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神君幻法帖 [読書・歴史/時代小説]

神君幻法帖 (徳間文庫)

神君幻法帖 (徳間文庫)

  • 作者: 山田 正紀
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2013/10/04
  • メディア: 文庫



評価:★★★

山田風太郎の「忍法帖」シリーズって、90年代末頃に
講談社文庫で主なものがまとめて再刊されたはずで、
それは全部読んだはずかと思う。

魔人妖人が入り乱れて戦う様は、ユニークかつ凄まじいの一語に尽きる。
「伝奇小説」とはかくあるべし、という感じで
まさにこのジャンルでは空前絶後にして
唯一無二の作家だったのだろうと思う。

ちょっとwikiで見てみたら、
後続の作家に与えた影響も大きかったらしい。

著者の山田正紀も、「文庫版後書き」で、
「甲賀忍法帖」を「トラウマ小説」と呼び、
まさに「『甲賀忍法帖』のような小説を書きたい」と思って
このオマージュに満ちた作品を書いたのだという。


タイトルの「神君」とはもちろん徳川家康のこと。
そして忍者ならぬ "幻法者" たちが、死力を尽くして戦う物語だ。

戦国の覇者・家康が死して一年、二代将軍秀忠の治世。
生前の遺言に従い、家康の御霊が
久能山から日光・東照社へ移されることになった。
(現在の壮麗な東照 "宮" は、三代家光の建立による。)

それを仕切るは、天海僧正。
そして、彼の前に招喚されたのは、 "幻法者たち" のうち、
摩多羅(またら)一族の棟梁・木通(あけび)と、
山王(さんのう)一族の棟梁・主殿介(とのものすけ)。

天海は命じる。
「徳川家が盤石の礎を築くため、その捨て石となれ」

かくして、摩多羅一族七人 vs 山王一族七人による、
血で血を洗う総力戦が開始される。
タイムリミットは、久能山を出た家康の御霊が日光へ到着するまで。

壮絶な戦いに生き残り、
東照社の地に立つことができるのは果たしてどちらか・・・


彼らが戦いを始めなければならない理由付けが、
ちょっと弱い気もするんだけど、
それが後半のストーリーにも関わってくるので
そこを気にしてはいけないんだろうね。

後書きで公言しているとおり、まさに風太郎忍法帖の再来。
異形の魔人たちが繰り広げる妖術合戦を
頭を空っぽにして楽しむのが、正しい読み方なんだろう。

鎧のような硬度の筋肉に覆われた、螺鈿兵助(らでん・ひょうすけ)、
頭部の瘤で他人の思考を読み取り操る、首六衛(おびと・ろくえ)、
不死身の肉体を持つ、膚主善(はだえ・しゅぜん)、
肩の人面瘡にもう一つの人格を持つ、双伴内(ふたつ・ばんない)・・・

もう、字面を見ただけでワクワクしてくるじゃないか。

アクションシーンに加えて、エロチックな描写もしっかり。
さらには "親本" である「甲賀忍法帖」にならって、
木通と主殿介との禁断のロマンスまで織り込んで、
まさにサービス満点、全方位の需要に応える(笑)つくり。


ただ、彼らの超常的な能力が発揮されるシーンで、
バイオテクノロジーをはじめとして、
現代科学による解説が入るのは余計かな、とも思う。
物語の流れにやや水を差すような気もして・・・

SF作家としての "こだわり" なのかも知れないが、
ここはもう "そういうものだ" ってことにして、
吹っ切ってしまってもいいんじゃないかなあ。
この作品を読む人は、そういうところは気にしないと思うよ。


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エンダーのゲーム [読書・SF]

エンダーのゲーム〔新訳版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)

エンダーのゲーム〔新訳版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)

  • 作者: オースン・スコット・カード
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2013/11/08
  • メディア: 文庫




エンダーのゲーム〔新訳版〕(下) (ハヤカワ文庫SF)

エンダーのゲーム〔新訳版〕(下) (ハヤカワ文庫SF)

  • 作者: オースン・スコット・カード
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2013/11/08
  • メディア: 文庫



評価:★★★

すべては人類を救うため。
そのためならば、何をやっても許される。
人間の神経に、ごりごりとヤスリをかけるような仕打ちをしたってOK。
それがたとえ6歳の子供であっても。

これは、そういう話だ。


昔ハヤカワ文庫で出てたが、長らく絶版状態だったらしい。
それが、映画化されたのを契機に新訳版として再刊された。
それに伴い、カバーの絵も変更され、
ついでに本の丈の95%位の高さの "帯"
(というより、もう一つのカバーだね。)がついた。

この "帯" がまた2種類あって、
映画のスチール写真版と、アニメチックなイラスト版がある。
私はもちろん、イラスト版を購入した(笑)。


さて。

人類の運命を託されたヒーローが幼い少年や少女であることは、
日本のアニメやマンガではありふれたことだろう。

この物語の主人公である、天才少年アンドルー・ウィッギン、
通称 "エンダー" もまたしかり。
(エンダーの綴りは "Ender" 。 "終わらせる者" の意味だろう。)

  とはいっても、物語開始時点でわずか6歳というのだから
  "栴檀は双葉より芳し" にも程がある。

時は未来。昆虫型異星人 "バガー" による
二度の侵略を辛くも撃退した人類。
しかし、近い将来に予想される三度目の侵攻に備えて、
優秀な指揮官を養成することを決定した。

エンダーは、兄・ピーターと姉・ヴァレンタインが優秀だったため、
特別に認められた第三子だった。
(この時代の地球は、人口増加による少子化政策で
 二人までしか子供を持つことが許されていない。)

軍は、地球の衛星軌道上にバトル・スクールと呼ばれる施設を設置し、
世界各地から優秀な子供らが集められ、エンダーもそこに入ることになる。

  6歳とはいっても、天才故にある種 "老成" しているというか、
  読んでいる最中はとても年相応の言動に思えないけどね。
  これは他の天才少年・少女たちも同様。
  日本のアニメやマンガでも同じだが。

期待に違わず、桁外れに優秀だったエンダーだが、
それが故に、学校ではいじめられ、家庭ではピーターから虐待されていた。
(ピーターとヴァレンタインは適性検査ですでに撥ねられていた。)

そして、バトル・スクールに入ってからも、
同級生や先輩たちからいじめを受ける。

だって、そうなるように教官たちが仕向けているんだから・・・

エンダーが成長し、自分のチームを率いて、
他のチームと演習を行うようになってからも、
教官たちは、エンダーが不利になるように
どんどん状況やルールを改変していく。

もちろん大人たちは、
好きこのんでエンダーをいじめているわけではない。

すべては、エンダーが "人類を救う存在" になるのではないか、という
期待と希望(あるいは願望)をこめて "育てて" いるんだが、
エンダーからすれば、理不尽なことに変わりはない。

  ちなみに、なぜエンダーが
  年端もいかない子供である必要があるのかは、
  結末まで読むと、ちゃんと理由付けされている。


誤解を恐れずに言い切ってしまえば、この物語の8割は
エンダーに与えられるいじめ・虐待・理不尽の数々である。


もっとも、それによって彼がつぶされてしまうことはなく、
どんな窮地に追い込まれても、必ず逆転し、
ぶっちぎりの成績を示し、どんどん "進級" していくんだけど。
(だからこそエンダーは主人公たり得るのだが。)

しかし、エンダーはそれを軽々とこなすわけではもちろんなく、
そこに到達するまでの苦悩や葛藤が半端ではない。

どんなに優秀であっても、エンダーは徹底して孤独だ。
誰も決して彼を助けてくれることはない。
物語を通して得ていく "仲間" だって、結局は "優秀な部下" でしかない。


エンダーの成長が主軸の物語なのだけれども、
成長に伴う "喜び" というのは全くといっていいほど感じられない。
なによりエンダー自身が、そう思っていないんだから。
"優秀な指揮官になるということ" は、
"優秀な殺人者になるということ" だ、って自覚してるし。

上巻では、理不尽な仕打ちを受ける側だったエンダーが、
下巻に入って自分のチームを持つようになると、
こんどは自分がされてきたことを部下に対して行うようになったり。
これも "成長" には違いない。


"面白い" か "面白くない" かと聞かれれば、
"面白い" と答えるだろう。
でも、"好き" か "嫌い" かと聞かれたら、
"好きにはなれない" と答えるだろう。

歳のせいか、読んでいる間ずっと思ったことは、
エンダーがあまりにも可哀想すぎること。
そこばかり気になって、正直なところ、
"楽しめた" とは言いがたい作品だった。

この文章を書く前に、ちょっとネットを覗いてみたんだが、
小説の評価としてはおおむね好評なものが多く、
私のような感想を書いている人はほとんどいないようだ。

この作品はもう「古典的名作」という地位を確立しているのだろう。

この作品を高評価している人の感想には、なるほどと思えるところもある。
私も、10代か20代のはじめくらいに読んでいたら、
同じような感想を持ったかも知れない。

  調べてみたら、日本での初刊が1987年。
  残念ながら、当時の私はもう30代になろうとしてたね。

巻末の解説によると、
この作品の中で繰り返し語られる「指導者の条件とは」というテーマは、
幼少時から『競争を勝ち残る』ことが徹底されて教育される
アメリカ人の琴線に触れるらしく、
海兵隊では本書が推薦図書リストに入っていたり、
海兵隊大学ではリーダーシップ演習の教材に使われたりしているらしい。

「勝ち残ること」「生き残ること」が
きれい事では済まないのは百も承知だが、
フィクションの中までも、こういう気の滅入る話を
読まされるのは辛いものがあるなあ・・・。


というわけで、この作品、読んでいる途中の評価は
「面白くないわけではないが、ちょい微妙」な、星2つ半だった。
それが3つに繰り上がったのは、最終章「死者の代弁者」のおかげ。

戦いを終え、やっと安らぎを得たエンダーの心情が綴られていく。
最後に、長い長い贖罪の旅に出発する彼の姿を見送ったら、
やっと落ち着いた気持ちで物語を振り返ることができたよ。


最後に、もうひとつだけ。

エンダーがバトル・スクールで過ごしている間、
ピーターとヴァレンタインがネット上で仮想人格を使って、
地球の世論に介入していく、というサイドストーリーが展開する。

このあたり、インターネットの出現を予見していたみたいで
21世紀の今読んでも、全く違和感がないのはさすがにスゴいと思った。


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あがり [読書・SF]

昨日(22日)は、所用があってあちこちに車で出かけた。
トータルで8時間くらいハンドルを握っていたよ。
しかもそのうち3時間は大渋滞。
"首都高速" なんて大嘘、 "首都低速" じゃないかー。
金返せー!

家に着いたらもうヘロヘロ。おかげで今日は一日中ぐったり。


あがり (創元SF文庫)あがり (創元SF文庫)
作者: 松崎 有理
出版社/メーカー: 東京創元社
発売日: 2013/10/30
メディア: 文庫



評価:★★★

第1回創元SF短編賞を受賞した表題作を含む、全6編収録の短編集。

そのうち、「あがり」は『量子回廊』、
「ぼくの手のなかでしずかに」は『原色の想像力』と、
それぞれ別のアンソロジーに収録されていて既読。
感想もそちらの方で書いてる。

冒頭の「あがり」がいちばんSF色が濃く、
次が「ぼくの-」という具合に、
後の方に行くに従ってどんどんSFっぽさがなくなっていく。

いずれも、東北大学がモデルとおぼしき学内、
それも理系の研究室で起こる事件を描いている。


「代書屋ミクラの幸運」
 研究者の論文作成を支援・代行する "代書屋" という職業が
 実在しているのかどうかは寡聞にして知らない。
 (たぶん作者の創作だと思うが)
 でも、(通称) "出すか出されるか法" という法律の施行によって、
 一定期間内に一定レベル以上の論文を発表しないと職を追われるという
 この作品世界の研究者にとっては必要不可欠な存在なんだろう。
 幸運・不運を予測する数式を考案した研究者の
 論文作成の仕事を請け負ったミクラくんの幸運・不運を描く。
 SFだと思えばSFだし、非SF(単なるコメディ)とも読める。
 でも、この作品集の中ではいちばん面白いと思った作品。
 ミクラくんを主役にした短編集も出ているので、
 文庫になったら読みたいと思う。


「あがり」「ぼくの-」「代書屋ミクラ-」の三編は、昔よく読んだ、
藤子・F・不二雄の "すこし・ふしぎ" 系の短編に通じる雰囲気が
あるように思う。


「不可能もなく裏切りもなく」
 上述の "出すか出されるか法" によって尻に火がつき、
 論文の共同作成を目指すことにした二人の研究者の話。
 研究テーマは「遺伝子間領域の存在理由について」。
   "遺伝子間領域" とは、DNAの塩基配列の中で
   遺伝情報を全く含まない部分のこと。
   私は生物には疎いんだが、たぶん "イントロン配列" のことだろう。
   (この作品集には、それぞれ英語で副題がついていて、
    この短編の副題は "All for Intron")
   そこから「二重螺旋の悪魔」(梅原克文)を思い出してしまう私は
   やっぱり古い人間なんだろう。なにせもう24年も前の作品だし。
 作中に、学部生たちに研究の説明をするシーンがあるんだが
 わかりやすい例えが多くて、話についていくのには困らない。
 半ば過ぎあたりからちょっと雰囲気が暗めになっていって
 ラストはちょっとやるせない。
 
 


「幸福の神を追う」
 冬眠中の実験動物、雌の "しまりす" に "恋" (?)してしまった "彼" 。
 彼が "彼女" とともに大学を脱走したことが
 いつのまにか大騒ぎになってしまう。
 ちなみに英語の副題は "Sleeping Beauty" 。
 この作品も、きれいで面白くて切ないけどSFではないね。


「へむ」
 画を描くことが好きな11歳の少年と、転校生の少女と、
 医学部の地下通路に棲む "へむ" を巡る、ひと夏のファンタジー。
 夏の終わりはちょっと切ないけど、このラストは微笑ましくて好きだ。
    この作品だけ副題がフランス語。
   "Au revior, mais je ne t'oublie pas."
   私はフランス語が全くわからないんだが
   (大学での第二外国語はドイツ語で、
    それだってろくに勉強しなかったしね)
   単語の意味を拾ってつなげると
   「さようなら、でも私は忘れない」・・・かな?


私もいちおう理系の端くれに連なる者だったので、
自分の学生時代や研究室を思い出しながら読んだ。
(考えてみたらもう30年以上も前になってしまったんだね。
 時の流れの速さを実感するよ。)
この作品集にあるようなドラマチックな場面には
ついぞ出会ったことはなかったけど、懐かしい日々だったね・・・。

"研究者" という存在にちょっと憧れたこともあったが、
(もちろん、自分の適性や能力は横に置いておいて、だ)
この作品集を読むと、センセイがたもなかなかタイヘンそうだ。
まあ、世の中に楽な仕事は無いけどね。

でも、学生時代にもう少し真面目に勉強していれば
もうちょっと違った人生があったかも・・・なんて妄想したりする。


あと、蛇足をひとつ。

文庫版の解説を、書評家の三村美衣氏が書いてるんだけど、
その中で、この作品集には「大ネタ」が仕込まれてる旨の言及がある。

ところがこの「大ネタ」、何のことかさっぱりわからない。
反則とは思ったがネットで検索してみたけど、結局わからないまま。

これ、わかった人いるんでしょうか?


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叫びと祈り [読書・ミステリ]

叫びと祈り (創元推理文庫)

叫びと祈り (創元推理文庫)

  • 作者: 梓崎 優
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2013/11/28
  • メディア: 文庫



評価:★★★★

第5回ミステリーズ!新人賞受賞の短編「砂漠を走る船の道」を
皮切りに、5つの短編を収録している。

各種ミステリランキングの上位に入ったり、
本屋大賞にノミネートされたりと、ずいぶん話題になったらしい本。
今回読んでみて、よくわかった。たしかにスゴイ新人作家だと思う。

どの作品にも共通して登場するのが、雑誌記者の斉木という人物。
7カ国語を操るという語学の達人、という設定で、
これにより世界の至る所を舞台にすることができるわけだ。

斉木は、基本的には "探偵" の立ち位置にいるんだけど、
どの作品でも、自ら望んで謎を解いているわけではなく、
事件に巻き込まれた結果、犯人に対峙せざるを得ない状況に追い込まれる。


「砂漠を走る船の道」
 サハラ砂漠を行くキャラバン隊に、取材で加わった斉木。
 しかしその帰路で、連続殺人が起こる。
 ごく少数のグループ内で、
 犯人が特定される危険が大きいにもかかわらず。
 ラスト数ページで明かされる "真相" は、驚きの連続。
 選考委員の満場一致での受賞というのもうなずける。
 いやはや、たいへんな才能だと思う。

「白い巨人(ギガンテ・ブランコ)」
 スペインの風車小屋で起こった人間消失の謎をめぐって、
 斉木を含めた三人の青年が推理合戦する。
 この短編集の中で、唯一の穏やかな話。

「凍れるルーシー」
 霧深いロシアを舞台に、 "不朽体" (腐敗しない死体)を
 安置している修道院を訪れた斉木。
 結末が、読みようによってはホラーになる。

「叫び」
 アマゾンの奥地、原住民の集落で起こったウイルス感染による大量死。
 医師とともに訪れた斉木の目前で、発生する連続殺人。
 高致死率の疫病で全滅を待つばかりの集落で、なぜ人を殺すのか。
 文明世界から極限的にかけ離れた舞台、という面では
 「砂漠を-」と共通している。

「祈り」
 独立した短編というよりは、上記4作を通じた
 "長めのエピローグ" 的な作品。

巻末の「著者紹介」を見ると、作者はまだ30才そこそこ。
「砂漠を-」が受賞したときは25才だったことになる。
オリジナリティも充分だし、この先が楽しみな作家さんだね。


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ハナシはつきぬ! 笑酔亭梅寿謎解噺5 [読書・ミステリ]

ハナシはつきぬ! 笑酔亭梅寿謎解噺 5 (笑酔亭梅寿謎解噺) (集英社文庫)

ハナシはつきぬ! 笑酔亭梅寿謎解噺 5 (笑酔亭梅寿謎解噺) (集英社文庫)

  • 作者: 田中 啓文
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2013/12/13
  • メディア: 文庫



評価:★★★☆

駆け出し落語家・笑酔亭梅駆(しょうすいてい・ばいく)こと
元ヤンキー・竜二くんのビルドゥングス・ロマン、第5巻にして最終巻。

ラストを飾るにふさわしく(?)、今回竜二を襲うのは
落語家生命をかけた大騒動。
(実際、終盤ではホントに生死の境をさまよったりするんだが。)


バラエティ番組のひな壇芸人として呼ばれた竜二は、
司会者からの無茶振りに窮し、
苦し紛れに "一発ギャグ" をかましてしまう。

しかしそのギャグが思いのほかヒットしてしまい、
竜二は一躍、売れっ子芸人になってしまう。

とは言っても、ギャグ嫌いの師匠・梅寿に知られたら大変なことになるし、
なにより、そのギャグ自体が兄弟子・梅雨の持ちネタだった・・・

というわけで、お馴染みの大騒動が連続していくのだが、
この巻の後半では、竜二は「負けたら引退」という条件で、
ある落語家との勝負をする羽目になる。さて、竜二の運命は・・・


師匠・梅寿の竜二にかける願い、兄弟子たちの温情、
チカコをはじめとする周囲の人々の支え。
最終巻にふさわしい "大団円" になってるとは思う。

でも、その気になればまだまだ続けられそうでもあるんだよなあ。
結局、竜二は最後まで梅寿の掌の上で踊っていたような気もして・・・

近い将来、再び竜二に会える日が来ることを願う。
その時には、もっともっと成長して、
もっともっと大騒ぎを引き起こしてもらって(笑)。


竜二が二つ目や真打ちに昇進するのはいつの日か・・・って書いてみて、
終盤の展開でちょっと疑問なところがあったのを思いだして、
wikiをのぞいてみたら、
こういう "身分" があるのは東京だけで、
なんと上方落語にはないそうな。

うーん、落語の世界も奥が深い。

(ちなみに、疑問点は解消されました。) 


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カササギたちの四季 [読書・ミステリ]

カササギたちの四季 (光文社文庫)

カササギたちの四季 (光文社文庫)

  • 作者: 道尾 秀介
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2014/02/13
  • メディア: 文庫



評価:★★★☆

2年前に開店したリサイクルショップ・カササギは、
赤字続きで経営は火の車。しかしそんなものにめげないのが
店長・華沙々木(かささぎ)くんと、店員の "僕" こと日暮(ひぐらし)くん。
そして、 "ある事件" をきっかけに
店に入り浸るようになった中学生・菜美ちゃん。

カササギの二人が出会う、ちょっと気になる "小犯罪" 。
タイトルに「四季」とあるように、4つの事件が描かれる。

ショップの倉庫に置いてあるブロンズ像に放火されたり、
神社の鳥居を作るための神木に傷がつけられたり、
忍び込んだ泥棒が猫だけ盗んでいったり、
寺の住職が結婚記念日に買った貯金箱が壊されたり。

ホームズを気取って、華麗(?)な推理を巡らせる華沙々木くん。
彼の披露する "真相" に、一同はあっと驚くんだけど・・・
しかしながら、事件の "深層" に迫っているのは、
表向きはワトスン役に甘んじている日暮くんの方なのだった。

どの事件も、終わってみれば
ちょっぴり心がほのぼのするお話になっている。
それは、4つの事件に共通して
(程度の差はあれ) "親子の情愛" が描かれているからだろう。
もっとも、それを堂々と前面に出しているものもあれば、
最後になるまで表に出てこなかったりするものもあったりと、
描かれ方は様々なんだけど。

歳をとってきたせいか、この手の話には弱くなってしまって、
特に最後の話のラスト5ページでは、涙腺が一気に崩壊してしまった。

今日はたまたま、所用があって出かけていて、
移動の電車の中で読んでいたものだから、非常に困った。


2月18日の朝7:40頃、地下鉄の車内で文庫本を読みながら
ボロボロ泣いているオジサンを見かけた人はいますか?
そのオジサンは99%の確率で私です。


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ハナシがうごく! 笑酔亭梅寿謎解噺4 [読書・ミステリ]

ハナシがうごく! 笑酔亭梅寿謎解噺 4 (笑酔亭梅寿謎解噺)

ハナシがうごく! 笑酔亭梅寿謎解噺 4 (笑酔亭梅寿謎解噺)

  • 作者: 田中 啓文
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2011/10/20
  • メディア: 文庫



評価:★★★☆

元ヤンキーの不良青年・竜二が、ひょんなことから
上方落語界の大御所・笑酔亭梅寿のもとへ弟子入りしてはや3年。

タイトルこそ「笑酔亭梅寿 "謎解" 噺」、ってあるんだが、
ミステリ要素はとうの昔にどこかへ消えてしまい、
巻を追うごとに "笑酔亭梅駆(ばいく)" こと竜二の巻き起こす
ドタバタ・コメディがメインになってきた。

間もなく年季奉公が明けようというのに、
相変わらずの貧乏暮らしに耐えかねて、謎の闇営業に手を出し、
銃弾飛び交う戦場に放り込まれそうになったり、
落語CDを出す話に飛びついて兄弟子一同に総スカンを食ったり、
ガールフレンド(?)のチカコと一緒に漫才コンビを組んで、
漫才師の登竜門、「M壱」(エムワン)を目指したり・・・

この巻でも竜二は、真っ当な落語家としての活動から外れたものに
次々と色気を出してのめり込んでしまう。
そして、その先でいつも大騒動を引き起こすんだが、
最後にはまた落語の良さに気づいて戻ってくる。

でも、それが実は貴重な "芸の肥やし" となっていて、
騒ぎをひとつ乗り越えるたびに、噺家としてステップアップしていく、
(もっとも、本人はそれに全く気づいていないが)
そういう竜二の "成長の物語" が描かれていく。

物語の要所要所で竜二が披露する落語は、
確実に彼の腕前がレベルアップしていることをうかがわせる。


しかし、3巻からしばらくぶりに読んだ4巻なんだが、
今更ながら竜二の師匠・梅寿の無茶苦茶ぶりに驚いた。
竜二もいい加減、無茶苦茶なんだが、
ホント、この師匠にしてこの弟子あり。

いつの日か、竜二が「梅寿」を襲名するところまで読みたいもんだが、
残念ながらどうやら次巻で完結らしい。
襲名までは無理でも、竜二がどこまで登り詰めるのか、
しっかり見届けたいと思ってる。


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帝都東京華族少女 [読書・ミステリ]

帝都東京華族少女 (幻冬舎文庫)

帝都東京華族少女 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 永井 紗耶子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2014/02/06
  • メディア: 文庫



評価:★★★☆

時は明治39年。この作品のヒロイン・斗輝子(ときこ)は、
日清戦争のもとで大富豪に成り上がった、千武(ゆきたけ)男爵家の次女。

花も恥じらう(はずの)16歳で、 "深窓の姫様" (のはず)なんだが、
女学校へ行けば伯爵家の令嬢と薙刀で果たし合いをするは、
帰ってくれば住み込みの書生を片っ端から揶揄うは、
要するに "とんでもないお転婆娘" である。

しかし、新たに書生に加わった帝大生・影森だけは、
斗輝子のからかいにも全く動じることなく、
見事な切り返しを見せるのだった。

ある日、斗輝子は祖父・総八郎のもとに呼ばれる。
千武男爵家とは険悪な仲である黒川伯爵家、
そこで開かれる夜会に祖父の名代として出席せよ、とのこと。
さらに、彼女のお伴として祖父が指名したのは、なんと影森だった。

そして、夜会に招かれた二人の眼前で、黒川伯爵が謎の死を遂げ、
その殺害容疑が総八郎にかけられる・・・

序盤は斗輝子を巡るコメディ・タッチのシーンが続く。
ちょっと「はいからさんが通る」を思い出したよ。

そのあとは、伯爵の死の真相を探るべく、
令嬢と書生のコンビが謎を追うミステリになる・・・
かと思ってたんだが、いささか予想とは異なる方向へ話は展開する。

ミステリを読み慣れた人ならば、物語のからくりは
なんとなく見当がつくかも知れないが、
メインに描かれるのはそういうところではなく、
伯爵に死をもたらした、その背景である。
20年前に起こった、ある出来事から始まる因縁、
一人の男が死に至るまでに、いかに多くの人間の
思惑や欲望や怨嗟が封じ込まれていたことか・・・

何せ今から100年以上前の世界。
社会的通念や価値観が、現代とはかけ離れてる部分が多々ある。
作者がこの時代を選んだのは、
"この時代だからこそ成立する話" を書きたかったからだろう。

この作品だけで完結してもおかしくない話にはなってるが、
登場キャラにまつわる "謎" のいくつかが明かされないままだったり、
思わせぶりな人物が現れたりと、それらしい描写があるので、
続巻が出ることを期待したい。

何と言っても、主役の二人がなかなか魅力的で気に入ったし、
私自身、明治~大正~昭和初期あたりを舞台にした話が大好きなので。


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こめぐら [読書・ミステリ]

昨日、関東地方は先週に続いてまさかの大雪。
夜になったら大風、朝になったら大雨。
昼になって、やっと天気が落ち着いたので雪かきを始めた。
近所の人も総出で、道路の除雪に精を出す。
かれこれ一時間半くらいやったかなあ。
腰は痛いし腕は痛いし、大汗をかいて目眩がする。
しばらくは筋肉痛に悩まされそうだ。

日本海側に住んでる人が読んだら首を絞められそう。
でも、生まれも育ちも関東平野のど真ん中の人間には、
雪国暮らしはとてもできません。少なくとも私には絶対不可能だ-。

豪雪地帯に住んでる人は、 "そこで暮らしてる" というただそれだけで
"ものすごいこと" なんだなあというのを実感した日だった。


こめぐら (創元推理文庫)

こめぐら (創元推理文庫)

  • 作者: 倉知 淳
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2014/01/29
  • メディア: 文庫



評価:★★☆

ノン・シリーズものの短編を集めた作品集その2。

読んでわかったけど、その1である「なぎなた」と本書では、
収録作品の色合いに明らかな違いがあるように思う。

「なぎなた」は、 "ミステリです" って言われれば
"まあそうかな" って思えるもの。
野球で言えば、 "ものすごい変化球" ではあっても、
とりあえず "ストライクゾーンをかすって" いる。

こちらは、 "ミステリです" って言われたら、
人によっては "えーっ" て言われそうなもの。
野球で言えば、 "四球" とか "死球" になりそうなもの。
中には "暴投" じゃないかってものもあるような気が・・・


「Aカップの男たち」
 ある特殊な趣味の男たち(笑)の集まりでおこった、
 "極めて特殊なもの" の鍵の紛失事件。
 でも、いくらなんでも特殊すぎないか、これ。
 こんなものを思いつく作者の発想のほうに驚く。
 この作品、実写化されても(たぶんされないだろうが)
 絶対観ようとは思わないな-。

「真犯人を探せ(仮題)」
  ラジオドラマ形式の犯人あてクイズの話。
 喜劇としては面白いかもしれないが、ミステリとしてはいかがなものか。
 これ、オチを読んで怒り出した人いなかったんだろうか。

「さむらい探偵血風録 風雲立志編」
 レンタルしてきた時代劇を観ていた "僕" 。
 大仰な演出に思わずツッコミを入れまくりながら観ていたら、
 なんと犯人が閉鎖空間から消失する。
 どんなトリックなんだろう、って "僕" があれこれ考える話。
 ちなみにこの時代劇、「桃○○侍」を連想させる。
 もちろん「主演・高○○樹」ね。
 パロディとしては充分面白いんだが、ミステリとしてはいかがなものか。
 これ、オチを読んで怒り出した人いなかったんだろうか。

「遍在」
 殺人シーンは出てくるけど、ミステリじゃなくてSFね。
 

「どうぶつの森殺人(獣?)事件」
 うそつきキツネが殺されて、森の動物さんたちは大騒ぎ。
 そこへ出てきた探偵ネコくんが指摘する犯人とは・・・
 パロディとしては面白いかも知れんが、ミステリとしてはいかがなものか。
 これ、オチを読んで怒り出した人いなかったんだろうか。

「毒と饗宴の殺人」
 ボーナストラックの "猫丸先輩" もの。
 写真家の受賞パーティで起こった毒殺事件。
 猫丸先輩が指摘する真相は、
 まあ "それしかなかろう" とは思うんだけど、
 今ひとつ、すっきりしない気も。


"バカミス" 専門の作家さんだったら、これでいいのかもしれないが・・・

まあ、 "倉知淳" にはこういう面もありますよ、ということか。


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下町ロケット [読書・その他]

下町ロケット (小学館文庫)

下町ロケット (小学館文庫)

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2013/12/21
  • メディア: 文庫



評価:★★★★

最初に断っておくが、私は池井戸潤の良い読者ではない。

今をときめく「半沢直樹」でおなじみの作者。
乱歩賞を取ったデビュー作「果つる底なき」は昔読んだ。
はっきり言って、印象が薄かった。
ミステリとしてもそうなんだけど、銀行の内幕ものとしても。
まあ、私が金融関係の話に興味が無いことも大きな原因だけど。

ところが、その作者が銀行ものの「半沢直樹」でブレイクした。
「まだ金融もの書いてたんだー」くらいしか思わなかったんだけど、
それに合わせて(にしてはちょっと遅れたかも知れないが)、
この文庫が出た。ちなみに、第145回直木賞受賞作だ。

  今更なんだけどこの作品、
  タイトルに「ロケット」って入ってなかったら買わなかったと思う。

  2年前に、五十嵐貴久の「2005年のロケットボーイズ」を読んだ。
  これがまた面白かったんだなあ。
  工業高校に通う落ちこぼれ高校生が、はみ出し者ばかりの仲間と、
  人工衛星製作コンクールにチャレンジして・・・という青春ドラマで、
  なかなか感動ものだった。
  「2012年 私の読んだ本ベストテン」の第4位になってる。

さて、「下町ロケット」である。タイトルを見たとき、
上記の「-ロケットボーイズ」からの "連想と思い込み" で、
下町の小さな工場が集まって、自前の技術を持ち寄り、
ロケットを作って打ち上げる話じゃないかって勝手に思ってた。
たしか大阪の町工場が集まって人工衛星を作ったとか
東京の町工場が集まって深海探査機を作ったとか
そんなニュースがいくつかあったような気がしていたので。

なのだが、実際に読んでみて、全く違う話だと分かった。
いや "町工場の技術でロケットを飛ばす" ってのはあってるんだが。


前置きが長くなってしまった。内容をちょっと紹介すると、

自分が開発に携わったロケットの打ち上げに失敗し、
研究者の道をあきらめた主人公・佃航平。
折しも父が亡くなり、家業の町工場「佃製作所」を継ぐことになる。
7年がたち、工場の業績は好調、そして航平の肝いりで開発したのは
ロケットエンジンの要とも言える燃料バルブの画期的な技術。

しかし、特許を巡り、佃製作所は
ライバル企業「ナカシマ工業」から訴えられる。
形勢不利な中、得意先も失い、資金繰りに窮する航平。
そんな絶体絶命のピンチに、巨大企業である「帝国重工」から
バルブ特許の売却の話が持ちかけられる・・・

つまりこの物語はロケットを作る話と言うよりは、
ロケットエンジンの部品の特許を巡って、ちっぽけな町工場が、
ライバル企業や大企業を相手に、一歩も引かずに戦っていく話なのだ。


今回読んでみて、
池井戸潤作品が人気がある理由がちょっと分かった気がする。
ちょっと "話のつくり" が、何となくプロレスを思わせるんだな。

ヒール(悪役レスラー)が、覆面してたり
邪悪なコスチュームだったりするように、
敵役はすぐ分かるように、いかにもそれっぽく描かれてる。

物語の展開では、ぎりぎりまで主人公側が追い詰められる。
ダウン寸前までベビーフェイスが痛めつけられるみたいに。

そして、制限時間まであとわずかってところで一発逆転の大技が炸裂。
バシッとした決めぜりふもあって、まさに「倍返しだ!」ってやつだね。

勘違いされると困るんだが、これは褒めてる。
勧善懲悪の王道パターンをなぞっていながら、
納得できるようなしっかりとしたディテールを書き込み、
読者の感情をしっかり盛り上げて、そしてきっちり感動させる。
これは生半可な筆力ではないと思うし、直木賞受賞もうなずける実力だ。


それに加えて、いろいろなものが描かれている。
「経済原理vs研究者の夢」だったり
「大企業の論理vs町工場の意地」だったり
「将来の発展vs目先の利益」だったり
「戦う男たちの矜持」だったり・・・


とは言っても、正直なところ、
途中までの私の評価は、星3つ~3つ半 ってところだった。
確かに面白いんだけど、今ひとつ私の好みではないなあ・・・と。
上にも書いたけど、金融とか特許とか訴訟とかってものに、
とんと興味が無いもんで・・・

それが星4つに繰り上がったのは、後半1/4あたりに差し掛かったとき。
このへんの展開はホントに上手いなあと思って、評価が上方修正された。

極めつきは、あるシーンでの殿村(佃製作所の経理部長)の台詞。
「胸がすくような」って言葉があるけど、これがまさにそれ。
登場人物の、プライドとプライドがぶつかり合うようなシーンの
台詞回しの上手さは、まさにこの作者の独擅場だと思う。


この作品について書くべきことはもっとたくさんあるのだろうけど、
最初に書いたように、私は「池井戸潤の良い読者ではない」ので、
あとひとつだけ書かせてもらって終わりにしよう。

多くの人物が登場するけど、みな見事に書き分けられてるのはさすが。

航平の敵となる役回りのキャラも、自分が "悪" だとは思っていない。
自分のいる世界では充分 "正しい" とされていることだと信じているし、
だからこそ、それに従わない航平が "異常な奴" に見えるんだろう。

航平の周りにもいいキャラがそろっていて、
何人かは顔まで浮かんでくるんだが、なぜか私の頭の中では
技術部長の山崎は "ロッチの中岡" が、
経理部長の殿村は "ココリコの田中" が、演じていたよ(笑)。

殿村くんは、この物語の中でいちばん男を上げたよなあ。
主役の航平を除けば、MVPは彼なんじゃないかと思ってる。


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