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『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』公式サイト更新11/25 [アニメーション]

第一章公開までちょうど3ヶ月。
公式サイトが更新されましたね。

前回が11/18だったかと思うので1週間。
これからは更新頻度も上がるのでしょう。

まずは「MOVIE」に追加された
「内田彩の4分でわかる宇宙戦艦ヤマト2199【完全版】」と
「氷川竜介・内田彩のヤマトリビアの沼 第1回」かな。

「内田彩の-」は、以前に出た「3分で分かる」版に
映像を追加したものだね。

「氷川竜介-」には、2202の羽原監督も参加。




内容は、1974年の第一作のことがメイン。

「ヤマト」の時代的な位置づけあたりは、
だいたい今までに言われてきたことばかりなので
あまり新鮮みはないけど、驚いたのは氷川氏の行動力。

第一作の放映時に高校2年生だったのに、あちこち電話をかけまくって
ヤマト製作スタジオまで見学に行ったとか、
ファンクラブを立ち上げたとか。
私とほとんど同世代(向こうの方がちょっぴり上)なんだけどねぇ。

 いやあそれでよく大学に受かったよなあ。
 って驚くところが違うか(笑)

それよりも、あの伝説の雑誌「OUT」(1977年)の
ヤマト特集号の記事を執筆していたというほうがもっと驚き。
氷川氏は当時大学生だったんだよねえ。

羽原監督も、その特集号のキャッチコピー
「君は覚えているか? 『ヤマト』のあの熱き血潮を!」
をしっかり覚えていて「買いました!」って言ってましたねぇ。
ハイ、私も買いました。実家の押し入れを捜せばあるはずです。

こんなに露出があるということは、岬百合亜さん出演決定?


公式サイトには新たに「ART WORK」のコーナーが新設。
ヤマトとアンドロメダの三面図も掲載。


でも今回の目玉は「CHARACTER」でしょう。
キャラが増え、さらに線画だったのがきれいに彩色されました。
既出のキャラも情報が追加されてる。
以下、紹介文を読みながら思ったことをつらつらと。

古代進:
「組織改正された〈地球連邦防衛軍〉で軍務に従事する。 (中略)
 沖田十三とスターシャが交わした「波動砲の封印」を巡る
 様々な対立に身をさらしたのち、現在は第二護衛艦隊に所属する
 駆逐艦〈ゆうなぎ〉の艦長を務めている。」
国連は正式に連邦政府に移行したんですね。
国連宇宙軍も地球連邦防衛軍に組織改組、と。
古代は波動砲の封印解除に反対して閑職に回されたのでしょうか。

森雪:
「生来の記憶はヤマト乗艦以前に遭遇した事故で失われており、
 過去4年の記憶しか持っていない」
2199では不明なままだった彼女の "出自" も明らかになるのかな。
私服のデザインも「さらば」を意識してますよね。
そこまで再現するなんて律儀というか何というか。
でも、ガラッと今風に変えたらそれはそれで物議を醸すだろうし(笑)

真田志郎:
「地球連邦政府が新たに提唱した〈波動砲艦隊構想〉を巡って
 古代と対立、一年にわたって音信を絶っていた。
 現在は科学局の要職に就き、首都近郊に建造された海底ドックで、
 コスモリバースの依り代となったヤマトの再整備を行っている。」
ヤマトの再建に従事しているのは予想できましたけど、
古代と対立とは意外でしたねえ。このへんも楽しみです。
『地球連邦政府が新たに提唱した〈波動砲艦隊構想〉』なんて文言に
福井晴敏氏の "色" を感じますね。

徳川彦左衛門:
「軍を退役する予定だったがヤマトの再整備計画が浮上したことで
 運命が大きく変わる。」
悲しい運命しか見えないのは私だけでしょうか。

南部康雄:
「軍人としての逞しさが大きく増した。その一方、
 現在の地球の復興政策へは批判的な目を向けている。
 現在は古代の下で駆逐艦〈ゆうなぎ〉に乗務。」
退役しなかったんですねえ(まあそうでしょうけど)。
どこぞの社長令嬢との仲はどうなったのかな。
彼も古代と並んで "反主流派" なのかな。

相原義一:
「現在は駆逐艦〈ゆうなぎ〉に乗務。通信管制を担当している。
 心優しく温和な性格は変わらない。部下の面倒見の良さも健在。
 地球帰還の後も古代と行動を共にすることが多く、
 時に苛立つ古代の心情を理解している。」
古代、南部と合わせて、旧ヤマトクルーで "反主流派" の連中は
まとめて〈ゆうなぎ〉に放り込んだ、ってことですかね。

榎本勇:
「現在は真田、徳川、山崎とともにヤマト再建に携わっている。」
声優さんが変更になりましたね。
藤原啓治さん病気療養中とのこと。お大事にして下さい。


しかし、未だに島が出てこないのはなぜ?
島は "主流派" に属しているのかな?
例えば古代は艦隊勤務で島は地上勤務(しかも本部詰め)とか?

古代・南部・相原 vs 真田・徳川・島・太田(?)  みたいに
旧ヤマトクルーも二分されているのでしょう。

テレサとの絡みも考えると島の扱いも気になりますよねえ。


またヤマトについて
いろいろ想像(妄想)を巡らせられるようになりました。
ほんと2012年以前には考えられなかった状況。
いい時代になったものです(笑)。


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武家屋敷の殺人 [読書・ミステリ]

武家屋敷の殺人 (講談社文庫)

武家屋敷の殺人 (講談社文庫)

  • 作者: 小島 正樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/08/11
  • メディア: 文庫



評価:★★★☆

弁護士・川路弘太郎は、静内瑞希という妙齢の女性から、
「自分の生家を探してほしい」という依頼を受ける。
彼女は20年前、生後間もない状態で
孤児院の前に置き去りにされていた。

20歳を迎えた瑞希は、施設の園長夫人から
一通の手紙と一冊の日記を渡される。
それはどちらも、赤ん坊の彼女が入れられていた
籠の中にあったものだった。
名前こそ記していないものの、それらを書いたのは
瑞希の母の兄、つまり伯父だという。

手紙には、瑞希の母親が父親である男を殺したこと、
そして伯父が死体の隠蔽に協力したことが記してあった。

さらに日記には、母親の殺人以後の日々が綴られていた。
やがて伯父は死んだはずの男を目撃するようになり、
日記の内容も次第に現実味を失っていく。
「一晩で壁の色が変わった」「空から人が降ってきた」
「塀が血を流した」「死んだ人間が一瞬でミイラに変わった」・・・

依頼を引き受けた川路は、友人の那珂邦彦と共に
瑞希の生家を探し始める。

川路は、日記の内容の異様さから
瑞希の伯父は統合失調症になっていたのではないかと疑うが
那珂は日記の内容がすべて真実を語っていると考える。

那珂は、日記の内容を手がかりに瑞希の生家の場所を絞り込んでいくが
その過程で彼の考えが正しかったことが明らかになっていく。

一見すると奇怪な現象が論理的に説明されていく、
てのは島田荘司の十八番なんだけど、
この作者は島田荘司と合作までしている人なので
いわば弟子みたいなものなのでしょう。


本書は文庫で約580ページとかなり長め。
そのうち、瑞希の生家を突き止めるまでで約150ページ。
これだけでもけっこうなネタが満載で、
すでに満腹感がし始めてしまうんだがまだまだこれは序の口である。


発見した生家で川路と那珂は瑞希の生母・赤座怜子と対面する。
精神に異常を来している彼女は、20年前のことを語り始める。
瑞希の父親となる男・才藤との出会いから、
彼を殺すに至った経緯、さらに死体の消失まで・・・
これまた長い上に、さらに多くの謎が散りばめられている。
ちなみに怜子の話だけで約170ページもある。

もう満腹感を通り越して胸焼けがしそうである。
しかもこの段階で、まだ220ページくらい残ってるんだから・・・

20年前の事件に隠された真相を暴くのが
後半のストーリーのメインとなる。

タイトルの「武家屋敷」とは、もちろん瑞希の生家・赤座家のことだ。

しかし、前半に大活躍した那珂は、後半にいたって
なぜか謎解きへの熱意を失っていく。
代わって川路が探偵役を張り切ってつとめるのだが・・・

謎がてんこ盛りな上に、物語の進行とともに
一旦は明らかになったはずの謎に実は意外な裏があったりと、
推理が二転三転してなかなか真実は見えてこない。

読者は最後の最後まで
作者にいいように引っ張り回されてしまうんだけど
よくできたミステリなら、それがまた楽しいだろう。


巻末の解説によると、この過剰なまでの
トリックのてんこ盛りな作者の作風は
"やりすぎミステリ" (やりミス)と呼ばれているらしい。

たしかに、食べ応えは十分なんだけど、食べきるには体力が必要。
こてこてのミステリファンなら大喜びなんだろうけど
昨今の流行りである "ライトなミステリ" 好みの人にはどうなんだろう。
ちょっと感想を聞いてみたい気もする。
あ、でもそういう人はこの手の濃厚な作品は読まないかなあ・・・
(私はライトミステリも大好きですけどね)

それと、この大長編を一気に読み切るだけのまとまった時間も必要かな。
私は半分くらいまで読んだ後、
時間がとれなくなって一週間くらい放置してしまい、
それから後半を読んだら、最初の方のいくつかの場面やら伏線やらを
きれいに忘れてしまっていたよ(笑)。

ご馳走が多すぎて、最初に何を食べたか忘れてしまうなんて情けない。

 まあ、たぶん私が単にトリアタマなだけなんだろうけど。

私はこの作風、好きです。
次回はちゃんと "体調を整えて"(笑) 挑みたいと思います。


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聖刻群龍伝 龍晴の刻 全4巻 [読書・ファンタジー]

聖刻群龍伝 - 龍睛の刻1 (C・NOVELSファンタジア)

聖刻群龍伝 - 龍睛の刻1 (C・NOVELSファンタジア)

  • 作者: 千葉 暁
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2014/06/24
  • メディア: 新書




聖刻群龍伝 - 龍睛の刻2 (C・NOVELSファンタジア)

聖刻群龍伝 - 龍睛の刻2 (C・NOVELSファンタジア)

  • 作者: 千葉 暁
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2014/08/22
  • メディア: 新書




聖刻群龍伝 - 龍睛の刻3 (C・NOVELSファンタジア)

聖刻群龍伝 - 龍睛の刻3 (C・NOVELSファンタジア)

  • 作者: 千葉 暁
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2015/01/23
  • メディア: 新書




聖刻群龍伝 - 龍睛の刻4 (C・NOVELSファンタジア)

聖刻群龍伝 - 龍睛の刻4 (C・NOVELSファンタジア)

  • 作者: 千葉 暁
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2016/08/18
  • メディア: 新書



評価:★★★★☆

第1巻の発売が1996年7月で、第28巻(最終巻)の発売が2016年8月。
完結までほぼ20年かかったということになる。

中断(続巻が出ない時期)が結構あったような気がするんだけど
単純計算すると8~9ヶ月に1冊出ていたことになる。

もちろんその間、『聖刻1092』等の他の作品も
並行して書いてたわけだから、
決してさぼっていたわけじゃないのは分かるんだけども。
でも20年は長かったなぁ。

物語開始時には少年の面影を残していたデュマシオンも
成長して所帯を持ち、最終章では思春期の子供を持つまでになる。
彼と同年代のキャラたちも同様だ。

大人として登場したキャラたちは
そろそろ引退を考える年齢になるなど
(おお、私と同年代じゃないか)
物語の中でも同じくらい着実に時は流れている。

 それもまた読む方にとっては楽しいんだが。

『グイン・サーガ』(栗本薫)は途中で放り出してしまったから
現在のところ、私が読んだファンタジーでは最長だろう。

とにもかくにも、全28巻での完結、おめでとうございます。

さてこの『龍晴の刻』はこの大長編の最終章である。
ざっと今までのストーリーを振り返ってみよう。

2000年前、大陸西方域に「龍の帝国」を一代で築いた「龍の王」は、
死に際して転生の秘術を施し、遙かな未来での復活をもくろんだ。

王の魂は復活に際して8つに分かれ、
それぞれ8人の人間("龍の器")に宿った。
その一人、小国イシュカークに第二公子として生まれた
デュマシオンが本編の主人公だ。

デュマシオンは国内での権力争いに生き残るため、
自分の力となってくれる人材を求めて諸国を放浪していた。
その中で、龍の王の遺産ともいうべき
"シュルティ古操兵" を手に入れたことにより、
「龍の王の後継者争い」の大本命として
歴史の表舞台に躍り出ることになる。

数多くの戦乱・陰謀・裏切り・恩讐を乗り越え、最終的には
最大のライバルであるレクミラー率いる帝国と
大陸西方域を二分して対峙するまでになる。

ここまでの戦いで、"龍の器" のうち6人までを
打ち破り、あるいは従え、残る最後の一人がレクミラー。
彼との戦いこそが "決勝戦" となるはずだったが・・・

これ以上の戦乱を望まないデュマシオンは、
愛娘スクナーをレクミラーの皇太子クロムリーに嫁がせ、宥和を図る。
レクミラーもまた病に伏して、両国の間に平穏な時が流れ始めたが・・・

というのが前章「龍虎の刻」までのあらすじ。


最終章では、当然ながらレクミラーとの決戦が描かれるかと思いきや
彼との決着は早々についてしまう。

代わって、デュマシオンの "最後の敵" となるのは、
彼の息子であるアーカディアであった。

 このあたりはアーサー王伝説がモチーフかなとも思った。
 アーサー王は謀反を起こした息子・モルドレッドと戦い、
 これを討ち取るも自らも致命傷を負い、
 アヴァロンの地で息を引き取るという悲劇的な結末を迎える。

 デュマシオンもまた悲劇的な最後を迎えるような気がして
 心配しながら読んだよ。

デュマシオンは、残忍で冷酷な暴君であった "龍の王" が復活し、
自分の体を乗っ取られることを恐れ、
強固な意志の力で "彼" を押さえ込んでいた。

自分の版図を連邦制にして自らは皇帝の座につかなかったのも、
農業・商業・工業の振興に尽くし、善政を敷いたのも、
すべては "龍の王" の二の舞にならないためであった。

しかし "龍の王" は、アーカディアを新たな "龍の器" とし、
彼の身体を乗っ取ることで "転生" を果たそうとする。

"竜の王" に支配されたアーカディアは、
新たな古操兵軍団を復活させ、
デュマシオンの正妃・サクヤーをも巻き込んで父に叛旗を翻す。

この最終章では、妻と息子を取り戻すべく "龍の王" へ挑む、
デュマシオンの最後の戦いが描かれる。

さぞかし激しい戦いになるのかな・・・と思いきや、
デュマシオンの矛先はいささか鈍りがちかなぁ。
目的は "倒す" ことではなく、"取り戻す" こと。
ある意味、もっとも困難な闘いではある。

"最後の決戦" というよりは "締め括り" の章、という感じ。
"寿命" の尽きかけた "古操兵たち" の最後の見せ場でもある。
20年にもわたって親しんできた綺羅星のようなキャラたち、
その最後の活躍もまた描かれていく。

 もっとも、「あとがき」にもあるように、
 なにぶん膨大なキャラと詳細な設定の集積であるから、
 人、モノ、すべてについて決着をつけることはそもそも無理。

作者の描いたこの物語の結末は、読んでいただくしかないが、
まずは完結まで書いていただいたこと、
読者に最後まで語りきってくれたことを感謝したい。


エピローグでは最後の戦いから十数年後が描かれる。

生き残ったキャラたちのその後、
そして、その子どもたちのことまで。
このあたりはちょっと感慨深いものがある。

もちろん、これだけではまだまだ掬い切れていないキャラや、
描ききれなかったエピソードもたくさんあるだろう。

そういうこぼれた部分も知りたいし、
デュマシオンが作り上げたこの世界の行く末を
もっと知りたいとも思う。

短編集でもいいので、ぜひ「外伝」を書いてほしいなぁ。
よろしくお願いします。


まずは20年間、お疲れ様でした。


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『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』特報30秒ver 公開 [アニメーション]

休日出勤を終えて帰宅し、私用メールのチェックをした後
ふと公式サイトを覗いてみたら、なんと特報が公開されている。
日付は11/18かあ・・・18日は何してたかなあ。

ああ、久しぶりにかみさんと外食に行って、たらふく食べて、
家に帰ったらバタンキュー(←古い言い回しだねぇ)だったなあ。

さっそく視聴。






おお、最初の眼のアップはもちろん大帝陛下でしょうなぁ。

艦長服姿の古代。場所は駆逐艦<ゆうなぎ>のブリッジですか。
雪は地球司令部のオペレータールームかな。チーフに出世だもんね。
そしてテレサ。今回の登場はわずか。相変わらず裸?(笑)
再び古代、そして桐生さん、雪の部下ですかね。
斉藤が登場するんだから出ると思ってたけど、これで確定。

そして(たぶん悪役になる)芹澤。おお、やっぱり出るんだね。
2199で巡らしてた陰謀のあたりも語られるんでしょうか。
横で側近(?)が何やら囁いてますね。
藤堂さんも登場。小川さんの後継の声優さんは誰?

そして南部君。除隊してなかったんだね(まあそうだろうけど)。
こちらを振り向くのは山南さんかな。
そして何事かを叫ぶ古代。
最後は沖田艦長の台詞と白色彗星で〆。

沖田以外は台詞が全くないので、わかったようなわからないような。
まあこの時期のPVは、興味を惹くためものですからねぇ。
台詞&SE&音楽入りの Long ver. は年明けあたりかな?


さて、このことをさっそくかみさんにご注進。
「ヤマトの特報が上がってるよ」
「真田さん出てる?」(←やっぱりそこですか)
「いやあ、出てないね」
「えー、がっかり」
「じゃ、観ない?」
「ううん、観る」
何だかんだ言ってしっかり観るんですね。

そして、最後の「2017.2.25 劇場上映!!」
って文字を観て、ぽつりと
「また、あの人たち(ヤマトのファン)が映画館に戻ってくるのね・・・」

ちょっと奥さん、他人ごとじゃないですから。
アナタの言う「あの人たち」の中には、
私たち二人もしっかり入ってますから・・・(^_^;)


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土漠の花 [読書・冒険]

土漠の花 (幻冬舎文庫)

土漠の花 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 月村 了衛
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2016/08/05
  • メディア: 文庫



評価:★★★★☆

アデン湾からインド洋にかけて出没する海賊への対処行動のために、
東アフリカのソマリア国境付近で活動する陸上自衛隊第一空挺団。

その活動拠点に通信が入る。
CMF(多国籍軍による連合海上部隊)の連絡ヘリが墜落し、
その捜索救助を要請するものだった。

隊長の吉松3尉以下12名の隊員は機動車3台にて現地へ向かう。
しかし発見したヘリに生存者は見当たらず、
迫る日没から吉松は野営を決断する。

そしてその深夜、3人の女性が野営地に現れ、
自衛隊に保護を求めてきた。
北ソマリアのビヨマール・カダン小氏族の
族長の娘・アスキラを含む3人の女性たちは、
敵対関係にあるワーズデーン小氏族の襲撃から逃れてきたという。
二つの小氏族の間には、彼らの暮らす地に眠る
石油の利権を巡っての長年にわたる争いがあった。

吉松が3人の受け入れを決断したまさにそのとき、
野営地はワーズデーンの武装勢力によって急襲を受ける。

初めての "実戦" に混乱する中、次々と倒れていく隊員たち。
吉松隊長まで失い、壊滅寸前の小隊を救ったのは
89式小銃で反撃に出た市ノ瀬1士。
それは史上初の自衛隊員による発砲だった。

辛うじて窮地を脱した彼らだったが
生き残ったのは隊員7名とアスキラだけだった。

機動車も通信機も失い、武器も乏しい状態で脱出行を始める隊員たち。
帰るべき拠点は70kmの彼方にあった。
そんな彼らに対し、ワーズデーンの執拗な追撃が続く・・・


生き残ったメンバーで最上位者は友永曹長と新開曹長。
最年長の朝比奈は階級が1つ下の1曹、
警務隊出身の由利1曹、
津久田2曹はトップクラスの射撃の名手、
梶谷士長は車の運転に秀でた整備の専門家、
そして最年少の市ノ瀬1士は元インターハイ水泳選手。

しかし彼らの中には
生まれ育ちの違いから僻みを持つ者や
過去の経緯から反目を抱えた者までおり、
とても一枚岩とはいえない関係にある。

さらに友永と新開は同階級、同年齢。
指揮権を巡る問題もあった。


そしてまた彼らは普通の人間でもあった。
初めて自らの発砲によって人を死に至らしめた市ノ瀬は
ことの重大さから腰を抜かしてしまうし、
津久田2曹は「娘を殺人者の子にしたくない」と
引き金を引くことを拒み続ける。

そんな集団が、ワーズデーンとの死闘を繰り広げながら
過去の怨恨や反発を乗り越え、新たな絆と友情を結んでいく。

ある時は追っ手に罠を仕掛け、
ある時は反攻に転じて敵の武器を奪い、
そしてクライマックスでは、廃墟となった町に立てこもり、
敵の大軍を迎え撃ちつつ脱出の機会を窺う。
彼らは知謀の限りを尽くして、生き残るための抵抗を続けるのだ。

隊員各自が特殊技能をもっており、
それぞれに応じて随所に "見せ場" が用意されている。
誰がどんな活躍を見せるかは読んでのお楽しみだが
個人的には、津久田が迷いを振り切って銃を手にするあたりが
いちばん感激したポイントだ。
彼が決断した理由がまた泣かせるんだなあ。

しかし敵の物量は圧倒的だ。
追撃を逃れる度に櫛の歯が欠けるように仲間を失っていく。
だが彼らは最後まで男として、人間としての矜持を失わない。
そんな男たちの壮絶な戦いぶりが本書の最大の読みどころだ。


本書のラストでは、友永たちの戦いがどう扱われるのかが語られる。

そこには現在の自衛隊の置かれた立場の微妙さがあり、
そして国際社会における大国のエゴ、
地下資源の利権を巡る勢力争いなど
世界の "冷酷な現実" というやつもまた明らかになる。


「海外派遣された自衛隊」というものを扱っているだけに
議論を呼ぶ作品なのかも知れない。

しかし本書の主眼は「極限状態に置かれた人間の戦い」だと思うし、
冒険小説としても超一級の面白さなのは間違いない。

第68回日本推理作家協会賞を受賞したのも納得の傑作だ。


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ウルトラマンF [読書・SF]

ウルトラマンF (TSUBURAYA×HAYAKAWA UNIVERSE)

ウルトラマンF (TSUBURAYA×HAYAKAWA UNIVERSE)

  • 作者: 小林泰三
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2016/07/07
  • メディア: 単行本



評価:★★★★

「TSUBURA×HAYAKAWA UNIVERSE」
と銘打たれたコラボ・シリーズの第3弾。

まずは時代背景から。

ウルトラマンがゼットンとの戦いを終え、地球を去って1年。

世界各国は、ウルトラマンの不在を埋めるべく、
異星人や怪獣に対抗する戦力を拡充していた。
ウルトラ警備隊(地球防衛軍)の設立の準備も進んでいる。

つまり "『ウルトラマン』と『ウルトラセブン』の間の時代" に
この物語は設定されているのだ。

国連軍所属の科学者・インペイシャントは、
巨大昆虫怪獣から取り出した "血清" を用いて
人間を巨大化させる「巨人兵」の研究をしていたが、
未だ成功していなかった。

科学特捜隊は、今でも通常兵器による怪獣駆除を行っていたが、
一方でかつてウルトラマンだった男・早田の
身体の秘密を探る実験も続けていた。

さらには、異星人のもたらした超技術・メテオールを応用した
対怪獣兵器の研究までもすすめていた。

 放送当時はカタカナ表記だった "ハヤタ" だが、
 本書では早田進(はやた・しん)として登場する。
 これ、最初は作者の独自設定かと思ったんだけど
 この文章を書くためにwikiを見てたら
 後付けながら、映画『甦れ!ウルトラマン』(1996年)で
 漢字表記&フルネームが設定されていたんだね。
 他の登場人物も皆、この映画の設定に沿って表記されている。

しかし、早田に与えられる過酷な実験を看過できなくなった
富士明子隊員は、それを中止させようとして事故に遭遇、
自らの体が巨大化してしまう。

それは、かつてメフィラス星人によって
巨大化させられた姿と同じだった。
(TV放映第33話「禁じられた言葉」でのエピソード)

幸い巨大化は短時間で元に戻ったものの、
明子の身体を調べた井手は、巨大化を制御するシステムが
彼女の中にいつのまにか構築されていたことに驚愕する。

 本来、不可能である巨大化をうまく(それらしく)
 理屈づけて説明する下りはとてもよくできている。
 さすがは名作『AΩ』(アルファ・オメガ)の作者だ。

国連軍そしてインペイシャントは、
科学特捜隊に対して研究成果の引き渡しと
国連軍との共同研究・共同作戦を要求してきた。

不本意ながらもこれを受け入れる科学特捜隊。
しかしそんな彼らの前に次々と怪獣たちが来襲する。

そしてその戦いのさなか、巨大な炎に包まれる明子。
しかし彼女は、渦巻く炎の中から
白く美しい巨体をまとって現れるのだった・・・


さて、本書の主役は誰かと問われたらちょっと考えてしまう。

早田はもう、ウルトラマンではないし、
ウルトラマンと融合していた期間の記憶もない。
身分こそ隊員のままだが、実質は "研究対象" なので、
もちろん現場にも出てこれない。

明子は、いろいろな偶然が重なって
"ウルトラマンの力" を手に入れてしまうが、
どちらかというと状況に流されるまま
戦わざるを得ない羽目になっていく役回りで、
主役と言い切るにはちょいと抵抗がある。

個人的には、登場シーンおよび台詞の多さ、
ストーリー上の役回りからいうと
主役は井手隊員じゃないかなあと思う。

ウルトラマンなき世界で、ウルトラマンの力を求める人間たち。
それも純粋な防衛のためではなく、
思惑・陰謀・策略がその根底にはある。
その中で苦悩する井手の姿も読み所の一つではある。

明子との仲も、こんだけいろいろなことが起これば
恋愛関係になってもおかしくないだろう、とも思うんだが
井手にとって明子はあくまでも大事な仲間で、それ以上ではない。

そしてそれは明子の側も同じ。
早田に対してはやや思い入れがありそうだが、
それでも "仲間を超えた関係" にはならない。
このあたりは、TVシリーズの設定を踏襲しているのだろう。

村松隊長の台詞を読んでると
小林昭二氏の声で脳内再生されるのがちょっと悲しいが。

出番が少ない早田も終盤ではちゃんと登場して物語を締める。

物語が進行するに連れて、
どんどん人間から遠ざかっていく明子嬢。
もう彼女に平穏な "普通の女の子" としての日々は
帰ってこないのか?
ちゃんとお嫁にいけるのか?(笑)

読んでいると、だんだん年頃の娘を持つ父親の心境になってしまうが
ラストに至り、作者は広げた大風呂敷をきれいに畳んでみせる。
その "畳みぶり" も読みどころだ。


細かいところでは、
科学特捜隊の嵐隊員とウルトラ警備隊のフルハシ隊員には
(どちらも毒蝮三太夫が演じている)
実は意外な関係が隠されていたりと
(たぶんこのへんは作者のお遊び)
ウルトラシリーズをずっと見てきた人からすると、
うれしい小ネタがたくさんある。

ウルトラシリーズのファンの人、かつてファンだった人、
どちらにも楽しい読書の時間を約束してくれる本だ。


最後に余計なことを。

最初にタイトルを見たとき、「F」って何だろうって思った。
Flash かと思ったがそれじゃイナズマンだし(笑)  ←古いねぇ
Female かなとも思ったんだけど、
やっぱり順当に Fuji Akiko の「F」なんだろなあ。


さらに余計なこと。

下世話なことだが、明子嬢が巨大化したとき、
彼女の着ていた服はどうなったんだろう?
って疑問に思った人はいませんか。
私は思いましたよ(おいおい)。

じゃ、どうなっているのか?
気になる人は読みましょう(笑)

一つだけ言っておくと、よい子のみなさんは
そんなことを気にしてはいけないのですよ(笑)


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オービタル・クラウド 上下 [読書・SF]

オービタル・クラウド 上 (ハヤカワ文庫JA)

オービタル・クラウド 上 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 藤井太洋
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2016/05/10
  • メディア: 文庫




オービタル・クラウド 下 (ハヤカワ文庫JA)

オービタル・クラウド 下 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 藤井太洋
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2016/05/10
  • メディア: 文庫



評価:★★★★

時に2020年12月。

 順当にいけば東京オリンピックも終了している(はず)。

主人公の一人・木村和海(かずみ)はフリーランスのWeb制作者。
渋谷のシェアオフィスで、流れ星の発生を予測するWebサイト
<メテオ・ニュース>を運営している。
そしてもう一人は沼田明利(あかり)。
彼女もフリーランスのITエンジニアで、
和海とおなじシェアオフィスで働いている。

和海は、各国のロケットの追跡もしていた。
打ち上げで生じたスペースデブリもまた
流れ星の "もと" になるからだ。
ある日、彼はイランが打ち上げた
ロケットブースターの2段目<サフィール3>が
大気圏内に落下することなく、高度を上げ続けていることに気づく。

折しも、著名な起業家ロニー・スマークは、
自ら立ち上げた民間宇宙ツアーのPRイベントとして、
娘とともにISS(国際宇宙ステーション)へ向かおうとしていた。

明利の協力を得て、<サフィール3>の軌道を解析した和海は、
宇宙空間を舞台にした壮大なテロの可能性に気づく。

この "スペーステロ" の首謀者は、
かつてJAXA(宇宙航空研究開発機構)の職員だった白石蝶羽(あげは)。
北朝鮮の後ろ盾で実行するこの作戦で、
彼は自らの "ある野望" を実現しようとしていた・・・

日本政府、JAXA、そしてCIA、アメリカ空軍、etc
様々な組織の様々なキャラクターが登場する。

その中にあって、
和海と明利はこのテロ計画にいち早く気づいたことで
図らずも計画阻止のキーパーソンとして活躍することになる。

本書にはジェームズ・ボンドのようなスーパーヒーローは登場しない。
科学者も軍人も諜報員も、その道のエキスパートではあるけれど
一人でこの事件を解決できるような活躍はしないし、できない。

主役の二人も、普通のIT技術者だ。
もちろん、自ら銃を持って戦ったりしないが
その代わり、彼らの本分である思考力と技術を存分に発揮して
国際的なテロ計画に立ち向かう。

しかし、蝶羽の計画はカンペキで、
クライマックスでは、テロの完遂まで目前に迫る。
絶体絶命の危機かと思われたときに、
和海が繰り出す "一手" が本書の白眉だ。

「そうか、その手があったか!」
読んでいて思わず叫びそうになったよ(叫ばなかったけどwww)

まさに "起死回生" のアイデアで、
このあたりのストーリー展開には唸らされた。

これだけでも本書は読む価値があると断言してしまおう。


今回、テログループが "悪用" した "発明" も、
使いようによっては限りない未来を開く夢のツールとなりうる。

「科学技術は、使う人の心によって幸福も不幸ももたらす」

昔から使い古され、言い尽くされてきたテーマだけど
現代科学文明の最前線における事象とテクノロジーの
オンパレードだったこの物語が、
すべてが終わったエピローグにおいて、この言葉に帰着する。

私くらいの年代にとっては、それが
ちょっとホッとするものを感じさせるのでした。


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STAR TREK BEYOND [映画]

忙中閑あり、と言うわけではないが
たまたまぽっかりと半日休めることになった。

仕事がヒマなわけではないし(むしろ通常より忙しい)
父が亡くなっていろいろ手続きも進行中だし
やることはいっぱいあるんだけど、
ここんとこかなり休みなく動き廻ってた。
そこで、ここらで少し
「自分にご褒美をあげよう」と思って休むことにした。

 実は父の年金を母の遺族年金に切り替えるために
 年金事務所に行ったんだけど、そこの職員の対応とか、
 父に年金を支給していた組織の対応とかが
 いかにも通り一遍のお役所仕事で、
 いろいろ不満を感じたり憤りを覚えたり呆れたりとか
 あったんだが、それはまた別のお話。

その半日休みの使い道は、前々から観に行きたかった映画
「STAR TREK BEYOND」に決めた。

実は「君の名は。」をもう一度観る、というのも
頭の中をよぎったのだけど、こちらはまだまだ
大ヒット中なのでもうしばらく上映するだろう。

それに対し、「BEYOND」は今週末で終了、って館が多そうなので
(今回行ったシネコンもそう)これを逃すと観られないかも。
というわけで久しぶりの「STAR TREK」に決定。

 映画館でスタトレを観るのはひょっとして
 「スター・トレックⅥ 未知の世界」(1991)以来かも知れない。
 それ以降はずっとレンタルビデオだった気がするので、
 だとすると、なんと25年ぶりのスタトレ映画だ。
 自分でも書きながら驚いてる(笑)。

今回、映画館に足を運んだのは、前2作をレンタルビデオで観て、
そのスピーディでスケールの大きなアクションに驚いたから。

まさに現代のスペースオペラだと思ったし、
これを映画館で観ないのはもったいないとも感じた。

 ちなみにこの2作はBlu-rayも買ってしまった。

閑話休題。

さて、今回観た第3作はどうか。
結論から言うと、私はこの作品も迷いなくBlu-rayを買うだろう。

映画の内容は、あちこちで紹介されているだろうし、
ブログ等に採り上げている人も多いと思うので、ごく簡単に。

前作「Into Darkness」のラストで、
5年間の探査ミッションに就いたエンタープライズだが、
すでに道半ば、3年の月日が過ぎようとしていた。

カークは異星人間の紛争の調停に失敗し、這々の体で逃げ帰る。
彼は日々の生活や探査の目的に疑問を覚え、
船を下りることを考え始めていた。
そんな折、エンタープライズは物資補給のために
宇宙基地 "ヨークタウン" に入港する。

そこへ所属不明の宇宙船が現れ、乗っていた異星人から
仲間の宇宙船の救助を求められる。
"ヨークタウン" の司令官はエンタープライズに出動を命じるが・・・


感想と言うほどたいしたことは書けないので
映画を観ていて思ったことを3つほど挙げてそれに代えよう。

まずは、ビジュアルの素晴らしさ。
特に "ヨークタウン" のデザインがいかにもSFチックで目を奪われる。

 昔、「宇宙軍大元帥」の肩書きで親しまれ、
 SF研究家でSF作家でもあった野田昌宏氏の名言である
 「SFってのは、絵だねぇ・・・」を思い出したよ。
 百万の言葉よりも、1枚の絵が異世界へ誘ってくれる。

実態としては「宇宙基地」というよりは「宇宙都市」の方が近いが
このSFXとCGを駆使して描かれた(であろう)
"ヨークタウン" を観ていると「SFっていいなあ・・・」
って素直に思えてくるから不思議だ。
心が、往年の "SF少年" の頃に帰って行くような気がする。

映画の序盤と、クライマックスである終盤の舞台となる
この「宇宙都市」を観るだけでも映画館に足を運ぶ価値があると思う。


二つ目は、「エンタープライズが出てこなくてもスタートレック」

予告編を観ていてもだいたい見当がつくが、
今回、エンタープライズは救出任務に赴いた早々に
"敵" の大攻勢を受け、呆気なく沈んでしまう。
それはもう気持ちいいほどにコテンパンにボコボコにされて。

敵の本拠地のある惑星を目前に、クルーの大半は脱出するが、
ほとんどは敵に捕らえられてしまう。
辛うじて逃れたのはカーク、スポーク、マッコイ(ボーンズ)、
そしてスコッティとチェホフの5人。

バラバラに地表に降り立った彼らだが、個々に行動するうちに
だんだんと集まっていき、やがてクルーの奪還作戦を実行する。

彼らの会話を聞いていると、エンタープライズのブリッジでなくても、
そこにカークとスポックとボーンズがいれば、
そこが立派に「スター・トレック」の舞台になることを改めて実感した。

 「スター・トレックⅣ 故郷への長い道」も
 エンタープライズが出てこないスタトレ映画だった。
 (前作「Ⅲ」のラストで自沈してしまったからね)
 この映画でも同じことを感じたのを思い出したよ。


三つ目は「まさにジェットコースター・ムービー」

とにかくアクションシーンが満載。
前2作も多かったけど、今作はそれらを大きく上回る。
もう上映時間122分の最初から最後まで息つく暇もなく、
と言っても過言ではない。

そしてカメラアングルがまたグルグル動くんだなあ。
ジェットコースターに乗りながら映画を観てるみたいだ。
まさに、これがホントのジェットコースター・ムービー?(笑)

上にも書いたけど、SFマインド溢れるビジュアルの世界を背景に
迫力満点で壮大なスケール、カメラ視点の移動がもたらす浮遊感。
(私は経験がないが)3Dで観ていたら
船酔いするんじゃないかと心配になるくらい、
アクションアクションまたアクションの連続である。

そして、ストーリー的にちょっと「?」ってところも
なくはないんだけど、そんな些細な疑問は
溢れんばかりのアクションの大洪水が押し流してしまうんだな。

 まさに「細けえことは、いいんだよ」てな感じだ。
 もっとも、ラストまで観れば、最小限のつじつま合わせというか
 「実はこうだった」的な説明は作品内で示される。いちおう(笑)

言ってしまえば、その場の "ノリ" で
どんどんストーリーが進行してしまう映画なんだけど
決してそれが不快じゃないんだなあ・・・むしろ心地よい。

 往年のTVシリーズ、特に1966年から始まった『宇宙大作戦』や、
 79~91年のオリジナルキャストによる映画版の雰囲気を
 期待する人には、不評かも知れないが・・・

 まあ評価はひとそれぞれ。
 TVドラマと映画というメディアの違いもあるし。
 何と言っても時代の違いも大きい。
 私はこのリブート・シリーズは大好きだけどね。

浮き世の憂さにまみれた私の頭は、
案外こういう "何も考えずに楽しめる、スカっとさわやか" な映画を
欲していたのかも知れないなァ・・・

なぁんて思いながら映画館を後にしたのでした。


余談その1

昔は「洋画は字幕に限る」って思ってた時期もあった。
ところが、トシを取って老眼になった身では、
字幕を追うのがちょいとつらい。
ましてやアクションシーンが猛スピードで展開する映画ではなおさら。

というわけで、最近はもっぱら日本語吹き替え版を観ている。
「スター・ウォーズ フォースの覚醒」も、
「インディペンデンス・デイ リサージェンス」もそうだった。

ところがなぜかこの「BEYOND」には吹き替え版が存在しない。
どこの上映館も字幕のみ。

「なんてこったい」って思いながら観たんだけど、
意外とついて行けたのでほっとしてる。

(たぶん)半年後くらいに発売されるディスクには
吹き替え版も収録されると思うので、
いまからそれが楽しみだったりする。


余談その2

「BEYOND」を上映してたハコは定員90人ほどの小さなもの。
チケットを買う時に窓口のお姉さんに座席の希望を聞かれた。
「もっとも、ほとんど貸し切り状態みたいなものですけどねぇ」
って笑いながらだったけど。
ひょっとして私一人なのかしらん・・・て思ったのだけど
残念ながら観客は私以外に6人いた(笑)。

いやあこんなのはまだまだヌルいね。
なにせ大学時代に定員250人のハコに私を含めて3人、
というのを経験してるからさぁ。(←何を自慢してるんだか)

ちなみにその映画は『スーパーマン』(1978年)だった。


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黒警 [読書・サスペンス]

黒警 (朝日文庫)

黒警 (朝日文庫)

  • 作者: 月村了衛
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2016/06/07
  • メディア: 文庫



評価:★★★☆

36年ほど前、あるTVドラマシリーズが始まった。
タイトルは『ザ・ハングマン』。

法の網の目を逃れ暗躍する悪人たちを、
「ハングマン(絞首刑執行人)」と呼ばれるグループが
悪事を世間に暴く事で社会的に抹殺する。

名作時代劇『必殺』シリーズの現代版という位置づけだったのだが
本書の終盤を読んでいて連想したのがこれだった。

 うーん、書いてて思ったが、頭の中にある引き出しの中身が古い。
 やっぱり私はオジサンなんだねぇ・・・


主人公は警視庁組織犯罪対策課の刑事・沢渡。
中国人による犯罪にうんざりしながらも、
日々淡々と、クビにならない程度に最小限の仕事をこなす。
向上心のかけらもなく、妻にも逃げられ、一人アパート暮らし。

今日の仕事は生活安全課の若手刑事・小板橋に同行しての
外国人不法就労の疑いのある店の立ち入り調査。
実は『警視庁26時』という報道番組の撮影協力だったりする。
TVスター気取りの小板橋にアゴで使われる沢渡。
すっかり引き立て役である。

犯罪組織による違法コピー商品の摘発では、
子供向けキャラクター『らくがきペンちゃん』の担当と、
全くいいところがない。

 このあたりの沢渡のダメ人間さはホンモノ。
 世間の目を欺く仮の姿などではなく、
 ホントにダメダメな刑事なのである。

『ペンちゃん』の違法グッズは、
新興の中国人組織「義水盟」が扱っているという。
「義水盟」の幹部・枕(シェン)を追う沢渡の前に
滝本組のヤクザ・波多野が現れる。
彼もまた枕を探していた。

沢渡と波多野は、かつて同じ一人の女に関わり、
彼女を死に至らしめたという "負い目" を共有する仲だった。

そんな腐れ縁の二人に、なぜか沈のほうから接触をはかってくる・・・


『ペンちゃん』がらみの一件は、意外に奥深く、
老舗の中国人組織「天老会」も絡んできて、
さらには警察組織上層部にまでその闇は及んでいた。

所詮はダメ人間の典型のような沢渡。
巨悪に対しては全く無力な存在だし、
そもそもそれをどうにかしようなんて
思いもつかないはずだった。

しかし、この後に起こるある "出来事" によって、
燻っていた彼の心に熱い炎が燃え始める。

組織を越えて、同じ志を持つ者と力を合わせ、
鮮やかに、劇的に、そして痛快に巨悪を葬り去ってみせる
沢渡の活躍が本書最大の読みどころ。
読者の期待を裏切らないラストまで彼は突っ走る。


すっかり、藤田まこと演じるところの
『必殺』シリーズの中村主水(もんど)みたいなキャラに化けた沢渡。

本書はシリーズ化されるらしいので、
彼の活躍を再び読むことができるのだろう。
これもまた楽しみだ。


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村上海賊の娘 全四巻 [読書・歴史/時代小説]

村上海賊の娘(一) (新潮文庫)

村上海賊の娘(一) (新潮文庫)

  • 作者: 和田 竜
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/06/26
  • メディア: 文庫




村上海賊の娘(二) (新潮文庫)

村上海賊の娘(二) (新潮文庫)

  • 作者: 和田 竜
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/06/26
  • メディア: 文庫




村上海賊の娘(三) (新潮文庫)

村上海賊の娘(三) (新潮文庫)

  • 作者: 和田 竜
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/07/28
  • メディア: 文庫




村上海賊の娘(四) (新潮文庫)

村上海賊の娘(四) (新潮文庫)

  • 作者: 和田 竜
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/07/28
  • メディア: 文庫



評価:★★★★☆

戦国時代を舞台にした小説って、案外読んでないかなあ。
もともと時代小説ってジャンルに疎いし。
山田風太郎とかの伝奇小説ならけっこう読んでるけど
正統派な時代小説っていったら
記憶にあるのは『国盗り物語』(司馬遼太郎)くらいかなあ。

ドラマはまあまあ見たかなぁ。
NHK大河で戦国時代を扱った奴はたぶんだいたい見てる。

だから、私の戦国時代の知識は小説とドラマから得たものばかり(笑)。
そんなトンチキな私でも「村上水軍」くらいの名は知っている。

小説やドラマでも時折出てくるのだけど、
よく考えてみたら「水軍」の何たるかを何も知らない。

「水軍」と言うなら、どんな船に乗ってて
どんな武将が率いていてどんな戦い方をしているのかとか、
戦のない時はどうしているのかとか、
だいたい何処を根拠地にしていたのか。

本書はそんな疑問にも答えてくれるありがたい小説なんだけど
もちろんそれだけではない。

たいていの戦国時代小説は、一人の武将にスポットを当て、
その一生を追っていくものが多いと思う(私の思いこみかも知れんが)。
本書は武将ではなく、一つの合戦に焦点を当ててそれだけを描いている。
だからこの小説、物語の開始から終了までが(たぶん)2~3ヶ月くらい。
つまり長い戦国時代のうちの "一瞬" を切り取った作品なのだ。


時は天正4年(1576年)、織田信長は足利義昭を奉じて上洛を果たし、
前年には長篠の地で武田軍を粉砕、さらに西へ勢力を伸ばすべく
大阪の地で本願寺信徒との激しい戦いを繰り広げていた。

瀬戸内海西部、芸予諸島(しまなみ海道の通っているあたり)の
因島を本拠とする村上家は、
瀬戸内の海運を支配し、強勢を誇っていた。

その当主、村上武吉の娘・景(きょう)が本書のヒロインである。
性格は男勝りで豪放磊落・粗野粗暴。
じゃじゃ馬ぶり丸出しで海賊稼業に明け暮れている。
さらに "醜女" とあって、当年とって20歳ながら嫁のもらい手もない。

 当時、娘が20歳で未だ独身なら十分に "嫁き(いき)遅れ" だろう。
 現代でそんなこと言おうものならセクハラ発言だろうけど。

しかしそんな景に縁談が持ち上がる。
村上水軍を取り込みたい毛利家から、
直臣・児玉就英(なりひで)の嫁にとの申し出があったのだ。

交渉の場に現れた就英のイケメンぶりに一目惚れしてしまう景。
面食いなあたり、しっかり乙女な景がとても可愛い。
しかし残念ながら交渉は決裂、せっかくの縁談も流れてしまう。

 このあたりはラブコメ調でとても楽しく読める。

折りもおり、織田勢に囲まれて孤立無援の大阪本願寺を救援すべく
信徒の一行が乗り込んだ船を助けた景は、
彼らと一緒に大阪へ同行することにする。

 センチメンタル・ジャーニーですかな。

大阪の地へと着いた景は、織田方の水軍である
眞鍋海賊の当主・七五三兵衛(しめのひょうえ)と出会う。
驚くべきことに、眞鍋家をはじめとする大阪の男どもは、
景のことを "たぐいまれな別嬪" ともてはやすのだった。

時と場所が異なれば、美の基準もまた異なるものだが、
南蛮人に触れる機会の多かった大阪の人間から見ると、
彫りの深い顔つきの景は「エキゾチックな美女」に見えるらしい。
(たぶん現代なら充分に "個性的な美人" で通る顔立ちなのだろう)

すっかり気をよくした景は大阪で羽を伸ばすが
織田勢が本願寺を攻めたことをきっかけに眞鍋家と決別、
傷心を抱えて因島へ帰ることになる。

ここまでが前半のあらすじ。
後半に向けてのキャラ紹介も兼ねているのだろう。


後半ではいよいよ木津川合戦へと突入するのだが
かつては景にぞっこんだった七五三兵衛、そして眞鍋海賊は
村上水軍にとって最大最強の敵として
景たちの前に立ちはだかることになる。

驚くべきことに、三巻の末から四巻にかけて、
ほぼ文庫で350ページくらいが合戦シーンで
しかもそのすべてが海上戦。
質・量ともにボリュームたっぷりである。

 福井晴敏の『終戦のローレライ』文庫版(全四巻)も、
 最終巻がほぼ全部、最終決戦だったことを思い出したよ。

陸の合戦はイヤと言うほど読んできたが、
本書における海戦は新鮮さ抜群。
いやあこんなことができるのか、こんな武器を使うのか。
戦術的にも目新しいのだけど、何といっても
敵味方問わず "海の男" の武者魂というものが凄まじい。
ここで描かれる "男たちの戦い" は一読の価値がある。

客観的に見れば "馬鹿" とか "阿呆" の一言で
切って捨てられてしまうのだろうけど、
読み進むうちにまさにその "戦(いくさ)馬鹿な男たち" が
いっそ清々しく、そして愛おしくなってくる。
ここまで来ると、もうページを繰る手が止まらない。
圧巻とはまさにこのことだろう。

もちろん、その中において景もまた激闘を演じる。
百戦錬磨の屈強な男どもに対して一歩も引かず、
満身創痍になりながらも最後まで戦い抜いてみせる。
戦国時代小説史上、最強のヒロインといっても過言ではあるまい。

ベストセラーになったのも納得の傑作だ。


小早川隆景や雑賀孫市といった有名武将も登場し、
とくに孫市は単なる顔見せではなく、重要な役回りをこなす。
そのあたりも楽しく読める要素だろう。

 私の脳内映像では、孫市は林隆三の声で喋るんだなあ・・・
 わかるかなあ・・・
 わっかんねえだろうなあ・・・ by 松鶴家千とせ(笑)

これだけ話題になった本なので、
当然ながら「映画化」なんて話も出てくるだろう。
もしそうなるなら、なにぶん長大な話なので、
最近流行の二部作がいいんじゃないかな。
前編で景の最初の大阪行きを描き、後編で木津川合戦そのものを描く。
でも海戦シーンはスケールが大きすぎて予算が心配だなあ。


個人的には、ぜひアニメ化してほしいと思う。
深夜アニメで30分×24話ならちょうどいい分量じゃないかなぁ。
ヒロインのCVは、もちろん小清水亜美さんで(笑)。

いや、冗談でなく彼女ならぴったりだと思うよ。


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