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わたしのリミット [読書・ミステリ]

わたしのリミット (創元推理文庫)

わたしのリミット (創元推理文庫)

  • 作者: 松尾 由美
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2015/09/30
  • メディア: 文庫



評価:★★★☆

高校2年生の坂崎莉実(りみ)は、
古い西洋館で父親と二人暮らしをしている。

5月のある日曜の朝、莉実が目を覚ましたとき
父の姿はなく、代わりに15歳ほどの見知らぬ少女がいた。

父の残した書き置きには
「彼女を "莉実" の名で病院に入院させてほしい」
とあった。
そして「1ヶ月後には帰る」とも。

氏素性はおろか、本名さえ名乗らない少女を
とりあえず "リミット" と呼ぶことにした莉実は
彼女を父親が手配していた病院へ入院させる。
院長の木暮もすべての事情を知っているようだが・・・

入院したリミットを見舞いながら、
身近に起こった不思議なことを話す莉実。
するとリミットは、話を聞いただけで
その謎を見事に解いてしまうのだった。

本書は、謎の少女リミットを探偵役とした
4つの "事件" を描く "日常の謎" 系連作ミステリだ。


以下の文章は、ネタバレではないけれど
勘のいい人なら真相に気づいてしまうと思うので
未読の方はご注意願いたい。


本書における最大の謎は、もちろんリミットの正体なのだが
作者は、それについてはあまり隠してない。

おそらくほとんどの読者は、
かなり早い段階で彼女の正体を "推定" できるだろう。

そして読み進めるうちに、次第にその推定は
"確信" へと変わっていく。

しかし、それによって読者は、
あらかじめ提示されていた "ある事実" を思い出すだろう。
そして、まだ未読のはずのエピローグが、
実に切ないものになるであろうことに気がつくのだ。

これはもちろん、作者がそうなるように書いてるってことだ。
実にうまく読者の気持ちを揺さぶってくる。

実際、私はエピローグを読むことにちょっぴり躊躇いを覚えたよ。
でも読んじゃったけど(笑)。
そして、たっぷりと切ない思いを味わった。

うーん、なかなか紹介に困る作品だね。


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コメント 2

mojo

middrinnさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。
by mojo (2017-02-20 21:26) 

mojo

31さん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。
by mojo (2017-02-27 02:09) 

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