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英国空中学園譚 ソフロニア嬢、発明の礼儀作法を学ぶ [読書・ファンタジー]

ソフロニア嬢、発明の礼儀作法を学ぶ (英国空中学園譚)

ソフロニア嬢、発明の礼儀作法を学ぶ (英国空中学園譚)

  • 作者: ゲイル キャリガー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2013/12/06
  • メディア: 文庫



評価:★★★

人類と、吸血鬼や人狼などの "異界族" が共存する
19世紀のパラレルワールド英国を舞台にした
スチームパンクなファンタジー、第2弾。

主人公ソフロニアは14歳。お転婆の度が過ぎて、
「花嫁学校」(フィニシング・スクール)へ入れられてしまう。
しかしそこは礼儀作法とともに、あらゆる諜報技術を仕込まれる
スパイ養成学校だった・・・というのが前作の発端。

入学から半年後、ソフロニアはある試験において
開校以来となる最高得点を叩き出す。
しかし同級生たちの嫉妬を買い、孤立してしまう。

そんなおり、クラスメイトのディミティを誘拐しようと
飛行船に乗った謎の一団が現れる。
ソフロニアの活躍により事なきを得るが、
ディミティとの仲は修復されず、謎の一味の目的もわからない。

そして巨大気球でできた空中学園は、
ふだん滞留しているダートムアを離れてロンドンへ移動を開始する。

さらに、その移動には姉妹校(兄弟校?)である
男子校の生徒たちも加わることになる。
前作でソフロニアに意味深な視線を投げてきた少年もその中に。
彼の名はフェリックス。なんとゴルボーン公爵家の御曹司だった。

ことあるごとにソフロニアに言い寄ってくるフェリックスだが
ソフロニアの心は、学園の最下層で
動力源となる "釜焚き" に従事する "煤っ子"・ソープへと傾いていく。


前作でキーアイテムだった "謎の試作品" は、
実は途方もない "発明品" だったことが分かり、
本作ではこれを巡って複数の集団がしのぎを削る。
ソフロニアと空中学園もそれに巻き込まれる形で大騒動が展開する。

前作から登場していた謎の組織 "ピクルマン" は、
どうやら "異界族" との共存を否定する人々の集まりらしい。
もちろん、それに対抗する者たちもいて、
本作では〈英国パラソル綺譚〉(アレクシア女史シリーズ)でも
登場していた吸血鬼の一族が暗躍するし、
同シリーズでのレギュラーだった「あの人」も顔出しをする。

異界族を巡る対立に端を発する発明品争奪戦、
大貴族と下層民という身分違いの少年二人の間で揺れる
アレクシアの恋と冒険が綴られていく。

クラスメイトや教師たちといった脇役たちもキャラ立ち充分で
度胸と実行力抜群のヒロインの大活躍は読んでいてとても楽しい。

全4巻のシリーズなので、本作終了時点で折り返し。
現時点での読書計画(笑)では
4月中には全巻読破のはずなんだが、さて。


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絶海ジェイル Kの悲劇’94 [読書・ミステリ]

絶海ジェイル Kの悲劇’94 (光文社文庫)

絶海ジェイル Kの悲劇’94 (光文社文庫)

  • 作者: 古野 まほろ
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2014/01/09
  • メディア: 文庫



評価:★★★

「群衆リドル」につづく、
東京帝国大学生・八重洲家康と渡辺夕佳が活躍するシリーズ第2作。

めでたく帝国大学に合格、家康の後輩になれた夕佳。
しかし未だに家康との距離は縮まらない。

そんなとき、家康のもとへある報せがもたらされる。
天才的ピアニストでありながら、太平洋戦争中に赤化華族として収監、
獄死したと伝えられてきた祖父・清康が生きているという。

祖父に会うために三浦半島のはるか南方海上に浮かぶ
古尊島(ふりそんとう)へ渡る家康と夕佳。

そこは軍事機密として地図から抹消され、
厳重な監視構造をもつ監獄の廃墟だけが残る島だった。

 ちなみにタイトルにある "ジェイル" とは「刑務所」(jail)のこと。
 てことは、古尊とは prison のもじりか。

ところが二人は、そこで待っていた "ある集団" に捕らえられ、
意外な事実を聞かされることになる。

大戦末期の1944年、清康はこの絶海の孤島にある監獄から
囚人仲間と共に脱出し、姿を消した。
仲間たちは終戦後、罪状が消滅して日本社会に復帰したが
清康のみが行方不明のままだという。

"ある集団" によって、祖父たちと同ように監獄に放り込まれた家康は
50年前の脱獄計画の再現を強要される。
"ある集団" もまた、脱獄方法を知りたがっていたのだ。

家康と同じように捕らえられてきた "囚人仲間" は4人。
一週間ごとに一人ずつ命を奪い、
最後には家康自身を殺すと脅迫される。

タイムリミットが迫る中、生き延びるためには、
祖父が行った "脱獄" を再現しなければならないが・・・


本書のミステリとしての眼目は、
「50年前に清康が行った脱獄の方法とは?」

前作と同じく、「読者への挑戦状」が挿入される。
「清康がとった脱獄方法を特定するに足る事実の提示を終えた」との
宣言のもと、解決篇へ突入するのだが・・・

いやあ、前作でも密室トリックのところで「えーっ」って思ったが
今回はその3倍くらい声を上げてしまいそう(上げなかったけどwww)。

 これ、論理的に考えて当たる人がいるとはとうてい思えないし
 もっと言えば、当てずっぽうでさえ的中させる人がいるんだろうか。

説明が進むうちに、さまざまな可能性が次々に排除され、
最後には細い糸1本ほどの方法しか残らないのはいいとしよう。

しかしその残った1本の糸を切らないように伝っていくには
超人的な能力と信じがたいほどの幸運と、
たったひとつの失敗も許されない完璧さが前提になるのではないか。

例えば、脱獄するには A→B→C→D→E と
5段階のステップが必要だとしよう。

それぞれの成功率が50%としても、
5つの段階を踏むと成功率は3%そこそこにまで低下する。

ましてや解決篇で語られる方法の各ステップの成功率は
それぞれ10%もなさそうなものばかり。
(私の感覚では全く不可能に思えるものも含まれてるけどね)
5つの段階を経たら成功率は0.001%、10万回に1回の成功だ。

 ちなみに、解決篇で示される脱獄方法のステップは
 5段階どころではなく、とんでもなく複雑だ。

読んでいて驚いたけれど、作者は臆面もなく堂々と開陳を続けるので
腹を立てることも忘れてしまったよ(笑)。

実現性とかリアリティなんてものは欠片もなさそうに見えるのだけど
ここまで徹底していれば立派なものなのかも知れない。
実際、読んでいて呆れたけど、"面白い" のも確か。

ミステリとして読むんじゃなくて、壮大なホラ話を聴くつもりで。
細かいところは気にしないで、おおらかな心で(笑)で臨むこと。
それが本書の正しい読み方だろう。

間違っても、脱獄方法を
真面目に推理しようとしてはいけない(おいおい)。


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黒死荘の殺人 [読書・ミステリ]

黒死荘の殺人 (創元推理文庫)

黒死荘の殺人 (創元推理文庫)

  • 作者: カーター・ディクスン
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2012/07/27
  • メディア: 文庫



評価:★★★

創元推理文庫の改訳新装版シリーズ。

1977年にはハヤカワ・ミステリ文庫で
「プレーグ・コートの殺人」というタイトルで出版された作品だ。

1977年といえば何せ40年近い昔。読んだかどうか記憶が定かでない。
実際、今回読んでみても全く記憶が甦ってこないので、
ひょっとしたら未読なのかも知れない。

邦訳されたディクスン・カー(カーター・ディクスン)の作品は
たいてい読んでるはずなんだが
77~86年頃の私は専らSFにはまってたので、
読み逃していた可能性も充分にある。

本書はカーター・ディクスン名義の第2作にして、
探偵役のH・Mことヘンリ・メリヴェール卿が登場する第1作。


17世紀にタイバーン刑場で絞刑吏だったルイス・プレージは、
当時大流行していたペストに冒され。それが原因で死に追いやられた。
恨みを残して死んだ彼の亡骸が埋められた屋敷は
「黒死荘」と呼ばれるようになった。

時は流れて20世紀、屋敷を手に入れた実業家ジェームズ・ハリディが
謎の拳銃自殺を遂げ、その弟ディーンが
黒死荘の現当主となったところから物語は始まる。

 横溝正史の「八つ墓村」みたいな発端だ。

ロンドン博物館から短剣が一本盗まれる。それはかつて
ルイス・プレージが所有していた特殊な形状のものだった。

折しも黒死荘では、胡散臭い心霊学者ダーワースによる
降霊会が開かれようとしていた。
ディーンは友人のケン・ブレークと
ロンドン警視庁のマスターズ警部に立ち会いを求める。

しかし降霊会のさなか、
当のダーワースが血まみれの死体で発見される。

現場は堅固な石室。窓には鉄格子、
分厚い木製のドアには内側から堅牢な閂(かんぬき)。
石室の周囲に足跡はなく、死体の傍らに転がる凶器は、
博物館から盗まれたルイス・プレージの短剣だった・・・

難航する捜査に、ケン・ブレークはかつての上司である
陸軍省情報部長ヘンリ・メリヴェールの助力を求めるが・・・


これぞ密室、といわんばかりのシチュエーション。

いわゆる "古典的名作" というもので、
終盤に明らかになる密室トリックはかなり "有名" なもの。
しばしば密室を扱った作品で言及されることもあるくらい
よく知られたものなのだけど、"初出" はこの作品だったんだね。

我々にはポピュラーでも、80年前の発表当時では
とても斬新で、強烈な印象を読者に与えただろうな、とは想像がつく。

 ちなみに横溝正史がこの作品にインスパイアされて
 「本陣殺人事件」を書いた、ってのは有名な話らしい。


しかし、密室だけで終わらないのが巨匠の巨匠たる所以。
真犯人は実に意外で「やられた!」感があるんだけど、
振り返ってみればたしかに伏線はきちんと張ってある。

さらに本作では、真犯人の正体に
もうひとひねり加えてあるという二段構えの構成。

ただ、そこまでいくとちょっとやり過ぎな感も。
当時ならともかく、現代の視点で考えると
いささか無理が過ぎるようにも思うし。

作品全体に対しても、本格ミステリの "お約束" を
ちょっと逸脱していると感じる人もいるんじゃないかなぁ。

本書の評価が今ひとつ高くないのもそのあたりが理由。


いずれにしても、いかにも本格ミステリらしい
"幽霊屋敷" を舞台にした作品で、
この手の "雰囲気" が好きな人にはたまらないと思う。
私も大好きだ。

密室ものが好きなら一度は読んでおくべき作品だろう。


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SF JACK [読書・SF]

SF JACK (角川文庫)

SF JACK (角川文庫)

  • 作者: 新井 素子
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2016/02/25
  • メディア: 文庫



評価:★★★

「日本SF作家クラブ50周年記念出版」として刊行された
全編書き下ろしアンソロジーの文庫化。

単行本時には瀬名秀明の作品も入っていたらしいが文庫版では削除。
瀬名氏は、単行本の刊行時に日本SF作家クラブ会長だったけど
その後会長職を辞し、同時に日本SF作家クラブも退会してしまった。

 その辺の経緯は、ネットを漁るといろいろ書かれてるけど
 所詮、噂話の域を出ないので真相は不明。

瀬名氏の作品が削除されてる理由がそれなのかは分からないが。

日本のSFは一時期の冬の時代を乗り越え、
再び活況を呈しつつあるらしいが、出版不況はSFも直撃してる。
「SFマガジン」も隔月刊になってしまったしねえ・・・


「神星伝」冲方丁
 東京創元社の年刊ベストSFアンソロジーで既読。
 遠未来の太陽系を舞台にして、さまざまなSFガジェットで
 過剰なまでに装飾されているけど、ストーリーだけを追えば
 ある日突然侵入してきた外敵に対し、主人公の少年が
 幼なじみの少女に導かれ、封印されていた巨大ロボットを覚醒させて
 世界と少女を守るべく出撃していく・・・
 描かれているのは主人公の鬱屈した思い、母との死別、
 ボーイ・ミーツ・ガール、そして自らの出生の秘密を知ったことで
 平穏な日々は終わり、少年に旅立ちの時が訪れる。
 時と場所は変わっても物語の王道展開は不変ということか。
 大河ロボットアニメの初回1時間スペシャルみたいで
 ぜひ続きを読みたくなる。冲方さん、いつか書いてください。

「黒猫ラ・モールの歴史観と意見」吉川良太郎
 ギロチンで切断され、井戸に放り込まれた生首と
 人語を解する黒猫が、滅んだ人類について語り合う話。
 うーん、よくわかりません。

「楽園(パラディスス)」上田早夕里
 憲治が愛していた女性・宏美が交通事故で死亡した。
 残された宏美のライフログをすべて
 "メモリアル・アバター" に読み込ませ、
 宏美の疑似人格を作り出して会話を続ける憲治だが・・・
 VRの進歩イコール人類の進歩ではないねぇ。
 過去に囚われたままの人間もでてきそうだ。

「チャンナン」今野敏
 沖縄空手の伝承者である "俺" が迷い込んだ奇妙な世界。
 1970年代によく見たような話だなあ。
 日本SF50年周年の記念出版で
 こういう話を堂々と書いてしまうというのも
 ある意味度胸があるのかなあ。

「別の世界は可能かもしれない」山田正紀
 これも1970年代なら「ミュータント・マウスの反乱」なのだろうけど
 2010年代に山田正紀が書くとこうなる、ってことか。
 大長編の序章みたいなのだけど、続きが読みたいような
 読みたくないような・・・(笑)。

「草食の楽園」小林泰三
 漂流している宇宙船がたどり着いたのは、"忘れられたコロニー"。
 そこは非武装無抵抗の人々(つまり "草食系" ってこと?)
 が暮らす、争いのない "楽園" だった。
 しかしそこに凶悪な "盗賊" が現れて・・・
 結局、人類は理想的には生きられない、ってことなのか。

「リアリストたち」山本弘
 食事や運動どころかセックスさえもVR世界で体験できる世界。
 人々はみな生身の体験を "忌避" して生きるようになっていた。
 しかしごく一部だが、「リアリスト」と呼ばれる
 "生身の生活" を送る者たちもいた。
 VR世界で暮らす主人公の "私" は、そんなリアリストの一人と
 "生身" で会うことになるが・・・
 これも21世紀ならではのSFか。
 内容も、今なら「えーっ」て驚くけど、
 10年後は笑えないかもしれないなぁ。

「あの懐かしい蝉の声は」新井素子
 人類のほとんどが "第六感" を持つようになった世界。
 "第六感" とは、生身のまま
 ネット上の電子データにアクセスできる能力のこと。
 (スマホがアタマの中に入ってるようなものか)
 生まれつき "第六感" を持たないため、
 "障害者" として扱われてきた主人公は、
 外科手術によってそれを手に入れるが・・・
 これも、何年か後にはチップを体内に埋め込んで
 網膜上に直接映像を投影するとかの技術革新で
 実現してしまうんじゃないかな・・・
 そのとき、世界はどのように変化して見えるのだろう。

「宇宙縫合」堀晃
 この10年間の記憶を失った "私" の前に現れた刑事。
 彼らが示した写真には、"私" の死体が写っていた・・・
 久しぶりの堀晃。ハードSFってのも読まなくなって久しい。
 1980年代の頃は、こういう作品もかなり "出回ってた" ような。

「さよならの儀式」宮部みゆき
 「神星伝」と同じく東京創元社の年刊ベストSFアンソロジーで既読。
 耐用年数を遙かに超えた家庭用ロボットと、
 すっかり情が移った使用主との涙の別れを描く感動物語・・・
 と思わせておいて、逆転の背負い投げ一本。

「陰態の家」夢枕獏
 "妖異祓い" を生業にする傀儡(くぐつ)屋・多々良陣内が
 "妖怪屋敷" に巣くうあやかしに挑む話。
 夢枕獏ってSF作家というより
 バイオレンス・ホラー・アクション作家というイメージ。
 本作もSFではなくてホラーだなあ。
 夢枕獏に文句があるわけではないし、ホラーを貶すつもりもないけど、
 仮にも「日本SF50周年記念アンソロジー」のトリが
 これというのはいかがなものかなぁ。
 SFというジャンルの間口の広さを示したかったのかも知れないけど
 他の10篇が、程度の差はあれ「いかにもSF」な作品だっただけに
 ここはあえてSF色の強いものが欲しかった気も。


「楽園(パラディスス)」「リアリストたち」「あの懐かしい蝉の声は」
と、本書にはIT技術の進歩がテーマの作品が3作収録されてる。
これも時代なのだろうけど、
揃いも揃ってどれも明るい未来でないのはなぜだろう。

技術革新が早すぎて、10年後もわからない未来に対して
みんな不安なのかなあ・・・私も不安だけどね(笑)。


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九月の恋と出会うまで [読書・ミステリ]

九月の恋と出会うまで (双葉文庫)

九月の恋と出会うまで (双葉文庫)

  • 作者: 松尾 由美
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2016/02/10
  • メディア: 文庫



評価:★★★☆

旅行代理店で働くOL・北村志穂は
2階建てで4部屋しかない小さなマンションへ引っ越した。

1階にはオーケストラ奏者の男性と女医さん、
2階には志穂、そしてさえないサラリーマン・平野。

ある夜、志穂はマンションの壁にあるエアコン用の穴から
男性の声が聞こえてくることに気づく。
穴はあってもエアコンは設置していないので、
外のベランダには何もないし当然ながら誰の姿もない。

"声" は "マンションの隣人の平野" であると名乗るが
現在の平野ではなく "1年後の世界を生きている平野" だという。

"平野" は今後1週間の新聞朝刊の見出しを挙げるが
それがことごとく的中し、志穂は "平野" が
未来の世界から語りかけてきたことを信じるようになる。

出だしはこのようにSF的なシチュエーションから始まる。
裏表紙の惹句には「時空を越えた奇跡のラブストーリー」とある。
昨今、時間を絡めたラブストーリーは流行っているみたいだが
本書は2007年に書かれたもの。

"1年後の平野" は志穂にある頼み事をする。
それは毎週水曜日(志穂の定休日)に、"現在の平野" の後を追い、
その1日の行動を記録すること。
そして "現在の平野" とはなるべく接触しないこと。

とりあえず引きうけた志穂だが、
外回りの営業職をしている平野の行動は平凡そのもの。
しかしときおり見せる不審な行動が気になるが・・・

志穂は "1年後の平野" に、尾行の目的を問うが
彼は言を左右にして理由を明かしてはくれない。

混乱を避けるために、1年後の平野を "シラノ" と
呼称することを決めた志穂だが
"シラノ" との会話を重ねるうちに、
次第に彼に惹かれるものを感じていく。

ここまで読んでくると、志穂とシラノとのラブ・ストーリーなんだな、
と思われるかもしれないが、なかなかそう単純ではないのだ。

平野の尾行を始めて三回目の水曜日。
志穂はその日に限って途中で彼を見失ってしまい、
がっかりしてマンションの自室へ帰るのだが・・・

ここから物語は様相を変え、意外な方向へ転がり出していく。


シラノが命じた尾行の理由とは?
尾行されてる最中の平野がときおり見せる謎の行動とは?

さらに、あることがきっかけで志穂は根本的な疑問を持つ。
シラノは本当に "1年後の平野" なのか? と。

そして、志穂の恋の行方は?

設定こそSFだし、ファンタジー要素もある。
後半に入ると、物語の着地点がなかなか見えずに
やきもきすることになるが、
ラストでは様々な謎が綺麗に解かれて納得の結末を迎える。

梶尾真治やロバート・F・ヤングを持ち出すまでもなく
時間ものとラブストーリーは相性が良い。
本書はそれにミステリ要素を加えて、最後まで読者を楽しませてくれる。


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『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第一章嚆矢篇 EDテーマに寄せて [アニメーション]

実はこの記事の文章は「感想・・・のようなもの」を書き始める前に
原型はすでに書き上げていたのですが、
記事にするかどうかはけっこう迷っていました。

読んでいただけば分かりますが、
映画「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」を
こよなく愛する方にとっては
オモシロクナイ内容となっていると思います。

平穏なところにわざわざ波風を立てることもなかろう・・・
とも思ったのですが、
これからも「ヤマト2202」について記事を書いていくなら、
やっぱり避けては通れない部分だと思いましたので、
ここに掲げることにしました。

地球とガミラスではありませんが、
本ブログを覘きに来ていただく方とブログ主との間が
「同床異夢」にならないためにも。


■100人100様
「宇宙戦艦ヤマト」という作品は40年を超える歴史があります。
100人のヤマトファンがいれば、作品に対する思いも100通り。
それぞれが考える "理想のヤマト像" も100通り。

「2199」の頃から本ブログを覘いていた方も多いかと思いますが
「2202」から新たにリメイク版ヤマトを見始め、
このブログにたどり着いた方もいらっしゃると思います。

ならば私の「ヤマト」と言う作品に対する思いも
このへんで明らかにしておくほうがいいでしょう。

それを端的に表すのが、第一章EDテーマに対する私の受け止め方です。

■「ヤマトより愛をこめて」
「宇宙戦艦ヤマト2202」第一章は、EDテーマとして
沢田研二の「ヤマトより愛をこめて」を採用しました。

まさかのジュリー、それも39年前の音源をそのまま利用とか。
スタッフの並々ならぬ思い入れが感じられます。

ネットの感想でも
「この曲を聴いたらあの感動を思い出して涙が出てきた」
等の感想があちこちに散見されます。
「さらば宇宙戦艦ヤマト」をこよなく愛する人にとっては
この作品を象徴する曲で、切っても切れないものなのでしょう。


しかしながら、私はこの曲から「感動」を得ることはありません。
映画館で「2202」第一章EDで流れるジュリーの歌声を聞いていても、
私の目が潤むことはありませんでした。

なぜなら、私は「さらば宇宙戦艦ヤマト」という作品を
どうしても肯定することができないからです。

 「2199」の頃からこのブログをご覧になっている方、あるいは
 私が書き散らしてきた(笑)ヤマト関係の過去記事を
 お読みになった方なら先刻ご承知でしょうが、
 私の「宇宙戦艦ヤマト」の旧作群に対する評価は、
 2012年の4月から5月にかけてまとめて記事として書いてます。
 特に「さらば」、そして「ヤマト2」以降の続編群については
 以下の関連記事をご参照ください。

 関連記事:
 「ヤマト2199」に関する駄文雑文集(2) ~「さらば」の衝撃~
 「ヤマト2199」に関する駄文雑文集(3) ~「さらば」私的考察~
 「ヤマト2199」に関する駄文雑文集(4)
  ~「ヤマト2」から「完結編」まで~


沢田研二の歌声に、ノスタルジーは感じます。
私も39年前に映画館でこの曲を聴きましたから。

「2202」第一章のEDに流れるジュリーの歌声を聞いていたら、
「さらば」を観ていた時に感じた、さまざまな思いが甦ってきます。

映画の中で次々に命を落としていくヤマトのクルーたち。
画面を見ているのが辛く、苦しく、悲しくてたまりませんでした。

でもそこから「感動」だけは、感じ取ることはできませんでした。

大好きだったはずの「ヤマト」から
思いっきり拒絶されたように感じて
強烈なショックでしたし、淋しい思いもしたものです。
「ヤマト」はそんな私を置いてきぼりにして
スクリーンの彼方へ消えていってしまいました。

「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」は、
私が10代に観た最後の映画になりました。
そしてそれは、私とヤマトとの蜜月時代の終焉でもありました。


■私のスタンス
「宇宙戦艦ヤマト」という作品のファンの中では
おそらく最大多数派を占めるであろう人々を
敵に回すような文章ですが、
上記のように私は「さらば」否定派です。
「ヤマト2」も好意的な評価はしていません。

だからといって、その2作品をモチーフとして製作されている
「2202」を、最初からこき下ろすつもりは毛頭ありません。
あくまで「ヤマトの新作」としてフラットな目で見るつもりです。

 それどころか監督の羽原信義さんは、
 これも私が大好きな「蒼穹のファフナー」シリーズの監督を
 長きにわたって務めてこられた人ですし、
 脚本・シリーズ構成の福井晴敏氏は大好きな作家さんです。
 本ブログの過去記事にも書きましたが、「終戦のローレライ」は
 ヤマト・マインドに溢れた大傑作だと思っています。

  原稿用紙2800枚という大長編ですけど、一気読みでした。
  あるシーンを読んで号泣しているところを
  かみさんに見つかって往生したのも、いい思い出です。

 そんな二人がタッグを組んでいるんですから、
 期待するなと言う方が無理です。

実際、今までの記事を読んできていただいておわかりでしょうが
第一章に関しては「絶賛」していると言っていいでしょう。


しかしながら、上に書いたような "価値観" をもつ私のことですから
第二章以降もこの「絶賛」が続く保証はありません。

今後のストーリー展開によっては
「ヤマト2」ファンが泣いて喜ぶようなシーンを
こき下ろすかも知れませんし、
「さらば」ファンが感動に打ち震えるようなシーンを
酷評することもあるかも知れません。

ネットでは「書く自由」もありますが「読まない自由」もあります。
「そんな奴が書く記事なら読むのを止めようかなぁ」
そう思われたら遠慮することなく「読まない自由」を行使して頂きたい。

私としては、第七章まで「絶賛」の感想記事が書き続けられることを
願っているのですけれども(切実)。


■「沢田研二」起用のわけ
私の辛気くさい昔話はこれくらいにして、現在に戻しましょう。

第一章のEDとしてこの曲をもってきた理由は何なのでしょう。
ただ単にスタッフのこだわりだけではないような気もします。

私が考えるに、いちばん大きな理由は
「旧作ファンを取り込みたいから」ではないでしょうか。

「さらば宇宙戦艦ヤマト」は観客動員数400万人でした。
その人たちをそっくり取り込めればもう大ヒット間違いなしですから。

 安易なタイアップ曲なんか使って下手を打つと
 年季の入ったヤマトファンから大ブーイングを浴びて、
 出だしからつまづいてしまいますからね。

実際、第一章を観て感じたのは、
軸足を「旧作ファン」に置いてるなぁ、ということです。

上にも書いたように、それはそれで正しい戦略なのかも知れません。
イベント上映の対象は旧作「さらば」のファンと
「2199」から引き続きのファンがメインターゲットと割り切って、
新規のファンはTV放映で取り込もう、ということなのでしょう。

 実際、「2199」もTV放映が始まってから
 ぐっと若者が増えましたからね。


ネットを見渡すと、別の理由を挙げているファンの方もいます。
いささか深読みかも知れませんが
「第七章で使えないからではないか」というものです。

つまり「さらば」とは異なる結末になるので、
この歌は使えない、というものです。

 まあ21世紀の今日、旧作と全く同じ結末を描くとは
 私も思わないんですが・・・さて、どうでしょうか。

 でも、ネットの感想を見ていると、
 旧作通りの結末を望んでいる人も一定数いるんですよねぇ・・・

■最後に
冒頭にも書きましたけど
40年を超えるコンテンツですから、いろいろなファンがいます。
100人のヤマトファンがいれば、「見たいヤマト」も100通りある。

全員を満足させることは絶対的に不可能なのだけど
「2202」製作陣はどんな答えを出すのでしょうか。


長々と書いてきましたけど「ヤマト2202」第一章については
これでひと区切りとしたいと思います。
お付き合いいただき、ありがとうございました。m(_ _)m


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共通テーマ:アニメ

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第一章嚆矢篇 感想・・・のようなもの(その7) [アニメーション]

※ネタバレ全開です。未見の方はご注意願います。
※ストーリーに沿って、感じたこと思ったことをダラダラ書いた
 長いだけでまとなりのない駄文です。品質保証はいたしかねます(笑)

第2話「緊迫・月面大使館に潜行せよ」Part.III

■コスモタイガーII、そして噂のコスモタイガーI登場
月面基地のコスモタイガー隊の訓練教官を務めている山本玲。
CVの田中理恵さん、鬼教官役がピッタリはまってます。
訓練生の鶴見に対してキツイ一言を投げてます。

 ちなみに鶴見二郎というキャラが「ヤマト2」に出てましたので、
 彼がそれでしょうか。
 一瞬「鶴見五郎」ってプロレスラーと混同してしまったのはナイショだ。
 なにせオジサンなもので記憶が混乱し始めてる(おいおい)。

コスモタイガーIIは、ほぼオリジナルデザインのままですね。
手前に向かってくるとぐーんと機首が伸びる「バージョンK」。

 金田伊功さんの作画は一世を風靡しましたよねえ。
 「ヤマトよ永遠に」はツッコミどころしかない(笑)作品でしたが
 戦闘シーンの作画の壮麗さはシリーズの中で最高でした。

「II」があるなら「I」があるはずだ、
というので登場したらしいコスモタイガーI。
カッコいいとは思うんだけど2202年時点での
ヤマト世界のメカからはちょっと浮いてる感が。
「復活篇」のコスモパルサーに繋がるデザインを
意識しているのかも知れませんが、これも好き嫌いが分かれそう。
タマちゃん専用機としてヤマトに搭載されるのかな。

加藤夫妻も登場。一人息子・翼君がなんだか深刻な病状のようで。
ところで「宇宙放射線病」って言ってませんか?
「遊星爆弾症候群」じゃなかったのかな・・・?

明るかった真琴ちゃんに憂い顔は似合いません。
よく見るとあの "アホ毛" もなくなってます。

 この時代の女性は、結婚したらアホ毛を切るという
 風習でもあるのでしょうか(笑)。

はたして加藤一家の運命は?
彼らにも最終章では笑顔が戻るといいなあ・・・

帰還後のロッカールームで古代の通信を受ける山本。

 「なにあのコスチュームは?
  身体の線がばっちりじゃない」(by かみさん)
 「そういう方面の需要があるんじゃない?」
 「えーっ」

■緊迫の月面大使館潜行
太田が指揮する貨物船の積み荷に紛れて月に侵入。
大使館の上空はガミラスの領空になっている模様。
警戒している無人機は「2199」第2話に登場したメランカに似ている?

 やはりガミラス人を狙った地球人のテロが頻発しているのですかね。
 大使館が月にあるのも、そのためでしょう。

古代の100式の危機を山本のコスモタイガーIが救う。
武装が豊富でハリネズミみたいですね。でも強そうです。

はたして大使館で古代を待つものとは何か?


■帝星ガトランティス、前進!
まあ大方の予想通り、ガトランティスは太陽系の位置を特定。
サーベラー丞相閣下の号令で
白色彗星が地球へ向けて進撃を開始して第一章終了。

 "白銀の" サーベラーさんには黒ずくめの妹さんはいないのですかね。
 「2199」のタランみたいに(笑)。
 CVは「星巡る方舟」に引き続き甲斐田裕子さん。
 とってもクールで凜々しい声です。


白色彗星が地球へ向かう理由は何だろう?
テレサのコスモウェーブが向かった先だから?

なんだかガミラスも地球政府も大帝もテレサのことを知っていて
旧ヤマトクルーのみが蚊帳の外みたいですが。

すべては次章以降の展開を待て、っていうことかな。
まさに嚆矢篇な第一章でした。


■第2話まとめ
「宇宙戦艦ヤマト2199」を引き継いでつくられた「2202」。

旧作との一番大きな違いはガミラスが滅んでいないこと。
それどころか「星巡る方舟」ではガトランティスの先遣艦隊に対して
ヤマトはガミラスとの共闘まで果たす。
その結果なのか、地球はガミラスと正式に講和したのみならず
「2202」では軍事同盟まで結んでいる。

短期間で軍備増強を達成したい地球政府と、
イスカンダルの目の届かない辺境で
新兵器(波動砲)の開発とテストをしたいガミラス。
双方の思惑というか利害が一致したのがアンドロメダ級の建造、
という理解でいいのでしょうか。

地球とガミラスは同盟関係とは言え、同床異夢の関係なのでしょう。
ならば、来たるべき白色彗星との戦いで
ガミラスがどれほど助力してくれるかは
全くの未知数のような気がします。

 福井晴敏氏が描くところのDAISシリーズでも、
 どんなに大規模なテロ事件が勃発し、日本が窮地に陥っても
 在日米軍が事態に介入することはまずありません。
 (まあ「侵略」ではないから、安保条約の対象外なんだろうけど)

最悪の場合、地球艦隊が壊滅しても
ガミラスは指一本動かさない、なんて展開もありうるように思います。

「極めて強力だが、いまひとつ信頼できない同盟国」が
「2202」でのガミラスの立ち位置に思えるのですが
これは杞憂でしょうか。

そしてコスモリバースシステム受領の条件だった
「波動砲の封印」はいとも簡単に解かれ、
地球は「波動砲艦隊構想」なるものまでぶち上げる。

地球を取り巻く "宇宙の情勢" を考えたら仕方がない面もありますが
33万6000光年の大航海を果たし、沖田とスターシャの思いを知る
旧ヤマトクルーたちは内心忸怩たるものを抱えている。

そんな彼らがテレサのメッセージに触発され、
ヤマトを駆って宇宙へふたたび旅立つ姿が次章で描かれるのでしょう。

一度は波動砲を否定した彼らが、ガトランティスの脅威と対峙した時
どのような葛藤を抱え、そしてそれを越えて
ふたたび波動砲の引き金を引くのか。
そのとき、どんなドラマが展開されるのか。

そして森雪の "失われた記憶"。
旧作でも、「2199」でもある意味 "放置" されてきた
森雪の「出自」問題。
「2202」ではその "解答" を見せてくれるらしいと聞きます。

しかしそれはまた同時に、雪と古代にとっては試練となるのでしょう。
旧作をなぞるなら、次章では二人の間に
「ヤマトに乗せる/乗せない」を巡るいざこざが描かれるのでしょうが、
「2202」では旧作以上にさまざまな困難が
二人を待ち受けているような気がします。

「2199」で残された「続編縛り」の枷、そして放置されてきた要素を
うまく取り込み、整合性をとり、新たな "見所" へと
変えてしまおうとする、実に欲張りな「2202」。

前作の設定を蔑ろにしないところも
「2202」の良いところだと思っています。

 思えば旧作シリーズは、続けば続くほど「後付け設定」と
 「御都合主義」と「なかったこと」が増えていきました。
 「完結編」における沖田と島の扱いが端的な例です。

物語が今後どのように進むかは分かりませんが、
旧作をなぞるのならば、おそらく「2199」よりも
一層過酷さを増すものと思われます。

それでもついていこうと今は思っています。
第一章はそう思わせるだけのものを見せてくれましたから。


■TV放映はいつ?
いささか気が早いのですが、4ヶ月おきの公開ペースが維持されるなら
第七章は2年後、2019年2月の公開になるはず。

「2199」と同様に、第七章公開とTV放映のラストを揃えるなら
逆算してTV放映は1年半後の2018年10月から2019年3月まで。

ちょうど「さらば」「ヤマト2」公開から40周年の節目に
リメイク版のTV放映となってこれも切りがいい。

 「2199」の時のようにTV放映に押されて
 製作スケジュールが無茶苦茶になるような事態だけは
 御免被りたいものですが。

■終わりに
とにもかくにも、「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」は
船出を果たしました。

順調にいけば今後2年間にわたる長丁場。
いちヤマトファンとしては無事に航海を続け、
第七章まで完走してもらうことを祈るのみ。


長いだけの駄文感想もどき、ここまでお付き合いいただきまして
まことにありがとうございました。m(_ _)m


とりあえずあと1回だけ、今度は第一章のEDテーマについて
ちょっとシリアス(当社比)な話を書いて、
「2202」第一章嚆矢篇についての雑文を終わりにしようと思います。


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『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第一章嚆矢篇 感想・・・のようなもの(その6) [アニメーション]

※ネタバレ全開です。未見の方はご注意願います。
※ストーリーに沿って、感じたこと思ったことをダラダラ書いた
 長いだけでまとなりのない駄文です。品質保証はいたしかねます(笑)

第2話「緊迫・月面大使館に潜行せよ」Part.II

■古代と雪
古代は査問会に呼ばれてる。
指揮系統を無視し、無断で戦場を離脱したんだから仕方ありませんが。
結果としてその行動が地球を救ったのだから
刑罰と功績が相殺されて
結果的に叱責程度で済んだ、というところですかね。

 思えば「銀河英雄伝説」のヤン・ウェンリー提督も、
 首都星をクーデター派から解放したのに、
 後になって査問会に呼ばれてネチネチいびられてたよねえ。
 スペースオペラの主役としては、査問会に呼び出されるようになって
 やっと一人前ということか(えーっ)。

 ちなみにヤンの声優さんも、旧作で古代進を演じていた
 富山敬さんだったよねえ・・・

こってり絞られた古代を雪がお出迎え。
ピンクのオープンカーでドライブデートへ。

都市の郊外は未だ荒野が広がっています。復興への道はまだ遠い。
その中を進みながら、会話をする二人。
「言えない言えない」「言っちゃえ言っちゃえ」
この掛け合い、好きですね。

「古代進は地球を救ったぞーっ!」「感謝しろ、これで二度目だぞー!」
そして続く「森雪は心配したぞーっ!」で微妙に口調が変わる。
桑島法子さんの演技、もう素晴らしいのひと言。
あなたが森雪役でよかった。ホントにそう思いました。

映画館でこのシーンを観ていたとき、
涙腺がゆるむのを抑えることができなかったですねぇ・・・
この先、二人を待ち受けているであろう過酷な運命を思うとねぇ・・・

一度目の鑑賞ではじわっとくる程度だったんだけど
二度目のときにはポロリと涙がこぼれてしまいました。
ああ、やっぱり私は雪の笑顔が見たかったんだなぁ・・・って思った。

アニメに登場するカップルは星の数ほどいるだろうけど
いちゃいちゃしてるシーンを観ているだけで泣けてくるのは
そうそういないだろうと思う。

願わくば、「2202」最終章でも、雪の笑顔が見られますように。

■婚約指輪
壁に描かれた「ガミ公出て行け」(だったかな?)を消しているのは
アナライザーの頭部みたいなメカ。
やはりガミラスへの遺恨は一朝一夕では消えないのでしょう。

23世紀でも生き残ってるらしい喫茶店に入った二人。
過去4年間の記憶しかない自分を不安に思わないか問う雪。
この4年間の記憶こそが大事だと告げる古代。
二人の手が重なり、雪の薬指の指輪が光る。

 すごく感動的なシーンのはずなのに、あんまり指輪が光るものだから
 「LEDでも入ってるのかと思った」(by うちのかみさん)
 うーん、情緒も何にもなくなってしまうよねえ・・・

 ちなみにこの時代にも「給料の3ヶ月分」なんて慣習はあるのかな。
 ふと思ったけど、地球帰還後の旧ヤマトクルーって
 どんな待遇があったんでしょうね。昇進はなかったみたいだけど
 その代わり、莫大な額の報奨金をもらっててもおかしくないよねぇ。
 この二人、一生遊んで暮らせるくらいの貯金があっても不思議じゃない。
 うーん、情緒も何もない。私もかみさんのことを言えない(笑)。

■英雄の丘
ここからしばらくは旧作の再現シーン。
BGMの入るタイミングから佐渡の台詞、
古代と島が手を取り合うシーンもほぼ旧作通り。

旧作を知っている人だったらこのシーンは外せないのだろうけど
「2199」や本作から入ってきた人は
急に画面もBGMも "昭和" っぽくなって驚かないかな。

真田が古代に「君にすべての責任をかぶせてしまった」から察するに
古代だけ叱責されて真田の方はお咎めなしだったのでしょうか。

「古代、あの時君は誰を見た?」
ちなみにシナリオ集では、真田が見たのは古代守だった模様。

島や相原、徳川などをはじめ旧ヤマトクルーが
みな口々に「見た」と連発する中で、戸惑った表情の雪。
彼女だけ、"謎の幻覚" を見ていなかったのですね。
その原因は失われた記憶にあるのか、それとも。
何にしろ、これも今後の展開への伏線でしょう。

やたら波動砲をぶっ放したがってた南部が
波動砲艦隊構想や地球政府の復興政策に批判をぶちます。
思えば彼も成長したものです。

そこへ姿を現すアンドロメダ。
その南部が「ばっきゃろー」って叫びます。
このへんも旧作の再現ですが、
叫ぶ南部の心情が、より共感できるものになってる気がします。

■謎のメッセージ再生
翌日、真田に招かれた古代と島。
ヤマトに記録されたメッセージを再生する真田さん。
そこに浮かび上がったのは祈りを捧げるテレサ。

「ここへ行かなければならない!」とはやる古代
「根拠が乏しい。森くんのことも考えろ」と冷静な島。
その島は軍を辞めるつもりのようです。

このあたりでちょっと違和感を感じたのは真田の言動。
「私も古代と同意見だ」
リメイク版の真田さんはもっと理詰めで動く人だと思ってました。
古代と同調するにしろ、「まずは調査に向かう必要がある」
くらいのことは言うんじゃないかと思ったんですが。
「2202」では、旧作寄りに "熱い真田" になってきたのかな。

もっとも、ここで真田まで反対してしまったら
流石の古代もなかなか押し通せなかったでしょうし。

■キーマン登場
やむにやまれぬ思いを抱いた古代は旧地下司令部へ。
そこへ登場するサングラスの男たち。いやもう分かりやすすぎる。
政府の監視要員ですね。

そこに現れた謎の男・キーマンに導かれて追っ手から逃れる古代。
そのキーマン、肌の色を変える謎技術を披露。

 これ、昔からガミラスにあったのか、それとも最近開発されたのか。
 まあ青い肌のまま地球を歩いてたら即襲われそうな世情ですからね。

「ガミラスはヤマトに借りがある。あんたを月に招待しよう」

 舞台挨拶でも言ってましたが、神谷浩史さんの声は
 無条件で聞き入れなければならないような雰囲気があります。
 人気声優なのも分かる気がします。

ヤマトにはそれなりに恩義を感じているのか。
「バレル大使に会え。あんたは幻の正体を知る。
 地球とガミラス、双方の命運にかかわる話だ」

こう言われたら行かないわけにはいかないですよねえ・・・

いちおう次回で終了予定。


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『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第一章嚆矢篇 感想・・・のようなもの(その5) [アニメーション]

※ネタバレ全開です。未見の方はご注意願います。
※ストーリーに沿って、感じたこと思ったことをダラダラ書いた
 長いだけでまとなりのない駄文です。品質保証はいたしかねます(笑)

第2話「緊迫・月面大使館に潜行せよ」

■サブタイトル
過去の記事にも書いたけど、これはやっぱり
「伝説巨神イデオン」第27話「緊迫の月基地潜行」が
元ネタだろうなあ。もちろん内容は全然違うけど。

ちなみに第1話「西暦2202年・甦れ宇宙戦艦ヤマト」は
74年「宇宙戦艦ヤマト」第1話「SOS地球・甦れ宇宙戦艦ヤマト」と
78年「ヤマト2」第1話「2201年・ヤマト帰還せよ!」を
合体させたものじゃないかと思ってる。

「2199」は過去の名作SF小説や映画のタイトルから
もってきたりしてたけど
「2202」はヤマトの旧作シリーズや往年の名作アニメから
サブタイトルを拾ってくるのかな。

■大戦艦の生存者
あの爆発で生き残るなんて「ガトランティスの兵士は化け物か!」
いや、実際化け物じみていたんだけどね。

科学局でガトランティス人生存者を分析する新見さん。
反乱の罪には問われなかった模様。
「イズモ計画」(ビーメラ4の反乱事件)は揉み消されたんでしょうね。
だから芹沢ものほほんとしてるのか。

月面のガミラス大使館ではキーマン初登場、初台詞。
なんとガトランティスの兵士は、何らかの処置を施さないと
自爆するように "調整" されているらしい。

この設定は「2199」にはありませんでしたから、
「2202」で新たに付け加えられたもの。

ということはレプタポーダの捕虜たちは、
予め "処置" された上で収監されていた、ということにされるのか
それとも自爆するのは前線の一部の兵士のみで上位階級にはないのか。
そしてこの新設定は、物語にどのように関わってくるのか。

旧作でもガトランティスの一般市民はほとんど描かれておらず
登場するのは軍人ばかり。

メンタリティがほぼ共通するガミラスと地球とは異なり、
"分かり合える" 相手ではない、っていうことを協調したいのか。
つまり「2202」に "和解エンド" は存在しない、ということを
暗に示しているようにも思えます。

 もっとも、旧作を知っている人ならガトランティスとの間に
 そのような道があるとは誰も思わないだろうけど。

間一髪、危機を逃れた新見さんですが負傷してベッドに。
眼鏡を外した顔もなかなか美しいですよ。
そして横には真田さんの姿。持ってる文庫本のカバーがwww。

 23世紀でも紙の本が生き残ってるといいなあと思うのだけど、
 近年の風潮ではそう遠くない将来に消滅しそうで恐い。

さて、新見さんは第二章の発進時に、ヤマトに乗り込むのでしょうか。
乗りたい意思があってもこの怪我の状況では無理かも知れませんが。

思えば彼女も三十路に突入です。
2202年当時の "適齢期" が何歳なのかは分かりませんが、
この後に出てくる藤堂の言葉によると、
人口が「往事の1/3にも満たない」くらいに減ってしまった地球では、
早婚が奨励されていてもおかしくはないかも。

 まあ真田さんが引き取る(笑)しかないのでしょうけど
 彼女と真田さんが家族になっている姿が
 どうしても私には想像できません(笑)。

■進宙式
場面は変わって進宙式。これも旧作にありました。
異なるのはアンドロメダ級が一気に4隻も登場していること。
しかもそのうち2隻は空母タイプ。

 宇宙戦艦として洗練されたデザインのアンドロメダを
 無理矢理空母タイプにしたみたいで、かなり好みが分かれそう。

艦名はみな「A」から始まるものばかり。
中でも「アポロノーム」とはビックリ。

 このネーミングで「サブマリン707」とか「小沢さとる」とかの
 単語が思い出された方は私と同世代ですね。
 スタッフにもファンがいるのでしょう。
 「アポロノーム」は707の敵役として登場した
 巨大潜水空母でしたけど最後は呆気なかったなあ・・・
 「2202」でのアポロノームが同じ轍を踏まないことを祈ります。

壇上では地球連邦初代大統領が滔々と演説してますが
これから地球が辿る運命を知っていたら
大統領になんかならなかったかも(笑)

観衆の中にはガミラス大使バレルと駐在武官キーマン、
そして芹沢と藤堂の姿が。

第1話の様子を見る限り、波動砲推進派の芹沢に対し、
藤堂は慎重派のようです。
地球も波動砲推進でまとまっているわけではなさそう。

ガミラスがガトランティス兵士の "特性" を
事前に開示してくれなかったことをなじる芹沢。
地球-ガミラスの同盟もギクシャクしているのでしょうか。

アンドロメダ級の建造にはガミラスの協力があったのはほぼ確実なのに
それを「危険な火遊び」と言い切ってしまうバレル大使。
ガミラス内部も一枚岩ではない様子です。

内部にそれぞれの対立を抱えた国家同士が結んだ
危うい同盟、というところでしょうか。

芹沢も沖田とスターシャとの約束を「一艦長の独断」と断言。
波動砲を作り続けるための理由付けとしては
予想された展開ではありましたが、実際に耳にすると
ヤマトの大航海や沖田の功績が蔑ろにされているようで
いささかやりきれない思いも感じます。

さて、アンドロメダ級4隻がいっせいに進宙するシーン。
仲良く4本のレール?カタパルト?に並んで一斉に発進するんだけど
見ていて思いだしたのは「ガンダムSEED」のマスドライバー。

 ネットの噂では、あの4本の施設は後の方で再登場するとか。

発進した直後、普通に大気圏内でワープするんだけどOKなのか。
ワープって他の天体の引力の影響が少ないところで
するものだと思ってたが、そのへんは設定変更ですかね?

 ああ、でも「星巡る方舟」ではヤマトが
 惑星カッパドギアの地表付近でワープしてたよなあ・・・

式後、車の中で会話するバレルとキーマン。
写真を撮られているところを見ると、
旧ヤマトクルーは追跡調査されているのでしょうか。

ガミラスはテレサのことも知っている様子。
そして旧ヤマトクルーが彼女のメッセージを "受信" した可能性も。
どうしてそう判断できるのか謎。次章で説明されるのか?

さらには「地球政府も感づいている」。
ということは、地球側も
バレルたちと同程度のことは知ってるってこと?

次回に続く。


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『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第一章嚆矢篇 感想・・・のようなもの(その4) [アニメーション]

※ネタバレ全開です。未見の方はご注意願います。
※ストーリーに沿って、感じたこと思ったことをダラダラ書いた
 長いだけでまとなりのない駄文です。品質保証はいたしかねます(笑)

第1話「西暦2202年・甦れ宇宙戦艦ヤマト」Part.IV

■「ゆうなぎ」奮戦
大戦艦近傍にワープアウトした「ゆうなぎ」は
主砲で艦体破壊を試みるも効果がない。

艦首の46センチ衝撃砲があるはずなんだが
なぜか使われないんだよね。ネットでも話題になってる。
私も使うシーンが見たかったけど。

使ってしまうとエンジンパワーがダウンして、
以後の追撃が不可能になるからかな~とも思ったが。

 まあ、こういうこじつけを考えるのも
 ヤマトファンの醍醐味だったりする(えーっ)。

古代は作戦変更、大戦艦の下に回り込む。

 「金剛改型はダテじゃない! 大戦艦の一隻くらい押し出してやる!」
 って台詞が頭のどこかをよぎったのはナイショだ。

しかし著しい質量差のせいかビクともしない大戦艦。

これも「2202」を観た知人が言ってたのだが
「『ゆうなぎ』って頑丈すぎるんじゃないか?
 あんな勢いでぶつかったら艦首が大破しちゃうんじゃないの?」
やっぱりこれも主人公補正?
でも古代がカッコいいから許す(笑)。

すっかり忘れてたけど、公式サイトの記述によれば
地球艦隊の船って波動防壁が張れるんだよね。そのおかげ?
そのわりには艦隊戦時には使ってる様子はなかったけど。

■秘匿回線とは
そこに割って入る森雪。
観ている時は物語展開の速さにまったく気にならなかったけど、
そもそも秘匿回線って何?
司令部と「ゆうなぎ」の間にはホットラインが引いてあったと言うこと?
そして、何のためにあるの?

 まさか雪と古代のプライベート通信のためではないよね(笑)

ちなみに「森一尉」ですから階級はそのままのようです。

■真田さん登場
「古代」芳忠さんボイスでの呼びかけ。

 うちのかみさんを含め、全国の真田さんのファンは
 ここで欣喜雀躍したことだろう。

これは、海底ドックにいた真田さんが事態を知り、
司令部の雪にコンタクトをとったということですか?
「軌道データを送れ。あとはこちら(ヤマト)で引き受ける」
旨を告げたのでしょう。

「我々はあの艦(ふね)に希望を託す!」
PVにあった古代の台詞はここで発せられるのですね。
大戦艦の落下地点には雪がいるのですから
真田さん、そしてヤマトへの絶対的な信頼がなければ言えない台詞です。

■ヤマト起動
ドック内の整備員の待避が始まる。
「重動力線コンタクト!」「全エネルギー、スイッチオン!」
「砲雷撃戦、よぉーい!」「定速回転1600!」そして「船体起こせー!」
永き眠りの時を終えて、
真田、徳川、山崎、榎本らによってヤマトが目覚めてゆく。

 このあたりは1974年版第1作第2話の再現ですね。
 「2199」で割愛された部分を拾ってきた、羽原監督のこだわりか。

謎のパイプ群を引きちぎりながら上昇するヤマト。
同時に主砲の砲身がゆっくりと天頂へ向けて角度を変えていく。

 見所てんこ盛りの第1話の中でも、やっぱり極めつけはここ。
 このヤマト起動シーンは何回観ても胸が躍る。

そしてスラスターで船体を傾けて射角修正ののち、
ショックカノンが咆哮一閃、上空18000mにて大戦艦を粉砕する。

 「月軌道から400秒で地表に」ってことは秒速950km。
 大気圏はおおむね地表から500kmまでと言われているらしいので
 厳密に言えば大気圏突入から0.5秒ほどで地表に落着するはずなんだが
 そんな細かいことはいいんです!

   気にする人は「空想科学読本」でも読んでて下さい(笑)。

 ちなみに、もっと細かいことを言えば
 上空18000mから地表までは0.02秒弱。
 まさに紙一重の差で地球は救われたことになる。

■謎電波(コスモウェーブ?)飛来
大戦艦の爆砕直後、旧ヤマトクルーの脳裏に浮かぶ謎の幻影。
古代が見たのは沖田艦長。
そして語りかける「古代、ヤマトに乗れ」

いやあ沖田にこう言われたら、古代は行動せざるを得ないでしょう。

■第1話まとめ
第1話はたいへん楽しませてもらいました。
地球軍の再建、ガミラスとの共同作戦、古代の奮戦、大戦艦の大活躍。
アンドロメダの拡散波動砲まで第1話で見せてしまうという
まさに「出し惜しみなし」という宣伝文句に偽りなし。

そして後半では、たたみかけるような展開で一気に地球に危機が迫る。
まさに絶体絶命のピンチにヤマトが登場、
最後の最後でヤマトがすべて持っていってしまう。
まさにヤマトファンが待ち望んでいたストーリーが展開します。

しかし、そこに至るまでには旧ヤマトクルーの連携がありました。
「ゆうなぎ」の古代、南部、相原。
司令部の雪、桐生。
そして海底ドックの真田、徳川、山崎たち。

彼らがそのとき置かれていた場所で、
自らの本分を全うすることによって
危機を乗り越えることができた。

かつて私は、本ブログの2012年5月2日の記事
「ヤマト2199」に関する駄文雑文集(3) ~「さらば」私的考察~
の中で、
「ヤマト第1作(1974年)とは、どんな物語だったのか」
という文章を書き、そこで3つの項目を挙げています。

ちょっと長くなるけど、その3つめの項目をここに引用します。
全文は引用元の記事をご覧ください。

引用ここからーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

三つ目は「普通の男たちの物語」

ヤマトの乗組員には、スーパーヒーローはいない。

古代や南部の戦闘指揮、島の操艦、真田の技術。
森雪や太田の索敵、航空隊を率いる加藤。
波動エンジンの整備一筋の徳川。
その他、多くの任務に携わる乗組員たち。
彼らを統括する沖田艦長。

彼らはそれぞれの専門分野のエキスパートではあっても、
一人一人はみな普通の人間である。

ニュータイプに覚醒したり、種が割れたりしないのだ。

そんな彼らが、それぞれの職責を果たし、力を合わせていく。
彼らの知恵と勇気と努力と決断と、そして少しの(たくさんの?)幸運が、
ヤマトを窮地から救い、逆転のチャンスをもたらす。

絶体絶命のピンチから、一気に反撃に転じていくときのカタルシス。
これこそヤマトの真骨頂では無かったか。

引用ここまでーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


まさに「2202」第1話は、
「私にとってのヤマト」というものを具現してくれました。
だから私は、素直に第1話を賞賛します。
まさに、これを賞賛せねば何を賞賛するのか、という思いです。


こんなに長く書く予定ではなかったんだけど
なにせ情報量が多いことと、
やっぱり "溜まって" いたのですかねぇ(笑)。
書いているうちに歯止めがきかなくなってしまいました。

第2話は、もっとさらりと書こうと思ってます。

次回に続く。


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