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きのうの世界 [読書・その他]

きのうの世界(上) (講談社文庫)

きのうの世界(上) (講談社文庫)

  • 作者: 恩田 陸
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/08/12
  • メディア: 文庫




きのうの世界(下) (講談社文庫)

きのうの世界(下) (講談社文庫)

  • 作者: 恩田 陸
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/08/12
  • メディア: 文庫



評価:★★

ずっと前に、
「恩田陸は(私にとって)当たり外れが大きい」
って書いたことがある。

本書は、上の評価を見てもらえば分かるかと思うが
私にとっては "ハズレ" だったようだ。


市川吾郎は38歳(独身)のサラリーマン。
転職する上司の送別会のあった夜から、
彼の姿は忽然と消える。

一年後、吾郎は遠く離れたM町の、小さな橋の上で
刺殺死体となって発見される。

M町は、階段状の土地に縦横に水路が走り、
三本の塔が建つ小さな町である。
失踪後、吾郎はこの町のあちこちに出没し、
何かを調べていたことがわかってくる。

物語は、M町で吾郎と関わった人々を通して、
彼の姿をさまざまな視点から描いていく。

郷土史に詳しい退職教師。
レトロモダンな喫茶店を経営する女性。
吾郎に頼まれてビラを掲示板に貼った駅員。
釣りと焚き火が好きな高校生と、
たまたま死体発見現場で彼と出会った少女。
ときたまふらりと姿を消す造り酒屋の主人。
古くから町で土木事業を営む旧家の人々。

物語がすすむにつれて、町に隠された "秘密" や、
塔の "存在する意味" が明かされていくのだが・・・


まず、この物語はミステリではない。
600ページ以上をも費やして、ラストで明らかになる
吾郎の死の真相が "あれ" だったら、怒り出す人がいるだろう。
これを本格ミステリだと思って読んでたら、だが。
(実は私も最初の100ページくらいまではそう思ってたんだが)

本書はジャンル分けがムズカシイ。
上記のようにミステリではないし、
ホラーっぽい要素もあるが、ホラーと言い切ることもできないだろう。
強いて言えば、SFやファンタジーの方に近いんだろうなあ・・・

そのせいか、読み終わってもなんとなく消化不良感が残る幕切れ。

要するに、作者は吾郎の行動を通して、
不思議な歴史と秘密を持つ
この "M町そのもの" を描きたかったのだろう。

その "秘密" にしても、
私からすれば「だからどうなの?」って感じなんだが・・・
まあ実際にそんなことが起こりうるかどうかは疑問だが、
ファンタジーなんだからOKなのかな。

物語の持つ雰囲気はまさに "恩田陸の世界" そのものなので、
ひたすらその中に浸っていたい人にとっては
"お気に入り" に加わる本なのかも知れないが・・・


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空色メモリ [読書・ミステリ]

空色メモリ (創元推理文庫)

空色メモリ (創元推理文庫)

  • 作者: 越谷 オサム
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2012/06/21
  • メディア: 文庫



評価:★★★☆

主人公・桶井陸(りく)くんは高校2年生。
身長は170cmに届かないが体重は100kg近い。
私から見ると、とても親近感を憶える体型である。

そんな体型に似合わず(?)、
部員でもないのに文芸部に入り浸り、
身の回りのあれこれをノートパソコンで綴っている。

文芸部の部長の "ハカセ" こと河本博士。
とはいっても部員は彼しかいなかったんだが、
新学期そうそう、一年生の入部希望者が現れる。しかも女子。

その新入部員・野村愛美さんにハカセは一目惚れ。
ところが彼女は、バスケットボール部のイケメン一年生と
つきあっているらしい。落ち込むハカセ(←おい、がんばれ!)
しかもそれだけではなく、どうやら愛美さんは
ハカセや陸には言えない "何か" を抱え込んでいるようだ・・・

さらにそこへ、愛美の中学時代の同級生だったサキちゃんが参入する。


この四人の日々のあれこれを記録した文章データを収めた
USBメモリが、表題となっている「空色メモリ」なのだ。

しかし、物語の中盤あたりで
この "空色メモリ" が何者かに盗まれてしまって・・・


ところどころちょっぴりミステリ的な味付けを施してあるけど
基本的には、陸・ハカセ・愛美・サキの4人を中心とした
学園青春物語、というところか。

気は優しくて力持ち(?)で、意外と気配りのできる陸、
変なことには博識なのに、女の子のことになるとテンで弱気なハカセ、
なかなか本心を見せてくれないが、実は××な愛美、
友達思いだが、いったん突っ走り出すと止まらないサキ。

四者四様のキャラ立ちがしっかりしていて、
彼ら彼女らの行動を追うだけで楽しく、
ページがどんどんめくられていく。


とくに、サキのキャラがいいなあ。
劇中でも「着陸の仕方を憶える前に飛んで行ってしまう」
って言われるくらい、そそっかしくておっちょこちょいだが、
明るく元気で愛嬌いっぱいの彼女が
メインのストーリーに絡み出すと、一気に物語が動き出す。


「空色メモリ」盗難事件が解決したあと、
文芸部の部室で4人が語り合う、やや長めのエピローグがある。
同じ悩み、同じ苦しみ、そして同じ思いを共有した仲間。
だからこそ得られた、彼らならではの時間がここには流れている。
快い読後感が胸に広がる、すばらしいラストシーンだと思う。


私は青春小説が嫌いだ、ってこのブログのあちこちで書いてるんだが、
この作品は面白かった。

  たぶん「出来の悪い青春小説は嫌いだ」ってことなんだろう。

私自身の高校時代には、彼らのような時間も空間も訪れなかったけど、
この本を読むことで、私もまた青春の一瞬を共有できたような気がするよ。


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謎解きはディナーのあとで [読書・ミステリ]

謎解きはディナーのあとで (小学館文庫)

謎解きはディナーのあとで (小学館文庫)

  • 作者: 東川 篤哉
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2012/10/05
  • メディア: 文庫



評価:★★★

ベストセラーになって、
ドラマになって、映画にまでなってしまったというのに、
今になって読んでるなんて、いささかタイミングを外している感はある。

いちおう言い訳をしておくと、
たまにノベルス(新書版)を買うことはあっても
私は基本的にミステリの単行本は買わない。
この本も、単行本の発売後、文庫になるのを待ってる間に
あれよあれよという感じでどんどん売れてしまった、ということ。

そんでもって文庫になったのが12年10月。
買った後も一年半も "積ん読" 状態になってて、
今回やっと読んだという次第。

解説によると、
このシリーズの単行本の累計売り上げが276万部だそうだ。
「本格ミステリの単行本がこんなに売れた例はかつてなかった」
とあるので、日本のミステリ史上でも特筆すべき作品なのだね。

  ちなみに、この解説が書かれたのは一年半前なので、
  現在ではおそらく300万部を超えてるんだろうなあ。

余計な話はこれくらいにして本題に入ろう。


内容については、もう知らない人の方が少ないだろうが
いちおう紹介しておくと、
ヒロインの宝生麗子は国立署の刑事。
しかし彼女の父親は大財閥「宝生グループ」の総帥。
つまり彼女は正真正銘のセレブの "お嬢様" 。


 筒井康隆に「富豪刑事」っていう、これまたオモシロイ作品があった。
 あっちは有り余る財力で、文字通り「金の力で事件を解決する」という、
 ホントに "力業" の刑事ものだったなあ。

そしてもう一人の主役が彼女付きの執事・影山。
口は悪いが推理力は抜群、という設定。
この二人が、様々な事件を解決していくユーモア・ミステリだ。

  "烏賊川市シリーズ" で、ユーモア・ミステリには定評のある作者だ。
  この作品も、期待を裏切らない出来になってる。

いわゆる "安楽椅子探偵もの" で、
影山は、麗子から事件のあらましを聞いただけで
真相に到達してしまう。

このときの影山の麗子に対する毒舌ぶりがスゴイ。
「お嬢様はアホでいらっしゃいますか?」
「お嬢様の目は節穴でございますか?」
「お嬢様、引っ込んでいてくださいますか?」・・・

この小説の読みどころは、麗子と影山の掛け合いの面白さだろう。

麗子の上司の風祭警部もまたエキセントリックなボケキャラで、
ストーリーのいい味付けになってると思う。

文庫で50ページほどの中に、
殺人事件があって、
風祭警部のドタバタな捜査があって、
麗子と影山の漫才みたいな掛け合いがあって、
最後に事件が解決される。
しかもしっかりと本格ミステリになってる。

収録されてる6編のうち、いちばん気に入ったのは
第5話「二股にはお気をつけ下さい」。
全裸で発見された男の死体、
殺人現場近くで目撃された身長の異なる二人の女性。
一見不可解に見える謎の数々が、影山の推理によって
もつれた糸がほどけるように次々に説明されてしまうラスト。
わかってしまえば「そういうことか」って思うけど、
ホントによくできてる。


ドラマ版は未見なんだけど、
北川景子の "麗子" はイメージに合ってると思うよ。
桜井翔の "影山" はどうかなあ。
桜井は見た目が "いい人" すぎて
いまいち冷ややかな感じが出ないんじゃないかなあ。
(いや、ドラマの中では上手く演じてるのかも知れないけど。)

私のイメージでは、
綾野剛なんかいいんじゃないかなあ・・・なぁんて思うんだが。


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この国。 [読書・ミステリ]

この国。 (光文社文庫)

この国。 (光文社文庫)

  • 作者: 石持 浅海
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2013/06/12
  • メディア: 文庫



評価:★★★

"特殊状況下" のミステリを書かせたら、この作者の独擅場。
そう思ってきたが、今作はそれが極まった感がある。
なんと、状況どころか国家体制そのものが特殊なのだから。

読んでみればわかるが、舞台となる "国" は
明らかに "我々が今住んでいる国" を彷彿させる。
パラレルワールド的世界の物語なのだろう。


"この国" は一党独裁の超管理国家。
子供は小学校卒業時に、能力に応じて各階層に振り分けられる。
死刑執行は一般大衆に公開されて娯楽のひとつとなっている。

とは言っても、独裁国家すなわち "悪" 、とは描かれてはいない、
軍隊はあるものの、非戦平和を唱えて海外の戦争には介入せず、
(第二次世界大戦にも参戦してない)
経済的繁栄を謳歌している。
売春まで国家によって管理され、犯罪の発生率は低く、
失業率は1%未満と、ある意味理想的な国家運営が行われている。

しかしながら、それを受け入れられない者は存在する。
彼らのうち、あるものは国家体制転覆を謀るテロリストとなる。

そんな "この国" を舞台に、5つの物語が描かれる。
どの作品も、 "この国" だからこそ起こる事件であり、
事件の背景や動機、犯行の方法にまで、
"この国" のありようが深く関わっている。


「phase1:公開処刑 ハンギング・ゲーム」
 捕らえられたテロリストの首魁・菱田の公開処刑が決定する。
 当然ながらテロリスト側は処刑会場への乱入と菱田の奪還を企てる。
 警備担当の治安警察官・番匠(ばんじょう)少佐と、
 "稀代の戦略家" と評されるテロリスト・松浦が
 丁々発止の頭脳戦を繰り広げる様が描かれる。

「phase2:教育 ドロッピング・ゲーム」は、
 卒業間近の小学6年生が校舎の屋上から転落死を遂げる。

「phase3:軍隊 ディフェンディング・ゲーム」では、
 海辺のある町に、謎の外国人侵入者が現れ、
 士官学校の学生たちが "自警団" として駆り出される。

「phase4:出稼ぎ エミグレイティング・ゲーム」の主人公は、
 途上国から "この国" へ売春を行うためにやってきた女性・サタ。
 彼女の "客" が次々に殺される連続殺人が起こる。

この3作にも番匠が登場して事件に関わっていくが、
毎回その役まわりは異なっている。

そして最終話の
「phase5:表現の自由 エクスプレッシング・ゲーム」では、
 "表現庁" が企画した「カワイイ博」を舞台に、
 番匠と松浦の最後の対決が描かれる。
 「カワイイ博」のモデルはコミケだと思うんだが、断言できない。
 だってコミケって行ったことないんだもん(笑)。
 マンガ・アニメ・同人誌・コスプレ・痛車などがあふれる会場が、
 どのように殺戮の修羅場へと変貌するかも読みどころか。


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NOVA6 書き下ろし日本SFコレクション [読書・SF]

NOVA 6---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)

NOVA 6---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2011/11/05
  • メディア: 文庫



評価:★★☆

新人・ベテラン合わせて10作収録の、
書き下ろしSFアンソロジー第6弾。

毎度のことだが、アンソロジーであるがゆえに、
すべての作品が気に入るとは限らない。
今回も感想はそれぞれだが、大きく3つに分かれるかな。


まずは【SFとしてオモシロかったもの】。

「十五年の孤独」(七佳弁京)
 軌道エレベーターを15年かけて人力で登攀し続ける、という話。
 ワン・アイデア・ストーリーではあるけれども、
 主人公の生い立ちや、彼を取り巻く人々などの描写が丁寧で、
 久しぶりによくできたSF短編を読んだなあ、って思った。

「硝子の向こうの恋人」(蘇部健一)
 過去に戻って "運命の人" の命を救う、という
 言ってみれば "直球ど真ん中" の時間SF。
 以前、同じ作者の「届かぬ想い」という、
 とてつもなくえげつないタイムトラベルものを読んでたんで、
 ちょっと警戒しながら読んだんだけど、
 意外とストレートなラブ・ストーリーになってて驚いた。

「母のいる島」(高山羽根子)
 「原色の想像力」収録の「うどん キツネつきの」は
 SFとしては今ひとつだったと思ってる。
 この作品もSF味は薄いけど(強いて分類すれば超能力もの?)、
 何と言っても "16人姉妹" って設定がスゴくいい。
 これ、シリーズ化しないかなあ。

「保安官の明日」(宮部みゆき)
 人口823人の "町" で起こる事件を処理する保安官。
 この "町" の正体をめぐるSFミステリとして読むのが正しいかな。
 私にとって宮部みゆきは、「レベル7」で終わってるんだ・・・


次は【SFかどうかは微妙だが、オモシロかったもの】

「白い恋人たち」(斉藤直子)
 『NOVA4』収録の「ドリフター」と同じ主人公が登場する。
 学園ラブコメとしてはとてもおもしろいと思うけど。

「超現実な彼女」(松崎有理)
 「代書屋ミクラ」シリーズの一編。
 いやあ、ミクラくんってホントいい人なんだけど、
 きっと女性からは「彼っていい人だね」
 で終わってしまうキャラなんだろうなあ。
 ミクラくんに春が来るのはいつの日か。


【よく分からなかったもの】

「リビング・オブ・ザ・デッド」(船戸一人)
「僕がもう死んでいるってことは内緒だよ」(牧野修)
 扱っている題材や雰囲気は全く別ものなんだけど、
 この2作は、「攻殻機動隊」みたいに、
 改造された人体で外部の機械やネットとつながることが
 当たり前になった時代の物語。
 どうやら私は、こういう設定が嫌いらしい、ってことがわかった。

「庭、庭師、徒弟」(樺山三英)
 私は哲学がわかりません。
 ウィトゲンシュタインもよく知りません。
 そのせいか、この作品がまったく分かりません。

「とんがりとその周辺」(北野勇作)
 "月に向かってとんがっているもの" の話。
 いったいどんな話だったのか。
 "私には見当もつかない。"


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ヤマト2199 新作映画 情報解禁 [アニメーション]

一昨日(14日)の夜の、私とかみさんの会話。

私「13日の夜に、ヤマトの上映会とスタッフのトークショーがあって、
  そこで新作映画の情報が出たらしいんだ。」
嫁「へえ。で、どんなことがわかったの?」
私「それが、ちょっとネットを検索してみたんだけど、
  全然出てないんだなあ、これが。」
嫁「どうして?」
私「どうやら、トークショーの最後にスタッフの方から箝口令が出たらしい。
  『ここに来られなかったファンの人たちの楽しみを奪わないように、
   公式に解禁される金曜まで漏らさないでほしい』、って」
嫁「へー。じゃあ、そのトークショーに行った人たちは
  みんなそれを守ってるってこと?」
私「どうやらそうらしい。みんな大人だねえ。」
嫁(突然けらけら笑い出す)
私「どうしたのいったい」
嫁「去年、映画館の前で待ってたファンの人たちのことを思い出して。
  みんな礼儀正しくて、文句も言わずにきちんと並んで待ってたなーって。
  ああいう人たちなら、さもありなんって感じね。」
私「ヤマトのファンをなめてはいけない。
  伊達に40年も待ってたわけじゃないんだ。」

なーんて、愚にもつかない会話をだらだらしている私たちです。

さて、その金曜日がやってきました。
家に帰って公式HPを開いてみたら更新されてて、
予告通りに新作映画の情報が一部解禁になったようです。

『星巡る方舟』というタイトルのみ明かされていた新作の方は、
ついに「特報」が公開。
一枚絵のビジュアルにのせて
「新たなる敵、ガトランティス」
という小野大輔さんのナレーション。

そうかあ・・・ということは彗星帝国編なのですね。
いや、「彗星帝国」ってどこにも書いてないんだけど、
ガトランティスが出てきて白色彗星が出なかったら
クリープを入れない珈琲みたいで
(たとえが古い・・・古すぎる・・・)
ファンは納得しないよなあ、きっと。

バンダイさんが、アンドロメダのプラモを出したがってるって話は
聞いていたので、もし「ヤマト2199」の続編が作られるのなら、
「いつかは彗星帝国編をやるんだろうなあ・・・」って思ってはいたけど
もう出してくるとは、やっぱり商機を逃さないためってことですかね?

とは言っても、今回はガトランティスとの初接触で、
小競り合い程度で終わるんじゃないかなあ。
本編とのつなぎを考えれば、少なくとも
激闘に次ぐ激闘で死者累々・・・ってことは絶対無いはずだしね。

ということは、ガトランティスとの戦いは、
次作以降でも続くということだね。
それが映画になるのかTVシリーズになるのかはわからないけど、
今回の映画だけで終わることはないのだろう。

出渕総監督は、(彗星帝国編を含めて)
旧作の続編群に対して否定的な人のはずなので、
どんな風に料理してくるか楽しみでもありますね。

公式ページのツイッターには
『「さらば」でもなく「ヤマト2」でもない新たな物語』ってあるので、
期待して待つことにしましょう。

総集編の『追憶の航海』のほうも「予告編」が公開。
ネットの噂で、新規作画部分も加わるって聞いたんだけど、
この30秒の中には新規のシーンは無さそう。

こちらは劇場限定版Blu-ray Discの発売もあり。
うーん、やっぱり売りますかあ。
絵コンテ付きで8000円かあ・・・買っちゃうんだろなあ、きっと。


私「また映画館の前に早朝から並ばなければいかんなあ・・・」
嫁「去年(第七章公開の時。「
鑑賞記」参照)、
  折りたたみの椅子を買っておいてよかったでしょ。
  あなたはあの時『もう並ぶことはない』なんて言ってたけど、
  アタシの方が先見の明があったってことよね!」
私「・・・・ところで、特報と予告編を見た感想は?」
嫁「総集編の方にドメルが出てたんでもう満足。
  あとタラン兄ちゃんが出てくれば完璧ね。」
私「古代兄弟とか森雪とかは?」
嫁「そんなのどーでもいーわ。」
私「またそんな、日本中のヤマトファンを
  敵に回すような物言いを・・・」


☆おまけ☆

嫁「あなたがヤマトのこと書いてる時って、すぐわかるわ」
私「え? どうしてわかるの?」
嫁「だってパソコンに向かってる姿勢が違うもの。
  背筋がぴしって伸びて、顔つきが真剣になってる。
  それに、声をかけてもなかなか返事しないし。
  それ以外の時は背筋が曲がってて、
  くたーっとした感じでディズプレイを見てる。」
私「そりゃどーも。(
褒められてる・・・のか?)」
嫁「仕事もそれくらい真剣にやってればいいんだけどね」
私「・・・」

全く意識してなかったんだけど、
かみさんからはそう見えるんですね・・・


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ボーナス・トラック [読書・ファンタジー]

ボーナス・トラック (創元推理文庫)

ボーナス・トラック (創元推理文庫)

  • 作者: 越谷 オサム
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2010/07/22
  • メディア: 文庫



評価:★★★

横井亮太くんは地方の私大の2年生。
レンタルビデオ店に行くためにアパートを出て
夜道を歩いているときに、ひき逃げにあってしまう。

その事故の直後に通りかかったのが、某大手ハンバーガーチェーン店で
正社員ながら(ゆえに?)、馬車馬のように働いている草野哲也くん。
彼は、犯人の車が逃げ去った後に残された亮太に、応急手当を施すが
努力の甲斐無く亮太は死んでしまう。

しかしその日から、哲也には死んだはずの亮太の姿が見え、
声も聞こえるようになってしまう。

というわけで、これは生きている哲也と幽霊の亮太が
ひき逃げ犯人を捜す話である。

  タイトルの「ボーナス・トラック」とは、
  亮太の人生が終わった後に加わった、
  幽霊として過ごす時間のことを表している。

とは言っても、犯人捜しミステリ的な要素はほとんどなく、
哲也と亮太が、 "人間" と "幽霊" というギャップによって生じる
コントのような掛け合いをしながら
奇妙な同居生活を送る様子をユーモアたっぷりに描いたコメディ、
というほうが正しい認識だろう。

第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作、とのことだ。

物語の中で大きなウエイトを占めているのが
哲也が働いているハンバーガー店。
ここで働いているアルバイトの面々がメインキャラとなる。

大学生の南浩人と、その妹で高校生の愛子。
そして愛子の同級生の明日香。
かわいい愛子に、亮太は一目惚れしてしまったりする。

犯人の車探しは、途中からは浩人を巻き込んで3人(?)で進み出すが、
愛子と明日香が、深夜に不審な行動をしていることが発覚して・・・

ちなみに表紙の4人は、めがね男性が哲也、図体のでかいのが浩人。
右のポニーテールが明日香で、手前中腰になってるのが愛子(たぶん)。
幽霊の亮太は左上の○の中。
なんだかクラス写真の日に休んだ生徒みたいだが。


作者である越谷オサムの作品は、読むのはこれが初めて。
ユーモアあふれる筆致で、重くなりがちな "死" を描いていながら
暗くならずに読み進められる。時にはクスリと笑わせられながら。

もちろん、しんみりしたところもある。
亮太が自分の葬式を見にいくシーンは、ちょっと涙腺が緩んでしまうし、
ラストはけっこう感動的。

とにかく最後まで楽しく読み進むことができた。
とても力のある作家さんだと思う。


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電話機を買い換えました [日々の生活と雑感]

たまの休みなのに、YouTubeやニコ動で
アニメのmadを見ていたら、あっという間に2時間も経ってしまいました。
そんなダメ人間生活を送っている今日この頃です。


今回の話題は電話。それも固定電話のほう。

最近、我が家の電話機の調子がおかしい。
2ヶ月ほど前からかと思うが、
かかってきた電話を受けようとして受話器を取り上げたら、
その瞬間にブツッて切れるようになった。
最初のうちは回数も少なかったので、そんなに気にしなかったのだけど
最近は頻度が上がってきて、けっこう高い確率で起こるようになった。

考えたら買ってからもう10年近く経っているような気がする。

「どうせみんなケータイ持ってるんだから、
 固定電話を解約しちゃってもいいんじゃない?」
ていう家人もいたんだけど、私もかみさんも
仕事の都合上、固定電話がないと困るので、その意見は却下。

・・・というわけで、買い換えることになり、
近所のヤマダ電機へ行った。もう我が家はお得意さん。
並んでる最新の電話機の数々。
いやあ、最近の電話機は多機能なのはもちろんだが、おしゃれだ。
ただ、電話機だけおしゃれでも、置く場所の周りがねえ・・・

というわけで、デザインはごく普通のものを買った。
子機はどうしようかと思ったんだけど、
買い換えようと思ってる電話機にも実は子機が1台あったんだけど
実際ほとんど使ってない。なので、子機はつけなかった。

さて、買って帰ってきたのはいいんだけど、
そのまま取り替えるだけではダメなんだな。
そう、登録された電話帳の問題がある。
ケータイだと、買い換えると新しいケータイにそっくり移してくれるのに
固定電話機ではそういうサービスはないようだ。

なので、古い電話機に登録された連絡先を全部確認して紙に書き出し、
それをそっくり新しい電話機に再入力するという
気の遠くなるような作業が待っている。
古い方に登録されてたのは約80件。
そのうち、もう連絡の来る可能性の少ない20件は除いて
残りの60件をすべて電話機のテンキーから再入力した。

このテンキー入力がまた使いにくい。
変換機能の性能が低い上に、学習機能が無いなんて、アタマ悪すぎ。
何回もキーを押さなきゃならないし。
21世紀のこの時代に、なんでこんな不自由な思いを
しなけりゃならないんだか・・・・
こと、変換機能に関しては古い方の電話機から全く進歩してない。

  ちなみに古いほうの電話機はS社製で新しい方はP社製だ。

この作業で1時間半もかかった。もうぐったりだよう。

  買い換えるまで2ヶ月間、グズグズしてたのは
  この電話帳移行作業が億劫だったのも理由の一つなんだな・・・

これ、何とかならんのかねえ。
USBメモリかなんかで入力できるとか
電話帳データをクラウドに置くとか。

メーカーが変わってもデータが簡単に引き継げるようにすると
絶対売れると思うんだけどね・・・

あ、新しい電話機は今のところ快調に稼働してます。


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しらみつぶしの時計 [読書・ミステリ]

しらみつぶしの時計 (祥伝社文庫)

しらみつぶしの時計 (祥伝社文庫)

  • 作者: 法月 綸太郎
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2013/02/08
  • メディア: 文庫



評価:★★★☆

1998年から2008年にかけて発表された、ノン・シリーズ短編集。

名探偵・法月綸太郎が登場しない作品9編
 +
名探偵・法月 "林" 太郎が登場するボーナス・トラック1編

の、計10編を収録している。


密室ものをひねった「使用中」、
交換殺人を扱った「ダブル・プレイ」、
腹話術のシーンを想像すると笑える「素人芸」、
このあたりはミステリとして良くできてると思う。

「イン・メモリアル」と「猫の巡礼」は非ミステリ。
特に後者は正体不明。SFでもホラーでもなさそうだし・・・

「四色問題」と「幽霊をやとった女」は過去の名作のパスティーシュ。
良くできてるとは思うが、ミステリとしての出来は今ひとつかなあ。


しかし何と言っても、本書では次の2作が双璧だろう。
どちらも、ミステリと言うよりは "頭の体操" 的なパズル小説だ。

「盗まれた手紙」
人物Aが人物Bに、 "絶対に盗まれないように" 、
次のような方法で手紙を送った。
(1)頑丈な箱に手紙を入れ、人物Aが箱に南京錠Xをつけ、鍵をかける。
 (Xの鍵は人物Aしか持ってない)
(2)その箱を人物Bに送る。
(3)人物Bは、箱にもう一つ南京錠Yをつけ、鍵をかける。
 (Yの鍵は人物Bしか持ってない。2つの鍵は当然ながら別もの。)
(4)その箱を人物Aに送り返す。
(5)人物Aは南京錠Xを解錠し、人物Bに送り返す。
(6)人物Bは南京錠Yを解錠し、箱から手紙を取り出す。
一見、完璧に思える手紙の搬送方法なのだが、
人物Bが箱を開けたら、中身は空だった・・・
誰がどのようにして手紙を盗んだのか?

「しらみつぶしの時計」
有名なシンクタンクの研究員に応募した主人公は、ある試験を課される。
外部と完全に隔絶した施設に運び込まれた主人公の前に並べられたのは
1440個の置き時計。デジタル・アナログ取りそろえ、
しかもすべて1分ずつずれている。
60分×24時間=1440というわけで、
全部の時計で1日のすべての時間を示している。
この中から、正しい "現在の時刻" を示している時計を
見つけ出さねばならない。タイムリミットは6時間。

どちらもおよそ不可能に思える問題なのだが、
与えられた条件と論理を駆使することにより、正解を導き出していく。
特に「時計」のほうは、こういうシチュエーションを考えつく発想に
まず驚き、さらにはそれを論理的に解明していく筋道にまた驚かされた。

いやはや、本格ミステリを書く人の頭の中というのは
ホントに計り知れないものだ。異次元というか小宇宙というか。
いったいどんな作りをしてるんだろねぇ。


ボーナス・トラックの「トゥ・オブ・アス」は青春ミステリ。
学生時代の習作と言うことだが、切なく哀しいお話。
でも、「手紙」と「時計」で脳みそがねじ切れるほど悩んだ後には、
(この2作は、読むだけでもけっこうアタマを酷使するんだ)
この切なさが不思議と心地よいんだなあ。


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ここに死体を捨てないでください! [読書・ミステリ]

ここに死体を捨てないでください! (光文社文庫)

ここに死体を捨てないでください! (光文社文庫)

  • 作者: 東川 篤哉
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2012/09/12
  • メディア: 文庫



評価:★★★☆

架空の街・烏賊川(いかがわ)市を舞台とする
ユーモア・ミステリー・シリーズの一作。

司法試験を目指す学生・春佳は、ある日突然アパートに侵入してきた
謎の女性を、ナイフで刺し殺してしまう。

春佳に泣きつかれた姉・香織は、死体隠蔽の工作を始める。
たまたま現場近くに居合わせた青年・鉄雄を巻き込んで
死体を山奥の湖へ沈めたまではよかったが・・・

一方、謎の依頼人からの電話に導かれて
山あいのペンション・クレセント荘へやってきた
鵜飼と流平と朱美のレギュラー三人組。

一癖ありそうな宿泊客に加えて香織と鉄雄までが合流した夜、
ペンションの所有者が夜釣りに行って溺死する・・・


このシリーズの長編もこれで5作目だという。
登場キャラたちのドタバタぶりも堂に入ってきて
既に円熟の境地に達してる気がする。

鵜飼や砂川警部とかのお馴染みのメンバーたちの
ボケ&ツッコミぶりも楽しいんだが、
香織と鉄雄の "巻き込まれカップル" のトボけた言動もいい。
何度も同じシチュエーションで同じギャグをかますのも
(階段でコケるシーンとかね)
コメディの "お約束" なんだけど、
分かっていても思わずニヤリとしてしまう。

冒頭のプロローグから、もう伏線がしっかり仕込んであって
明かされるトリックもけっこうスケールが大きく、
ラスト近くでは意外なスペクタクルシーンまで登場して、
ミステリとしてもホントにサービス満点のつくりになってる。


巻末の石持浅海氏の解説によると、
作者は最近、長編の発表が途絶えてるらしい。
「謎解きはディナーのあとで」が大当たりして以来、
短編の依頼が殺到しているのが原因らしいんだけど、
石持氏同様、私も気長に次の長編を待ちたいと思う。


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