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燔祭の丘 建築探偵桜井京介の事件簿 [読書・ミステリ]

燔祭の丘 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

燔祭の丘 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

  • 作者: 篠田 真由美
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/08/11
  • メディア: 文庫



評価:★★★☆

建築探偵・桜井京介シリーズ最終巻。

前々作「一角獣の繭」のラストで
「僕はーヒトゴロシ」と書き残して失踪した京介。

彼はかつて名乗っていた "久遠アレクセイ" として
いずこともしれぬ廃墟に捕らえられていた。

神代、そして門野の話から手がかりが函館にあるとにらんだ
薬師寺香澄(蒼)は現地へ乗り込む。
ニキという女性と知り合い、彼女の友人の家へ招待される蒼だが、
そこで彼は20年前に起こった大量殺人事件を知る。
そしてその首謀者が、当時「工藤アキラ」と名乗っていた
京介であったことを・・・
しかしこの時、蒼は既に"敵"の手に落ちていたのだった。

連絡が途絶えた蒼を追って、栗山深春と輪王寺綾乃もまた
機上の人なって北を目指す。

そして姿を消していた神代もまた、"すべての始まり" の地へと向かう。


京介が自らの出自にまつわる因縁、
つまりは父親である "久遠グレゴリ" との確執にけりをつけ、
彼を取り巻く人々にも、それなりの身の振り方が訪れる。
そういう意味では、一連の物語の"決着"の巻ではある。

最終巻に近づくにつれてミステリっぽさが抜けてきたシリーズだけど
本作でもそれは同様、というか極まったかな。

それなりにミステリ的な小ネタは仕込んではあるけれど
メインとなる大量殺人の真相についても匂わせる程度。
ストーリーの進行に必要な最低限の説明、という感じで
「全部説明しなくても、シリーズ読者なら見当がつくよね」
って言わんばかりの扱いである。

極めつけはクライマックス。
グレゴリの登場から京介との対決、
そしてすべての決着がつくラストまでは
ハリウッド製ホラー映画みたいである。


エピローグでは、レギュラーメンバーたちそれぞれのその後が描かれる。
学業に復帰する蒼くんはまあ予想できたが、
栗山深春くんの場合は意外すぎ。
まあ、ある意味では京介と深春の "青春時代" にひと区切りがついた話、
と言えなくもないかな。


 最終巻では京介が死んじゃうんじゃないかと
 心配してしてた時期もあったんだけど、
 ノベルズ版の方では完結後も続巻が出ていたので
 死ぬことはあるまいと思ってはいた。
 もっとも、本書以後の続巻は短編集ばかりみたいだけど。

最近の作者は新しいシリーズを複数立ち上げたりと
創作意欲は旺盛なので、「建築探偵」以外にも
書きたいものがたくさんあったんでしょうねえ。

でもやっぱり京介や蒼くんのその後も気になる。
まあ、深春くんはしあわせによろしくやっていただければいいかと(笑)

いつの日か、京介と蒼くんが活躍する長編が読みたいものです。
期待してます。


最後に余計なことを

何日か前に「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」を観て
そのあと家に帰ってep.4を観た、ってことを書いたんだけど
実はその後、ep.5とep.6も観てしまったんですねえ。
(さすがに1日では観られなかったので分けて観たけど)

なので、この文章を書きながら思ったのは
「グレゴリって "ダース・ベーダー" みたいだなあ」
(本書を読んだ人なら分かると思いますが)

そうなると京介はさながらルーク・スカイウォーカーですかね。
もっとも、ルークは最後の最後に
父・アナキンを取り戻すことができたけどね・・・


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コメント 1

mojo

31さん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2017-01-16 00:54) 

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