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「宇宙戦艦ヤマト2199 第四章」 感想・・・のようなもの、その1 [アニメーション]

恒例の、ヤマト2199第四章 感想・・・のようなもの、その1。

公開初日の12日に親類の女子高生・ミーちゃん(仮称)と一緒に観てきた顛末は
「鑑賞記」としてすでにアップ済み。

毎回断ってるけど、私は「感想」というほどたいしたものは書けないので
「のようなもの」ってつけてる。
相変わらず無駄に長い文章なので、お時間に余裕のある方はおつきあいください。

はじめに断っておきますが、盛大にネタバレ全開で書いてます。

ですから、BD/DVD待ち、あるいはネット配信待ちの人はご遠慮ください。
(TV放映待ちって人もいるかも知れないけど)


■全体として

今回も、全体的に戦闘は少なめ。
第11話はドメルとガトランティスの会戦は迫力充分だったけど、
    メインは山本とメルダの戦闘機2機でのドッグファイト、
第12話はなんと戦闘シーン無し。かろうじてラストシーンにワンカットだけ?
第13話はヤマトが次元潜航艦から逃げ回る話。
第14話は精神攻撃で主戦場は古代と雪の精神世界?だったしね。

じゃあつまらなかったかというとそんなことは全くなく、
私は充分に楽しませてもらいました。

旧作でも、太陽系を抜けてからバラン星へ到達するまでの間は、
大きな戦闘はほとんど無かったしね。
2199もそのへんを踏襲して、ドラマ部分をメインに見せていくのでしょう。

「今度のヤマトって、ガミラス側の人間関係もちゃんと描いているのねぇ」
とは、家で第四章のBDを観たかみさんの感想。
全くもってその通りで、物語にぐっと厚みが出てきましたね。

ストーリー的にはほとんどオリジナルになってきた。
前章までは、(第9話を除いて)「この話は旧作第○話のリメイク」って
当てはめられる場合が多かったけど、第四章ではほとんど成り立たない。
ところどころに「ここは旧作での、あのシーンだなぁ」は出てくるけどね。

私は充分に楽しんだんだけど、このあたりは人によって感じ方が異なるだろう。
ネットの感想を読んでると、第14話なんか違和感バリバリで不評の人も多いみたい。
私も、映画館でこそちょっとびっくりしたが、
家でBDを見返しているうちに違和感は無くなってきた。
ぎりぎりだけど、私のストライクゾーン内、てとこかな。


それでは個々の話について。

■第11話「いつか見た世界」

冒頭、ドメルが戦っているのはガトランティス軍。
元ネタは、言わずと知れた「さらば」&「ヤマト2」登場の彗星帝国ガトランティス。
「白色彗星」のテーマ[ディスコ版・再アレンジ・再録音]という(なんとも豪華な)、
自分たち専用のBGMにのって
ボコボコにされるガト軍の方々(よーく考えたらおかしい)。
旧作を知らない人が見たら、この曲をドメルのテーマと勘違いしそうじゃないか。

いやあドメル強い。強すぎ。でもいい。
ガトランティスをフルボッコ。いいぞもっとやれ。
ガミラスと彗星帝国が戦ってれば、
ガミラスを応援するのが正しいヤマトファンというものです(きっぱり)。

冥王星戦では、ヤマトの前にもろくも敗れ去ったガミラス艦も
ドメル指揮下では見違えるような高機動戦闘を行っていて
どう考えてもこれにヤマトが勝てるイメージが持てないんだが・・・・

一方ヤマトではメルダの処遇を巡って一悶着。
山崎さんの打ち明け話に激高する島。
雪vs玲の女の戦いも始まる?・・・と思いきや。

幕張の音楽団で見ているんだけど、あのときはスクリーンまで遠かったし
角度もよくなかったので、今回じっくりと見ることができてよかった。

メルダを解放するときに4日分の食料を渡すのは旧作に準拠しているんだろうね。
ただオムシスで作ったものだから、原料は何かは知らない方が幸せなんだろうけど。


■第12話「その果てにあるもの」

ガミラス側とヤマト側、双方の物語が一話まるまる使って描かれている。
戦闘シーンは皆無だが見応え充分の回だったと思う。
ガミラス側が一枚岩ではないのがいよいよ明らかになってきた。
不穏分子の存在も語られ、これが終盤のストーリーに関わってくるのだろう。

古代と島が喧嘩して、仲直りする話も旧作にあった。
今作ではそこに開戦のいきさつを絡ませてる。
今作のガミラスは絶対悪ではなく、地球側も無垢な善ではない。
(ガミラスは服従か絶滅しか選択肢を与えないので、
 遅かれ早かれ戦端は開かれたと思うけど)
今回地球側から仕掛けた事実が明らかになったことにより、
終盤でガミラス星が壊滅することはなくなったんじゃないかなと予想する。
デスラーの支配体制崩壊はあると思うが・・・

・・・なんて、見ながら先のことをいろいろ考えたけど、
結局、雪の尻がすべて持って行ってしまった(それかい)。


■第13話「異次元の狼」

「ヤマトIII」で登場し、ヤマトを苦しめた次元潜航艦の登場。
モチーフは「眼下の敵」らしいんだけど20分そこそこで
戦艦vs潜水艦の駆け引きを描くのは難しそう。
松本零士の戦場漫画シリーズの「オーロラの牙」も入ってる?

異次元にピンガーを打つという着想は面白いけど
「亜空間ソノブイ」はちょっと都合よすぎな感じも。
第10話で次元断層に落ち込んでるのでデータはあったかも知れんが
そこから「異次元からの攻撃」を想定しての索敵装置の開発まで簡単にいくものか?
11話か12話でちょっとでも触れておけば・・・とも思ったが、
まあ「細かいことはいいんだよ」がヤマトなのだよね(えー)。
次元潜航艦との決着はつかず、ヤマト逃走に成功。
再戦の機会はあるのか?

ちょこちょこ旧作を知ってる人ならニヤリとする場面も。
古代の交代要員が「北野」とかね。

古代が一気に主役に躍り出る回でもあるんだが、
真田さんの指揮ぶりを見ていると、
今作では「艦長代理」という役職そのものが無くなるかも知れんね。
前にも書いたけど戦闘時の指揮権のみ任されるのかも。


■第14話「魔女はささやく」

おそらく第9話なみに賛否両論が渦巻いてる回。

まず、映画館で観たときはびっくりしてしまった。
そのため理解がおいつかず、評価ができなかった。
家に帰ってBDで見返してみるとだんだんと理解ができてきたと思う。

元ネタは松本零士の漫画版にある、幻覚を見せる精神攻撃の話だろう。
それに絡めて古代と雪の過去、さらに自動航法室の"ユリーシャ"をからめるという
「一粒で3度おいしい」というある意味欲張りな話。

ただ、表現の方法として「どっかで見た感じ」というのはつきまとう。
「怪奇大作戦」とか、ウルトラシリーズの実相寺昭雄監督回とか。
電話する古代を魚眼レンズ風にデフォルメするのも
「パトレイバー」の劇場版あたりで見たような気が・・・
このへんで評価を下げる人もいるかな・・・

縦ロールでクルクルしてるヤマトも、、
映画「2010年」でのディスカバリー号だよね。
でも、こんなヤマトは見たことなかったので、新鮮と言えば新鮮。
軽いとかいろいろ言われてるCGヤマトだけど、
このシーンはさすがにCGでないとできなかったよね。

  ちなみに、大学時代に「2001年宇宙の旅」のリバイバル上映があって
  有楽町まで観に行ったんだけど、最初の30分とラスト30分を除き、
  途中の1時間半は寝てしまったことは内緒だ。

しかし、こんなもやもやなんかどうでもよくなってしまうくらい
インパクトがあったのは、雪の尻だった(またそれかい)。
いや、古代が初めて「ユキーッ!」って叫ぶイベント回でもあったんだけどね。

最後の「大切な人」云々の会話は、旧作にあった記念写真のエピソードの2199版だね。


それでは、キャラ別にコメントを。


■沖田

13話冒頭でついに倒れる沖田。
それにより、ストーリーからは一歩引いた位置に行ってしまった。
倒れる前の「人は間違いを犯す」云々の沖田の言葉を胸に、
13話では古代が命令違反承知で行動し、ヤマトを救う。
14話の沖田は、登場シーンさえ無かったような。

というように、沖田から古代へと主役の交代が始まった第四章でもあった。
旧作ではバラン星のエピソード後に指揮権を古代に譲ってしまったが
今作はどうなるのだろう?


■古代

メルダに対して「君とは信じ合える」と語った古代。

旧作の古代は、ガミラス人の捕虜に刃物を持って突っかかっていくという
とんでもなく過激な性格だった。
2199の古代は、性格が改変されていて、
「おとなしすぎる」「優等生」「影が薄い」など、批判もあった。
(ちなみに私は2199の古代、好きですよ。たぶん旧作より好きです。)
なぜこのような変更を行ったのか、
第四章のBDを何回か見返してたら、自分なりにわかったような気がする。

旧作第24話「死闘!神よガミラスのために泣け!!」の終盤、
ガミラス帝星でのデスラーvsヤマトの激しい攻防によって
廃墟となった都市を眺めながら古代と雪が語る場面がある。
 地球が生き延びるためとはいえ、
 結果的に一つの国家を滅亡に追いやった自分たちは、
 ガミラスと同じではなかったのか・・・
雪が号泣しながら「私にはもう神様の姿が見えない・・・」と叫び
古代は「我々がしなければならなかったのは戦うことじゃない・・・
    愛し合うことだった・・・。」とつぶやく。

当時、16歳だった私は単純に感動した。
この古代の台詞こそ「ヤマト」という作品のテーマだったんだ、と。

しかし、古代とヤマトは、続編となる作品群において、
さらなる戦いの場へと突き進んで行ってしまう。
白色彗星帝国も、暗黒星団帝国も、ディンギル帝国も
みんな滅んでしまったではないか。
(ヤマトが直接滅ぼしたわけではないものもあるけど)

さらに、あの古代の台詞も自分が大人になってみると
「一方的に大量虐殺をやっちまった後で反省されてもなぁ・・・」
いささか偽善的に聞こえるのは否めない。
だから2199では、あの「愛し合うべき云々」の台詞は
無くなるだろうとの予測がもっぱらだった。

確かに無くなると私も思う。
でもひょっとすると、製作スタッフはもう一歩先を目指しているのかも知れない。
それは「言葉では無く、行動で示す」ということだ。


ガミラスとのファーストコンタクトで、攻撃命令に逆らった沖田。
異星人との友好関係を願っていた島の父。
上の世代が果たせなかった(さらに言えば、旧作でも果たせなかった)、
「ガミラスとの友好と相互理解」。

2199の古代は、それを引き継ぐ存在として位置づけられているのだろう。

ガミラスは敵。ガミラスは憎い。
しかし、「国家としてのガミラス」への感情と、
目の前にいる「個人としてのガミラス人」への感情を、
分けて考えられるほどに、2199版の古代は成長した人格を備えている。
(旧作の性格は島や山本に分担させている)

メルダに対して、古代に冒頭の台詞を言わせることにより、
制作陣は今作での物語の着地点を明示したのだろう。
また同時に、彼がその結末へ向かってヤマトを導いていく存在になる、
つまり「物語のこの時点から、主人公は古代になった」という
宣言のようにも思うのだが、さてどうだろう。
(ならば、メルダもまた結末へ向けての重要なキーパーソンとなるはずだ)

この11話にいたって、もっと言えばメルダと出会うことによって、
古代に与えられたキャラクターが視聴者に対して明確にされる。
だから古代が主役になるには、ここまで引っ張る必要があったのだろう。

(そう考えると、7話で沖田と古代が酒を酌み交わすシーンをなくし、
 12話で沖田が古代に「軍人として、人間として」を語るシーンを入れたのは
  11話までの古代の言動を見てきた沖田が、彼を後継者として
 見なし始めていることを示すためかも・・・てのは穿ち過ぎか。)

古代の思考は、まだまだ現状では「理想主義」だろう。
しかし、玲や島にも少しずつ影響を与え始めているようだ。
これがさらに大きくなって広がっていくならば、
2199のヤマトは、地球にも、またガミラスにとっても
「希望をもたらす艦(ふね)」となるのだろう。
(まあそこまで描ききれるかどうかは分からないけど。)

  実際には現実はそんなに甘くない。確かに。それは百も承知。
  でも、せめてアニメーションの中だけでも夢を見たっていいじゃないか。
  金を払ってまで気の滅入るような泥沼の戦いを観たいとは思わない。
  私はそう思う。

ネットに流れている感想などを読んでも、けっこう多くの人が予想している。
この流れで行けば、やはりラストでのガミラス滅亡は無くなるんじゃなかろうか、と。

ガミラスで内紛が起こり、何らかの形でデスラー支配体制が崩壊し、
後継政権との間で講和(とまではいかなくても停戦合意くらいは)できる、
そんな展開になるんじゃなかろうか。
(そして本星を脱出したデスラーとヤマトが
 地球を目前にして最終決戦、という流れだろうな・・・)


とまあ、こう書いてはきたけれど、正直なところ、リメイクに当たって
(もしも上に書いた通りの展開だったとしたら)
「ヤマト単艦が巨大なガミラスを滅ぼすなんてとても無理」
→「ガミラスが内部崩壊することにしよう」・・・ってとこから逆算して、
ストーリー展開とキャラクターを再配置したものが「2199」だ、とも言えるよね・・・

これはけなしてるんじゃなくて、
21世紀の現代にもう一度「イスカンダルへの旅」を語り直すなら、
必要な改変だと思うし、私は支持しますよ。
「無理・矛盾をつぶすことによって、ストーリーに広がりやおもしろさが増すなら、
 積極的につぶしていこう」って出渕監督がどこかで言ってたけど、
まさにそれじゃないかと思う。


ちょっと先走りすぎだね。まだゴールは全然見えないのに。
でも「あーでもないこーでもない」ってヤマトのストーリーの予想ができるなんて、
一年前には考えられなかったんだから、幸せなことだよねぇ。
2199には感謝、感謝。


さて、旧作の古代は、性格に問題はあっても戦闘能力は折り紙付きだったが
2199版の古代も、軍人としてますます磨きがかかってきたようだ。
13話での次元潜航艦、14話での精神攻撃と
ハード・ソフト両面からの猛攻を見事切り抜けて見せた。
(14話ではユリーシャの助けもあったみたいだが)
主役にふさわしいはたらきを見せてくれたので、指揮権委譲も近い?


・・・と真面目な話はここまでにして、

第四章の古代には、ガミラス以外にも「船務長」という強敵がいたねぇ。
12話のコスモゼロ格納庫での尻攻撃とか、
14話の非常階段での尻攻撃とか、
意味深・思わせぶりな発言の数々とか、
ハード・ソフト両面からの集中砲火を浴びて
鉄壁を誇った朴念仁防壁も崩壊寸前まで追い詰められた模様。
ついには「ユキーッ!!」って叫ぶけど、
事が終わってみればまた「森くん」に戻ってるのが何とも2199の古代らしい。

公私ともに、とてもたいへんだった戦術長でした。

なんだか古代のことで予想以上にたくさん書いてしまった。
今回はここまで。

それでは「その2」へ続く。


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