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虎と月 [読書・ミステリ]

虎と月 (文春文庫)

虎と月 (文春文庫)

  • 作者: 柳 広司
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2014/01/04
  • メディア: 文庫



評価:★★☆

中島敦の「山月記」は未読でも、
内容は何となく知ってる。
「なんだっけ、ほら、登場人物の誰かが虎になる話」

ファンタジーのようにもホラーのようにも
おとぎ話のようにもとれる作品みたいだ。

巻末のあとがきによると、高校時代にこの短編に出会った作者は
すっかり惚れ込み、何度も読み返し、
ついに全編そらで言えるほどになったとのこと。
もっとも文庫で10ページほどの作品らしいが。

長じて後、作者はこの短編を "ミステリ" として解釈し、
独自の長編として再構成した。それが本書。


わずか20歳にして難関の科挙に合格し、
妻と伴に江南の地で官職に就いた李徴(りちょう)。

しかしそれもつかの間、職を投げ出した李徴は、
生まれたばかりの長男と妻を連れて故郷へ引きこもってしまう。

生活のために地方官吏になったものの、1年後には仕事で旅へ出て、
そのまま行方不明になってしまう。

一緒に旅をしていた下男によると、
「ある夜、突然何かを叫びながら外へ飛び出し、
 そのまま帰らなかった」という。

そして10年。李徴の息子である "ぼく" は14歳になった。
"ぼく" と母の元へ一通の手紙が届く。
そこには、虎に姿を変えた李徴に出くわした、と書いてあった。

もしそれが本当なら、自分には "虎" の血が流れているのかも知れない。
"ぼく" は父の真実を知るために、手紙の差出人である
袁傪(えんさん)のもとへ旅立つ・・・


実際、人間が虎になるわけはないので、そこには某かの事情がある。
そのあたりを、当時の中国の国内情勢と絡めて描き出す。
一人の男が妻子を投げ出してまで "行動" に走った理由は何か。
そして息子もまた父の足跡を辿り、
"世界" を知っていく。

うーん、こう書くとものすごく高尚な作品みたいな気がしてくるんだけど
いかんせん、原典の「山月記」に対してさっぱり思い入れがない私。

李徴の父親が失踪した理由も想定の範囲内に収まっているし
そもそもミステリっぽい雰囲気は希薄。

裏表紙の惹句に「ラストの鮮やかなどんでん返し!」ってあるんだけど
いくらなんでもそれは贔屓の引き倒しでしょう。


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これは王国のかぎ [読書・ファンタジー]

今回の記事、いったんは9割方書き上げたんだけど
私のミスでデータを紛失してしまった。
Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン

必死に内容を思い出しながら書き直したんだけど
うーん、どう考えても最初の原稿のほうが
出来がよかったように思えるのは気のせいか・・・


 


これは王国のかぎ (角川文庫)

これは王国のかぎ (角川文庫)

  • 作者: 荻原 規子
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2016/03/25
  • メディア: 文庫



評価:★★★☆

主人公・上田ひろみは中学3年生。
失恋してどん底の状態で15歳の誕生日を迎えた。
部屋で泣き疲れ、眠ってしまった彼女が目覚めた時・・・

輝く太陽、黄色い砂漠、目の前にはターバンを巻いた青年。
まさにアラビアンナイトの世界へ彼女は飛ばされていたのだ。

さらにひろみは、空を飛んだり、姿を消したり、
遠くのものを手元に引き寄せたり、
まさに魔法のような超常能力まで身につけていた。
どうやら彼女は、この世界の人々が
「魔神族(ジン)」と呼ぶ存在になってしまったらしい、

ターバン青年はハールーンと名乗り、
「船乗りになるために家出してきた」という。
右も左もわからない彼女は青年とともに港町を目指す。

しかし目的地へ着いたのもつかの間、
ハールーンを探す人たちに出会ったひろみは、
彼が王宮から逃げ出した王太子であることを知る。

首尾良く追っ手から逃れ、海へ乗り出した二人。
幾多の危機を乗り越えるうち、ハーラーンに惹かれていくひろみ。
しかし運命は非情だ。
乗っていた舟が嵐に遭遇、二人は離ればなれになってしまう。

海岸へ漂着したひろみはハールーンを探すうち、
砂漠でラシードという少年を救う。

そこでひろみは意外な事実を知らされる。
なんとラシードはハールーンの弟で、幼い時に誘拐されて以来、
自分の素性を知らぬままに生きてきたという。

ひろみはラシードとともに王都バグダットへ向かうことになる。

そこは、王の後添えに収まった王妃が、魔法の力を駆使して
自分の息子を王位に就けるべく、権謀術数を巡らせている
"お家騒動" の中心地でもあった・・・

「魔神族(ジン)」の力を身につけたひろみが
アラビアンナイトの世界を駆け抜ける。

王妃の魔力に打ち勝ってその陰謀を暴き、
ラシードを無事に王族へと復帰させ、
そして、ハーラーンと再会することができるか。

剣戟あり、魔法対決あり、純愛ロマンスあり。
ジュブナイルものとしての道具立ても充分。
15歳の女の子が遭遇した、異世界での大冒険が語られる。


辛い現実の世界から異世界に飛ばされて
一度はその世界で生きていこうとすら考えたひろみが
多くの人々と出会い、様々な経験を重ねるうちに
ラストでは、自らの意思で元の世界へ "赴く" ことを選択する。
(「帰る」ではないところが大事ね)
その心の成長もまた読みどころだろう。


wikiによると、本書は荻原規子さんの第3長編(1993年刊行)。
「勾玉三部作」とほぼ同じ頃に書かれた、初期の作品。

本書の9年後には、同じ上田ひろみをヒロインとした
(ただし作中時間では2年後、高校2年になっている)
長編「樹上のゆりかご」が書かれている。

こちらのほうも既に読み終えているので
近々感想をアップする予定。


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クローバー・レイン [読書・その他]

([お]13-1)クローバー・レイン (ポプラ文庫)

([お]13-1)クローバー・レイン (ポプラ文庫)

  • 作者: 大崎 梢
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2014/08/05
  • メディア: 文庫



評価:★★★☆

現在、文学系の新人賞は小さいのまで含めれば数百もあると聞く。
在野の作家志望の方々はこぞってそれに応募しているのだろう。
今も昔も作家になるのは難しい。
そして、作家であり続けることはもっと難しい。

出版不況と言われ、「本が売れない」と言われていても、
毎月、洪水のように本が出ていることが不思議ではあった。
でも出版社もいろいろ苦労していることが、本書を読むとよくわかる。


前置きが長くなってしまった。

本書の主人公、工藤彰彦は大手出版社・千石社に勤務する若手編集者。
他社の主催する新人賞の受賞パーティに出席した彰彦は
酔いつぶれたベテラン作家・家永嘉人を介抱する羽目になる。

家永をタクシーで家まで送った彰彦は、
そこで彼の書いた新作長編の原稿を目にする。

『シロツメクサの頃』と題され、
夜間中学を舞台にしたその長編を一読した彰彦は
すっかり惚れ込んでしまい、その場で千石社での出版を打診する。

家永は了承したものの、あまり浮かない顔つき。
デビューして二十数年、最近は目立ったヒットもない。
そんな家永にとって、
新作長編を出版することがどんなに大変なことなのか
まだこの時の彰彦にはわかっていなかったのだ・・・

原稿を預かり、会社に持ち帰った彰彦。
編集長への必死の訴えにもかかわらず、
『シロツメクサの頃』出版の企画は通らない。
さらに、社の出版スケジュールは先の先まで詰まっていて、
落ち目の作家の新作をねじ込むことは容易ではない。
このままでは、家永嘉人の作家としての起死回生の傑作が
誰の目にも触れずに埋もれてしまう・・・

さらに、もう一つの問題があった。
『シロツメクサの頃』の一節には、
家永の娘・冬実の書いた詩が引用されていた。
それも実に効果的に。
出版するには、彼女の同意を得なければならない。

彰彦は、父親と別居している冬実に会いに行くが
彼女はなぜか詩の掲載を拒む。
そこには、他人には窺い知れない父と娘の確執があった。

会社の上層部に働きかけて出版を実現するべく奔走する彰彦。
それと並行して、冬実へのアプローチを続けていくうちに
彰彦は一人の女性としての彼女に惹かれていく・・・


読みどころは、もちろん出版社内の彰彦の苦闘ぶり。
出版界の事情が垣間見える "お仕事小説" として面白く読める。

さらに後半に入ると、
彰彦と冬実の恋愛模様の行方のほうに物語の主体が移っていく。
"一粒で二度美味しい"(←古いねえ)ではないが
ラブストーリーとしても最後まで読者の興味を引き続けてゆく。

いやあ、大崎梢はホント上手である。

最後に個人的な感傷を少しばかり述べる。

終盤に至り、冬実の "ある事情" が明らかになったときから、
私は物語を冷静に読み進めることができなくなってしまった。
そのあたりの理由を事細かに書くことは控えるけれども
息苦しいくらい切ない思いが私の心を駆け巡っていたこと、
これだけは記しておこう。


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大帝の剣 全4巻 [読書・SF]

本書から、4月下旬読了分に突入(笑)。


大帝の剣 (1) (角川文庫)

大帝の剣 (1) (角川文庫)

  • 作者: 夢枕 獏
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2016/01/23
  • メディア: 文庫




大帝の剣 (2) (角川文庫)

大帝の剣 (2) (角川文庫)

  • 作者: 夢枕 獏
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2016/01/23
  • メディア: 文庫




大帝の剣 (3) (角川文庫)

大帝の剣 (3) (角川文庫)

  • 作者: 夢枕 獏
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2016/03/25
  • メディア: 文庫




大帝の剣 (4) (角川文庫)

大帝の剣 (4) (角川文庫)

  • 作者: 夢枕 獏
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2016/03/25
  • メディア: 文庫



評価:★★★

文庫4巻で総計2100ページあまり。
執筆期間も長く、第1部「天魔降臨編」の刊行が1989年。
完結編となる第8部「聖魔地獄編」の刊行が2012年。
なんと足かけ24年くらいかかっている。
もちろん長い中断期間を挟んでいるけど。

本書の存在自体は知っていたけど、
今まで手にしなかったのは未完だったから。

 大長編の場合、続巻の刊行を待ってその都度読むより
 全巻完結してから一気読みする方が好きなので。

今回、角川文庫からまとめて文庫化されたのを機に読んでみた。


時代は大坂夏の陣から23年、徳川の治世。

主人公は身の丈2メートルを超える堂々たる肉体に
巨大な長剣を背負った、その名は万(よろず)源九郎。

 織田信長の全盛期に、献上された黒人がいたが
 彼が日本で為した子(つまりハーフ)という設定である。

気ままな旅の途上にある源九郎だが、
ある山中で赤い簪を拾ったことから物語が動き出す。

簪の持ち主である娘・舞(まい)は豊臣秀頼の血を継ぐ身。
彼女は真田の忍びたちに護られながら、江戸を目指していた。

 ちなみに彼女の護衛を務める忍びの名は才蔵と申(さる)。

しかしながら、舞には徳川の世で生きる場所はない。
彼女の存在を察知した伊賀忍群が彼女を襲う。

逃げる彼女の一行が、ある山中で出会ったのは
天空より舞い降り、強烈な光を放つ "船"。
それに乗っていたのは異星人のラン。
ランもまた、母星の勢力から追われる身であった。

ランは地球人である舞の肉体に憑依することになり、
"舞=ラン" は、地球人からも異星人からも
追われる身となってしまう。

"舞=ラン" を護って戦う道を選んだ源九郎、
舞を追う伊賀者、ランを追う異星人たち。
不思議な三つ巴の戦いが始まる。


これがおおまかなストーリーなんだけど、
ここに多彩なゲストが参戦してくる。

山田風太郎ばりの超絶な忍術を駆使する伊賀の一派、土蜘蛛衆。
真田忍びの総帥は、夏の陣で死んだはずの真田幸村。
島原の乱から生き延びた天草四郎。
そして天草四郎抹殺の密命を帯びた宮本武蔵。
なぜか死の淵から甦った佐々木小次郎。
そして事態の推移を高みから見つめる柳生十兵衛。
地球人に憑依した異星人たちも、驚異的な再生能力を誇り、
不死身の刺客として源九郎たちの前に立ちはだかる。

驚くべきことに、執筆に24年もかかっているのに
作品中の時間はごく短い。たぶん1週間くらい。
舞と源九郎が江戸へ向かう途中、美濃あたりの山中で
延々と物語が語られるのだ。

それも真田忍びvs土蜘蛛衆とか
天草四郎vs武蔵とか武蔵vs小次郎とか
要するにいろいろな対決が次々と起こり、超絶の技の応酬が描かれる。
読者を飽きさせないのはいいのだけど、気がつけば
肝心の源九郎があんまり活躍してないような・・・

私はこの作品を「ヒロイック・ファンタジー」だと思って読んでたので
源九郎が大剣を振るってばったばったと敵をなぎ倒すシーンが
たくさんあるものだと思ってたけど
意外とそんなシーンは少ない。
この作品の評価が今ひとつなのもそこが原因のひとつ。

異星人たちも実は太古の時代から地球に飛来しており
ずっと地球に潜んでいた異星人も存在する。
源九郎の持つ大剣も、オリハルコンなる特殊な物質で出来た
"三種の神器" の一つであることが明かされる。
この "神器" の争奪戦も後半の物語のテーマとなっている。

江戸へ向かう舞の "目的" は何だったの? て思うところも。
だいたい真田幸村が舞を江戸に呼んで
何かをさせるつもりだったのが、もともとの発端だったはず・・・


えっと、文句ばっかり書いているようだけど
決して本書はつまらなくない。むしろ面白い。
個々のシーンはとても良く出来ているしハラハラするし
読んでいて楽しいのは間違いない。

だけど、最後まで読んでみたら
なんとなく消化不良感が残るんだよねえ・・・
それはやっぱり、全体を通じたストーリーが
よく分からないまま終わってしまうからだろう(^^;)

途中までは山田風太郎的な剣豪/忍者小説なんだけど
終盤に来ると今度はかなりSF色が濃くなってくる。
それまでにもちょくちょくそれっぽい伏線は張ってあったんだけど、
"山田風太郎" のまま最後まで押し切ってしまった方が
すっきりして良かったようにも思う。

とはいっても、
20年越しくらいの作品が完結して、それを一気読みできて、
それなりに楽しめたのだから、よしとしようかな。


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神様の値段 戦力外捜査官 [読書・ミステリ]

読書記録を見ると、この本を読了したのは4月中旬。
2ヶ月以上経ってから書くなんて間が抜けてる気もするが
それだけ読書録のアップをサボってたということか。

数えたら、感想を書いてない本が20冊くらい溜まってる。
これからがんばって・・・お盆くらいまでには解消したいなあ。


神様の値段: 戦力外捜査官2 (河出文庫)

神様の値段: 戦力外捜査官2 (河出文庫)

  • 作者: 似鳥 鶏
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2015/03/06
  • メディア: 文庫



評価:★★★☆

高校生と見まごうばかりのメガネ美少女かと思いきや、
実は刑事部長・越前警視監の密命を帯びて
警視庁に送り込まれたキャリア警察官・海月千波警部。

素っ頓狂な言動を繰り返して捜査本部から外されながらも
"お守り役" の設楽恭介巡査とともに遊撃隊として独自捜査を展開、
事件を解決へと導く「戦力外捜査官」シリーズ、第2弾。

東京都内で続発する放火事件を追う千波と恭介は
捜査を進めるうちに公安部の刑事と接触、
事件の背後に新興宗教「宇宙神瞠会」が
介在していることを知る。

さらに、恭介の妹で都内で一人暮らしをしている未来(みく)が
「神瞠会」に入信していることも知らされる。

恭介の必死の説得も耳に届かない未来。

一方、「神瞠会」の二代目教祖・エノク道古(どうこ)は
1000万都民を標的とした無差別テロを画策していた。

妹を "人質" にとられ身動きの取れない二人は
「神瞠会」への潜入を試みるが・・・


前作もそうだったが、本作はさらにミステリっぽさは希薄になり
クライマックスでは、テロの阻止をかけた
タイムリミット・サスペンスになっている。

「宇宙神瞠会」は明らかに「オウム真理教」が、
エノク道古は麻原彰晃がモデルだろう。

都会に出てきて、暮らしや人間関係に不安を抱えた若者を
「神瞠会」が絡め取っていくくだりも、
カルトの恐ろしさを改めて思い出させる。

宗教がらみ、テロがらみの部分は描写も展開もハードで
作者はまた新たな境地を切り拓いた感じである。

そんな中、千波と恭介がメインとなるパートは
ユーモア溢れるドタバタコメディで、ほっと一息。
他の部分とうまくバランスを取っている感じ。

もっとも、千波もただカワイイだけではなくて
意外と腹に一物も二物も秘めているキャラ。
結局、恭介クンは敵にも味方にも振り回されてしまうという
いささか損な役回りで、可哀想にもなってくる(笑)。

今回も、川に流されるは崖から転げ落ちるは
教団の用心棒と大立ち回りを演じるはと
大奮闘の連続で満身創痍。
千波ちゃんから何かご褒美でももらえないと間尺に合わないよねえ。


このシリーズはTVドラマになっているけど
本書のエピソードは映像化されなかった。
宗教が絡むといろいろ難しいんだろうね。


ユーモア学園ミステリでデビューした人だけど
着実に "引き出し" を増やしている。
いつかは似鳥鶏原作のパニック・サスペンス・アクション映画、
なんてものが拝める日が来るかも知れない(?)。


「ヤマト2202」 公式サイト更新 [アニメーション]

「ヤマト2202 愛の戦士たち」のサイトが更新され、
キャラクターデザインの結城信輝氏の続投が発表されました。


実は、この公式サイトについては
もう少し更新が進んでから書こうと思っていました。

しかしながらサイト開設からほぼ3ヶ月。
ずっと頭の中に置いておくと忘れてしまいそうなので書いてしまいます。



3月末に公式サイトが開設され、
脚本・シリーズ構成の福井晴敏氏、
監督の羽原信義氏、製作総指揮の西崎彰司氏の
3人のメッセージが掲載されました。

福井氏については、私の好きな作家でも有り、
このブログでも採り上げて記事を書きました。
氏が寄せたメッセージにある「ヤマトの真の復権」が
どのように為されるのか、興味を持って見守りたいと思っています。

羽原氏も、「蒼穹のファフナー」シリーズで
手堅い演出を見せてくれているので
彼が「魂を込め」た映像がどんなものになるのか、期待してます。


さて、問題は西崎氏のメッセージ。
私はいささか引っかかっているのです。
「私にとって最も重要な仕事は才能を探すことです。
 才能を見つけなければいけない。
 今、そのことが叶った様な気がします。」
これ、解釈次第では物議を醸すのではないでしょうか。

「今、叶った」ってことは、「今までは叶わなかった」ともとれます。
「2199」の時のスタッフには才能がなかった、ってこと?

 脚本と監督が交代したのを発表した時点でのこのメッセージ。
 「2199」の脚本家たちと監督には、
 西崎氏が求めるような "才能" はなかった、ってこと?

 私の解釈がいささか悪意を持ったものなのは認めます。
 でも実際に、ネットでは私と同様に受け取った人もいるようです。

まあ、素直にとれば
「2202」には "才能" 豊かなスタッフが集まった、ってことを
言いたいのだろうとは思います。

でも、そういう意味ならばもう少し表現のしようがないかなあ・・・
上のような文章では曲解する人も出てくると思います。

そして、そのように受けとられる可能性がある文章を
公式サイトに載せておくというのはどうでしょう。

監督や脚本家たちに限らず、「2199」の製作に携わったけれども、
(諸般の事情で)「2202」では離れてしまったスタッフに対して
とても失礼なことになるのではないでしょうか。

ここからは推測になりますが
もしも本当に「2199」よりも「2202」のスタッフの方が
西崎氏のお眼鏡に適って "才能" 豊かな人が集まった、と思っているのなら
なおさらそんなことを書いてはいけないんじゃないでしょうか。

少なくとも、組織の上に立ち、
一つのプロジェクトを進めていこうとする人の
言動ではないと思います。

 公式サイトの更新が進めば、西崎氏の文言も
 削除とまでは言いませんが、
 補足なり何なりがあるのではないかと思っていたのですが
 3ヶ月経っても変わらないので、
 おそらくこれからも変更はないのでしょう。

 もっとも、ファンクラブの会誌等で
 西崎氏の真意が開陳されているのかも知れません。
 でもそれは、大多数の一般のファンには窺い知れないこと。

不特定多数の目にさらされる公式サイトだからこそ
表現には細心の注意が必要じゃないですか?
そんなことを思ったので記事に書かせていただきました。

まあ、あくまで私個人の解釈に基づくことなので
この話題はこれで打ち切りにします。


さて、副監督の小林誠氏、
メカニカルデザインの玉森順一朗氏&石津泰志氏の
イラストも追加されています。

 特に玉森氏の「アンドロメダ」に感激した人も多いでしょう。
 オリジナルでは不遇だった艦ですが
 「2202」劇中ではもっと活躍させてあげたいなあ・・・


さて、そんなことを思いながら
さっそく今回の更新をかみさんにご注進。

「ヤマトの続編のサイトが更新されましたよ、奥さん!(誰w)」
「何が載ったの?」
「キャラデザの人は続投だって」
「それはよかったわあ。外見が変わっちゃったら残念だもの」
「イメージイラストが載ってるよ、古代と雪の」
「・・・・」
「どうしたの?」
「あの二人には興味ないから」
「また日本中のヤマトファンを敵に回すような発言を・・・」
「真田さんのイラストとか載ってないの?」
「いや~、ないねえ」
「がっかりだわあ」
「え・・・」

いつもながらムズカシイ人だなあ・・・

しかしながら、40年を経て再び
森雪の私服姿を拝めるとは・・・

長生きはするものですね(笑)。


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近況 & 愚痴(削除しました) [日々の生活と雑感]

最近、プチ放置状態が続いているこのブログ。
別に体調が悪いとかではありません。
5月始めに罹った病気も完治しております。
ではどうしたのかというと・・・
単純に、仕事が忙しくて精神的に余裕が無いだけです(^_^;)

実際、このひと月ほど、ほとんど本が読めませんでした。

それに加えてここ2週間ほど、ある掲示板を読みふけっていて・・・
2chにハマるなんて、もうすっかりダメ人間ですねえ。

自分がダメ人間だと思うと、だんだん気が滅入ってきます(苦笑)。


さて、ここから下には、記事タイトルにもある
「愚痴」が書いてあったんですが、削除いたしました。

もともと、私の気が済みしだい消すつもりだったんですけどね。
思ったより早かったです。

 予想では1ヶ月後くらいかなあと思ってたんですが。
 結果としておよそ46時間くらい。約2日間でしたね。

2年間、わだかまっていたものをブログで吐き出したら、
なんだかとてもすっきりしてしまったもので。

 やっぱり私は "あっさり" してるんですかねぇ。


もともと今回の "愚痴" は本ブログの方針にそぐわないものでした。
他人への恨みつらみなど、第三者が読んで楽しいわけがありません。

「読む人が不快に思うような記事は極力載せないようにしよう」
「読む人が不快に思うような書き方は極力しないようにしよう」
というのが、私なりのささやかな "ルール" だったので。

 もっとも、読んだ本に対して
 いささか批判的な感想を書くこともあるので
 それを不快に思う人がいるであろうことはわかります。
 でも、はじめから読む人に不快な思いをさせようと思って
 書いたことはありません・・・と思います。
 (最近記憶力が減退してきたので今ひとつ自信がありませんが)

 あるいは、単純に私の筆力が至らなくて、
 結果的に不快な思いをさせてしまうことも
 全くないとは言い切れません。
 まあ、このへんは日々の精進で克服していきたいと思います。

そんな私でも、いっぱしの感情がある人間ですから
何年かにいっぺんくらいは
どうにも腹に据えかねることが起こるんですねぇ・・・

こういうことは、もうこれっきりにしたいと思うんですが
なにぶん修行の足りない身ですので
またいつの日か、やらかしてしまうかも知れませんが・・・(^^;)


補足しておくと、予定より早く削除したのは
当事者のCさんから苦情が入ったわけではありません。

 もともと私とCさんとは何の利害関係もありませんし
 今となっては、公私ともに接点がなくなってしまいました。
 たとえ彼に睨まれたとしても、私は全く困りません。

もしCさんがこの "愚痴" の記事を読んだとしても、
文中の "Cさん" が自分のことだとは、
まず気がつかないんじゃないかなぁ。
良くも悪くもそういう人なので(^_^;)


記事を読んだ方々、不快な思いをさせて申し訳ありませんでした。
深くお詫びいたします。

そして、これからも MIDNIGHT DRINKER を
よろしくお願いします。


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『水素水』に関する個人的な考察 続編 [日々の生活と雑感]



○水素水がやってきた

以前、 「『水素水』に関する個人的な考察」 と言う記事を上げた。

まあ、水素水にどれほどの御利益があるのか知らないけど
"鰯の頭も信心から"というしね。
信じる人はは他人から何を言われたって買うだろうし。
私は買わないけど。

って書いたんだけど、何と今日、かみさんが「水素水」を
買ってきてしまったよ(笑)。

H2water.jpg

「なんで買ってきたの?」
「いっぺん飲んでみようと思って」
ちなみに、かみさんは私がこのブログに上げた記事の内容を知らない。


○その実態は

アルミ缶に入っていて内容量は410mL。
お値段は1本185円だったそうだ。
I社の公式サイトに載ってた通販版はたしか200mLで217円だったはず。
おお、安いじゃないか!・・・でも待てよ、
ラベルに載ってる水素の濃度が違うぞ。
「水素濃度0.3~0.8ppm」とある。

たしか1atm下で0℃の水に飽和するまで溶かすと、
1.9ppmくらいまで溶けるんじゃなかったか。

 実際、通販用の商品は「水素濃度1.9~2.5ppm」を謳ってた。

そう思ってよく見ると濃度の下に小さく
「生成時水素濃度1.6ppm以上」って書いてある。

最初は飽和近くまで溶かし込むけど、
流通段階でだんだん抜けていってしまうんだね。


では、前回と同じくこの水素水の中に含まれている
水素の量を計算してみよう。

水素濃度は最大の0.8ppm、水410mL=410gとして
溶けている水素の質量は
  410g ✕ 0.8 ÷ 1000000 = 0.000328g

○過酸化水素1gを除去するためには、『水素水』が何mL必要か?

前回の記事では、体内にある代表的な活性酸素として
過酸化水素を採り上げて、これを1gを除去するためには、
水素が何g必要かを計算してみた。
その結果、0.059g必要だとわかった。

では、その量の水素を、このアルミ缶入りの水素水で
まかなうとしたら、何本必要なのだろう。

0.059÷0.000328g=179.87・・・      四捨五入して180本必要だ。

180本購入すると

185円 ✕ 180本 = 33300円


たしか、I社の公式サイトに載っていた
通販用の水素水では25606円だったはずだから、
スーパーの水素水はさらに高いことになる。

これも前回書いたけど、過酸化水素に対して
水素0.059gと同じ抗酸化作用を示すビタミンCは、46円で買える。

ビタミンCの効果がどれほどのものかは
これも議論があるところだろうが。

でも、33300÷46=723.9・・・だ。

この水素水にそれほどの効果があるのか知らないけど
なんだかものすごくコストパフォーマンスが悪い商品のような。
果たしてビタミンCの724倍以上の抗酸化作用があるのだろうか。

ちなみに通販用だって

25606÷46=556.6・・・

こっちも効果が566倍以上ないとコスパが悪いんじゃないかな。


○実際に飲んでみた

買ってきた水素水、早速開けて飲んでみることにする。
私とかみさん以外にも、もう一人家人を呼んできて味見してもらった。

私「水だね」
家人「うん、水だ」
かみさん「うーん、普通の水ねえ」
家人「これに185円出すんだったらジュース買ったほうがいいなぁ」
私「オレならビールか発泡酒を買う。350mLが一缶買える」
かみさん「最後はそこへ行くのねえ」
私「酒は百薬の長だからな」

お後がよろしいようで。


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