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2013年 今年読んだ本ベストテン [読書全般]

大晦日に当たり、恒例のベストテンを挙げる。

とにかく今年は本が読めなかった。
理由は、ずっと前にも書いたけど「ヤマト2199」のせい。
完結したのが8月だったけど、
何だかんだ言ってディスクが届いた10月上旬くらいまでは
何も手につかない感じで、本もろくに読めなかった。

実際、10月が終わった時点で66冊と、記録を取り始めてからの最低ペース。
こりゃ頑張っても年内には80~90冊くらいしか読めないかな~
なんて思ってたんだが、なんと11月に入ってからは
自分でも驚くほどのハイペース。終わってみれば108冊も読めたよ。

2ヶ月で42冊も読んだわけで、計算してみたら3日で2冊読んでる。
まあ、この2ヶ月に読んだ本は300ページ前後の薄い本が多かったからなぁ。

能書きはこれくらいにして、発表に移りましょう。
ベストテンとはいいながらいつも30位まで発表してるので
今年も前例に従って・・・


第1位 MM9 -destruction- (山本弘/東京創元社)
第2位 マルドゥック・スクランブル〔完全版〕全三巻 (冲方丁/ハヤカワ文庫JA)
第3位 天地明察・上下 (冲方丁/角川文庫)
第4位 ARIEL 全10巻+外伝1巻 (笹本祐一/ソノラマノベルス)
第5位 彗星狩り・上下 星のパイロット2 (笹本祐一/ASAHI NOVELS)
第6位 Rのつく月には気をつけよう (石持浅海/祥伝社文庫)
第7位 ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント (朱川湊人/光文社文庫)
第8位 銀河乞食軍団 黎明編 全4巻 (鷹見一幸・野田昌宏/ハヤカワ文庫JA)
第9位 去年はいい年になるだろう・上下 (山本弘/PHP文芸文庫)
第10位 月の恋人 -Moon Lovers- (道尾秀介/新潮文庫)

第11位 温かな手 (石持浅海/創元推理文庫)
第12位 氷海のウラヌス (赤城毅/祥伝社文庫)
第13位 名被害者・一条(仮名)の事件簿 (山本弘/講談社ノベルス)
第14位 トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ (深水黎一郎/講談社文庫)
第15位 ガーディアン (石持浅海/光文社文庫)
第16位 彼女らは雪の迷宮に (芦辺拓/祥伝社文庫)
第17位 三百年の謎匣 (芦辺拓/角川文庫)
第18位 天使のナイフ (薬丸岳/講談社文庫)
第19位 花と流れ星 (道尾秀介/幻冬舎文庫)
第20位 龍神の雨 (道尾秀介/新潮文庫)

第21位 奇面館の殺人 (綾辻行人/講談社ノベルス)
第22位 不思議の扉 時をかける愛 (大森望/角川文庫)
第23位 たんぽぽ娘 (ロバート・F・ヤング/河出書房新社)
第24位 鷺と雪 (北村薫/文春文庫)
第25位 時間SF傑作選 ここがウィネトカなら、きみはジュディ
 (大森望/ハヤカワ文庫SF)
第26位 双面獣事件・上下 (二階堂黎人/講談社文庫)
第27位 微睡みのセフィロト (冲方丁/ハヤカワ文庫JA)
第28位 エコール・ド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ
 (深水黎一郎/講談社文庫)
第29位 甘栗と戦車とシロノワール (太田忠司/角川文庫)
第30位 星のパイロット (笹本祐一/ASAHI NOVELS)


上位30作にはミステリが14作、SFが13作、それ以外が3作。
まあ私の読んでる本の割合通りの内訳だね。

  それぞれの本の内容紹介は、ブログ内検索で探して下さい。
  いちおう全部の本について記事があるはず。

 

2013年も今日で終わり。
今年一年、何とか無事に過ごすことが出来ました。

こんな駄文の垂れ流しのようなブログでも、
予想以上に多くの方に見に来ていただいて、感謝感激です。
何事にもぐうたらな私が、なんとか続けてこられたのも
皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。


それでは皆さん、よいお歳を。


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ウルトラマンメビウス DVDを観た [日々の生活と雑感]

「ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント」を読んだら
無性にメビウスが観たくなってツタヤでDVDを借りてきた、
ってことは前に書いた。

ここではその話をもうちょっと詳しく。


何せ50本のTVシリーズだからDVDも13巻もある。
「全部見るのはとうてい出来ないよなあ。
 とりあえずノベライズにあった3話分を観よう。」

というわけで、
第40話「ひとりの楽園」と第39話「無敵のママ」が収録されてる10巻と、
第32話「怪獣使いの遺産」収録の8巻。
まず、この二枚は借りる。

それに、「どうせ観るなら最終三部作は外せないだろう」というわけで
第48話「皇帝の降臨」、第49話「絶望の暗雲」、第50話「心からの言葉」
この3話が収録の13巻も借りることにする。

それから、外伝「アーマードダークネス」。
STAGE1「滅びの遺産」、STAGE2「不滅の魔鎧装」の2枚。
これは未見だったので、ついでに借りることにする。

なんと合計5枚も借りてしまったよ。
いっぺんに観るのはとても無理なので何日間かに分けて観ることにした。

ウルトラマンメビウス Volume 10 [DVD]

ウルトラマンメビウス Volume 10 [DVD]

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • メディア: DVD



借りてきた日の夜は「ひとりの楽園」と「無敵のママ」を観る。
どちらも本放送時に観てたはずなんだけど、
改めて観てみるといろいろ発見もある。

「ひとりの楽園」には仲里依紗が女子高生役で出演してる(このとき18歳!)。
ブレザー姿がなかなか清楚で可愛らしい。熱演でしたね。
「無敵のママ」は美保純だったんだね。すっかり忘れていたよ。
往年のお色気女優も、すっかり肝っ玉母さんが似合う年代になってしまった。
貫禄十分の母親役を実に楽しそうにノリノリで演じてる。
ノベライズされた3話の中で一番記憶に残っていたのがこの話だったんだけど
それは何と言っても、このウルトラおっかさんがあまりにも強烈だったから。

ウルトラマンメビウス Volume 8 [DVD]

ウルトラマンメビウス Volume 8 [DVD]

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • メディア: DVD



翌日の夜は「怪獣使いの遺産」。
保育園の園長役で斉藤とも子が出てる。10代の頃の面影が充分残ってるなあ。
私とほぼ同世代なので、なんだか懐かしい。
あ、もちろん彼女の方が年下です。念のタメ。
wikiで見たら、美保純の一歳下だと。一歳しか違わんのかぁ・・・

ウルトラマンメビウス Volume 13 (最終巻) [DVD]

ウルトラマンメビウス Volume 13 (最終巻) [DVD]

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • メディア: DVD



つづけて「皇帝の降臨」を観る。この日はここで止めて、
続きは翌日にしようと思ってたんだけど
観だしたら止まらず、最終話まで観てしまった。

いやあ・・・ウルトラマンっていいなあ。
世間から見たら単なる子供番組のひとつなのかも知れないが、
子供番組だからこそ、訴えられるものもある。
仲間を信じること、他人を思いやること。友情と信頼。そして誠実であること。
こういうメッセージがストレートに心に響いてくる。
気がつけば、PCのディスプレイの前で滂沱の涙を流してる自分がいたよ。
家人が皆寝静まってる深夜でよかった・・・

ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス STAGE1 滅びの遺産 [DVD]

ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス STAGE1 滅びの遺産 [DVD]

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • 発売日: 2012/06/04
  • メディア: DVD


ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス STAGE2<最終巻> [DVD]

ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス STAGE2<最終巻> [DVD]

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • メディア: DVD



「アーマードダークネス」はTVシリーズの後日談。
最終決戦後に解散したGUYSのメンバーが再び集まり、
エンペラ星人の残したダークネスフィアで最強の "魔鎧装" と戦う。
リュウ新隊長がすごく堂に入ってて、なんだかやたらとカッコいい。
ほとんど主役並みの大活躍だ。もちろんミライも再登場する。
TVシリーズのファンへの最高のプレゼントだろう。

見終わったあと、wikiを読んでたら、
マリナ役の斉川あいさんって芸能界を引退してたんだね。
(日付を見たら「アーマードダークネス」発売後、2ヶ月も経ってない頃。)
サコミズ隊長役の田中実さんも鬼籍に入ってしまったし、
何と言ってもミライ役だった五十嵐隼士さんも最近引退が報道された。
もう、オリジナルのメンバーが一堂に会することは無いんだね。
そう考えたら「アーマードダークネス」は貴重な作品だったんだなあ。

そのうち、TV版全50話を頭から通して見直したいと思ってる。

Blu-ray BOXが出たら買ってしまいそうな気がして怖い。


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フェンネル大陸 偽王伝6 雲の花嫁 [読書・ファンタジー]

フェンネル大陸 偽王伝6 雲の花嫁 (講談社文庫)

フェンネル大陸 偽王伝6 雲の花嫁 (講談社文庫)

  • 作者: 高里 椎奈
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/02/15
  • メディア: 文庫



大河ファンタジー第6巻。

大国シスタスによる、繰り返される他国への侵攻。
これへの反逆を決意して、フェン・テオ・サチの3人は
シスタスの街・ルバーブへ潜入するが、
軍の介入を恐れる住民たちに追われることになってしまう。

3人は、ラビッジ国ゆかりのレティシアという女性に救われる。
彼女の口から語られたのは、ラビッジの女王ローゼルの悲劇だった・・・

サブタイトルの「雲の花嫁」とは、ローゼルのこと。
ラビッジが別名「雲の王国」と呼ばれることに由来しているが、
「花嫁」には、悲しい意味が込められている。

この回想シーン、内容的にはとても面白かった。
傾いた国をわずか3年で立て直した、若き女王ローゼルのキャラが素晴らしい。
若い女性のかわいらしさと為政者としての使命感が絶妙に融合している。
この人だけで充分長編の主役が務まりそうだ。

だけど、全7巻の物語の6巻め、という
通常(という言葉がいいのかどうか分からないが)なら
山場を迎える直前のところに置くのはどうなんだろう。
分量にして70ページほどで、決して長くはないんだけど
読んでいてちょっとバランスが悪いようにも感じた。

シスタスの横暴さ、理不尽ぶりを際立たせ、
合わせて主人公フェンの心を奮い立たせる、ということで
ここに入れたんだろうな、とは思うんだけど。

ただ、6巻を最後まで読んでみると、
この物語はいわゆる普通(これも言葉として適当かどうか分からないが)の
ヒロイック・ファンタジー的なクライマックスを
迎えないんじゃないかって気がしてきた。

たとえば主人公側と敵側のキャラが勢揃いして最終決戦、とかいう流れには
ならないんじゃないかなぁ、ってことだ。

ありきたりなヒロイック・ファンタジーのフォーマットを
意識的に外した作りになっているのかも知れない。
このへんについてはいろいろ思うところがあるんだけど
最後まで読んでみないと分からんからね。

前巻のところで起承転結の "転" に入ったようだ、って書いたけど
この巻でそれをあまり感じないのは、そういう作りのせいもあるのだろう。

なんだかんだいっても、残り1巻となった。
すべては最終巻を読んでから。

でも、ホントにあと1巻で諸々のことに決着がつくのかしら?


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フェンネル大陸 偽王伝5 風牙天明 [読書・ファンタジー]

フェンネル大陸 偽王伝5 風牙天明 (講談社文庫)

フェンネル大陸 偽王伝5 風牙天明 (講談社文庫)

  • 作者: 高里 椎奈
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/09/15
  • メディア: 文庫



大河ファンタジー第5巻。


起承転結の "転" の部に入ったということだろう。
物語も終結へ向けて動きが始まってきた感じである。

宗教国家シスタスの大司教は、自らを唯一絶対の "皇王" と称し、
周辺国への侵攻を進めていく。

シスタスに対抗すべく、ラビッジ王リノの発案により、
小国連合の結成を目指すフェンたち。
連合の盟主と見込んだのはコンフリー国の領主・ウィル。
フェンはウィルに連合への参加を仰ぐべくコンフリーへ向かうが、
そこにはすでにシスタスの手が伸びていた・・・


中盤あたりで、ウィルの娘マリィが、フェンに対して
"王" というものの存在について語る言葉は、なかなか考えさせる。
いままで、そういう視点から考えたことがなかったよ。

今までは、成り行きだったり頼まれたりしての行動ばかりで、
シスタスの侵攻に対しても、どちらかというと
受け身の対応をしていたフェンだが、
この巻に至り、自らの意思でシスタスの横暴に対抗する意思を固める。

それがラスト近くでの「決意表明」になるわけだが、
この物語のタイトルの意味がここで明らかになった、
って考えていいんだろうか?
何だかもう一捻りあるような気もしてるんだが・・・


さて、言葉遣いについては前にも書いたことがあるけど
だんだん気にならなくはなってきた。
でも、許容範囲というのはある。
今回も「マスター」と「バケツ」はまあ許そう。
でも「シビア」と「ストップ」はNGだよなあ・・・


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ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント [読書・SF]

ウルトラマンメビウス: アンデレスホリゾント (光文社文庫)

ウルトラマンメビウス: アンデレスホリゾント (光文社文庫)

  • 作者: 朱川 湊人
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2013/12/05
  • メディア: 文庫



評価:★★★★

ちょっと評価が甘いかなあと思ったけど、★4つ。

サブタイトルのANDERES HORIZONTってどんな意味なんだろうって
ちょっと調べてみたんだけどよく分からない。
anderesはドイツ語で、英語のotherに相当する単語。
horizontは、舞台奥にある壁や幕のことで、空などの背景を表すものらしい。
何となくだけど、「異伝」みたいな意味なんじゃないかな。
作者独自の解釈による「ウルトラマンメビウス」ってことだと思う。

TV版「ウルトラマンメビウス」(2006年4月~2007年3月、全50話)を
未見の人には、今ひとつピンとこない小説かも知れない。
そういう意味では、読む人を選ぶ作品ではあるだろう。

もしあなたがTV版メビウスを観たことがあって、気に入っていたなら
ぜひ読むことをオススメする。楽しくて感動的な読書の時間を得られるだろう。

TV版メビウスは未見でも、過去のウルトラシリーズをご覧になっていて、
懐かしく思われる方なら、やはりオススメしておこう。
特に「帰ってきたウルトラマン」~「ウルトラマン80」あたりを観ていた人には
ジャストミート!な作りになってるんじゃないかと思う。


著者である朱川湊人は直木賞作家である。
しかしながら、ウルトラマンシリーズへの愛が高じて、
TV版メビウスのシナリオを依頼されて3話分執筆した人でもある。

文庫で500ページを超す厚さにひるんでしまうかも知れない。
ならば、巻末の「あとがき」だけでも目を通してみてほしい。
ここには、作者の幼いときのウルトラシリーズとの出会いから、
メビウスの脚本を引き受けるまでの「ウルトラ愛」が切々と書かれていて、
この「あとがき」に心を動かされた人なら、本書は絶対楽しめると断言しよう。


本書は、作者担当の3話分のシナリオのノベライズを中心に、
新キャラクターによるオリジナルストーリーを加えたもの。


ノベライズ版の主役は、地球防衛チームCREW GUYSに
研修隊員として派遣されてきたハルザキ・カナタ。
(TV放送では存在していなかったキャラである。)

カナタの父は5年前、火星へ向かう宇宙船に乗っていたところを
謎の飛行物体に襲われて消息を絶ち、それにより、
母は精神の均衡を失って入院生活を送っている。
カナタの願いは、
「ウルトラマンを含めて、すべての異星人を地球から追い出すこと。」


「ウルトラマンメビウス」という作品の特色のひとつとして、
「主人公(ヒビノ・ミライ)がウルトラマンメビウスだということを
 仲間(CREW GUYS)に知られてしまう」
という、今までの作品には無かった展開がある。
(もちろんCREW GUYSのメンバーは、
 ミライを異星人と知っても、仲間として受け入れるんだけど)

このイベントが起こるのはTV版の一年間の放送での中盤だが、
時系列でいうと、カナタが派遣されてきたのはこのあと。
つまり、異星人嫌いのカナタが加入したCREW GUYSには、
その異星人であるミライがチームメイトとして存在しており、
彼が実はメビウスであることを仲間はみな知っている、という状況なのだ。


本書の内容をちょっと紹介する。

第1話「魔杖の警告」はオリジナル。
CREW GUYSに赴任してきたカナタの第一日目の出来事が描かれる。
およそ精鋭とは思えない、チームのユルい雰囲気に
戸惑ったり憤ったりしているうちに宇宙から謎の物体が飛来し、
最初の出撃とメビウスとの出会い、そしてその正体がミライであることを知る。


第2話「ひとりの楽園」、第3話「無敵のママ」、第4話「怪獣使いの遺産」は
作者が担当したシナリオを、カナタの視点からノベライズしたものだ。

 ちなみにwikiによると、TV放送では「ひとりの楽園」が第40話、
 「無敵のママ」が第39話、「怪獣使いの遺産」が第32話となっている

「無敵のママ」が110ページ、「怪獣使いの遺産」なんて120ページもある。
さすがは直木賞作家と言うべきか、元が30分番組とは思えないほど、
ドラマや心情描写が厚みを増して書き込まれていて読み応えがある。

CREW GUYSのメンバーとして侵略者との戦いを続けていくうちに、
カナタもチームのメンバーと打ち解け、
ミライとも心を通わせるようになっていく過程が綴られていく。


第5話「幸福の王子」もオリジナル。
宇宙からやってきた怪獣が、
なぜかカナタの父の乗っていた宇宙船の救難信号を発していた・・・。
カナタと彼の母を巡るエピソードにひとつの区切りがつけられ、
カナタが研修を終えてCREW GUYSを去るまでが描かれる。


歳をとってきたせいか、涙もろくなってきたと思う。
特に「親子の情愛」とかを出されるとてきめんである。
第3話もそうだったが、第5話も涙腺が緩んでしまったよ。


私もTV版メビウスは大好きで、だいたいの回は観ていた。
主題歌もスゴイいい歌だった(特に歌詞がいい)。
本編も、CG表現がこなれてきていい感じに仕上がってたと思うし、
過去のウルトラシリーズからのネタや、新しいアイデアがてんこ盛りで
(とくに「メテオール」の設定は秀逸だったと思う)
この先、シリーズを続けていくのに困らないのかなって
他人事ながら心配になるほどだった。

 そのせいかどうか分からないが、メビウス以後のウルトラシリーズは、
 どうもパッとしないように感じている。
 (最近のはほとんど観てないので、断定は出来ないんだけど。)

朱川湊人って初めて読んだんだが、
3話のみのノベライズで終わるのは惜しいなあ。
もっともっと書いて欲しいと思う。

いっそのこと、これを機に筆力のある作家さんを起用して
ウルトラシリーズのノベライズを本格的に展開してくれないかなぁ。
朱川氏に限らず、ウルトラシリーズに愛着を持つ作家は
たくさんいると思うんだけどなあ・・・

この本を読み終わったら、なんだか急にメビウスが観たくなって
YouTubeやニコ動を見てたんだが、
どうにも我慢が出来なくなって近所のツタヤに走り、DVDを借りてきてしまったよ。
今夜はメビウス祭りである。


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フェンネル大陸 偽王伝4 闇と光の双翼 [読書・ファンタジー]

フェンネル大陸 偽王伝4 闇と光の双翼 (講談社文庫)

フェンネル大陸 偽王伝4 闇と光の双翼 (講談社文庫)

  • 作者: 高里 椎奈
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/02/15
  • メディア: 文庫



大河ファンタジー第4巻。
全7巻なのでここで折り返しとなるはず。
・・・なのだが、厚みが352ページと、前巻までの5割増し。
(1~3巻は240ページくらいだったからね)

手元に5~7巻もあるんだけど、みんなこの4巻と同じくらいの厚さ。


物語の方もかなりスケールアップしてきて、
フェンたちが関わったソルド王国は、
東の大国・シスタスが攻め込んできて王都オゼイユが陥落。

かろうじて難を逃れた重臣たちと合流したフェンは、
南の隣国・リーク双貴国の助力を得ようとするが・・・


ソルド王国とシスタスを中心に、
複数の国家を巻き込んだ戦乱の始まりを感じさせる第4巻。

大河ファンタジーと謳うにふさわしい展開になってきたかな、と思う。


ここまで読んできたので、
この作者の作風というか文体にはかなり馴染んできたと思うのだが、
でもときどき「あれっ」と思う場面に出くわす。

例えばこの巻の中盤過ぎ、フェンとアシュレイが蔵書館に忍び込むシーン。
P.223でいきなり「倒れた巡回兵」というのが出てくる。
あれ?読み飛ばしたかな?と思って何ページが遡って読み返しても
どうしてそこで「倒れた巡回兵」が出てくるのかが分からない。
けっこうそこで止まって悩んでしまったよ。
(読んでない人には何が何だか分からないだろなぁ。)

あとの方を読むと、「たぶんこれが理由だろう」というのが書いてある。
だから、この本はあまり悩まずにどんどん読み進んでいくのが正解なのだろう。

でもねー、オジサンはわけが分からないとそこで悩んでしまうんだよねー。
これはもう作者と私の「波長が合わない」ってことなんだろなぁ。
(それとも、悩んでいるのは私だけ?
 私のアタマが悪いのが一番の理由だったりする?)


前半~中盤で、王都に残されたロカ君の様子が描かれているんだが
「え?これがロカ君?」っていうくらい雰囲気が変わっていて、
「でもこれはこれで面白いかも」って思った。
すごく逞しくなっていて、成長を感じさせる。
こういう感じのキャラは嫌いじゃない。

でも、フェンと再会したとたんに元のロカ君に戻ってしまったみたいで、
ちょっともったいなかったなあ、と思ったよ。

ま、あと5巻もあるので、ロカ君の活躍場面もまだまだたくさんあるでしょう。


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あねのねちゃん [読書・SF]

あねのねちゃん (新潮文庫)

あねのねちゃん (新潮文庫)

  • 作者: 梶尾 真治
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/05/28
  • メディア: 文庫



評価:★★★

幼稚園の時、仲間の輪に入れなかった玲香。
彼女は、想像力で一人の友だちをつくり出した。
その子の名は「あねのねちゃん」。

あねのねちゃんは玲香と一緒に遊び、時には励まし、
時には一緒にいじめっ子に立ち向かってくれた。

玲香の成長とともに姿を消したあねのねちゃんだったが、
大学を卒業してOLとなった玲香が恋人に振られ、
職場でも理不尽な上司や同僚に悩まされているとき、再び現れる。

玲香以外の人には見えないあねのねちゃんなんだけど、
彼女を苦しめた元彼や上司に対して、不思議な力で過激な復讐を始める・・・


あねのねちゃんは、最初は自分の手を下すことなく、
他の人間の行動を操って騒ぎを起こしていくんだけど、
物語の進行とともに、自らメールを打ったり、
玲香そっくりに化けて代わりに会議に出たりと、行動がエスカレートしていく。

あねのねちゃんは、玲香が生み出したものだ。
だから、玲香の潜在的な欲望に忠実に行動しているとも言えるんだけど、
そのもたらす結果に、玲香は次第に恐怖を覚えるようになる。

ストーリーは、あねのねちゃんの暴走と、玲香と母親との確執とが
絡み合いながら進み、後半へいくにつれてホラー度がだんだん上がっていく。

 この母親というのがまた極端なキャラで、
 こんな母親に育てられたら性格曲がりそう。
 玲香は、よく真っ直ぐに育ったよなあ。
 まあ、ねじ曲がった性格のヒロインじゃ、読者に愛してもらえないからなぁ。

あねのねちゃんが生まれた裏には、ある "もの" が関係していたのだが、
ラスト近くでそれが明かされたときは、ちょっと拍子抜けしたかなぁ。
ストーリー上、必要だったとは思うんだけど、
そんなものでできちゃっていいんですかね・・・?


「イマジナリー・コンパニオン」(「イマジナリー・フレンド」ともいうらしいが)
という言葉が作中に出てくるので、ネットでちょっと調べたら、
解離性同一性障害(かつては多重人格障害と呼ばれていた)のところにあったよ。
でも「幼児の20~30%は、その体験を持つ」とも書いてあって、ちょっとびっくり。
「一人っ子や女性の第一子に多い」ともあった。
私は一人っ子ではないし、女性でもないので現れなかったのかなぁ。
まあ、この本を読むと、現れてくれなかった方が良かったのかも、とも思うけどね。


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フェンネル大陸 偽王伝3 虚空の王者 [読書・ファンタジー]

フェンネル大陸 偽王伝3 虚空の王者 (講談社文庫)

フェンネル大陸 偽王伝3 虚空の王者 (講談社文庫)

  • 作者: 高里 椎奈
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/08/12
  • メディア: 文庫



大河ファンタジー第3巻。

今回、主人公・フェンが目指すは、ソルドの北に位置する国・パラクレス。
しかし入国したと思ったら、もう早々に
パラクレス評議委員の一人であるクドラに囚われの身となる。

このクドラというのがまた嗜虐的な人物で、
フェンはまたまたひどい目に遭うことになる。

しかし、クドラと接していくうちに、
フェンはパラクレスに隠された秘密に気づく。
そしてクドラとソルドとの意外な関係が明かされていく・・・


前巻の終わりに、"王" を失ったソルド王国。
どうやら、この物語はこの国を中心に回っていくらしい。

巻を重ねるごとに、キャラになじみや愛着も湧いてきて、
楽しく読めるようになってきた。

ストーリー自体も決して難解ではなく、
どちらかというと、これまではけっこう分かりやすい話だった。
(伏線になってて、わざと明らかにしていないところはもちろんあるけれど)

しかし、今回のラストはちょっとよく分からなかった。
クドラの行動の意味が今ひとつ不明。
このへん、二回くらい読み返したんだけど未だに理解できない。
(単に私のアタマが悪いだけだということかも知れないが)

でもまあ、この人、またどこかで再登場すると踏んでるんだけど・・・


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朝日のようにさわやかに [読書・その他]

朝日のようにさわやかに (新潮文庫)

朝日のようにさわやかに (新潮文庫)

  • 作者: 恩田 陸
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/05/28
  • メディア: 文庫



評価:★★★

ノン・シリーズものだけ14作収録した短編集。

とはいっても、ここから他の作品に育っていったり、
長編の前日譚だったりするものもあるので、
純粋なノン・シリーズとは言えないものも入ってる。

内容も、ミステリあり、ホラーあり、児童文学あり、
SFあり、ショートショートあり、奇妙な味あり。
まとまりが無いと言えば無いが、そのぶんバラエティに富んでる。


面白かったベスト3を挙げると、

「水晶の夜、翡翠の朝」
 「麦の海に沈む果実」にも登場した、
 北海道の(たぶん)釧路湿原の中に建つ全寮制の学校を舞台に、
 童謡の歌詞のとおりに事件が起こっていくというサスペンス・ミステリ。
 探偵役を務めたヨハン君は、このあと独り立ちして
 他の作品の主役になってるらしい。そっちも読んでみたいと思う。

「あなたと夜と音楽と」
 ラジオ放送中のパーソナリティ二人の、会話のみで進行する本格ミステリ。
  実は既読だったんだけど、今回再読してみてやっぱり良く出来てると思った。
 この作品は、アガサ・クリスティの「ABC殺人事件」をモチーフに、
 複数の作家が競作したアンソロジーのために書かれたもの。
 そのタイトルもズバリ『「ABC」殺人事件』(講談社文庫)だった。
 参加者は、恩田陸以外には、有栖川有栖、加納朋子、貫井徳郎、法月綸太郎。
  加納朋子と貫井徳郎は夫婦で参加してたわけで、
 お互いやりにくかったろうなぁ。特にダンナは。

「卒業」
  私は基本的にホラーはNGな人間なんだが、
 「六番目の小夜子」はとても面白く読めて、大好きなんだ。
 恩田陸の書くホラーなら例外的に大丈夫らしい。
 この「卒業」も、15歳の少女たち5人が、次々に
 スプラッターな形で殺されていくという凄まじい話。
  それも、文庫でわずか15ページの中で。
 長い作品の一部を切り取ったみたいな作りなんだけど、
 この前後の話はどうなっているのか知りたいなあ、って思ったよ。


あと2作ほどコメントを。
「冷凍みかん」はSF。70年代にはこんな作品がたくさんあったような気がする。
「楽園を追われて」はSFでもミステリでもないけど、
 私みたいな年代にとっては切ないなぁ。


読み終わって思ったけど、やっぱり恩田陸は長編の方がいいかなあ。


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天地明察 [映画(レンタル)]

天地明察 [DVD]

天地明察 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • メディア: DVD



今日は冬至だった。
だからというわけではないが、映画「天地明察」を観た。
(原作は既読で、感想も4月頃にこのブログで書いてる。)

まえまえからかみさんが「観たい!」って叫んでた作品だ。
何ヶ月か前に「何か面白い本ない?」て聞かれて、
パソコンの横に積んであった本の、たまたま一番上にあったこれを渡した。
面白かったのは確かなので。

そしたらずいぶんお気に召したらしく、映画も観たいって言いだした。
三連休の初日の昨日、近所のツタヤに行く用事があったので、借りてきた。
(上の画像はDVD版だけど、借りたのはBlu-ray版)

さて、映画の感想だが、
岡田准一の安井算哲はイメージが違うなーって思ってたが、
けっこう頑張ってたと思うよ。
宮崎あおいはやっぱりいい女だなあ。えんのイメージにあってる。
笹野高史と岸部一徳も、そろっていい味出してるなあ。
意外なところでは武藤敬司も出てたんだねぇ。

関ジャニ∞の横山裕に本因坊道策を演じさせるのは、
ちょっと無理があったかなあ。頑張ってるとは思うんだけどね。
だけど本気で取り組む気があるなら頭剃ろうよ。

尾藤イサオときたろうと白井晃は、なんでキャスティングされたのか
ちょっと理解に苦しむなあ。ギャグ要員にしては半端だし。
ナレーションが真田広之というのもなあ・・・


前半は、ほぼ原作通りに、テンポ良くぽんぽんストーリーが進む。
後半も、基本のストーリーは同じなんだが、
謎の集団が、算哲の天文観測所に火矢を打ちかけて襲撃してくるあたりから
けっこう原作から離れた自由な演出になってくる。

算哲とえんの夫婦愛に焦点を当てたかったんだろうなあ、と推察するが
原作を読んでいる人には、このへんちょっと違和感を覚えるだろうなあ。
小説と映画というメディアの差はあるにしてもね。

文句ばかり書いてるみたいだけど、
文字だけだった世界を映像にして見せてくれるのはたいへん素晴らしいこと。
とくに天文観測のシーンは、前半の北極星観測シーンとか
後半の改暦のための天文観測所内部のシーンとか、
「こんなふうになってたのか~」って場面の連続で、素直に楽しめたよ。

エンドロールを観てたら、出演者の隅っこに「冲方丁」ってあったんで
エキストラかなんかでカメオ出演してたんでしょうかね。


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