる。
 お前の選んだ男だ。他に誰があいつを信じてやれる」
「はい・・・はい!」二回の「はい」の演じ分けがいいね。

■格納庫の空間騎兵隊

パワードスーツが初お目見え。シナリオ集によると、
ヤマトの備品を流用して急遽こしらえたものらしい。
新設された工作室が大活躍したんだろうね。
ということは制式武器ではないんだろう。だから
「装甲の薄さと出力不足は技量で補うんだ」なんて台詞が出てくるのか。

そこへ現れる無数の赤い発光体。

■いわゆる "宇宙ホタル"(笑)

真田の分析によると、ある種の生命体のよう。
艦内に持ち込まれる数はあっという間に増え、発光体が蔓延する状態に。
それを見つめる乗組員たちの瞳が赤く染まって催眠状態へ。

窓を見つめる山本。映るのは兄の幻影。それにキーマンが重なる。
この二人、やっぱりフラグなのですかねえ。

■古代vs斉藤

艦内を歩く斉藤は古代と出くわす。さっそく因縁(笑)をつける。
催眠状態にあるとは言え、ここでの台詞は斉藤の本音だろう。

「古代、おまえって運のいい奴だよな。
 十一番惑星でもシュトラバーゼでもお前は運に助けられただけだ。
  まだ本当に厳しい決断をしちゃいねぇ」

これは事実。波動砲については、おそらくこの先に
もっと厳しい状態での使用を迫られる場面が出てくるだろう。
しかし次のひと言に古代はキレる。

「まっぴらだぜこんな臆病者のフネ」
「取り消せ!」

雪、永倉、その他大勢が二人の元へ集まってくる。
加藤が止めに入るが古代は言い放つ「肩書き抜きだ」

「俺は何を言われたっていい。
 だがこいつはヤマトを・・沖田さんの舟を・・・
 謝ってもらう!」

古代もいろいろ溜まってたから、ホタルのおかげでタガが外れたのだろう。
シナリオ集では、ここで集団大乱闘になるんだけど
本編ではそうなる前に、機関部に異常を示す警報が入る。

■ホタル撃退

真田はホタルの催眠波を無効化する方法を発見していた。
そのおかげで正気に戻る斉藤と古代

「斉藤隊長、緊急事態だ。ここは頼む」何を頼んでるのか不明だが
「おう!」君も、何を頼まれたかわかってるのか隊長?

「こいつらシステムを喰おうとしている」

ホタルは催眠は無効化しても脅威は残っている模様。
ホタルを一掃方法に苦慮する真田・徳川・古代のまえに
現れるアナライザー。何やら背中に背負っている。
そこから吹き出す謎物質でホタルは炭化、死滅する。

どうやら殺虫剤のようで。
佐渡先生の「こんなこともあろうかと」でした。

■キーマンvs透子

通路を去るキーマン、そこに現れる透子。
どうやらキーマンの仕掛けをすべて知っているよう。
ヤマト艦内のスパイ行為をしているうちに気づいたのか、
それとも精神感応的な力を持っているのか。

シナリオ集によると、この宇宙ホタルは
透子の仕込んだものらしいのだがその目的は不明。
描かれていないところで何か起こっているのだろうか?

                                                            (つづく)

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「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」第三章 感想・・・のようなもの その10 [アニメーション]


第9話 ズォーダー、悪魔の選択  (5/5)

※ネタバレ全開です。未見の方はご注意ください!

■思い切った演出

そして今回描かれたのは
Aパートではズォーダーと古代の対決、
Bパートでは古代と雪の "究極の愛"。

惑星シュトラバーゼという舞台も、
反ガミラス統治破壊解放軍という乱入者も
すべてはこの2つを描くためのお膳立てに過ぎない。

この2つを描くために、そしてそれを最大限に強調するために、
余計な要素はすべて取っ払ってしまった。
説明不足なところや唐突なところもあるがすべてはそのため。
そしてそれは、Bパートにおいて特に顕著だ。

一例を挙げれば、避難民に紛れ込んだ蘇生体が
ガミラス艦の機関部に易々と侵入できたのはなぜだ、という疑問にも
その気になればいくらでも理屈づけて描くことはできたはずだ。

例えば蘇生体はガトランティス兵士並みに "不死" (当たり前だが)で
ショッカーの改造人間並みに驚異的な膂力を発揮する、
みたいな描写を入れれば
ガミラス兵をバッタバッタとなぎ倒し、機関部へ突入するところを
視聴者に納得できるように描くことは充分にできただろう。

でも、演出するスタッフは、"そういう部分” は
"この回で描きたいもの" にとっては "枝葉" であり、場合によっては
(言葉は悪いが) "雑音" になると判断したのだろう。
だから一切合切きれいに外してしまった。

すべてはズォーダーとの対決を、
そして二人の "愛" のシーンを描くことに徹底している。

思い切った演出ではある。しかし諸刃の剣でもある。

改まって説明されない部分が少なくないので
理解できない、展開について来られない、
フラストレーションが溜まる人も出てくるだろう。

ヤマトと反乱軍との戦いさえも "枝葉" になり、
ぶつ切り状態での展開となった。
「ヤマトは戦闘シーンがあってなんぼ」
「土方の指揮振りをもっと見せろ」
という不満を抱く人も出てくるだろう。

古代と雪の二人のドラマをがっつりと描いたはいいが
「ヤマトにメロドラマは不要だ」
「あんなうじうじ悩む古代は見たくない」
という批判をする人も出てくるだろう。

説明第三章の評価が割れるのも分かる。
リメイクならではの「今までにないヤマト」だったがゆえに
「これはオレの見たかったヤマトじゃない」って
思った人も多かったのだろう。

■ "愛" vs "愛"

ではなぜ、二人に今回のような行動をとらせたのか。

「2202」がヤマトの物語であるなら、
最終的に "敵" であるズォーダーは倒されねばならない。
そして、そのときにはズォーダーの唱える
"大いなる愛" なるものもまた否定されねばならないはずだ。

そしてそれは、波動砲などを含む武力で殲滅することではなく
(実際、ガトランティスを武力で圧倒するのは、戦力的におそらく無理)
人と人との間の愛、男女の愛であり、親子の愛であり、
他人の幸せを祈ることのできる愛、によって
為されなければならないのではないか。

そしてそれを体現する存在として「古代と雪」という、
究極の "個の愛" を選んだ者たちが、
ラストでふたたびズォーダーと対峙するのだろう。

大帝に否定されてもなお愛することをやめず、
再び悪魔の選択を迫られてもやはり同じ選択をするであろう二人が。

トロッコ問題に正解はない。
どの答えを選んでも、後悔は残る。
だってそれが「人」というものだから。
その後悔を抱いて生きていくことこそが「人の生」だ。
そしてその「人の生」の中にこそ「幸せ」も存在する。

どの選択をしても心が痛まなくなったら、それはもはや人間ではない。

前回は大帝の言葉に翻弄されるばかりだった古代が
テレサと出会い、ガトランティスと戦い、この旅を通じて成長した古代が
再びズォーダーと対決したときに何を語るのか。

楽しみではあるのだが、ちょっぴり怖いような気がして、
一抹の不安を感じることを否定できないでいる私がいる。

やっぱり「さらば」のトラウマは拭いがたいものがあるので(笑)。

断言できることは、問答無用とばかりに
旧作のように自らの命をもってズォーダーと "対消滅" を図るような
ラストになったら、私は「2202」を否定する側にまわるだろう。

そうならないことを祈るだけだ。

■真の主役

「雪の行動が突飛すぎる」という意見もあるだろう。

でも、「2199」第23話で第二バレラスの破壊を決意したとき、
雪は自分の生還を諦めてはいなかったか。
その行動はヤマトを救うためではあったが、
その本質は「古代に生きていて欲しかった」ためではなかったか。

「2199」第23話で、そして「2202」第9話で。
あの場面であの行動が選べる雪だからこそ、
ラストでズォーダーに対抗しうる存在たり得るのではないか。

この第9話は、古代と雪の二人が「2202」という物語において、
"真の主役" となった回なのだと思っている。
二人の "戦い" はむしろここから始まるのではないのだろうか。

■「愛の戦士」は伊達じゃない?

ズォーダーの唱える "愛"、古代と雪に代表される "男女の愛"。
加藤一家に象徴される "親子の愛"。
(ひょっとするとここにはゴーランドとノルが加わるのかも知れないが。)

登場人物たちが何かしら "愛" を背負っていて
「愛の戦士たち」という副題が伊達ではなく
まさしくその名の通りの物語であることを示したのが
第9話だったのだろうと思う。

■ヒーロー物語として

とまあ、長々と感想めいたものをだらだら綴ってきたのだけど、
ここまで書いてきて、ふと思ったことは
「要するに今回の古代は、負けなくてはいけなかったのではないか」
ということ。

ヤマト自体は負けてないけどね。
反乱軍は退けたし、古代と雪、それに
三隻のガミラス艦隊まで救ってしまったから。

負けたのは古代のメンタルだ。
大帝のいいいように振り回されてしまい、もうボロボロだ。

でも、物語の作法(さくほう)からしても、
ヒーローは「一敗地に塗れる」ことなくして
勝利をつかむことは出来ないものだからね。
それでこそ物語は盛り上がる。

最終的にズォーダーに勝つためには、
古代は一度コテンパンに負ける必要があった。
それが第9話だったんじゃないだろうか。

                                                            (つづく)

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「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」第三章 感想・・・のようなもの その9 [アニメーション]


第9話 ズォーダー、悪魔の選択  (4/5)

※ネタバレ全開です。未見の方はご注意ください!

■「選ぶ」こと、「選ばせない」こと、そして「選ばない」こと

無線で問い返す雪。答えない古代。
永倉に切り替え、状況を知る。

「聞こえているんだろう、ガトランティスの王!
 俺が選ぶのは・・・」

そのとき、ガミラス艦上に現れる雪。ヘルメットをとり、風が髪をなぶる。

「選んでしまったら、あなたは自分で自分が許せなくなる。」
「古代くん、選ばせない!」艦上から身を投げ出す雪。

「選ばない! 俺は選ばない!」
絶叫しながら雪を追って急降下する100式。

選ぶ理由の中から自分を排除してしまえば
古代がどの艦を選んでも、罪悪感に苛まれることはなくなる。

しかし古代の行動はその予想を超えていて
雪一人を救うことを選んでしまう。
この時の古代は、3隻のガミラス艦の存在は
完全に意識から消え去ってしまっているのだろう。

交信を傍受していた透子。「選ばせないために・・・」
怒りに歯ぎしりをするスォーダー。「ルールの変更は許されない!」

"スイッチ" が入った蘇生体が機関室へ向かい、次々に自爆していく。
動力を失い、惑星崩壊に巻き込まれていくガミラス艦

「これが貴様の選んだ結果。
 人として選ばないという選択をした貴様のエゴが
 助けられたはずの命まで失わせるのだ。
 虚しい。実に虚しい」

落下する雪に追いつき、抱きしめる古代。

■「トロッコ問題」土方の "解"

惑星崩壊の重力中心に大質量を投入することにより
二人を助けようとする真田の提案に、土方は決断する。

シュトラバーゼはミニブラックホールみたいなものになりつつあるのか。
重力源自体を波動砲で消滅させようとしているって解釈したのだが・・・

要するに、作業員に向かって驀進するトロッコに
横からダンプカーをぶつけて線路外へ吹っ飛ばしてしまえ! でOK?

「ガトランティスの王が見物しているなら教えてやろう。
 人間がどれだけしぶとくて諦めの悪い生き物であるかを」

艦長席から波動砲を発射準備に入る土方。
トリガーの格納方法は完結編とは異なる設定ですね。

「沖田、借りるぞ」この台詞にはぐっと来る。

パネルに一瞬だけ現れる文字がわからなかったんだけど
BDを一時停止して確認したら「操舵権限移譲」でした。
たしかに、波動砲発射時は射手に操舵が任されましたよねえ。
ここからは一切台詞無し。効果音のみで進行する。

シュトラバーゼ内核コアを撃ち抜く波動砲。
落下していく100式。コクピットで雪を抱く古代。

ここでの波動砲発射発射までのタメの長さは
ヤマト史上最長ではないだろうか。

■想人

波動砲の光芒が輝いた後、青く染まった空間を漂う100式。
BGMは「想人(おもいで)」のメロディー。
「さらば」の劇中では「永遠の生命」という名で流れた曲の
2202バージョンのようですね。

目覚めた雪が頬を染めて「・・・ばか」
目の前にいる男は、避難民も何もかも放り投げて
自分を救いに来てしまったからね。

そして改めて結婚を申し込む古代。
思えば古代が雪に正式にプロポーズしたシーンは
今まで描かれたことがなかったように思う。

この時の二人は、今自分たちが置かれてる状況を
どの程度認識してたんだろう。

惑星に向かって落下していく雪、それを追った古代。
普通ならそのまま地表に激突しまうはずだが
周囲は青色の謎空間に変化していって。
シュトラバーゼが崩壊した結果の重力嵐の中?

まあ、自分たちが助かるとは思ってないだろう。
実際、まもなく重力嵐に飲み込まれて消滅する運命にあったのだが。

自分たちの "愛" が引き起こした結果を思いながら、
でもおそらく二人は後悔はしていない。
結果的には「全てを擲っても、目の前の愛を選ぶ」
という極致にまで突っ走ってしまったのだから。

このシーンが「さらば」のラストシーンを思わせるのは、
意識してやってるんだろうなぁ。

■サーベラー

ラスト近く、透子のシーンに続いて
サーベラーらしき女性が赤子を抱く姿が挿入され
大帝の「サーベラー、また繰り返すのか・・・」の独白が。

ガトランティス人にも「親子の愛」みたいに
個体間の愛情が存在した時期があったのか・・・?
それとも?

■「ヤマトより愛を込めて」

物語のこの時点で古代とズォーダーの
直接対決を描いたのは何故なのだろう。

「2202」における大帝は、"個人の愛" を徹底的に否定する。
その愛こそエゴそのものであり、宇宙を滅ぼす根源だと。
そして自らの唱える "大いなる愛" こそが
宇宙に永遠の平和と安寧をもたらすのだと。

そして今回、古代は大帝に翻弄されるままに
自らの愛に従って行動し、雪もまた自らの愛に殉じようとした。
そしてそれが事態の解決に全く寄与していなかったこと、
さらに言えば(回避されはしたが)
最悪の事態を招いてしまったことも描かれた。

「さらば宇宙戦艦ヤマト」のEDテーマ「ヤマトより愛をこめて」
の歌詞にこうある。

その人のやさしさが花にまさるなら その人の美しさが星にまさるなら
君は手をひろげて守るがいい からだを投げ出す値打ちがある
ひとりひとりが思うことは 愛する人のためだけでいい

今回の二人の行動は、この歌詞をそのままなぞっているようにも思う。
そしてその結果は、見ての通りである。

「2202」は「さらば」のリメイクではあるのだけど
同じ "愛" という言葉を掲げながら、
その描く中身はいささか異なっている。

大帝の "大いなる愛"、
古代と雪の「愛する人のためだけでいい」。

物語の後半に向けて、
異なる2つの "愛" の相剋が描かれていくのだろうか。

そして、二番の歌詞にはこうある。

いつの日か唇に歌がよみがえり いつの日か人の胸に愛がよみがえり
君は手をひろげて抱(いだ)くがいい たしかに愛した証(あか)しがある
遠い明日を思うことは 愛する人のためだけでいい

これが誰を指すのかが問題だが、なんとなく「2202」は
ガトランティスがこのような結末を迎えるラストを
目指しているのかも知れない、なんて思ったりする。

                                                            (つづく)

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「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」第三章 感想・・・のようなもの その8 [アニメーション]


第9話 ズォーダー、悪魔の選択  (3/5)

※ネタバレ全開です。未見の方はご注意ください!

■悪魔の選択

遺跡内での古代vs大帝の対決は続く。

「見せてやろう.お前の愛が何を救い何を殺すのか。
 地球の避難民を乗せたガミラスの船。
 そのすべてに屍よりつくりし蘇生体を潜り込ませた」

ここでの雪もまた大帝に見せられたビジョンなのか。
蘇生体がリアルタイムで見ているものを中継していたりするのか。

「この身体も蘇生体。
 ガトランティスの兵士と同様、自らを焔に替えることができる」

レドラウズ教授もまた蘇生体になっていることを告げ、
そして決定的なひと言が。

「一隻だけ助けてやる。その一隻をお前が選べ。
 お前が選ばねば三隻とも機関を失い、
 惑星の崩壊と運命をともにすることになる。
 お前に信じる愛にしたがって、選べ!」

爆散する教授の身体。間一髪、斉藤が助けに入る。
彼に答える間も惜しみ、100式で飛び立つ古代。
何があったのか無線で問う斉藤に告げる。

「一隻、一隻しか救えない。
 俺が選ぶ。それが奴らのルールなんだ!」

このときの古代は、大帝からの "精神攻撃" で
もう冷静な判断ができるような状態ではなくなっていたのだろう。
"選ぶ" というその一点にのみ思考が向けられてしまっている。

■「トロッコ問題」 ズォーダーver.

以下はwikiから引いてきた文章にちょっと手を加えている。

「トロッコ問題」というのは、
「ある人を助けるために他の人を犠牲にするのは許されるか?」
という倫理学の思考実験のこと。

いろいろなパターンがあるらしいのだが、典型的なのはこういうものだ。

「線路を走っていたトロッコの制御が不能になった。
 このままでは前方で作業中だった5人が
 猛スピードのトロッコに避ける間もなく轢き殺されてしまう。

 この時、たまたまA氏は線路の分岐器のすぐ側にいた。
 A氏がトロッコの進路を切り替えれば5人は確実に助かる。
 しかしその別路線でもB氏が1人で作業しており、
 5人の代わりにB氏がトロッコに轢かれて確実に死ぬ。

 A氏はトロッコを別路線に引き込むべきか?」

つまり、単純化すれば
「5人を助ける為に他の1人を殺してもよいか」
という問題である。

「1人を犠牲にして5人を助けるべき」という考えもあるだろうし
「誰かを他の目的のために利用すべきではなく、何もするべきではない」
という答えもありうるだろう。

大帝が古代に突きつけた "選択" について、
初見の時は、ただただその重さに戸惑うばかりだったが
時間が経つにつれて、この「トロッコ問題」が頭に浮かんできた。

「トロッコ問題」は、あくまで "思考実験" であり、
倫理学の "演習問題" であるから
"正解" というものはないのだという。

どちらを選んでも誰かは必ず死ぬし、誰かは助かる。
しかしその選択をする人間は、どちらを選んでも悔いが残る。

そして、ズォーダーからこの "選択" を突きつけられた古代もまた
どう選んでも救われない。
"正解" というものはないのだから。

人である限り、どの1隻を選んでも悔いが残る。
ましてや、雪の乗った1隻を選んだら、悔いと罪悪感で
「古代進」という人間は完全につぶれてしまうだろう。

■古代と雪

ヤマトに中継してもらい、避難民に語りかける古代。

「ここから先、何があろうと森一尉が地球へご一緒します」

この時点で既に古代は "選択" を終えている。
結果として、自分のエゴを優先してしまった選択だ。

そしてせつせつと雪へ語りかける。

危険な航海へ巻き込んで君を失うことが恐かったこと。
君と一緒にいると幸せで、他のことなんかどうでもよくなって
当たり前のことが当たり前にできない
今の地球に埋もれてしまいそうで恐かったこと。
だから君から離れようとしたこと。
でも君がヤマトに乗り込んでいて、ただただ嬉しかったこと。

「俺はどうしようもない、弱くて身勝手な人間だ。
 これから起こることは君には何の関係もない。
 生きていて欲しい。
 君を失うなんて耐えられない。
 どんな罪を、背負いきれない罪を背負うことになっても・・・俺は!」

これから行う "選択" についての、言い訳・・・なのだろう。
雪を救う。ただそれだけを願った選択である。
黙っていてもいいはずなのだが、それを言わずにはいられなのも
また古代という男の生真面目さなのだろう。

 ここでの絞り出すような声の小野大輔さん、大熱演だ。

私が第9話でいちばん感動を覚えたのもこのシーンだ。
愚直なまでに一途で、最後までバカ正直に行動する。
そのためなら、自分の中の恥ずべき部分をさらけ出すことも厭わない。

なんだか昭和の時代のスポ根ヒーローみたいじゃないか。
平成のこの世ではまずお目にかかれない、
いや半世紀を超える自分の人生を振り返っても
こんな不器用な奴に出会うことはなかった。

ほんとにいい奴じゃないか、古代進って男は。
だからこそ雪も惚れたんだろう。

                                                            (つづく)

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