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「密室の如き籠るもの」 [読書・ミステリ]

密室の如き籠るもの (講談社文庫)

密室の如き籠るもの (講談社文庫)

  • 作者: 三津田 信三
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/05/15
  • メディア: 文庫



評価:★★★

刀城言耶シリーズ第一短編集。

「首切の如き裂くもの」
「迷家の如き動くもの」
「隙間の如き覗くもの」
の三編は、文庫で各80ページほどの短編。
シリーズ独特の雰囲気を出すには80ページはやっぱ少ないかも。
事件の展開でいっぱいで言耶も最後にちょこっと出て謎解きという感じ。
いや、短編ミステリとしてはよくできてると思うけけど。

表題作の「密室の如き籠るもの」は250ページほどの
中編というか短めの長編というか。
長さという点では問題ないかも知れないが
カーだか乱歩だかみたいな「密室分類」だか「密室談義」があって
怪奇さより謎解きに主眼がある感じ。

このシリーズ、やはり主戦場は500ページ超の大作にある。
って思ってたら「凶鳥の如き忌むもの」が文庫で出た。
これは550ページくらいある。今から読むのが楽しみだ。


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宇宙戦艦ヤマト2199 第三章 感想・・・のようなもの その3 [アニメーション]

第三章の感想・・・のようなもの 「その3」です。
相変わらず無駄に長い駄文です。
すみません。今回で終わりですのでヒマな方はおつきあい下さい。
大々的にネタバレしてますので、未見の方はご遠慮下さい。

では、前回に引き続きガミラス側のキャラについて・・・


■タラン・ブラザーズ

旧作の優男のタランと、「ヤマト2」以降のいかにも武人という感じのタラン。
さて、どっちのタランが出るのか。
ふたを開けてみれば「その手があったか!」

ファンの間で兄弟説があったがまさかそれを取り込んでくるとは
スタッフも相当遊びすぎ。

旧作通りなら兄が本土決戦で死亡、弟がデスラーに付き従って脱出し、
その後デスラーの副官として苦労の日々もとい辣腕をふるうのですね。

兄の言葉によると、終盤でやはり「デスラー砲」がお目見えするようですな。


■ゲール

まさに外道の極みを見せてくれたゲール様。
ゲール様を前にすると、さすがの総統閣下でさえ頭を抱えてしまうという
ある意味ガミラス最強のキャラかも。

広瀬さんが実に楽しそうに演じているのが感じられて素晴らしいの一語。
第10話での「死にたいのか?」の言い回し、もうサイコーです。
「絶品」というのはこういうことを言うのだろうと思う。

なんだかゲール様が画面に映ると、
それだけでもう嬉しくなってしまう私なのでした。


■セレステラ

安定のクールビューティ。
有能そうだが、しかし本心が見えない(見せない?)。
果たしてその中にはデスラーへの忠誠心だけがあるのか、それとも・・・
彼女の動向も終盤の本土決戦に大きく関わってくるんだろうなあ。

しかし男所帯のガミラスで、ほとんど紅一点。
大御所のおっさんたちばかりの中で、茅原穣の暑苦しい日々はまだ続きそうだ。


■シュルツ

お父さんは最後まで妻と娘のことを思いながら戦いました。
冥王星基地を失った敗軍の将。
それでも、忠節を貫いてくれた素晴らしい部下たちとともに。

無能な上司なんぞ、かまうものか。
最後に男の意地を、ザルツの軍人魂を見せてやるのだ!

・・・合掌。

最後にヤマトと派手な砲撃戦をやらせてあげて、
華々しく散るってのもいいかなと思ったんだけど
ヤマトが直接手を下さずにシュルツが死んだことが
あとあとストーリーに関わってくるような気も(ちょっぴり)してる。

お約束だと分かってはいたけど、流れたね、ヒルデと奥さんの回想シーン。
思い出すたびに涙腺が緩んでしまう


■ガンツ

この人、軍人になっていなければ
ホントいい人だったんだろうな、て思う。

ゲールの「一級に格上げしてやる」って言葉で目を輝かせたり
シュルツの反射衛星砲の転用で素直に感心したり。
正直で嘘がつけない人なんだろうなあって思う。

冥王星基地壊滅の際にはいちはやくシュルツへ
脱出を促すなど忠誠心も揺るぎないし、
副官として有能なところもうかがえる。

それでいて決して目立ったり出しゃばったりしなかった彼が
ゲールの通信をぶった切ったのはよほど腹に据えかねたんだろうね。
その後の笑顔がまたいい。ガンツ、おまえは漢だ!
それをみてシュルツも腹を据え、艦橋にいるザルツ人たちもまた二人に従う。
第三章屈指の名シーンだね。

ガンツといいアナライザーといい、第三章はなにげに見せ場が多々あって
チョーさん、けっこうおいしい役回りだね。


■ヴァレス・ラング

第10話のゲストキャラながらCVは大川透氏。
私としてはガンダムSEEDのウズミ様の人。
ガミラス側は渋い人をそろえてくるよなぁ。

誇り高きザルツの軍人にして、沖田との信頼関係を守ろうとする律儀な人。

ゲール艦隊の攻撃で宇宙の露と消えてしまうんだが、
このシーン、最初映画館で観たときは「え?」って感じがした。

彼の思考というか決断というか、その辺がよく見えなかったのだ。

BDを何回か見返してみて、いくらか得心がいった。
ちょっと思うことを書いてみる。

ゲール艦隊がヤマトにメルダが乗っていることを承知で
攻撃を決めたとき、彼の取れる行動は次の4つかなと思う。
(1)命令通りゲール艦隊の射線上から待避し、様子見する。
(2)反転してゲールとともにヤマトを討つ。
(3)ゲール艦隊に対して反撃する。
(4)本編通り、射線上を動かない。

まず(1)と(2)は取れないだろう。
艦隊総司令の令嬢が座乗する艦を沈める片棒を担ぐなんて
この場は切り抜けても、真相がバレれば処罰が待っている。
(誇り高いザルツ軍人としてはなおさら、だ)
下手をするとザルツ人の待遇にも影響があるかも知れない。
ヤマトに対しても、結果的に罠を仕掛けてしまったようなことになってしまい
沖田との信頼を裏切ることになる。
(ラングも沖田も、異次元断層脱出後に
 1対1で決着をつけることを前提に協力したと思う。)

(3)はもっとまずいだろう。
艦隊総司令の令嬢を守るためとはいいながら、
一等ガミラス人の上官に弓引く行為は、上記と同じで
自分と部下の処分、さらにはザルツ人全体への悪影響が大きすぎるだろう。
(もっと言えば、多勢に無勢でEX-178には勝ち目はなかっただろうし)

そう考えると、メルダ殺害に手を貸さず、ザルツ人を守り、
さらに自らの名誉も守り、沖田との信頼に答えようとするなら
(4)の選択肢以外無かった、ってことになるのかなぁ。

あの瞬間にそこまで考えを巡らせたのかどうかは分からないが
ラング艦長の全てを悟ったような表情が切ないねえ。


■ドメル&フラーケン

まだ出てないけど、中の人が大塚明夫氏&中田譲治氏。
まさかのガルル&ギロロ兄弟の参戦ですね。
期待してます。


あとは、それ以外の細々としたことを

■開戦のいきさつ

「どっちが先に撃った」が問題になっているようだが
ガミラスの要求は「服従か滅亡か」の二者択一しかないわけで
結局のところ、真相がどうであろうと開戦は避けられなかったのでは。
(服従を選んだらそもそもこの物語は始まらないし)

ただ、もし「先に撃ったのが地球側」なんてことだったら、
ガミラスを滅ぼして終わる結末は描けないだろうなぁ。

ネットの噂では「旧作通りの本土決戦にはならない」っぽいので
その辺との絡みが気になる。楽しみでもあるけどね。


■バラン星

ついにバラン星もビジュアルが公開。
楕円形につぶれてるのをみて
「重力の使命」とか「ハル・クレメント」とか「メスクリン」とかいう
単語が頭に浮かんでしまう私は、ふるーいSFファンなんですなぁ。

今作のバラン星はガス惑星みたいだけど
地球みたいな岩石惑星で自転速度が速い場合、
断面は楕円にならない・・・なんて話を
SFマガジンで特集してたような気がするんだが
記憶違いかも知れん・・・。

浮遊大陸みたいな岩塊に基地があるみたいだね。
窓から見える雲海をバックにゲェーールゥ君が
「ガァァミラスに失敗の二文字はなぁぁぁい!」
って怒られてたね。

今作でも戦いの舞台になるのかな?
旧作では、バラン星での戦いの功績で
古代が艦長代理に抜擢される、ていう展開があったけど
今作ではどんなドラマが用意されているのかな?


■ガブトガニ

異次元断層に漂流してましたよねえ、あのカブトガニ型の戦闘機。
第四章11話の冒頭で、ドメルが"外宇宙の蛮族"と戦っているシーンがあるそうで、
そのとき流れるBGMで相手の勢力が分かるんだそうだ。
(ヤマトークか何かで総監督が話してたらしい)
だとしたら、あのパイプオルガンが流れるのかなぁ
(まさかな~。あ、でもアレ演奏してたの彬良さんだったらしいからな~)。

カブトガニはあくまでファンサービスで、
"白いヤツ"は出てこないんじゃないかなぁ。
(だいたいあの方々はまだアンドロメダ銀河にいるんじゃないの?)
私の予想では"黒い方"が出るんじゃないかと・・・
(旧作を知らない人には全く分からない話題だね・・・)

でも、あまり続編の要素を出すのもお遊びが過ぎると思うので
ほどほどにしてほしいなあ。


■波動砲

第三章では二回も使用されている。ちょっと使いすぎかな。
(一章あたり一回くらいにしておいた方がいいんじゃ・・・)
旧作では全26話中で五回しか使ってないんで、
(対バラノドンの代わりが今回の異次元断層か?)
使用回数も旧作を踏襲するなら、使うのはあと二回?
「人に向けては撃たない」は今回も守られたが、果たして今後はどうなるかな・・・

あと、ガミラスが波動砲について詳しすぎる気が・・・
異次元からの脱出だって、敵の秘密兵器を当てにするなんて、
そんなのもう秘密じゃないよね・・・
それに、波動砲発射後はすぐには動力が回復しないことも知ってるぽいし。
(グリーゼ581での使用シーンのビデオ解析でそこまで分かってしまったのか?
 このビデオのおかげでデスラー砲の完成が早まったりして・・・?)


■自動航法室

今作のヤマトにおける最大の謎。
"ユリーシャの棺"もここにあるはずだし、
伊東の台詞から
"イスカンダルへの自動航法装置"があるらしい。
ということは
"ユリーシャの棺"="自動航法装置" ということか?

そうなると木星での強制ワープアウトも"彼女"の仕業か?

雪が"彼女"と何らかの関わりがあるのは間違いないだろうし。
いずれにしろ旧作終盤における雪の扱いが、
(旧作最終回での「アレ」も含めて)
今回のこの設定で大きく変わりそうな予感・・・。


■主題歌

前奏つきの元気のいい(?)バージョンになった。
それに伴い、画面構成もちょっぴり変更。
冒頭の、ヤマトが地表から飛び立つ直前、カメラが引くカットがすごくいい。

今回はかみさんが一緒に観に行ったんだが、
やはり彼女にとっては、主題歌はささきいさお以外には考えられないらしい。

(ちなみに、11月10日のヤマト音楽団も、かみさんと二人で聴きに行く予定。
 これも、ささきいさおが出ると聞いて、かみさんも行く気になった。)

私も今回は「真赤なスカーフ」を聞いて、改めて良さを認識した。
やっぱりヤマトは映画館で、ささきいさおの歌を聴きながら観るのが最高だなぁ。

主題歌変更問題がどうなったのかは知らないが、
EDが各章ごとに変わるのは既定路線だろうから仕方ないとして、
(第二章のEDは、聞き慣れてはきたが、やっぱり私には微妙な感じ。
 でも第一章のEDは大好きなので、今後のEDにも期待はしてる。)
OPは変えないでほしいなあ。
あと、バックの動画を差し替えたバージョンも、できたら観てみたいなあ。

・・・きりが無いのでもうそろそろお開きにしよう。

いやあ、またまた駄文の垂れ流しになってしまった。
ヤマトに関しては書きたいことがいっぱい浮かぶのでねえ。

第三章も楽しく観させてもらった。
ネットでは酷評する人もいるみたいだが、私は充分に楽しめたよ。
気になるところも無いではないが、
欠点を探すより面白いところを見つける方が何倍も楽しい。

第四章も映画館まで足を運ぶつもり。できればまた、かみさんを連れて。


「宇宙戦艦ヤマト2199」
ホントに楽しんでます。
スタッフの皆さんにも、スポンサーの皆さんにも、感謝してます。

いろいろたいへんなことも多いかと思いますが、
がんばって最後まで完成させて下さい。

私も精一杯追いかけるつもりです。


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宇宙戦艦ヤマト2199 第三章 感想・・・のようなもの その2 [アニメーション]

第三章の感想・・・のようなもの、「その2」です。
相変わらず、だらだらと無駄に長い駄文です。
ご用とお急ぎでない方はおつきあい下さい。

大々的にネタバレしてますので、未見の方はご遠慮下さい。

それでは「キャラ別」編の続きです。


■真田&アナライザー

第9話は真田とアナライザーの回。
人工知能に心は宿るのか。SFでは古くからあるテーマだが。

今作の真田も、旧作と同じく
体の一部が機械化されているらしき描写がある。
意識して人間味を排除した行動を取っているような節もある。
ひょっとすると旧作以上に、脳の一部までそうなっているのかな、
なんてことまで思わせる。

アナライザーは逆に、旧作ではやたら人間くさかったが
(スカートをめくったり、酒飲んだり、雪に迫ったり・・・)
今作ではロボットであることを強調してかそのような描写は排されている。

人間型で人と会話をするロボットというものが夢物語でなく
そう遠くない将来に現実になりそうな現代だからこそ、
こういう描き方になったのかもな、なんて思ってみる。

ただ、今回のエピソードを通じて変わっていくような気もしている。
旧作のビーメラ星みたいなシーンが今後どこかで観られることを期待もしてる。

PVでは、オルタはてっきり伊東の射撃によって破壊されるものと思ってたが
実はアナライザー自らが破壊してるんだね。
これは映画館ではよくわからなかった。BDで見返してわかったよ。


■徳川

第一章でいちばん涙腺が緩んだのが徳川とアイ子の別れのシーン。
第三章も徳川の通信では目頭が熱くなったよ。

沖田との酒を酌み交わしながらの会話は心にしみる。
私も、沖田や徳川の歳に近づいてしまったからか・・・


■南部&相原&太田

南部もそれなりに気骨を持ってヤマトに乗り組んでるんだね。
(森田製薬のご令嬢、すごい美人じゃないか。
 大企業の御曹司で結婚相手も選び放題なんて、
 すんげー恵まれた環境なのにそれを放り出してきたんだから・・・)
「心に決めた人」は言うまでも無く雪なんだろうが、玉砕決定なのは悲しいね。
酔いつぶれて太田に落書きされるなんて
すっかりいじられキャラになってしまったが
それなりに周囲からは愛されているのかも。

その太田も、真琴をかつぐなんて旧作以上にムードメーカーになってる。
相原も通信室で仕事してたりして。
この三人が第一艦橋以外で行動するシーンは
あまり観たことがなかったので、純粋にうれしい。

でも今作の相原は宇宙遊泳しそうもないなあ。


■佐渡

「艦長を殺す気かー!」がしっかりあった。
印象的なところはちゃんと残すんだね。
第四章以降、艦長がらみで出番が増えそう・・・


■榎本

収容に失敗した山本と篠原の怒りをうまく静めて事態を収める。
さすがベテラン。いい仕事してますねぇ。


■新見

芹沢の配下だったんだね。
イズモ計画も諦めてなさそう。
伊東と並んでヤマトの不安定要因になってしまうのか?

最後まで生き残って真田さんと幸せに・・・てのは
なんか無理っぽい感じになってきたね。


■山本

すっかりヒロインポジになってしまった山本妹。
古代に接近しているのは恋愛というより、兄を感じさせるから?
(回想シーンの山本兄が古代に似てる。)
古代のほうは相変わらず、安定の朴念仁ぶりで
山本に対して異性を感じているとは思えないが。
(雪に対しても異性を感じているとは思えないところが問題といえば問題。
 マジで「きれいな宇宙人によく似た人」くらいの認識しかなかったりして。)

古代に対する気持ちが恋愛になってしまったら死亡フラグ確定だね。
地球を目前にして、デスラー艦との白兵戦あたりで死にそう。
(個人的には加藤とくっついて欲しいんだが、あっちは真琴ちゃんがいるし。
 でも彼女も生き残るとは限らないしなぁ。←おい)

次章で雪と入浴するシーンがあるらしいが、
二人がどんな会話をするのか全く予想がつかないね。

メルダとはこれから因縁のライバルになっていきそうな予感がするが
(メルダが生き残れば、の話だが)
次章で、はやばやとドッグファイトシーンがありそうで期待大。


■原田

太田にだまされてメイド服を着てしまう真琴。
その服はどこから持ってきた、なんて詮索は野暮か。
他にもコスプレしてる娘らがいたよね。
(なかりふくよかな方もいらしたが)

加藤との仲は順調のようでまずはめでたいか。
でも、旧作キャラに新キャラが恋しちゃうとみんな死亡フラグに見えてしまうよ。
ガミラス本土決戦あたりが危ないと踏んでる。


■岬&星名

本編中でもラジオヤマトが始まって、やっとネットラジオに追いついた。

霊感体質って、「見える」ってことなのか?
第9話で「心があれば機械でも捕虜だ云々」の台詞がすごい唐突なんだが
このときは「自動航法室の女神」に取り憑かれていたのかね?

この子だけは何があっても生き残りそうな気がするのは私だけだろうか。


今回驚いたのは星名クンがちゃんと保安部してたこと。
しかも部下に命令までして。
どうみても、いちばん下っ端の使い走りかと思ってたよ。


■加藤&篠原

前にも書いたが、篠原の身の上話から、
加藤の父親との交信までの流れが、今回いちばん泣けた。
(通信の最後の消え入るような「ありがとうございました」が切ない)
自分自身が、彼らの父親くらいの年回りになってしまったのが大きいのかなあ。

篠原は前回にもまして「いい人」度が増してる。
それに比例して、死亡フラグも大幅に増量中な感じ。
これも前に書いたと思うが
七色星団あたりで加藤か山本を庇って散華しそうでオジサンは心配だ。


■藪

新見さんに気があるんですかぁ・・・
彼もまた旧作の影を引きずってますからねえ。
反乱を起こして死亡・・・ってのはどうなるのか。
今作では漢としての見せ場を作ってやって欲しいなあ。
なにせ外見といい性格といい、他人には思えないので・・・


■伊東

やっと第三章にして台詞が入りましたね。
関俊彦さん、さすがに達者です。

第7話では胡散臭さ全開だし、
第9話では嫌われ者の役回りだったけど、本当のところはどうなのか。
(ちょっとガンダムSEEDのクルーゼさんを彷彿させる。
 あ、あの細い目は相手に感情を見せないためなのかも知れないね。
 彼にとっての「仮面」なんだろうな。)

ガミロイドに対する行動も、保安部という彼の職責を考えたら
至極まっとうな対応をしていると思う。
(真田やアナライザーの方がどちらかというと理が通らない)

こういうキャラは見かけの通り悪い奴か、
本当はいい奴だった、の二択だと思う。
私は「いい奴」に一票入れておこう。

しかし砲塔室前での真田との対峙、
電王のデネブとモモタロスなんだよね。
さすがプロの声優さん。芸の幅が広いよ。


■デスラー

巨大ホログラムで演説なんて「赤くて三倍の大佐」みたいですな。

山ちゃんもすっかりデスラーが板に付いてきたね。
台詞がもうすっかり山ちゃんボイスで脳内再生されるようになった。

まだまだ余裕の総統閣下ですが、
今後ヤマトがガミラスに近づいてきたらどんなふうになるのかな。
いまから本土決戦が楽しみなんですが。
(でも旧作みたいな壊滅にはならないという噂もちらほら)

「下品な男は~」もしっかりありましたね。
まさかあのシーンが21世紀になって見られるとは。

自分の立てた作戦が沖田に破られてしまったが
悔しいそぶりは見せずに、
戦死者を二階級特進、遺族に名誉ガミラス人の地位を、
なんて太っ腹なところを見せる。
そうだよね、ここで慌てて変なこと言ったら台無しだからね~。
どーんと構えてこそ大帝国の総統閣下だ。


■ヒス

今回は無難に終わったかな。
胃が痛くなるようなところは全部ゲール様が持ってったからね。


■ゼーリック

いやあ若本だぁ。良くも悪くも若本。
ある意味デスラーより目立ってる。
若本ボイスは大好きなんだけど、ちょっと浮いてるかな。

今回、ガミラス軍幹部は、
征服民に対して「寛大な派」と「そうでない派」の二派に分かれていそう。
ゼーリックは「そうでない派」の頭目っぽいので
今後もけっこう出番がありそう。

これが終盤でガミラス内の内紛にでもつながるのかな?
(まあ、ガミラスが一枚岩でヤマトに向かってきたら勝ち目無いしね)

今回のハイライトはやっぱり
「吉報を待っておるぞぉ、ゲェェェーーールゥゥゥ」
だよね。


■ガル・ディッツ

ゼーリック派(仮称)に対するもう一派に属している(らしい)人。
中の人も堀勝之祐さんなので「理性的で話が分かる人」っぽい。
この人がメルダの親父さんなのも今後のストーリーに絡んできそう。


■メルダ・ディッツ

中の人は伊藤静さん。
私としては「エル・カザド」のナディの人。
前にも書いたが
彼女が地球型大気の中で呼吸できることの説明はあるのかな。
ヤマトに残されてしまった彼女を今後どう扱うのか、
(開戦のいきさつも絡んで)艦内で軋轢が起こりそう。

今回はガミラスからの使者という役回りだが
旧作では、このようにガミラスと対等に話し合うシーンは皆無だった。
ここ、今作が旧作と最も異なる点かも知れない。
(親父さんのこともあって)ガミラス側が一枚岩でないらしいことから、
最終的にガミラスを滅ぼす結末でなく、
講和を結ぶという可能性も出てきたような気が。

とはいっても、まずは彼女の運命が気になる。
何とか生き延びて親父さんにヤマトのことを伝えてほしいものだが・・・


今回はここまで。

いちおう次で打ち止めの予定。


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宇宙戦艦ヤマト2199 第三章 感想・・・のようなもの その1 [アニメーション]

初日のMOVIX柏の葉にて観た。
その様子は「鑑賞記」としてすでにアップ済み。
映画館は10番シアター。これ、いちばん大きいハコ。
前回の第二章は一週目の最後の上映回だけこのハコだったが、
今回は(すくなくとも第一週は)すべての上映回がこのハコらしい。
客が増えているのかねえ?
(第二章はBDが手に入らなかったので、
 複数回観に行った客が多かったんじゃないかな~
 今回は無事にBD発売できたので、その分減りそうな気も)

亀有でも上映が始まったので、客が分散してしまうんじゃないかと
ちょっと不安でもある。
朝、並んでいた人が少なめだったのはそのせいかも。
(さっき確認してみたら、最終日26日は8番シアターになってた。
 定員は10番の約半分。さすがに客も減ってきたかな?)


さて、恒例(?)となった「感想・・・のようなもの」。

思ったことをだらだらと、まとまり無く書いていくので
ヒマな方はおつきあい下さい。
大々的にネタバレしてるので、未見の方はご注意を。


まずは全体の印象から。

総監督がどこかで言ったらしいが
第二章が「動」なら第三章は「静」だという。たしかにそう思う。

私の印象では
第二章が「派手」なら第三章は「地味」かな。
ヤマトの行動で言えば
第二章が「攻める」で、第三章は「逃げる」だね。

ヤマトの目的はイスカンダルへいくことであり、
「無用な戦闘は避ける」ことを行動原理とするなら
「逃げられるうちは逃げる」のが基本方針のはずだから。

第二章のような血湧き肉躍るような戦闘シーンも大好きだけど
第三章のような(どちらかというと)静かな話も好きだ。
どちらも「ヤマト」に欠かせない部分だと思うから。

オリジナルでも、大きな戦闘は冥王星、七色星団、ガミラス本星くらいで
それ以外は小規模なもの。
バラン星だってヤマトとドメルは直接砲火を交えていないはず。
(2199ではどうなるか分からないけど)

TVシリーズ第1作は、
「戦記物」であると同時に「宇宙冒険もの」という面もあった。
人類初の恒星間航行に戸惑ったり、大宇宙の神秘に触れたり。
だから戦闘が全く無い回だって存在した。
だから第三章のようなヤマトもまた、りっぱな「ヤマト」だ。


では、個別の話について、まずざっくりと。

■第7話「太陽圏に別れを告げて」

 旧作第10話「さらば太陽圏! 銀河より愛をこめて!!」のリメイク版。

 女性が増えた分、華やかになってる。真琴と加藤がバカップル化。
  艦長が居場所がなくて艦内をウロウロするのは旧作通り。

 今作の古代が20歳に設定されたのは、
 ここで沖田と酒を飲むシーンのためだと思っていたが、そこは徳川さんに差し替え。
 歴戦の勇士である二人の会話もまた味わいがあるけど。

 実は、映画館で観たときにはちょっと目頭が熱くはなったが、泣くほどではなかった。
 しかし先日の金曜日(19日)、たまたま早く帰れたので家でBDを観たら
 篠原との会話から加藤が地球の父親と交信するシーンあたりで涙が出てきた。

 もうトータルで3~4回観てるはずなのに。歳をとったせいかな・・・
  この回に限らず、第三章は家で落ち着いてじっくり見ていると
 じわじわとくるシーンが多いように思う。


■第8話「星に願いを」

 ベースは旧作第12話「絶体絶命!! オリオンの願い星、地獄星」だが
 シュルツの散華まで描いてるので、旧作第9話の要素も。

  山ちゃんのデスラーが見事にはまってきたなあと思う。
  下品な将軍のシーンもしっかりあったのはうれしいのだが
  今作のデスラー(というかガミラス)の雰囲気にはちょっと合わないような気も。
  (それにしても「とっても下品」な「ドーテム・ゲルヒン」って、スタッフ遊びすぎ)

  ゲールの通信をぶっつり切ったガンツに感激し、
 シュルツの散り際の回想シーンに目頭が熱くなった。


■第9話「時計仕掛けの虜囚」

 完全オリジナルストーリー。

  ネットの評判では賛否あるみたいだけど私は嫌いじゃない。
  ただ、有名なSF作品のタイトルのもじりを気にする人はいそう。
  アシモフのロボットものとかに親しんだ人にはおなじみのテーマだし、
  もうちょっと突っ込んだ話にしてもよかったんじゃないかとも思うが
  (独立した短編SFとしては、ちょっと物足りないかな)
  「ヤマト」というシリーズ中の一編としてはこれくらいが適当かなとも思う。

  この回も、何回か見返すといろいろなことが思い浮かぶ。

  アナライザーと真田がメインではあるが
 保安部の伊東のキャラがはっきり分かるところも見所か。

  ガミロイドがあんなに簡単にヤマトのネットワークに侵入したり
 逃げ出せたりするって,セキュリティに問題があるなあとも思うが
 あんまりがんじがらめに隔離しちまうと
 ストーリーが動かないので、加減が難しいところだね。

 あと、ガミロイドを止められない保安部ってどうよ、って意見がネットにあったが
 最初はなるべく破壊の程度を最小限にして捕獲したかったんじゃないかな。
 だから実弾といっても威力の低いものを使って
 しかも胴体部分には当ててないんじゃないかなあ・・・なんて勝手に思ってる。
  ヤマトに選抜されて乗っているメンバーが、そんなに射撃が下手なはずはないと思うし。
 甲板に出て、自動航法室へ向かうのが確定した段階で
 沖田が「破壊もやむなし」って命令しているしね。


■第10話「大宇宙の墓場」

 ベースは旧作第15話「必死の逃亡!! 異次元のヤマト」だけど
 後半のガミラス艦と協力して脱出するという展開はオリジナル。

  予告編の日数から逆算すると、この第10話は第8話から16日後のこと。
  軍首脳部の眼前で堂々と使ってしまったから、
 ガミラス艦が波動砲のことを知っているのはまあ不思議じゃないか。

  ガミラスとの(ヤマトとしての)ファースト・コンタクトで、
  ヒューマノイドであることに驚く乗組員たち。
  開戦のいきさつにもなにやら秘密がありそうで、第四章への伏線回でもある。

  メルダが地球型大気にすんなりなじんでいるのはなぜ?
 ガミラス人も地球と同じ大気を呼吸しているのか?
 (もっと言えばザルツ人もガミラス人と同じ空気を呼吸しているし
  この作品に出てくるヒューマノイドはみな同根・同類なのではないか?
  その辺が明かされることはあるのかな?
  旧作ではそんな設定があったらしいけど結局表には出なかったよね。)

  この艦もそうだが、銀河方面軍には主にザルツ人が派遣されているのかも。
  彼らが誇り高い人々であるだけに、
 親衛隊将校やゲール様の陰険さ・無能さが際立つという演出。

  第8話で、ガミラス首脳も一枚岩ではなさそうな感じだったし、
 このあたりが今後の展開に大きく関係してくる予感。

それでは、前回と同じくまたキャラ別に。


■沖田

第一章だか第二章の感想で私は「主役は沖田」って書いた。
私は、この物語の真の主役は「ヤマト」という船だと思っている。
だから、その指揮を執るものが必然的に物語の中心になる。
そういう意味で、現在の主役は沖田。

冷静沈着で、一歩も二歩も先を読み、常に的確な指揮を執るのも
赤道祭で居場所がなく艦内をウロウロするのも
徳川と酒を酌み交わして郷愁に浸るのも、どれもみんな沖田である。
艦内ではいちばん卓越した能力を有すると思われる彼もまた一人の人間。
ヤマトの、もっと言えば地球の運命を担っているその重圧は
想像を絶するものがあるだろう。
逆に言えば、沖田がすべて引き受けてくれているので
乗組員たちは彼に従っていれば間違いない、という安心を得られるのだろう。

最初は「悪魔」と呼んでいたガミラスに対して
第9~10話を通じて「男と男の約束だ」とまで評価を改めてる。
ガミロイドを通じて相手もまたコミュニケーション可能な相手だと認識し、
ディッツ少尉を目の当たりにして相手もまた"人間"だと理解する。
(そういう意味では第9話はあそこに入らなければならないエピソードだったのかも)
人類を滅ぼそうとしている相手を「信じる」と断言しても、
誰も文句を言わないのも、それが沖田だからか。

そして第三章では、その沖田に健康不安があることが明かされる。
旧作では「宇宙放射線病」という不治の病だったが今作はどうなるのだろう。
どちらにしろ、今まで通りに指揮が執れなくなる日が遠からず訪れそうで
ここで指揮するものが代われば、その者がその後の「ヤマト」の中心となる。
つまり「主人公の交代」的なイベントになるはずだ。

旧作ではバラン星の件ですんなりと古代に指揮権を委譲してしまったが、
今作ではどうだろう。
それなりの段階と手続きを踏まないと、
乗組員の(そして視聴者の)納得のできる交代はできないのではないか?
(今のところの古代の描かれ方も、ちょっと影が薄いしね)
製作スタッフたちの腕の見せ所でもあるだろう。

あと、沖田と山崎は開戦当時のいきさつを知っているらしい。
真相はどうなのか。ゲールや芹沢が噛んでいそうな気もするが・・・


■古代&雪

ネットでの感想を読んでいると、「古代と雪の影が薄い」というのがとっても多い。
確かに今回は古代の見せ場が少ない。派手な戦闘シーンも無いし。

それでも、第5話で冥王星基地探索の指揮を任されたように、
少しずつ種をまいているようにも思う。

第7話の船体補修のシーンでは、
その「冥王星基地を叩いた戦術長」という評判が
艦内に広まっているらしいことが分かるし、
その「戦術長」が作業の肩代わりをしてくれたわけで、
甲板員たちの受けもよくなろうというものだ。
(基地攻撃のお膳立てしたのは沖田だけど。
 深読みすれば、後々のことを考えて、
 エンケラドゥスでのことも含めて、できるだけいろいろなことをやらせて
 経験値を積ませているのかも知れない。)

第10話ではメルダとの交渉にヤマト側の代表として対応させたり
(しかもその様子を他のクルーにも見せて、ちゃんと交渉できることを知らしめてる。)
少しずつ指揮官としての度量を示し始めているようにも見える。

ただ、旧作のように「艦長代理」として全権委任されることはないような気がしてる。
平時は真田が指揮を執り、古代には緊急時の戦闘指揮権のみが委譲される、
なんて風になるんじゃないかな。

旧作の古代は艦長代理になっても言動はさほど変わらなかった気がするが
(よく言えば肝が太い、悪く言えばあまり考えないキャラだったよね。)
今作の古代は、戦闘指揮を任されたらそれなりに悩んでしまいそうな気がする。
(肝は据わっていると思うが、けっこうナイーブで内向性な気もするよね。
  木星で最初に波動砲を撃った後の
 「オレ、何かまずいことしちゃったカナ?」みたいな表情からして
 悩みをため込んじゃいそうだ。)
そんな古代を雪が支える、ってシーンも観たいもんだが、さてどうだろう。


雪も今回、「一年前より過去の記憶が無い」っていう驚きのカミングアウト。
ユリーシャ本人なのかどうかはともかく、
彼女と何らかの関わりがあるのはもうこれで間違いないだろう。
私は(前にも書いたが)別に雪がイスカンダル人でもノープロブレム。
納得のいくような展開さえしてくれればね。

古代と山本の船外作業を見つめる眼差しが寂しそうだなあ・・・
ハーモニカを吹いていた古代に対しての言動がすごく柔らかくなっていて
第一章の頃とは別人のようである。
ただ、お互いのプライベートには深く関わろうとはしないあたり
まだまだこの二人の距離は縮まりそうにない。
第8話で星に祈る雪を見かけても古代は声をかけないし。

そういえばこのとき雪は何を祈っていたのだろう。
女性キャラは増えたけど、雪と親しい女性士官はいなさそう。
(百合亜は親しいというよりは憧れ、かな)
佐渡先生のそばには真琴が、
真田さんの横には新見が、という感じで
旧作より雪の居場所が減ってる。
そのせいか、何となく今作の雪は孤独な感じがする。

古代に指揮権が移れば、必然的に古代メインでストーリーが展開されるし、
イスカンダルが近づけばユリーシャがらみで雪にも出番が増えるだろう。
そう考えれば、二人にはまだまだたっぷり時間があるんだ。
主役カップルとして活躍するのはこれから。焦ることはない。


■島

第7話の通信シーンの島の母親がやつれていて痛々しい。
夫には先立たれ、頼みの長男は生還確率が限りなく低い任務に志願してしまう。
そんな母と弟を残して旅立った島の心中やいかに・・・

第8話では、「グリーゼ581に向かえ」という沖田の指示に
迷い無く従うあたり、信頼というか尊敬ぶりがうかがえる。

第10話ではメルダの「先制攻撃は地球側から」言葉に激高する。
このあたりも次章への伏線か。

今回の島(古代や雪もだが)はこんな感じで、描かれ方が断片的。
まあ他のキャラが多いしね。
次章でファースト・コンタクトを巡り古代と対立、ってことで
出番が増えるのだろうと期待してる。
(島の親父さんも何か絡んでいそうで・・・)


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「獣の奏者 (全4巻)」 [読書・ファンタジー]

獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)

獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)

  • 作者: 上橋 菜穂子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/08/12
  • メディア: 文庫

獣の奏者 2王獣編 (講談社文庫)

獣の奏者 2王獣編 (講談社文庫)

  • 作者: 上橋 菜穂子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/08/12
  • メディア: 文庫

獣の奏者 3探求編 (講談社文庫)

獣の奏者 3探求編 (講談社文庫)

  • 作者: 上橋 菜穂子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/08/10
  • メディア: 文庫

獣の奏者 4完結編 (講談社文庫)

獣の奏者 4完結編 (講談社文庫)

  • 作者: 上橋 菜穂子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/08/10
  • メディア: 文庫

評価:★★★★

I:闘蛇編、II:王獣編、III:探求編、IV:完結編
の全4巻構成のファンタジー大作。

舞台は、何となく中国~中近東あたりをちょっとイメージさせる世界。

"闘蛇"と"王獣"とは、この世界に生息する生物のこと。
この不思議な生き物たちとヒロインとの関わりが物語の主テーマだ。

"闘蛇"とは、その名の通り戦闘用に使役される動物のことである。
「蛇」というより、巨大なトカゲかワニみたいなもののようだ。
戦場においては無敵の威力を誇る「兵器」であり、
闘蛇の飼育を担当する者たちは"闘蛇衆"と呼ばれた。

リョザ神王国は、"闘蛇"を主戦力とする大公によって
外敵の侵入から国土を守っていた。

主人公の少女エリンは、闘蛇衆の村に生まれた。
ある日、彼女の村で飼育していた闘蛇が一斉に死んでしまうという事件が起こる。
エリンの母はその罪を問われることになり、エリンは村を追われる。

蜂飼いのジョウンに拾われたエリンは、彼とともに暮らすことになる。
その生活の中で、エリンの聡明さに驚いたジョウンは、
母と同じ「獣ノ医術師」になりたいという彼女の願いを叶えるべく、
カザルム王獣保護場にある学舎へ入学させる。

保護場で医術を学ぶエリンの前に、
ある日、一頭の傷ついた"王獣"リランが現れる。
リランの世話を任されたエリンだったが、そのことが
後に王国の運命を揺るがすことになろうとは、知るよしも無かった・・・


「闘蛇」とは、いわば(この世界における)核兵器のようなもので、
これを保持することは絶対的な武力を意味する。
そして、リョザ神王国はこれを独占的に保有している。
しかし、エリンはこの"兵器"の秘密に気づいてしまうのだ。

たとえば、核兵器がある日突然爆発力を失ったり、
誰でも簡単に作れてしまうようになったらどうなるか。
世界の軍事バランスが一気に覆ってしまうだろう。

エリンはまさに(ちょっと大げさに言えば)
「世界の運命」を握る立場になってしまうのだ。
そんな彼女に、平穏な生活が待っているわけがない。
これは、そんな一人の少女の苦難に満ちた人生の物語。

気持ちが優しく、まっすぐで、しかも理解力が高く聡明。
生い立ちの不幸さも相まって、読んでいて感情移入がハンパではないが
そのぶん、彼女のたどる運命に胸が締め付けられる。

エリンの母がかつて属していた「霧の民」とは。
王国を統べる「真王」の出自の謎。
そして王国の覇権をめぐっての陰謀、暗躍・・・

そんな「大人の事情」に巻き込まれたエリンが
10歳から18歳までの多感な時期を成長していく姿が描かれるのが
前半の2巻(闘蛇編と王獣編)。

ここで物語はいったん収束するが、エリンの苦難が終わったわけではない。
この11年後に再び幕が上がる。

妻となり、母となった29歳のエリンが
自分の運命に決着をつけるまでを描いたのが
後半の2巻(探求編と完結編)。
リョザ神王国のみならず、世界の行く末まで見つめたエリンが選んだ道とは・・・

ネタバレになるんでラストは明かせないけど
「激動の歴史を経て新しい時代を開いた女の一代記」って感じで
ファンタジーでなければ
NHK大河ドラマになってもいいような話だね。
(あ、前半2巻はNHKでアニメになってるんだよね。
 そういえば前半部分は朝の連ドラでもいけるかも・・・
 ただ、「ホレたハレた」的ラブコメ要素はほぼゼロだが)


ちなみに、エリンの夫が誰なのかは、3巻の冒頭では明らかにされない。
作者がちょっともったいぶっているのか、なかなか教えてくれないんだ。
(まあ2巻まで読むと、なんとなく予想がつくけど・・・
 前半のエリンって闘蛇と王獣のことで頭がいっぱいで
 異性関係まで手が回らない人なんだ・・・)


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「ARIEL 06」 [読書・SF]

ARIEL 06 (ソノラマノベルス)

ARIEL 06 (ソノラマノベルス)

  • 作者: 笹本 祐一
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2009/07/21
  • メディア: 新書

 

 

シリーズ第6巻。
本編が全10巻なので、後半に入った。

今回は二部構成。

1945年8月9日に、長崎に落とされるはずだった原爆「ファットマン」。
これを積んだB29がSCABAI基地に現れる。
タイムトラベラー(トラブラー?)・ユリが過去から転移させてきたものだ。

歴史改変を阻止するために、時間管理局(?)みたいな組織が介入してくる。
岸田博士は、長崎への原爆投下そのものを「無かったこと」にするため、
SCABAIの総力を挙げてそれを迎え撃つ。
そりゃそうだ。博士の愛妻は、長崎の原爆で亡くなっているんだから。
歴史が変わろうとどうなろうと、愛する者を救うチャンスがあるのなら、
それに賭けるのが男じゃないか・・・

結末は、まあ予想通りと言えば予想通り。
でも、某レギュラーキャラには幸せな将来が約束されたようで、
これはこれでめでたいことだ。

もう一部は、
予算削減で侵略行為に出られない戦艦オルクスが、
地球側に対して情報戦を仕掛ける話。

SCABAIに対して膨大な通信を送りつけ、中に潜ませたウイルスで
コンピュータを乗っ取ってしまおうというもの。
それと並行して、現地工作員のナミに
ARIAL奪取命令が下される。
そこに和美たち女子高生3人組が加わっての大騒動が始まる。

毎回思うが上手いもんだ。
原本が書かれたのは96年と97年。
Windowsがやっと実用レベルになってはきたが
まだインターネットが一般に広く普及する前の頃。
そんな時代にこんな情報戦の発想をして
ストーリーを作り上げてしまうんだからねえ。


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「紫紺の戦魔女 ミニスカ宇宙海賊8」 [読書・SF]

 

ミニスカ宇宙海賊8 紫紺の戦魔女 (朝日ノベルズ)

ミニスカ宇宙海賊8 紫紺の戦魔女 (朝日ノベルズ)

  • 作者: 笹本祐一
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2012/04/20
  • メディア: 単行本

 

前巻の舞台だった「髑髏星」を出発する直前、
グリューエルが巻き込まれた誘拐騒ぎ。

事態が収拾して「海明星」へ戻り、
いつもの海賊営業中に受信した救難信号。
現場へ駆けつけると、現れたのは「紫紺の戦魔女」こと
賞金稼ぎのノエルという女性。
かつて茉莉香たちを苦しめた詐欺師、
ジャッキー・ファーレンハイトを追っているという・・・

登場人物のほとんどが女子高生という何とも華やか(?)な
スペース・オペラ・シリーズ最新刊。
メカや疑似科学のディテール描写は緻密かつ的確ながら
あくまでも読み心地は軽快に。
毎度のことながら上手いと思う。これがベテランの味か。

アニメも観なくちゃな~。
実はビデオに全話撮ってあるんだがなかなか手が伸びない。
いや、べつに嫌いなわけじゃないんだが、
何せ読みたい本や観たいビデオがたくさんたまってる上に
時間が無いと来ていて・・・
年末年始あたりに一気に観てしまおうかなぁ。


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「宇宙戦艦ヤマト2199 第三章 鑑賞記 at MOVIX柏の葉」 [アニメーション]

「アタシも観に行こうかな」
すべてはその一言で始まった。

かみさんがそう言い出したのは木曜(11日)の夜。
いままで「山本(男)が出ない」とか「キャラの目がくりくりしててイヤ」とか
いろいろ言って「2199」を敬遠していたかみさんが、
どんな風の吹き回しか、今回は観に行くと言い出した。

 ここんとこ仕事でストレスが溜まっていたのは
 傍で見ててもわかったんだが、
  私の想像以上に負荷がかかっていたのかも知れない。
  まあ、われわれのような熟年世代の
 ストレス解消のタメに存在する作品でもある、かな、ヤマトは。

もちろんうれしかったんだが、内心戸惑ったのも確か。
だってもうチケット取っちゃったし。
柏の葉は水曜(10日)の12時からネットで席が取れる。
私は13時頃には取ってしまっていた。
(職場から取った。もちろん昼休みに、だよ。)

今からじゃ、その隣の席は空いてないんじゃないかな~
夫婦で観に行って席が離ればなれなんて間抜けだしな~
それにそんなんじゃかみさんは納得しないだろうしな~
そんじゃ、今取ってある席は諦めて、
別の場所で隣り合わせの席を取るしかないかな~

なんてことが頭の中を駆け巡ってしまった。
かみさんも仕事がかなり忙しいはずなので
ホントに観に行けるのか、私の方も半信半疑だったし。

翌日(12日)の朝、もう一度聞いてみた。
「ホントに観に行く? それなら席取るけど」
「いいよ。観に行く」

ということだったので、ネットで席を確認したら、
何と私が取った席の隣がまだ空いていた。ラッキーだったね。
もう一列後ろを取ってたら、ダメだった。

さて、席の問題は解決したが
かみさんは「2199」は第一章も第二章もどっちも観てない。
まあ、オリジナルは知ってるから、予備知識はあるっていえばあるんだが・・・

「いままでの公開分、観ておかなくて大丈夫?」
「ん? じゃ今晩観ようかな」

でも、6話分観るのは時間的に無理そうだし、
1・2・4話くらい観ておけば新キャラも大丈夫かな・・・
と思っていたんだが。

かみさんはなんと
晩飯が終わったらビデオに撮ってあった「しろくまカフェ」を観だした。
(そういえば古代進とラマさん、中の人が同じなんだが・・・)
見終わった後、
「じゃあたし、お風呂入って寝るから」
「えー、ヤマトは?」
「映画が終わったら見るわ」
・・・・。

まあ、かみさんは「ハリー・ポッター」を最終巻から読み始めるような
あまりストーリーの順番にこだわらないという珍しい価値観の持ち主。
「ま、しゃーないか」by加藤
まさか「いうこと きかねーんだよ」とロッカーを殴るわけにもいかず
(もともと家にはロッカー自体が存在しないし)
当日を迎えることになった。


5:00起床。
起き出して朝飯を食う。メニューは前々日に作ってあったカレー。
電子レンジで温めて食ってたらかみさんも起きてきた。

二人で6時前には家を出て、柏の葉へ。
電車に揺られて「流山おおたかの森」で乗り換え。
「柏の葉キャンパス」で下車すれば目の前が「ららぽーと」。
着いたのは7時少し前。すでに待っている人の列が・・・
「あれ? 第二章の時より列が短い?」
前回と同じ時刻に着いたはずなんだが、心持ち列が短い感じが。
ほとんど私と同年代。しかも全員男性。
かみさんに
「おめでとう。女性では一番乗りだね」
「ぜんぜん嬉しくない」

待つことしばし。
映画館の職員らしい人が現れて整理券を配り始めた。
縦2cm×横4cmくらいで、記載されてるのは番号と映画館の名前と電話番号。
普通紙にレーザプリンタで印字してパッチして裁断したんだね。手作り感あふれる。
「これがブルーレイの券なの?」
「いや、たぶん行列の整理券だよ。
 ららぽーとが開いて中に入って、映画館に着くまでに
 順番がぐちゃぐちゃになっちゃうのを避けるためじゃないかな」

などと話していると「ららぽーと」開場。
待ってた我々は足早に中に入っていく。
「みんな迷わずにすいすい進むのね~」
「たぶんみんな3回目だから、中のつくりも分かってるんだよ。
 勝手知ったる何とやら、ってわけだ」

エレベーターで上がり、MOVIX入り口前に整列。
前回と同じく、テープで仕切られた通路で待機。
前回ほどではないが、今回もちょっと暑い。
一枚脱いでちょうどいいくらいか。
あ、今回は床に座る人はいなかったなあ。
折りたたみの椅子を持参した人はいたけど。

前回は読書の時間だったが、
今回はかみさんと話しながら。
これを書いているのは日曜なんだが
何を話したのか、実はよく覚えてない。
まあそれくらい他愛もない話をだらだらしてたんだろう。
いつのまにか時は経ち、行列も長くなった。
(私から見える範囲では80人くらい。
 その先は通路が曲がってるので見えないので、もっといたと思う。)
女性も何人か現れた。
旦那と一緒とか、小~中学生くらいの子どもと一緒の人とか。
お一人様がいたのかどうかはよくわからんかった。

8時前にはいよいよ整理券配布開始。
ブルーレイとプラモデルと2種類あるんだね。
ブルーレイの券は、配ってる人の手の中にある券の厚さを見る限り
前回と同じくらいの枚数が用意されているよう。
プラモの券はそれよりちょっと少ない感じ。

私はブルーレイの券しかもらわなかったが、
私の前後の人たちはほとんどプラモデルの券ももらってたみたい。
私も、心が動かなかったわけじゃないんだが
何せ作っても置き場所がないしね~。

中2までは模型工作もやってたし
中3まではプラモデルもたくさん作ったんだけど、
(第二次大戦の戦闘機とかウォーターラインシリーズとかいっぱい作ったよな~。
 ああ、何もかも皆懐かしい・・・)
もう40年近くプラモデルには触れてない。
(そういえばガンプラには一向に食指が動かなかったなあ・・・)
ヤマトのプラモは、ネットにたくさん作例が挙がってるから、
それを眺めているだけで私は満足。

開場したのでチケットを発券し、ショップに向かう。
すでにもう長蛇の列が。
待ってたら、ショップの人が別のレジへ案内してくれた。
ドリンク類を売る方のカウンターでも臨時でグッズのレジを設けてあった。
たしかに、この人数じゃ開演までに捌けないだろうね。

無事にブルーレイをゲットした後、かみさんとグッズを見ながら
またもとりとめの無い会話。
「みんなたくさん買ってるわね~
 クリアファイルとか端からごっそり取ってく人いたよ。」
「カラープリンタで印刷したページを持ってきて
 『これとこれ下さい』って言ってる人いたよ~」
「そういえば、映画館の入り口で待ってる人の中で名刺交換している人いたよ。
 あれ、何だったんだろ。仕事の相手だったのかな?」
「おっきな袋を用意してきてる人が多いね。あ、プラモデル入れるためか」
こういう雰囲気にあまり慣れていないようで、けっこうはしゃいでる。

ドリンク類を売ってるカウンターの上にでかいスクリーンがあって
上映中の映画の予告編やってるんだが、
そこに2199第三章の予告がかかったときは
「みんな振り向いて一所懸命観てる~ すごーい」
私も観てたんだが。

8時半に入場。席について開始を待つ。
劇場の案内とか予告とか上映してるとき、
横目で見たらかみさんが目をつぶってる。
寝てしまったのかと思って心配したんで(朝早かったからね~)
ヤマトが始まる前に起こした(一応寝てはいなかったみたいだが)。


第三章の感想だが、
ディスクを観てからじっくり書こうと思うので、ここでは一言だけ。
(ネタバレはしてないと思う・・・)

第7話 森雪=ユリーシャ疑惑 120%増量か?
第8話 ガンツ、おまえは漢だ!
第9話 関俊彦さん、イヤらしさ全開ですね。
第10話 ゲール様が絶品過ぎて・・・

ちなみにかみさんの見終わった後の第一声は
「ヤマちゃん、すんごい上手ね~」
だった。

終了後、お手洗いへ。ここでも男子トイレは行列。
用を足してかみさんと落ち合うと
「女子トイレはガラガラだったよ~」
ここでも男女比のアンバランスさを思い知る。

グッズを買おうかなと思ったんだが
行列の長さに恐れをなして帰ることにする。
どうしても欲しいものができたら、通販で買おう。

「ららぽーと」の中でお土産をちょっと買って、駅へ。
おおたかの森でショッピングセンターに寄りたいというのでつきあう。
一緒に行ってもらったからね。
これくらいはサービスしないと。

帰りの道すがら、また四方山話。
「朝早くから待ってる人たちって、もっと暗いと思ってた。
 でも、なんか雰囲気が明るくってみんな楽しそうだったね。」
「まあ、みんなこの日のために毎日の仕事をがんばってきたんだろうから」
「そうねぇ。あなたが今まで朝早くから出かけて
 並んで待ってるわけがわかったわぁ。」
「待つのは苦にならないよ。何せ38年待ったんだから」
「次は1月かぁ。今度は寒いね~」

なんだか次回も一緒に行ってくれそうな嫁なのでした。

【10/14夜 追記】

今日(14日)の夜、8時から10時半まで、
家で第一章と第二章のブルーレイの上映会。
もっと早い時間からやりたかったんだが昼間はいろいろ用事があって
夕食後のこの時間になった。

かみさんの感想は、ただひたすら驚きと感心。
「わー、きれい」
「すごーい。これ映画館で観たら迫力だろうね~」
私からしたら不満たらたらだった発進シーンさえ、
爆煙から姿を現したヤマトを観て「かっこいいーーーー」

いやー、こんなに素直に感動して喜んでるなんて
ある意味とっても幸せなんだろうな~・・・なんて思った。

でも、キャラはやっぱりなじめないらしい。
昨日映画で観たばかりのはずなのに、
画面に島が映ると「これ誰だっけ?」
6話分観た中で3~4回聞かれた。
(まあ、たしかにオリジナルと比べてイメージはずいぶん変わったよね)

見終わった後、
「やっぱり映画に行く前に見ておけばよかったわぁ」
「だからそう言ったじゃん」


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