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本ブログは情報統制状態へ移行します [このブログについて]

以前の「ヤマト2202」関係の記事のコメントでも書きましたが、
本ブログは本日6月10日をもって情報統制状態へ移行します。

これより「ヤマト2202 第二章」が公開される6月24日までの二週間、
ネットサーフィンも自粛し、本ブログのヤマト関係の記事に
寄せられるコメントにも目を通しません。

 すでにいくつかコメントを書き込んでいただいているんですが
 お返事するのは6月24日以降になると思います。
 改めてお詫びしておきます。
 申し訳ありません(ぺこり) m(_ _)m。

なるべく予備知識や先入観無しで本編を見たいと思っていますので。
ですから、来週に放送されるTV特番も見ません(録画はしますがwww)。
たぶん冒頭10分も同時に公開されると思うのですが
これも見ないで済ませようと思っています。


なお、読書感想録の記事は、通常通りアップを続ける予定です。
ヤマト関係の記事、コメントのお返事等は
6月24日以降までお待ち下さい。

どうぞよろしくお願いいたします。

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サザンクロスの翼 [読書・冒険]

サザンクロスの翼 (文春文庫)

サザンクロスの翼 (文春文庫)

  • 作者: 高嶋 哲夫
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2011/11/10
  • メディア: 文庫

評価:★★★☆

1937年、日中戦争が勃発。
アメリカで育った16歳の少年・峯崎は
日本人を取り巻く環境が厳しさを増してきたのを機に
父母、妹とともに帰国の途についた。

その後、海軍に入隊した峯崎は
パイロットとしてずば抜けた技量を示したが、
ある空戦がきっかけとなって、
敵機を止めを刺すことができなくなってしまう。

そして太平洋戦争も末期の1945年7月。
峯崎はボルネオ北端近くのロンプラタ基地にいた。
彼はそこで "特攻部隊" の護衛任務に就いていたのだ。

敵を倒すことより、味方を守り抜くことを優先する峯崎。
しかし敵機を撃墜できないことを見抜いた上官と対立してしまう。

そして峯崎は、空襲によって彼の家族全員が死亡したとの報せを受けて
"特攻部隊" への参加を志願するのだった。

しかし、基地から飛び立った編隊はグラマンの襲撃を受けて全滅、
たまたま機体の不調によって戦闘に巻き込まれなかった峯崎は
生き延びて絶海の孤島にたどり着く。

不時着の衝撃で負傷した峯崎は、野村という男に助けられる。
彼は空母・翔鶴の整備士官だったが、レイテ沖海戦で乗艦が沈み、
漂流しているうちにこの島へ流れ着いていたのだ。

無人島での二人きりのサバイバル生活を過ごしていたが
ある日、島へ一機の「ダコタ」が不時着する。

 wikiによると、正式名はダグラスDC-3。
 1930~40年代にかけて10000機以上製造された輸送機の傑作。
 戦前の日本でもライセンス生産されていたという。
 なんと製造開始から75年以上過ぎた21世紀でも、
 現役で使用されている機体が存在するらしい。

飛来したのは、本来は陸上機であるダコタに
無理矢理フロートを装着して水上機に改造したものだった。
(表紙のイラストがそうだ)

乗員はすべて死亡しており、唯一の生存者は
日本人の血を引く高藤マリアという女性。
彼女たちは闇の運び屋をしていたらしい。

マリアは、峯崎と野村に、
機体の修理と目的地までの飛行を持ちかける。
機体に積んである "あるもの" を、
どうしても届けたいのだという・・・

野村の尽力で最低限の機体の修復が行われ、
そして峯崎の巧みな操縦によって
ダコタは米軍の追撃を逃れ、島を脱出することに成功するが
3人が向かう先では、終戦による混乱が、
そしてインドネシアの独立運動が燃え上がろうとしていた・・・


冒険小説としてみると、ちょっと物足りないかなぁ。
主人公の峯崎は零戦に乗っているときから
戦いを避ける生き方をしてきて
ダコタに乗った後も、米軍の追撃から逃げ回ってばかり。

アクションシーンはどちらかというと "地味" だろう。
だから勇壮な空戦シーンを期待すると当てが外れる。
"爽快感" には、いささか乏しいかと思う。

でも、本書のメインテーマはそこではないのだろう。

主人公の峯崎は、アメリカで育ったが故に日本軍の価値観に馴染めず、
自分の "ポリシー" を貫けば軍規から外れてしまい。
当然ながら上官からは睨まれてしまう。
だからといって、自分を曲げる生き方ができないのが峯崎という男。

そんな彼が、巡り合わせとはいえ軍からはぐれてしまい、
同じく軍を離れた野村、謎多き女・マリアとともに
自分の意思で、自由を求めて再び大空を飛ぶことを選ぶ。

そここそが作者が描きたかったことなのだろう。

そして峯崎は、過去の軛から逃れて新天地で生きることを決意する。


ここから先はラストのネタバレになると思うので未読の方はご注意を。


物語の終盤に、ある架空の機体が登場する。
日本海軍が誇る傑作機でありながら、大戦の中盤以降では
米軍機の性能向上によって輝きを失っていった零戦。
その "最終進化形" として登場する「零戦五五型」。

峯崎が乗り込んで、クライマックスシーンで空を舞うのだが
最高時速750km、10分で高度8000mまで上昇とか
作者が創作したものとはいえ、ちょっと "盛りすぎ" (笑)な感も。

 だってこれ、零戦の後継機として開発されてた
 「烈風」を上回る性能じゃないか?

登場にあたっては、何の伏線も脈絡もなく、唐突さが目立つ。
そしてその活躍のさせ方も、ちょっともったいないかなあ・・・

こんなスゴイ機体を出すのなら、逆にこれを主役機にして
大戦末期を舞台に壮絶な空戦を描いた
一大冒険絵巻が語られてもいいんじゃない?

そんな話ならぜひ読みたいなあ・・・
でもそれじゃあ『終戦のローレライ』の航空版みたいだなぁ。

・・・なぁんてことを思ってしまったよ(笑)。

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